はじめに 再生の宴
衣装のスカートのすそが私の手の甲を擦って行ったくらいの近い距離で、目の前を道重さゆみさんが駆け抜けていきました。降臨があるとは知っていましたが、まさか目の前とは!
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はい、そんなわけで、道重さゆみさんが再生するステージ、『SAYUMINGLANDOLL ~再生~』に行ってきました。しかも、どうやら、道重さんを敬愛するカントリー・ガールズの山木梨沙さんと同じ公演に参加していた模様です。
(山木さんブログ:SAYUMINGLANDOLL/山木梨沙)
とはいえ、まだまだこの再生の宴は日程を残しているので、ちゃんとしたレポは日程が終わってからにします。まあ、Twitterや掲示板、各種まとめサイトどころかテレビなどのメディアに乗った動画などで、大方の模様はすでに周知されているでしょうが、今回はネタバレなしで「行ってきました」報告をば。
…と言いますか、日程が終わってからのレポまで気持ちを押しとどめておけないので吐露させて欲しいというのが本音。
人生初の経験が同時多発
道重さゆみさんの再生の宴、泣くかなと身構えていました。
初日から「ステージをつとめることだけでいっぱい、いっぱい」という趣旨の道重さんの談話は漏れ聞こえていたし、「さゆが号泣して、もらっちゃいました」的なレポもなかったので、身構えていたのは自分が泣いちゃうことに対してです、もちろん。
入場して座席について横アリ物販の「大好きさゆみん」Tシャツを着て…もう、その段階で動悸が激しくなっていたので、オープニングで道重さんのナレーションの声が響いてきた瞬間に「準備OKっす」とでも言うかのように涙腺が緩みかけたんですけど、いよいよ道重さゆみさんがステージに登場してくるや(この登場の模様も後日のレポに譲ります)そのあまりの可愛さに、出かけていた涙が「ひゅっ」と音を立てて引っ込みます。
これ、流れるにまかせて視界を遮っちゃったら申し訳ないレベルだぞと、涙の側も自覚して配慮してくれたかのようでしたよ(マジで)。
緩みかけていた涙腺が、あまりの可愛らしさに引き締まった。流れかけていた涙が、あまりのルックスに引っ込んだ。そんなに短くもない人生で(おっさんですからね)、これは初めての経験です。
どころか、大脳で陳述的に認識するはるか手前のところで、全身の細胞が反応したものか、一瞬も見逃すまいと目を見開いていて瞬きも最小限に抑えていたようで、公演途中からまぶたが痙るというアクシデント。
まぶたがピクピクするんじゃなくて、突っ張っていて痛いとは、これまた人生で初めての経験です。
本日、目を見開きすぎて、瞬きを忘れて、結果、まぶたが痙るという経験を人生で初めて体験しました。#道重さゆみ pic.twitter.com/wS5Sqk1tkN
— taka (@kogonil) 2017年3月21日
そして本日、流れかけた涙が、あまりの可愛らしさに途中で止まるという経験を、人生で初めて体験しました。#道重さゆみ#道重再生 pic.twitter.com/5MXDGkpvp8
— taka (@kogonil) 2017年3月21日
いや、【人生で初めての経験】といえば、ファンや直接接していたスタッフや後輩だけでなく、メディアも含めた間接的な関わりしかなかった業界関係者からも、あれほど愛されていながら、2年の長きにわたって沈黙を続けたアイドルが、華麗に、そして劇的に「再生」する場面に立ち会うのも人生で初めての経験ならば、2年を経て再生するというのに、その愛らしいルックスから、自信と照れが微妙に混ぜ込まれた表情の健気さまで(「冷凍保存されていたようだ」と形容されるように)維持されていたどころか、むしろ若返ったと言われても余裕で通用しちゃうほど、かえって磨きぬかれていた様子を目の当たりにするのも人生で初めての経験です。
道重さゆみさんの再生の宴、それは、涙を流している暇もないくらい、すばらしいものでした。
再生した道重さんを間近でリアルに見ている、というだけでも。
地上波のテレビで放送されたダイジェストの動画によってすら、この道重さんの「再生」の華麗さは伝わっていないと確信するところです。
パフォーマンスする道重さん
『SAYUMINGLANDOLL~再生~』は、”「コンサート」でも「ミュージカル」でも「ディナーショー」でもないパフォーマンス、音と光、そして映像が織り成す新しい世界” と銘打たれ、いったいどんなイベントになるのかと、様々な憶測を呼んでいました。
確かに「コンサート」でも「ミュージカル」でも「ディナーショー」でもなく、しかし、新曲6曲を含んだトータル9曲に(この構成などについては後日のレポに譲ります)、新趣向や共演者(!)なんかもあって、まさしく「映像が織り成す新しい世界」が繰り広げられました。具体的な描写を避けて抽象的なものに終始しているなと思っていた『SAYUMINGLANDOLL~再生~』の宣伝文、これ、まぎれもなく「具体的」な描写でしたよ。
そんな中、出ずっぱりでパフォーマンスする道重さん。楽曲に合わせたフリというだけでなく、曲と曲の合間に挟まれる新趣向だったり、客席に向かってのトークの最中だったり、そんな場面場面で、可愛らしく身体や手先がくるくるしていて、なんと言うか、全身にみなぎった緊張が一瞬も緩まない感じです。
思えば、2014年晩秋、投稿者にとって道重さんとの最後の個別握手会となった品川の『TIKI BUN』リリースイベントでのミニライブ、今では全メンバーが自然に衣装のヒラヒラをパフォーマンスのアクセントに取り入れていますが、当時にあって、『TIKI BUN』の衣装のスカーフ的なヒラヒラを意識的にパフォーマンスに取り入れていたのは道重さんだけでした。あるいはアルバム『Fantasy! 拾壱』収録の『I’m Lucky girl』など、何度も言及して申し訳ないんですが、パフォーマンス面での道重さんの凄みを確認できる一曲です。
何が言いたいかというと、道重さゆみさんは、休業前から、その自称とは裏腹に、パフォーマーとして卓越していたということが言いたいのでした。
で、『SAYUMINGLANDOLL~再生~』における道重さんは、そのパフォーマンス面でも、上述のルックス以上に、磨きがかかって再生していましたよ、と。
歌う道重さん
日本語の「可愛い」という単語が彼女の誕生を待っていたとか、オルドバイ峡谷以来この種族のDNAが「可愛い」方向に潜在能力を振り絞った表現型であるとか、どのように言葉を連ねても、そのルックスの愛らしさを表現し尽くせない道重さん。それは、ひょこっと顔を出すべく開けられていた穴に頭が通らないという、10期メンバーのデビュー曲である『ピョコピョコ ウルトラ』のMV撮影メイキング映像で披露されたエピソードすら、その「頭の鉢」が大きいことまでも、可愛らしさの構成要素にしてしまうほど。
しかし、従来、そんな道重さんの自他ともに認める弱点とされていたのが「歌唱力」。
モーニング娘。のオーディションを受けるまで、世の中には「リズム」というものがあるとは知らなかったと、これは、もはや鉄板のネタエピソードです。
でも、このエピソードも、今後は、文字通り「ネタ」となるかも知れません。
道重さゆみさん、「再生」してみたら、歌、めっちゃ上手くなってますもの!
上記のとおり、イベントを通じて動きっぱなしで身体の細部に及ぶまで神経を行き渡らせっぱなしの、おおよそ80分のステージにあって、道重さんは一人で9曲を歌い切ります。が、息切れもしていません(ところどころ、息が荒くはなっていたけど、歌に影響があるほどではありません)。
そして道重さんといえば、声が「加工」されるのもお馴染み。
今般のイベントでは、歌唱部分だけでなく、トーク部分においても、全編、加工されっぱなしであったやに思えますが(後日、別日に参加するときに改めて確認してきます)だからこそ、トーク部分でも加工されっぱなしなところと比較して、明らかに歌唱力を補うための加工【ではない】、ファンタジーとしての加工であって、この点でも、休業前に比して、飛躍的に向上した上での「再生」と言えると思います。
あのですね、道重さん、歌、めっちゃ上手になってましたよ!
いや、Juice=Juice の5人を念頭に置くわけじゃなくとも、道重さゆみさんのオーディション合宿時の様子を想起するわけじゃなくとも、あの方の尽力があったのなら…と思わないではいられませんよね。
語る道重さん
一昨日初日で昨日は二日目で…と、当たり前のことを2回繰り返して笑っていた道重さん。
ヤングタウン土曜日で共演した石川梨華先輩に結婚祝いを、ちゃんと買っていたのに持っていくのを忘れたと話してくれる道重さんは、石川さんに結婚祝いを持っていく予定だったから、何もないのもアレだなと、同じく共演する岡田ロビン翔子さんにもお菓子を買っておいたと続けます。で、それも持っていくのを忘れたと。
石川さんには「今度、ちゃんと持っていきますね」と伝えたけれど、岡田ロビンさんには何も言ってないので、昨日、二日目の公演を終えて帰宅してから、お腹がすいていたので、つい食べちゃったと。
美味しかったそうですよ。
なんだか、いろんな前提が共有されていないままに語り出すのにも拘らず、情景が浮かぶような伝達力といい、嬉しそうにお話している様子といい、この客席に向かって語り倒す道重さゆみを以て、投稿者は一番に「お帰りなさい、道重さん」と実感できた次第。
ファンからのコールを嬉しそうに受ける道重さん
たくさん歌ってくれた道重さんですが、この『SAYUMINGLANDOLL~再生~』にあっては、投稿者のようにピンクの道重さんTシャツを着込んだ方こそ多数認められたものの、ペンライトは誰も掲げておらず(ちゃんとイベント仕様に「サイリューム・ペンライト等の持込使用はご遠慮下さい」とあったりして)、投稿者も、2014年バスツアー物販の「うさちゃんペンライト」を取り出すことはできません。
イベントを通じて新曲がたくさん披露されますけど、新曲なもんだから、上記のようにペンライトがないって以上に、客席としてもコールを入れようもなくて。
で、これはちょっとだけネタバレになっちゃうけれど。
そんな中で、何曲か、懐かしい「道重さゆみの定番」とも言うべき楽曲が披露されます。
こちらは正しく、善きところで「さゆみん」コールが入ります。
そんな客席からの「さゆみん」コールを耳にして、それでなくとも笑顔だった道重さんの表情が、一層嬉しそうに輝いたように見えたのは、投稿者の主観の歪みではないだろうと。
再生した道重さん
ヤングタウン土曜日で、天下の明石家さんま師匠を向こうに回して自然なトークを(一切ブランクを感じさせずに)繰り広げた道重さゆみ。19日の『SAYUMINGLANDOLL~再生~』初日にはメディアの取材が押しかけ、明けて翌日には、ワイドショーなどでも報道が相次ぎました。
依然として道重さゆみに対してメディアの注目度は高い、ということのようです。
そうであってみれば、休業後の復帰の舞台として、いろんなメディア露出を勘案して、もっと別の選択肢もあっただろうに、それでも道重さんは、ファンクラブのイベントとして、ファンタジー仕立てのステージを、自分の再生の場として選んでくれました。
2年経って、かえって可愛さが増していたルックスも、大きく向上していた歌唱力も、変わらず嬉しそうに近況を語るところも、すべて「ああ、道重さん、お帰りなさい」と言うべき場面ではあります。ですが、何よりも、ファンクラブイベントで、言ってみれば「ヲタ向け」の場所で、復活してくれたこと、このことが一番に【道重さゆみの再生】を如実に物語っているように思います。
ハロプロがファンに示す感謝と共感の気持ち、それはもちろん「虚構」ではあれども、そこに幾分かの「実質」が伴っていることを信じさせてくれたのは、従来ならば斜に構えて馬鹿にして冷笑していたような「個別のアイドルと匿名的なファンの関係」といったものに、ある意味で、無理解な冷笑なんか吹き飛ばすような確かな実態があることに気付かせてくれたのは、道重さゆみさんだったんですからね(投稿者の場合)。
道重さん、お帰りなさい。
イベントの現場では泣いてる余裕もなかったから、今から泣こうと思います。
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あ、ちなみに物販のビジュアルブックは必携です。
個人的には、この道重さんの再生のビジュアルブック、エルミタージュやルーブルあたりに陳列されていても心から納得するレベルですよと大声で叫んでみるテスト。
道重さゆみ再生までのカウントダウンの記録をエンタメアライブ ニュース記事で
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