経年変化が醸し出すBerryz楽曲の安心感、熊井友理奈カジュアルディナーショー 2021 ~Memories of Summer~

はじめに Berryz楽曲の経年変化

セトリの前半戦を終えたところ(6曲目の『君の友達』の後)で、コラボしている MYTHIK のデザインハンドバック(現在は販売終了)の説明・告知をする熊井友理奈さん、デニム生地のものについて、その優れた点を説明するにあたり、4公演ともきっちり同じように “経年変化” というフレーズを入れ込んできます。長く使っていると良い感じに色や手触りが変化して、味が出て来るよ、と。

それは、2021年8月9日と、8月15日に、それぞれ昼公演、夜公演で、都合4公演開催された熊井友理奈さんのカジュアルディナーショーでのことです。きっちり4公演とも同じように同じようなフレーズを入れ込んで来る辺り、何を話そうか考えてきた熊井ちゃんが愛しいことは言うまでもないわけですが、長年親しんでいるうちに好い具合に “経年変化” したのは、Berryz工房の楽曲こそだなって思った次第です。

熊井ちゃんのディナーショーをレポする際は、いつも、熊井ちゃんが可愛かったとか、クマクマしたトークが楽しかったって話題ばかり記述していたんですけど、やっぱり、Berryz工房の楽曲の(今にして一層実感できる)完成度の高さに、毎回、感じ入っているところ。
それは、緑色にチューニングした Berryzハンマーを振りながら楽曲のフリコピしていて、思わず “あ~~ベリのライブに行きたいなあああ!” って思ったり、熊井ちゃんのハスキーとも低いとも言えない、独特な声質による歌唱がとても心地好いってことだったり、活動停止から6年を経て毎年数回のディナーショーを継続してくれていることが嬉しかったり、それはもう、いろいろな側面があるんですけど、やっぱり何より楽曲そのものが素晴らしい

とりわけ、明るく楽しい旋律の楽曲こそ、前向きで元気な歌詞が歌われているものこそ、なぜか泣けるってことがあります。今般、セトリには名曲『』なども含まれていたんですが、7曲目から9曲目にかけての前向きで明るいはずの楽曲が、非常に胸に迫りまして。

というわけで、まずはセトリをご紹介。

熊井友理奈カジュアルディナーショー 2021 ~Memories of Summer~
8月9日・15日 セトリ
昼と夜でセトリが異なるところは、9日も15日も同様
01. 『さぼり
ご挨拶&乾杯♪
02. 『恋はひっぱりだこ
03. 『マジグッドチャンスサマー
最近の私♪
04. 『
05.(昼)『夏わかめ』/(夜)『マジ夏すぎる
06. 『君の友達
グッズの紹介/トレンチコート初紹介
07. 『I’m so cool!
08. 『Loving you Too much
09.(昼)『ピリリと行こう!』/(夜)『ジリリ キテル
10. 『MOON POWER
↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓
11. 『夏 Remenber you
ご挨拶
12. 『安心感

7曲目の『I’m so cool!』など、個人的に2014年のラストの秋ツアーを思い出すことになります。『I’m so cool!』で、Professional ツアーを思い出したなら、中盤で私服風の衣装にチェンジした際の熊井ちゃんが、本気で彫刻のように美しかったなとか思いながら、楽しく明るい楽曲こそ泣ける秘密の一端が理解できたようにも思ったり。

たとえば、まだまだ若い女の子の主観的な情景を歌っているような楽曲で、恋愛だったり進学だったりといった、この先、自分に訪れるであろう未知なる “この私のこれからの人生” を、期待と展望に溢れて歌っているような楽曲であっても(「チャラそうな奴に恋愛モード全開」とか)、そこから何年もの月日が流れていることが具体的に実感できるところが大きいのかなと。

自分の将来について、まだまだ定まっていないが故に、キラキラした可能性に満ちた展望が歌われていても、だから明るい歌詞に軽快な旋律であっても、そんな楽曲が歌われてから何年も経っていることが実感されるならば、どうしたって、その歌詞の世界のその後に想像が及びます。もちろん、キラキラした可能性が必ずしも断念されたってわけじゃなく、定まっていなかった未来が残念な結果に終わったってわけでもなく、思い描いていた以上に幸運で想像していた以上に素晴らしい未来を現に生きているとしても、定まっていない未来を思い描いていた頃とは違って、すでに定まった現実を生きているという “経年変化” が織り込まれているっていう意味で、明るく、楽しい楽曲こそ、歌い継がれるうちに、次第に月日の経過を(聴く者に)思い知らせるって側面があるのだろうと思うのです。常に歌詞のまんまの “定まっていない未来” を歌っていようとも、それでも、希望に満ちた未定形の未来は、やがて動かしようのない現実になることがわかっている… というか、見えている。その “キラキラが失われる” ことの確実さというか、諸行無常というか、かならず万物は去り行くというか、そういうことが(明るく楽し気に歌われるからこそ)背景で際立って、とりわけファン歴を重ねてきた者には染みるのかな、と。

そういうわけで、いつものディナーショーにも増して、どこかエモーショナルな雰囲気もあふれた今般、最後の最後に「こんなご時世でも、集まって下さって、ありがとうございます」のご挨拶とともに、熊井ちゃんが『安心感』を歌ってくれるわけですから。いろんなものが染みましたよね。

経年変化に拍車をかけるFC会員限定グッズ付の座席

今回のディナーショーでは、いつもの申し込みに比べて、若干お値段がお高めの「グッズ付」の座席ってのがありまして(座席がステージに近いとか、当選しやすいとか、そういう特典があるわけではなく、あくまでグッズ付ってのみ)。そのグッズというのが、Tシャツなんですけど(下記ツイート引用を参照)、私はこのTシャツを今回4枚ゲットすることになったわけですが、背中に、これまで開催した(ソロになってからの)ディナーショーのタイトルが列挙されているんですね。

そりゃ、Berryz楽曲の “経年変化” も、一層染みるわけだってことで、一部の参加者に “これで区切りって意味?” といった疑念を抱かせながらも、これまでを思い起こさせるものとなっておりました。

というわけで、当サイトでも、過去の熊井ちゃんディナーショーのレポの履歴などを。

さて前置きが長くなりました。
ディナーショーでの、熊井ちゃんの様子など、具体的なご報告はページを切り替えて。

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