つばきファクトリー、幻の楽曲を甦らせるカバー曲から多彩なオリジナルまで 新木場デビュー2周年スペシャル

ライブ概要その1 つばきオリジナルの多彩さ

そんなメンバー紹介映像風のスクリーンが胸に染みたのは、オープニングに『うるわしのカメリア』という、”これから私たちは何になれるんだろう” と、若干の不安混じりに、しかし初々しく自分たちの将来を嘱望するような愛らしい楽曲が置かれたうえで、続く2曲目に『春恋歌』という、旅立ちの気負いと切なさが歌われる楽曲に続くという構成も影響していたりします。

このところ、たとえば『雪のプラネタリウム』であったり、『表面張力~Surface Tension~』であったり、『今夜だけ浮かれたかった』と、その楽曲の、強さ・速さ・激しさに加え、その楽曲のポテンシャルを余すところなく引き出しているメンバーの力量に注目されることが多い つばきファクトリーですが、今回のライブのセットリスト構成を見るに、なんだか、こう言われているような気もします。”うちらは、それだけじゃないよ” って。

思えば、大正モダンガール風の、女性そのものが社会進出していく時代背景ともシンクロするような、”これから自分たちは、どうなるんだろう” という、不安混じりの未来への希望に満ちた『うるわしのカメリア』や、新しい旅立ちに伴う、その希望と、明るさと、そうしたポジティブな側面と裏腹な切なさや不安や痛みを、それでも引き受けて前に進むことを歌いあげる『春恋歌』といった、その、どこまでも透明で初々しい麗しさこそ、つばきファクトリーの(淡く薄い色合いの中でも)一番に濃いテイストだったのでした。

このような、麗しく、むしろ不安な一歩を将来に向けてようやく踏み出していた初々しい少女たちだったからこそ、そんな彼女たちが踏み出した先で歌いあげる、『雪のプラネタリウム』の、『表面張力~Surface Tension~』の、『今夜だけ浮かれたかった』の、その強さと速さと激しさが一層印象深いというわけで、今般のライブは、こうした、つばきファクトリーの2面性、一面における弱々しいほどの麗しい透明感と、反面における速く強い大迫力という対比を、この上なく見事に示して見せてくれるものになっていました。

その上で、その2面性の両方の魅力を上手にブレンドした『ハッピークラッカー』や『帰ろう レッツゴー!』が、良い具合に、それぞれの魅力を代表する楽曲群の間をつないでいて、まことに、すばらしいセットリストだったかと思います。

そんなセトリの締めで “思い出持って“、”また会おう” と歌われては、いろんなもんが漏れても、そりゃしょうがないっすよね。しょうがない。

ライブ概要その2 ベリベリキュートな先輩!~幻の曲をフルで再演~

ネタバレ回避と言いつつ、かなりネタバレしている気もしますが…

今般のライブでは、先輩たちの楽曲カバーも多めに組み込まれていて、これまた嬉しい驚きだったわけですが、この先輩たちの楽曲カバーも、かつてのようなテイストからの変化が見て取れます。

かつてのミニライブなどにあっては、やはりまだオリジナルの楽曲が少ないから先輩のカバーを組み込まないとライブ自体が編成できなかったり、最も後発の末っ子ユニットということで、敢えてその色合いを印象深くアピールするために、”先輩たちのスピリットを引き継ぎます” と、その引き継ぐべきものが何であるかもわからないうちから、ある種の “営業トーク” として押し出したりしているようなところがないわけではありませんでした。

でも、つばきファクトリーは、そんな段階から、さらにもう一回り大きくなって、明らかに意図して “先輩たちのスピリットを引き継ぎます” と自覚して、しかし、ストレートにもう何の衒いも言い訳も営業トークも必要なく先輩の楽曲をカバーしているようです。

今般、カバーされた楽曲には、Berryz工房のものも、℃-ute のものも、Buono! のものも、松浦亜弥先輩のものも、安倍なつみ先輩のものもありました。小片リサさんと浅倉樹々ちゃんがペアで歌ったのも素晴らしいものであったと特筆したいところです。

ただ、ここでは一点だけ。
つばきファクトリーが、Berryz工房の、あの『世界で一番大切な人』をカバーしてくれました。しかも、本家すらハーフでしか披露したことがない、この『世界で一番大切な人』を、つばきファクトリーは、フルで

Berryz工房が『世界で一番大切な人』を披露してくれたのは、Berryz工房の秋ツアーとしては数年ぶりとなる、2014年の秋ツアー『Professional』でのこと。なんと、この盛り上がる明るい楽曲が初披露されたのは、Berryz工房のラストツアーだったのです。そのツアーの映像化商品は、何故だか(一部にもっともらしい理由は間接的に聞き及んでいるけれど)当時にあってクオリティを向上させつつあったハロプロのライブDVD・Blu-Ray商品にあっても不思議なほどの低クオリティだったこともあって、半ば “まぼろし” と化していた『世界で一番大切な人』だったのです。いや、マジで。

その本家 Berryz工房ですら客前ではハーフでしか披露していなかった『世界で一番大切な人』が、つばきファクトリーによって、フルで再現されます。あの、Berryz工房に特有の、とりわけ活動停止間際にかけて最高潮になった Berryz工房のおちゃらけムードをそのままに。

もう、つばきファクトリーは “先輩たちのスピリットを継承する” だけのユニットではありません。堂々と、明らかに、つばきファクトリーは、つばきファクトリーとしての、オリジナルの魅力に満ちています。

そんな つばきファクトリーだからこそ、もう “継承” とか “カバー” ではなく、あくまでも “つばきファクトリーのパフォーマンス” として、つばきがフルサイズの『世界で一番大切な人』を甦らせてくれたことは、本当に嬉しかった。
ベリヲタとしても、つばきファンとしても、もう冥利に尽きます

その意味でこそ、あの『ハロー!ヒストリー』に歌われた通りに、つばきファクトリーこそは、ハロプロを明日に継承してくれるのだろうと。

その意味でも涙が止まらないライブでしたよ

ライブ概要その3 つばきオリジナルの強力さ

オリジナル曲の多彩さから、先輩楽曲のカバーが持ち始めた新しい意味まで、いろいろ述べてきましたが、そんな具合に、どこを取っても魅力満載な つばきファクトリーのライブでありながら、やはり、繰り返しを厭わず述べておきたい。

オリジナルの、『雪のプラネタリウム』、『表面張力~Surface Tension~』、『今夜だけ浮かれたかった』の圧倒的な大迫力は、これまた繰り返し、現在のハロプロどころか、歴代を通覧しても屈指の水準です。ということは、平成の J-POP にあって屈指であろうかと。

それから『春恋歌』や『ハッピークラッカー』や、それから、カバーではあるけれど、つばきファクトリーが歌う『私がオバさんになっても』の、カラっと爽やかな明るい切なさは、意図して狙っても出せるテイストではありません。

山岸理子ちゃんの、ふわふわ愛らしい横顔が、ダンスとなると急に厳しさを増すことに気がついているファンは多いでしょう。
小片リサさんの、別のメンバーがメインで抜かれているスクリーンの背景としてチラっと映っただけの横顔すら、驚異的に美しいことに多くのファンが驚いたことでしょう。
新沼希空ちゃんのパフォーマンス中のメンバーとのアイコンタクトが、あんまりにも可愛いので、思わず “推し変” しちゃった方も多いのではないでしょうか。
小片さんが美しいと述べましたけど、谷本安美さんの美しさは、それこそ歴代のハローにあっても飛び抜けています。見知ったファンを見つけたのか、ステージから客席に手を振るその飾らぬ笑顔の底抜けの明るさと供に。
そして岸本ゆめのさん、上に述べたオリジナル楽曲の強さと速さを彼女ほど象徴するメンバーはいません。岸本さんが押し出してくる躍動感は、こちらが押し込まれているのに心地好く。
エース、浅倉樹々ちゃん、もう小っちゃいのに、身体中、あらゆる関節が動きすぎ。どこで何をやっていても目に飛び込んできます。
小野瑞歩さん、スクリーンに抜かれなくとも、その眼差しが強力です。これまで伏し目がちで、ときに敢えて客席からも目をそらせていたところ、しっかり前を向いて視線をそらさぬようになっています(← 本当)。
小野田紗栞さん、飛びはね具合が愛らしく、『今夜だけ浮かれたかった』のラス前斉唱ソロパートだけじゃなく、声が通ること!。
秋山眞緒ちゃん、みんな(つばきファンならずとも)言っています、曰く “さすがにこれまで子供すぎると思っていたけど、最近、成長したのが、グッと美しくなって吃驚だね” と。

そんな麗しの9人が奏でる強力すぎる楽曲です。感動的で素晴らしいライブとなるのは必然ですよね。

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