春ツアーグッズから、つばきファクトリー DVD Magazine の充実に着目するファンの声

この3月の後半からスタートするハロプロの各グループの(2年の封印を経て開催される)単独ホールコンの日程が迫って来るにつれ、徐々にツアーグッズの紹介がスタートしている。が、そんな中で見逃せないのが、つばきファクトリーの DVD マガジンだ。

ハロプロのファンにとって必携アイテムとなっている DVD マガジンは、コンサートやイベントのグッズとしてライブやイベント会場で物販されており、ハロプロ全体の DVD マガジンの他、各グループ毎に発売されている。いろんな遊興施設でのロケやバンガローでのお泊りといったお出かけものから、時々の舞台公演にちなんだゲーム企画など、内容も非常に多岐にわたる。その中でも評判なのが、ツアーのバックステージに密着したドキュメントものであり、熱心にグループやメンバーを追跡してきたファンであってすら、こうしたバックステージ関連の DVD マガジンでなければ知り得なかったメンバーの魅力が満載だという。

そんなバックステージ系のものでは、やはりモーニング娘。の DVD マガジンに定評があったわけだが、先だって2021年のひなフェスのバックステージを追ったハロプロ全体の DVD マガジン(Hello! Project DVD MAGAZINE Vol.72 CM)も好評だったようだ。

さて、つばきファクトリーの DVD マガジンを見てみると、こちらも熱心なファンからは「つばきのDマガにハズレなし」とも言われており、直近では、スカパー冠番組のスピンオフ的なものや(つばきファクトリーDVD MAGAZINE Vol.15 CM)、新メンバーを迎えてメンバー相互にコーディネートするものまで(つばきファクトリーDVD MAGAZINE Vol.16 CM)、なんと2枚組が連続するという事態に。

そしてこの春のツアーグッズのラインナップにあって、 “そんな中で見逃せない” という今般のつばきファクトリーの DVD マガジンは、なんと2枚同時発売となり、そのうちの一方が、2021年の10月に開催された初単独の武道館公演のバックステージを追ったものとなっている。

もちろん、バックステージを追ったものは、モーニング娘。だけでなく他のグループにも多いが、つばきファクトリーについては(DVD MAGAZINE Vol.11 に、おまけ的にダイジェストが収録された例はあったけれども)正面からバックステージを追ったものは初となる。さらに、これも現在のモーニング娘。以外の他のグループで例がないわけではないが(例えば アンジュルム Vol.34Vol.35、そして Juice=Juice Vol.28Vol.29 など)、つばきファクトリーにあっては2枚の DVD マガジン同時発売は初めてのことだ。上述の、直近の DVD マガジンが続けて2枚組であったことから「つばきファクトリーは今後 DVD マガジンに力を入れていくのか?」と期待する向きもある。

個々の DVD マガジンの内容は、すでに武道館の映像化商品の特典映像に収録されたものも含まれるようだが、それこそレッスン風景から当日のバックステージ、さらにはメンバーのインタビューなど、未公開のものも大量に収録されるようで、八木栞八木メシの実際の様子が観察できそうな企画 DVDとも併せて、ファン垂涎のものとなっている(CM動画参照)。が、何よりハロプロのファンの一部にとっては次のことが大きいようだ。

ハロプロファンの注目を集めている理由、それは、バックステージ系列のものと、ロケ企画などの、オリジナル企画ものといった複数枚の DVD マガジンが同一ツアー期間中に発売されたのは、ハロプロのフラッグシップたるモーニング娘。を除けば(メンバーの卒業や新メンバー個別企画といった特例を除外して)そのスタンスは ℃-ute 以来のことになるからだ。DVD マガジンのリリース・ラッシュであった時期の℃-ute が、大いにプッシュされるだけでなく、アイドル界を牽引する勢いであったことは、多くのファンの記憶にも鮮明だ。(参考|エンタメアーカイブ記事「℃-ute DVDマガジン出過ぎ問題に言寄せて(℃-ute DVD Magazine Vol.20 のこと)」)

繰り返し、2枚の DVD マガジンの同時発売は他のグループで例がないわけではない。それでも、これまで多くのファンが、一度に1枚だけの DVD マガジンでは足りないと嘆いて、複数枚の DVD マガジンの発売を願ってきたことからすれば(そして、つばきファクトリーの7年におよぶ道のりを思えば)この同時発売にファンが色めき立つのも無理からぬところがあろう。

今後とも引き続き、ツアーグッズにおける DVD マガジンの充実、そして、かつての℃-ute に勝るとも劣らぬほどの、各グループの DVD マガジンのリリース・ラッシュの、その嚆矢となることを願うならば、ファンにあっては、同時発売の DVD マガジンを買い支えるべきところだろう。

(文=椿道茂高)

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