モーニング娘。新体制、譜久村聖卒業後は生田衣梨奈が10代目リーダーへ

もしかしたら、それは、あまりに素直すぎる性格のせいだったのかもしれない。
生田衣梨奈は、これまでの短くない活動歴の中で、ファンに対しての “つれない” 雰囲気が話題になったことも少なくなかった。DVDなどに残された後輩に対する “厳しい” 態度が取り沙汰されたことも無いではなかった。こうしたことから、ハロプロのメンバーらしい(仕事に対する)真剣な態度ではあっても、そこに他のメンバーに見られるような愛らしさが(とりわけ対ファン向けに)少な目なのではないかとするファンもあった。ゴルフだけでなく、時折吐露する心情からも、むしろ、できるだけ早い段階でハロプロを離れて、広く芸能界へ泳ぎ出したいと願っているのではないかと見る向きもあったのだった。

しかし、それらは、すべて、あまりにも素直すぎる性格のせいだったのかもしれない。

CSで放送された特番で、現リーダー譜久村聖の卒業に関係して、その同期である9期メンバー生田衣梨奈が、あまりにも素直に泣き崩れたことが話題となっていた。同じ9期メンバーの仲間が、2015年末(鞘師)、2016年春(鈴木)と思ったよりも早い時期に卒業して、これまでの長きにわたって公私ともにリーダー譜久村を支えた(そしてそのことに自覚的であったことも上記配信で明らかになった)生田の、あまりにも率直な表明に、そして素直な涙に、むしろ長く9期メンバーを観察していたファンこそが、驚いたのだった。

モーニング娘。9期メンバー生田衣梨奈の率直な涙といえば、加入当初、ほとんどお披露目ともなったイベントの壇上で、先輩の道重さゆみ(6期)にイジられて泣いてしまったことや、敬愛する5期メンバーの新垣里沙の卒業に際しての(その新垣の卒業バスツアーでメンバーカラーを継承したことに象徴される)涙などが印象深い。だが逆に言えば、それほど遡らねば印象深い生田の涙に出会えぬほど、メンタルの面でも “鉄人” だった生田であるからこそ、このCS特番での涙に多くのファンが衝撃を受けることになったのだった。

それこそ、短くない活動歴のかなりの部分で明るい色に染めていた髪色を、このところ暗い色に戻して、本来の顔立ちの愛らしさや整い具合が改めてファンに印象付けられていたことも背景として、この生田の涙は、ファンの心の柔らかい部分に届いたようだ。

その涙という点で加入当初の道重とのエピソードを思い出すなら、それこそ、モーニング娘。加入前には、地元の芸能事務所に所属して活動していた生田だが、モーニング娘。に加入したとなったなら、その当の地元の芸能事務所の側から、コネ的な配慮は皆無であって、あくまでも生田衣梨奈当人の魅力と実力でハロプロに見出されたのであると強調された声明が出され、あり得るファンの邪推を、ものすごく先回りして、あらかじめ防いでいたこともあった(繰り返し、地元の芸能事務所{エレガントプロモーション}の側から)ほど。思えば、それほど、周囲から愛される人物であったということなのだろう。

そんな生田衣梨奈が、来るべき10代目のリーダーに就任する。

ホールラストと新体制について。生田衣梨奈

本日の夜公演のラストで発表になりましたが
私生田衣梨奈が、譜久村聖が卒業後の
モーニング娘。の10代目リーダーに就任致します!

モーニング娘。’23 Q期オフィシャルブログ ホールラストと新体制について。生田衣梨奈

2023年11月25日の土曜日、モーニング娘。は、北海道の札幌文化芸術劇場 hitaruにて、モーニング娘。’23 コンサートツアー秋「Neverending Shine Show」を開催していたが、その壇上にて発表された。

モーニング娘。は、最長在籍記録を持つ現リーダーの譜久村聖が11月29日に横浜アリーナで開催されるライブを最後に卒業することから、その後継リーダーに注目が集まっていた。たとえばアンジュルムのリーダー人事が、アップフロントが頑なに順守する年功序列を踏み越えたものになったことで、譜久村に続いて比較的早期に卒業するであろう同期の生田ではなく、これまでも実質的にパフォーマンス面でモーニング娘。を牽引していたと言って良い10期メンバー(石田)や11期メンバー(小田)がリーダーに就任するのではないかとも見られていたのだ。

しかし、そこは順当に、9期メンバーの生田が次のリーダーに就任することになった。そう、もしかしたら、その心根の素直さを、永らくファンこそが見誤ってきたのかもしれないと思い直したタイミングで。

歴史あるモーニング娘。の10代目リーダーとして、9期メンバー生田衣梨奈が就任する。同時に、モーニング娘。のメンバーとしての在籍記録を更新して。

(文=椿道茂高)

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