一部に根強い反対の意見があったものの 惜しまれつつ 2023年7月に閉館することが決まった中野サンプラザ、2023年5月から、50年の歴史の集大成となる音楽祭『さよなら中野サンプラザ音楽祭』を開催して、連日、中野サンプラザにゆかりのあるアーティストが、そのラストの日々を盛り立て来た。中野サンプラザはハロプロの聖地とも言われ、この『さよなら中野サンプラザ音楽祭』にも、ハロプロの各グループが参加して、声出し解禁、スタンディング解禁となったステージを沸かせていた。
そんな中、2023年6月10日の土曜日18時30分からの公演は、ハロプロからつばきファクトリーが登壇していた。その19曲めとなる『愛は今、愛を求めてる』をパフォーマンス後、メンバーが一人一人その日の感想を述べるパートで、それぞれに中野サンプラザの思い出を語った後 … サブリーダーに谷本安美が就任することが リーダーの山岸理子から告げられたのである。
つばきファクトリーは、この2023年の秋ツアーをもって、スターティングメンバーでもある岸本ゆめの、リーダーでもある山岸理子の卒業がアナウンスされている。このため、すでに2021年の年末にサブリーダーに就任していた新沼希空に加えて、もう一人のサブリーダーを置いて、秋までの体制を強化しようということらしい。
実際に、その発表の場となった中野でも、「秋までリーダーをしっかりサポートします」との宣言を聴くことができたようだ。
ライブを終えて、谷本当人もブログを更新し、サブリーダー就任について、面白おかしく報告してくれている。
1178*中野サンプラザ!。谷本安美
そして私事ですが、
つばきファクトリー オフィシャルブログ 1178*中野サンプラザ!。谷本安美
本日
つばきファクトリーの
サブリーダーに就任
させていただくことを
発表しました!!
みなさんびっくりした?!!
私もびっくりしたよ!!笑笑
さて、その報告のブログにある「私事」の使い方は妥当なのかどうかは問題にしないとしても、一緒にリーダーをサポートすべきサブリーダーの同僚たる新沼希空とは、お互いに楽屋で無視しあったりするくらいに仲が良い(ネタでケンカが出来るほど仲が良い)組み合わせであることが知られており、この2人がペアになったらフザケてしまってリーダーのサポートにならないのではないかと見る向きもある。事実、上記6月10日のライブでも、歌割のないパートで、ステージの隅っこでイチャイチャしていたという目撃証言もある(15曲め『マサユメ』披露時)。そんな新沼との関係性も含めて、果たして、谷本のサブリーダー就任は妥当なのかどうか。
谷本は、真正面から記述するのを避けたい性癖があることは別としても、どちらかと言えば、グループ内でのおちゃらけキャラであり、そうした谷本のキャラ付からは、一見するとサブリーダーに相応しいのか疑問視する見解にも納得してしまいそうだ。しかし、そんなキャラを武器に、これまでインディーズからの8年間、ずっとステージの上の様々な(そのままならば事故になりかねなかった)トラブルを笑顔で吸収してきたのが谷本だ。武道館のステージについても、「できるかなあ…」と不安げな表情を見せながら、ライブ終わりのバックステージで、「できたっ♪」と晴れやかに笑顔を見せたのも谷本だ。
その明るく(場合によっては自ら泥をかぶる)飾らぬ人柄で、つばきファクトリーの歴史を彩り、危うい場面を救ってきたのも谷本だ。自ら「私もびっくりしたよ!」というサブリーダー就任は、実は、表向きのキャラとは裏腹に、谷本に相応しいとも言えそうだ。
新沼・谷本の2人サブリーダー体制で、初期メンバーが2人も卒業する秋に向けて、つばきファクトリーの疾走は、ますますファンを惹き付けることになるのではないだろうか。
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