2021年８月25日、事前に予告されていた通りに、元アンジュルム 室田瑞希の、ソロデビューシングル音源が公開された。
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それに先立ってクローズドなファンクラブ限定のイベントも開催され、その現場には、同期であるアンジュルム３期メンバー（今は卒業してモデルとなったメンバーを含む）の顔も見えたという。その公開音源の動画に施されているエフェクト同様、非常にスタイリッシュでコンセプチュアルな方向での再スタートと同時に、各地の情報公開やインタビューなどメディアでの露出も同時多発的に展開している。
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こうした室田の再スタートに当たって、そのお披露目のイベントは、新規に開設したファンクラブのみの情報公開となっていた（ハロプロの場合、参加の申し込みはファンクラブ限定であっても、イベントの開催の詳細情報それ自体は、ファンクラブに所属していなくても知ることができる）。この点、既存の室田ファンの大部分がハロプロ時代からのファンであり、ハロプロ方面のファンクラブにすでに所属していることから、改めて新規の登録や入金などをしなければならないことが、一種、ハードルの高さとなって、スムーズなファン移行の妨げとなるのではないかと見る向きもあったが、クローズドなお披露目イベントは、それでも大盛況であったようで、室田が最新のビジュアルをSNSに公開するに先立って、ネットには「やっぱり可愛い」といった声が溢れることになった。
クローズドな限定的な情報公開から、スタイリッシュなエフェクト満載な動画まで、ハロプロ時代とは明確に異なる方向性を打ち出している室田の新スタートは、現在までのところ、ファンに好印象を持って迎えられているようだ。
もちろん、室田とそのスタッフの果敢な挑戦を寿ぎ、今後の順調な室田の芸能活動を祈りたいのは言うまでもないが、何より、この室田の再スタートによって、多くのファンにとって、注目すべき参照点が構築されたということは指摘したいところだ。
ハロー！プロジェクトにおけるアイドルとしての活動を終えて、一人の女性としての幸せを選択する場合や、大学や一般企業への進路を選択したことを間接的に伝えてくれる場合などと並んで、もちろん芸能活動を継続するOGも多い。ハロー！プロジェクトを運営するアップフロント系列の別事務所に移って、ファンクラブも M-line へ移籍して活動する者もある（舞台を中心に活動したりする一方、M-line のスペシャルステージに登場するメンバーとしないメンバーの差から、マネジメント担当の事務所の違いによって活動の方向性の違いが出てきていることを指摘する向きもある）一方、はっきりとアップフロントのマネジメントから離れて独自の芸能活動を模索するOGもある。近年では、元モーニング娘。の鞘師里保から、先だって解散した PINK CRES. の二瓶有加などの例が挙げられるだろう。
こうした多様な事例を俯瞰するに、その比較のための参照点ともいうべき第三の軸として、室田の活動を見ることができるというのだ。
現在ハロプロで現役のアイドルとして活躍するメンバーも、いずれは “その後の展開” を視野に入れる時期が来る。それは、ハロプロのアイドルを応援するファンにとっても、いずれ “その時” がやってくることは避けられない。その意味で、多くのOGの “その後の展開” と同時に、かなり明確にスタイリッシュな方向性を打ち出して独自のファンの囲い込みにも成功しつつあるように見える室田の再始動の動向が、大きな示唆を与え続けることになるだろうことは、想像に難くない。
今後とも、卒業後のOGの動向には、引き続き注視し続けたいところだ。
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