つばきファクトリー、2代目のリーダーには順当に新沼希空が就任 ~やっぱり怒らないリーダーとして~

本人曰く「最後の写真集」が、なにかと攻めてると各地で評判のリーダー山岸理子が、2023年11月6日の武道館公演で卒業したあとの、つばきファクトリーのリーダー人事が決着した。

それはコンサートツアーの現場からの、ファンによる第一報という形でもたらされた。2023年10月29日の日曜日、つばきファクトリーは愛知県の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて『つばきファクトリー コンサートツアー 2023秋 可惜夜』の最終日程を迎えていたが、その昼公演の現場で、山岸卒業後のつばき新体制が明らかにされた。

2代目となる新リーダーは新沼希空、サブリーダーはそのまま谷本安美という体制となる。折しも愛知公演は、新沼の凱旋公演でもあった。

つばきファクトリーは、上掲の武道館公演で山岸理子、岸本ゆめのが卒業することで、結成時のメンバー6人から4名がグループを離れたことになる。さにこ として知られる小野瑞歩小野田紗栞秋山眞緒らの追加メンバーに加え、2021年に加入したリトキャメ(河西結心八木栞福田真琳豫風瑠乃)ら、つばきファクトリーを超えてこの先のハロプロでも注目を集めるであろう精鋭も控えているとはいえ、これでついに最初のDVDマガジンで体力測定していた初期メンバーは、新沼と谷本の2名だけとなる次第だが、その2名がそろって、リーダー、サブリーダーを引き受ける形となった。

すでにサブリーダーでもあった新沼でもあり、山岸、岸本卒業後は最年長のお姉さんということでもあり、順当にリーダーとなるところだったが、実は、新沼を飛び越えたイレギュラーなリーダー人事があるのではないかとも見られていたのだった。

それは、新沼にリーダーとしての責任が背負い切れないとか魅力に乏しいとかいったネガティブな理由からではなく、多くのファンの共有する見解として、たとえば2度目の灼熱公演のグッズ作製企画(つばきDマガ Vol.27)にあっても(グッズの完成が遅れがちなメンバーに向けて)「♪姉さんが ♪待ってるじょ」などと囃し立てたり、あくまで楽し気にその場を盛り上げにかかっている様子など、新沼こそは、年若い新メンバーであったり、明示的に「赤ちゃん」と呼ばれるような秋山や(すでに卒業したメンバーである)浅倉樹々などよりも、実は一番に “幼く” 愛らしいと見られていたからだろう。

しかし、初代の山岸理子が、あくまで “ほんわか” とした雰囲気が強めで、研修生時代のほぼ同期メンバーと別グループのラジオ番組にゲスト出演した際に当人の口からも「めんどくさいから怒らない」と発言していたように、なにかと許容する鷹揚でゆるやかなリーダーであったことからすれば、つばきファクトリーのリーダー2代目としては、それは新沼しかあり得ないと見る向きもある。

怒らないゆるやかなリーダー山岸に次いで、新沼もまた、グループ結成時の困り顔の頃から、あんまり怒らないことで知られ、それはDVDマガジン Vol.3で本人がそう発言しているだけでなく、冠番組の企画で “メンバーにガチ駄目だし” を要請された際に、本人が困っているだけでなく、背景のガヤとして小野瑞歩が「きそちゃん、そういうの、いちばん苦手だもんね」と発言しており、さらには上掲のグッズ作製企画にあっては、谷本に何から何まで「パクられ」ても、新沼は「んも~~安美ちゃん、私が怒らないと思って~~」とも発言して笑っている。

ゆるやかな怒らないリーダーとして、山岸が愛され、そんな山岸の資質から、自ら率先して前に出て、いろんなことを何とかしようとするメンバーたち(ここでは小野田紗栞を特筆したい)が培われたこと、そんな雰囲気の中で、今ではリトキャメが先輩たちに辛辣に突っ込む様子も頻繁に見られるような、コミカルなグループが出来上がったことを思うなら、新沼のリーダー就任によってこそ、ファンが愛するそのグループの気質は保たれるだろう。

つばきファクトリー2代目リーダーには、新沼希空が就任すると明らかにされた。
この新体制によって「初写真集の発売にも期待できる」とするファンの声に、最後に触れておこう。

(文=椿道茂高)

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