春の祭典『ひなフェス2025』 で再認識したハロプロの魅力とは?

ひなフェス2025 モーニング娘。’25 プレミアム〔承前〕

ひなフェスの開催前に、腰があれしてアレだからパフォーマンスを制限すんぞと告知されたはずのリーダー谷本安美さん、しかし、いざステージが始まってみると、まるで何事もなかったかのようにシレっとパフォーマンスをこなしています。ひなフェスのステージの回廊に設けられた段差も、ピョンと飛び降りたりしてますが、大丈夫なの?

つばきファクトリー 安美ちゃん腰は大丈夫?

19・『三回目のデート神話』by つばきファクトリー
◆ つばきご紹介 武道館来いよ!
20・『大好きなのに、大好きだから』by つばきファクトリー
21・『アドレナリン・ダメ』by つばきファクトリー

イメージが刷新される つばきファクトリー

これまで、どれだけメンバーが追加されようとも “初々しく透明な印象” が揺らぐことのなかった つばきファクトリー。しかし、今回のステージでは、ダークな雰囲気の衣装をまとい、これまでのイメージとは一線を画す姿を見せてくれました。「初々しく透明な印象」ってのが、こっちの思い込みでしかなかったことを知らしめられます。素晴らしいよね。
しかし安美ちゃん、腰大丈夫なのか?

八木栞さんのステージでの声量に(卒業後も)刮目

続くMCでは、サブリーダーの小野瑞歩さんが「武道館に来いよ、おまえら!」という趣旨の挨拶をし、その後披露された新曲『大好きなのに、大好きだから』では、オープニングの八木栞ちゃんの歌声に圧倒されました。

つばきファクトリーに対して「初々しく透明な印象」を勝手に押し付けていたことに気づかされたと先ほど書きましたが、それ以上に、八木ちゃんがこんなにも力強く歌えるのかと驚かされます。いや、知ってたはずなのに。

続いて披露された『アドレナリン・ダメ』は、つばきファクトリーの楽曲の中では比較的新しい部類に入るはずですが、すでに「待ってました!」と思わせるほどの存在感を持つ一曲になっていて… そして、こういうことは個人の SNS で吐露しろよと思われるかも知れませんが、リトキャメ、まだ4年経ってないのに、ほんまに魅力的だし… 八木ちゃん、辞めるの止めないかなあ

八木ちゃん、前髪をそろえていて良い感じですね。ってか、ほんまに眼がパッチリしていて、吸い込まれます。豫風瑠乃ちゃんも、ほんまに綺麗になったなああああ…

Juice=Juice 回避できない想いをいくつか

22・『G.O.A.T.』by Juice=Juice
◆ Juice ご挨拶 美楓、Juice としては初参戦 楽屋で練習してた
23・『初恋の亡霊』by Juice=Juice
24・『GIRLS BE AMBITIOUS』by Juice=Juice

急に可愛い川嶋さん

先ほど、BEYOOOOONDS の里吉うたのさんについて、ずっと美人さんってカテゴリーだったのに、なんか急に可愛いぞ!?と驚いたことを報告させていただきましたが、Juice=Juice においては、おそらく意図的なスタイルチェンジだとは思うのですが(特に髪型から)その策略には乗るまいと思いながらも、しかし、なんか急に川嶋美楓さん可愛いな、おい!

“感情” って、日本語の語感では「自分が内側で抱え込むもの」みたいな感じですけど、英語だと “感情が外からやってくる” んで、自分は受け身ですよね(だから “Passion”)。まさにそんな感じで、眼に情報が飛び込んで来たら、「可愛い」と思ってしまうことを意思の力では避けられません

そんな川嶋さんですが、ひなフェスは Juice=Juice メンバーとして初参加だったそうで、そのことを MC で話してくれました。しかし、その直前に楽屋で MC の練習をしていたことをメンバーに暴露され、ちょっとご立腹気味。こういう一面もまた、ええ、やはり意思の力では避けられません。

有澤一華 やりたいほうだいか!

G.O.A.T.』に続けて『初恋の亡霊』が速いテンポの曲だねと驚きながら、すっかり定番となった『GIRLS BE AMBITIOUS』を披露してくれて、遠藤彩加里さんがなんか大人になってるなとか、江端妃咲さんが将来のハロプロエースを真琳ちゃんや上村麗菜さんと争うのではないかとか、石山咲良さん美人だなあとか、意思の力では避けられないものに翻弄されていたところ、井上玲音先輩のむき出しの太ももに有澤一華さんがしがみついてやがってですね…

ちょっと待って、これはもう本当に、意思の力では避けられません。

やっぱり強かったアンジュルム

25・『アンドロイドは夢を見るか?』by アンジュルム
◆ ご挨拶 橋迫さんシャッフルの感想
26・『初恋、花冷え』by アンジュルム
27・『46億年LOVE』by アンジュルム

アンジュルムは、他のグループのファンからすれば “ズルい” と思えるほどの強い楽曲を、ハロプロの歴史という大枠で括っても特筆すべき楽曲を複数保有する強力なグループですけれども、新曲『アンドロイドは夢を見るか?』もまた、なんだかカッコいい楽曲です。そして、その楽曲のテイストに平山遊季さんの迫力がベストマッチかと。

平山さん、強いよね。その存在感の強さは、だから、強いアンジュルムに、実に相応しいよね。

新しい発見 カエルは可愛い

さらには、川名ケロ凜ちゃん、可愛いルックスも完成しつつあるけれど… そのルックスがどんどん可愛くなってくれば来るほど、どんどんカエルに似てくるのは、どういうことなのか。どんどん可愛くなってきているのに、同時にどんどんカエルに似てきているのが不思議。いや、おかげですっかりあの両生類が “可愛い生き物” であるとハロヲタに広く知られてしまった次第ですけども、川名ケロちゃん、どんどん可愛くなってるのに、どんどんカエルに似てくるよね。
ある意味、完成しつつある

MC のご挨拶では、橋迫鈴ちゃんがシャッフルの感想を述べるわけですけど、その話しぶりがすっかりお姉さんらしくなっていて、驚かされます。加入当初は「あんなに細くて小さいのに、アンジュルムで大丈夫なのか?」と心配していたのに、今ではすっかり強いアンジュルムの一員として頼もしい存在に。大人って以上に、しっかり強いアンジュルムの強い鈴ちゃんに。
上に述べた通り、その迫力から、いかにも平山さんが現在のアンジュルムにピッタリだと思うわけですが、しかし、個人的には橋迫リーダーって見てみたいかも。

それにしてもアンジュルムは強い

続く『初恋、花冷え』のオープニングでは、伊勢鈴蘭さんの斉唱が非常に聴き応えがあります。そして、その斉唱をさらっと受け止めたメンバーたちが、それぞれの立ち位置にスムーズにバラけていく様子もまた、アンジュルムというグループの強さを象徴しているようで、ここは見惚れます。後日の映像化商品を心待ちに。

そして、ブロックラストを飾る『46億年LOVE』。 “卑怯” と言ってもいいでしょう。

何度も繰り返したことだけど、これ、これまでの『46億年LOVE』で、アンジュルムはズルいよねと思っていた頃と、ずいぶんメンバーも変動している(そして、強いアンジュルムを体現していた何名かのメンバーが卒業している)というのに、相変わらずズルいのは、ズルいよね。

醍醐味その2 モーニング楽曲を各グループがカバー

モーニング娘。から横山玲奈さんと北川莉央さんが MC を。この2人は、バックステージのDVDマガジンを見ていても、仲良いよねって思いますよね。
「もうちょっとで終わっちゃうなんて…」と言いつつ、モーニング楽曲を各グループがそれぞれにカバーしてくれるブロック趣旨を説明してくれます。

28・『大・人生 Never Been Better!』(モーニング娘。)by OCHA NORMA
29・『SEXY BOY~そよ風に寄り添って~』(モーニング娘。)by つばきファクトリー
30・『ワクテカ Take a chance』(モーニング娘。)by アンジュルム
31・『スカッと My Heart』(モーニング娘。)by BEYOOOOONDS
32・『I WISH』(モーニング娘。)by Juice=Juice

モーニング娘。の楽曲を、その他のグループがそれぞれにカバーして… そして、それぞれに突出してくるメンバーに眼を見張ります。特に眼を引く際立ったメンバーは、報告者の主観に準じて、下記の通り。

まず『大・人生 Never Been Better!』を披露したのは OCHA NORMA。

筒井澪心ちゃんのオープニングに腰を抜かします。ほんま、筒井澪心ちゃんのパフォーマンスには思わず息を呑みました。もともと OCHA NORMA では、北原ももさんがいち早く研修生らしさを脱ぎ捨て、大人への階段を登り始めた印象がありましたが、それに続く形で、現在の筒井澪心ちゃんの雰囲気には腰を抜かします。

次に『SEXY BOY~そよ風に寄り添って~』をつばきファクトリーがカバー。

楽曲の持つ独特のリズム感と、今般のブラックテイストな衣装が不思議とマッチしており、より一層引き締まった雰囲気を醸し出しており、その中でも、小野田紗栞さんのパフォーマンスには、改めて「これぞアイドル」と思わされるものがあったやに思います。

まもなくの卒業ということもあって八木ちゃんに、そして人類の認知をバグらせかねない笑顔の真琳ちゃんに、腰を痛めているはずの安美ちゃんにと、つばきファクトリーについては眼がいくつあっても足りない次第ですが、なんだか小野田紗栞さん、元々アイドル風の振る舞いに長けていたけれど、まるで何か吹っ切れたかのようにひとつひとつの仕草が洗練されているようで、ここへきて、一段 “演じ方” が深まったようです。

続く『ワクテカ Take a chance』をカバーしたのはアンジュルム。

曲の振り付けに合わせて表情をスッと消した川名凜ちゃんと平山遊季さん。その瞬間、彼女たちの美しさが際立ち、思わず息を呑みす。普段の可愛らしさから一転して、クールな表情を見せることで、その端正な顔立ちがより際立つという驚き。特に川名凜ちゃん、あんなにケロケロなのに、表情を消して真顔だと恐ろしいほどの美形に変わるのは、一体どういう魔法なのかと。

さらに『スカッと My Heart』を BEYOOOOONDS がカバー。

普段の演出過剰気味な BEYOOOOONDS のオリジナル楽曲とは異なり、フォーメーションが異なっていることから目立ったこととして、例えば、島倉りかさん、案外ちっちゃいのね… ってか逆に、平井美葉さん、もしかして背が伸びましたか?

そして、『I WISH』の Juice=Juice カバーは、当日現場からも大きな称賛というか感動の声が上がりました。

オープニングで驚いてばかりなんだけど、川嶋さんのソロパート、素晴らしかったです。それにしても名曲というのは、楽曲それ自体の素晴らしさだけでなく、多彩なアーティストにオリジナルな表現を許すものなんだなあと改めて。
もちろん、全てのパート、すべてのメンバーが見事であったわけですが、しっかりと楽曲を〆る段原瑠々さん、いろんな意味で美しい。本来の力強い歌声を抑えて楽曲の余韻へとつなげる技量こそ、美しい

33・『勇敢なダンス』 

ここからは、再度プレミアム公演のモーニング娘。’25 のブロックです。申し訳ないけど、どうしても特定のメンバーを眼で追ってしまうのを避けられないところ。

リズムを取るためなのか、それとも歌詞が自然と溢れ出ているのか、歌割りがない部分でも、なにかしら口を動かしている山﨑愛生ちゃん。自分が前に出ているわけじゃないところで、自然と視線を彷徨わせているところと併せて、ほんと、ずっと見ていられます。

それにしても、愛生ちゃんの声質は本当に魅力的ですよね。
決して低音というわけではないのですが、どこか耳に心地よく響くというか、聞き惚れてしまうような声です。愛生ちゃんについては、昨年のモーニングのツアーでも、大きな声で印象的な歌割を担当しているところが話題で、バックステージ映像では自分でも「♪怒鳴ってるだけ」などと言ってますが、実に良い声質です。

34・『泣いちゃうかも』

何度も繰り返し言及してきたことではありますが、やはり改めて感じるプラチナ期の名曲っぷり、ってところ。

もちろん素晴らしい楽曲はたくさんあるわけですが、それらが、当時はまだ誰一人としてグループの一員ではなかった現メンバーたちによって新たに歌い継がれると、まことに響くものがあります。世代を超えて受け継がれた楽曲が、今のメンバーたちの解釈と表現によって再び息を吹き返し、新たな魅力を持って響くこと… 単純に、往時の楽曲を蘇らせるのではなく、現役のメンバーたちの表現によって、新しい楽曲として、そして往時の様々を背景に背負って、新しい音楽が再度産み出されること、これは醍醐味ですよね、ハロプロの

特に櫻井梨央さん、その表情と表現力には眼を奪われます。上に「単純に、往時の楽曲を蘇らせるのではなく」として、「今のメンバーたちの解釈と表現によって」と強調しましたが、まさに、この点で、小田さくらさんと櫻井梨央さんこそ!

35・『純情エビデンス』

こうしてモーニング楽曲のパフォーマンスを見ていると、先にも触れた通り、12期メンバーの熟し方について、謎の惜しさに襲われます。勝手なファンの憶測ではありますが、この春に生田衣梨奈さんが卒業し、そして、近い時期にきっと小田ちゃんも去り、そうなったときに、次の卒業は12期となるわけで、今、10年以上の歴を経て、ここまで熟したパフォーマンスを見せているのに、おそらくは、彼女たちが中軸となってモーニングを牽引する時間は… そんなに残されていませんよね。
… 実に惜しい。

ところで『純情エビデンス』って、こんなに良い楽曲だっけ?
12期に対して惜しいと思う気持ちも謎なら、いろいろと評価していたはずの楽曲の印象がブレるのも謎ですな。

そして愛生ちゃん、あんなに細身なのに驚くほどの安定感。上半身をブレさせることなくスクワットのような動きを見せていたのは、この楽曲にて。体幹の強さとダンススキルまであるとなると、愛生ちゃん、隙がありません。

36・『One・Two・Three』

今回はリーダー生田さんにとって最後のひなフェスということで(「えり、13年ひなフェスやっとって、シャッフル2回しか当たっとらん」とかお話していましたよ)、もしかしてこの曲、フルバージョンで披露されてたのでしょうか?
上にも触れましたけど、やっぱり、なんだかんだ、アップフロントって粋ですよね。

そして、しつこくて恐縮なんですけども、山﨑愛生さん、ほんまにパフォーマンスの主軸です。
当記事だけでも、笑顔から声質から歌割から体幹から、いろんな愛生ちゃんに触れましたけれど、真面目に主軸です。野中美希さんも安定しているし、牧野真莉愛さんも美しく、言うまでもなく小田さくらさんと櫻井梨央さんは、モーニングのステージを牽引しています。それでも、はっきりと報告者は断言したい。山﨑愛生さん、パフォーマンスの主軸です

37・『ここにいるぜぇ!』

15期メンバー山﨑愛生ちゃんが、すっかりパフォーマンスの主軸であると述べました。
… しかし、幕張メッセの会場の回廊部分で、小田さくらさんのお隣でニコニコしながらクルクルしている愛生ちゃん…

この『ここにいるぜぇ!』という楽曲が、ひなフェスのステージにおいてブロックの〆として披露されるのは、その曲の持つエネルギッシュな雰囲気や、春のお祭りとしてのひなフェスの性質を考えても、自然な流れだと想像できるかと思います。その重要な場面で、愛生ちゃんの存在感の際立つことといったら!

はっきり、この先数年のモーニング娘。は、愛生ちゃんが核になると報告者は確信中です。

最期に、全部の出演者を生田リーダーと汗だくな小田ちゃんが呼び込んで…

38・『Say Yeah!-もっとミラクルナイト-』

ほんとにお祭りです、ひなフェス。
広いと思われた幕張メッセ国際展示場のステージも、メンバーたちが全員登壇するともう狭いのなんの。… でも、ほんとに、こういうお祭りな雰囲気って、心が高揚しますよね。

文字通り、偽りなく、そのまんま “明日を生きる活力” になります。

去っていく者もあれど、しかしハロプロは明日も続く

この春、ハロプロからは、モーニング娘。’25 生田衣梨奈、アンジュルム上國料萌衣、つばきファクトリー八木栞、BEYOOOOONDS 島倉りかの4名が卒業します。それだけではありません。上の4名の卒業から、やがて2025年の下半期から2026年にかけて、卒業がカウントダウンだと見なされるメンバーも複数。

そして OCHA NORMA からは切ない卒業劇も2件ありました。OG では、浅倉樹々ちゃんがラストイベントを終え、工藤遥さんが事務所を離れ、夏には道重さゆみさんが引退を表明しています。

しかし同時に、ひなフェスでは、新しいメンバーたちの躍動するステージに、心が高揚します。
特に、ロージークロニクルの小野田華凜さんには注目したいところです。また、ロージークロニクルでは上村麗菜さんが、未来のハロー!プロジェクトのエースの座を争う存在になっていくのではないかと。
髪を切った OCHA NORMA リーダー斉藤円香さんは、改めて美しいです。
BEYOOOOONDS 里吉うたのさん、新しい魅力がどんどん前に出て来ています。
Juice=Juice 有澤一華さん、やりたいほうだいです。
アンジュルムのケロちゃん、ますますケロケロです。
報告者がそう思っているだけでなく、個々のファンが個々にそれぞれ、いろんなメンバーのいろんな魅力を改めて発見していることでしょう。

そして、福田真琳ちゃんと、山﨑愛生ちゃん。
それは、報告者が推してるってだけじゃなくて、まじめに、ステージ上で放つ輝きの眩しさに圧倒されます

繰り返し、この春から夏にかけて、惜しまれつつ去っていくメンバーも多くいます。
しかし、それでもハロー!プロジェクトは、メンバーたちの新たな魅力を携えて、これからも輝き続けることでしょう。

ひなフェスという春の祭典は、まさにそのことを改めて実感するための場なのかもしれませんね。

(文=kogonil)

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