「加賀は引力」モーニング娘。’20 加賀楓、加賀温泉駅50周年 一日駅長密着ドキュメントが公開!

モーニング娘。13期メンバーの加賀楓が、石川県加賀市の加賀温泉郷をPRする加賀温泉郷観光大使として活躍していることは周知の通り。その活躍が、タレントとしての加賀の知名度向上に資するといったレベルを超えて、”観光大使” そのものを成り立たせている地元の産業から行政、プロモートするプランナーなど、大人の仕事からファンの関心まで、あらゆる関係者を巻き込んで、タレントの在り方として一つの見本となっていることは、当欄でも報告してきた。

コロナ禍の影響もあって、これまで加賀温泉郷観光大使をフィーチャーしていた「加賀四湯博」がペンディングになったことから、加賀の石川県加賀市における活動も鈍るかとも懸念されたが、ファンの署名が直接行政の首長に届けられたりしたことも影響してか、加賀市の公式の大使として活動は順調に継続している。

そんな中、先日(2020.11.14)には、加賀温泉駅50周年の記念式典で一日駅長を務めたこともファンの注目を集めていたが、この程、その際のバックステージにも密着したドキュメント動画が公開された。

動画は、早朝に石川県の小松空港に降り立つ(私服姿の?)加賀の様子からスタート。冒頭からのナレーションが、加賀楓の「加賀」と、石川県加賀市の「加賀」の、イントネーションをしっかり区別しているところから、すでに、丁寧な作りであることがうかがえる動画となっている。

礼服に身を包んで加賀市長にきちんとご挨拶するなど、しっかりと式典に参加する場面も収録されていて、ナレーションで「全国から集まったファン」といった具合に、アイドルとしての加賀にもしっかり配慮したようなところも見せながら、それ以上に、記念式典での加賀の一日をきっちり追ったドキュメントとなっている。(同時にファンとしても、しっかり市長にご挨拶する加賀の姿に目頭を熱くしたとの報告も多数)

こうした地方都市の記念式典とあっては、それなりに配慮し、気を使わねばならぬラスボスめいた大御所も多いだろうところ、そうした地元のお歴々に向って、しっかりお辞儀をして、著名なタレントと隣り合ってくす玉を開帳したり、きちんと大人の勤めを果たしている様子に、親が子の成長を見るかのような気持ちだとして、興奮を抑えられぬファンの声も聞こえる。

一日駅長任命式にあっては、イベントを主催するMCの指示に従う一方で、一緒に登壇していた学生たちの動きを、ちゃんと配慮していた加賀楓、トークショーで「北陸の空気」まで称揚する加賀楓、イベントの合間に一緒に登壇した子たちにサインするタイミングですら同期の横山玲奈(のトレカ)に厳しい加賀楓、ホームで見事にファンを制御する加賀楓、などなど、こうした姿には、それこそ “全国から押し寄せたファン” だけでなく、現場の加賀市で、新たにたくさんのファンを獲得したのではないだろうか

続けて一日若女将としてもイタリアンレッドの法被に身を包むが、ここでは多くのファンが特製のグッズを入手することもできたようだ。ファンの態度が自分に対して「雑」になっていることを喜ぶでなし文句を言うでなし、それでも笑顔で馴染み具合を報告する様子も含めたインタビューも微笑ましい。

何より、こうしたライブやコンサート以外の活動が、多くの大人たちやファンの尽力があってのことだと自覚している様子が心強い。インタビューでは「何のゆかりもなかったこのご縁を、いかに自分のものにしていくか」とも述べており、加賀楓の観光大使就任とその継続・展開に尽力した多くの関係者も、苦労が報われたのではないだろうか。あるいは、そういう加賀だからこそ、ますます彼女のために尽力しようとする者が現われるというのが正しいのか。

ここに、また一つ、加賀楓のファンにとって大きな宝物がもたらされたと言えよう。それは、ファンのコレクションの一環として、この動画がカウントされたことを言っているだけではなく、石川県加賀市をひとつの焦点として、アイドルとファンと関係者が、それぞれに配慮し合う麗しい関係がまた強まったこと、それ自体が宝物であるという意味で。

モーニング娘。13期メンバー加賀楓の、こうした僥倖に甘んじない真摯な態度が、他にも波及して様々な企画が立ち上がることから、コロナ禍に喘ぐ社会にとっての一筋の光明とならんことを祈りつつ。

(文=椿道茂高)

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