全ユニットの競演だからこその大迫力 ひなフェス2019
30日の『Hello! Project 20th Anniversary!! プレミアム』公演も前半戦を終了し、辻ちゃんと加護ちゃんの感動的な登壇シーンが終わった段階で、すでに激しく感情を揺さぶられながら、わたくし、こんなことを思っていました。”それでもまだこの後に、単独で武道館を埋められるグループが3つもひかえてるだなんて、ハロプロ恐るべし” って。
ハロプロのフラッグシップたる モーニング娘。’19、年間で踏むステージの数が違うだけじゃなく、やっぱり先輩から継承してきたハロプロの看板を背負ってるわけで、こういうハロプロ総出演のライブに参加するたびに、”いや、さすがモーニング” って思います。バックでサポートしているメンバーですら、本気で “バックを勤めている” という感じで、どこを切り取っても、誰に注目しても、目を見張らぬ瞬間はないってところ。
Juice=Juice については、こんな印象も根強いかも知れません。あの研ぎ澄まされた技の冴えでアイドルがあこがれるアイドルだった ℃-ute が解散した現在、その磨き抜かれた技の鋭さをこそ継承しているのが Juice=Juice である、って。そういう、いつまでも先輩グループの影を重ねて見ようとすることは、℃-ute にとっても Juice=Juice にとっても失礼であることは十分承知しつつ、敢えて、その印象に重ねて続けるなら、リアルに目の当たりにした2019年の Juice=Juice のパフォーマンスは、「〇〇を継承」だなんてレベルではなかった。歌姫だらけのオリジナルメンバーに加えて、段原瑠々さんに稲場愛香さんと来て、ハロプロにあって可能な限りの “スキルの粋” が Juice=Juice に結晶しているかのようです。
…これはもう、6月の武道館がいかにも楽しみです。
そしてアンジュルム。リーダー和田彩花さんの美しさやメンバーのわちゃわちゃ感がピックアップされがちではありますが、こうした全ユニット競演のライブに接する度に思うのは、いかにも アンジュルムが全方位的に徹底的に攻撃型のユニットだ、ってこと。リーダーだけでなく、上國料萌衣さんのルックスの強さや2期メンの個性的な(竹内朱莉さんの歌声の、勝田里奈さんの揺るがなさの、中西香菜さんのメンタルの)強さは言うに及ばず、そもそも攻撃型の室田瑞希さんや佐々木莉佳子さんに加えて、昨今では笠原桃奈さんまで超攻撃型化していて。ぶっちゃけ、アンジュルムは、とにかく強い、って。
2つのプレミアムのそれぞれの形
そんなわけで、千葉県は幕張メッセ 国際展示場ホール1にて開催された『ひなフェス2019』から、2019年3月30日、開場17:00/開演18:00 の『Juice=Juice プレミアム』と、2019年3月31日、開場10:00/開演11:00の『アンジュルム プレミアム』について。
30日の夜公演である『Juice=Juice プレミアム』で、ちょっとオープニングのエフェクトが乱れたのはご愛嬌ってことで。
会場の様子は、30日の『Hello! Project 20th Anniversary!! プレミアム』と同様、こんな感じ(↓)
正面スクリーンを背負った ① のメインステージは広く左右に張りだしていて、メインステージから花道を介して ②、③ の2つのサブステージが設けられています。2つのサブステージは回廊で結ばれていますが、それでなくともステージ全体が高めに設営されているところ、画像の★印の位置がもう一段高くなっていて(移動中のメンバーには危険が増すことになっている一方)客席からはサブステージのさらにサブ的な位置づけで、メンバーがよく見えるように配慮されていました。
また、メンバーも、たった一曲だけであっても、花道から回廊から、ぐるぐるして、広い幕張メッセ 国際展示場ホール1 内の客席の遠い座席まで、なるべく近くで顔を見せてくれていました。 …って、そんな具合に花道から回廊からぐるぐるしていながら、つまり延々移動しながら楽曲を披露していて、ところどころ、サブステージに一時的に集合したり、メインステージに戻ったりのタイミングで、ビシっと場位置を過たずにフォーメーションを決めてみせるのは(とりわけサブステージの場合は、まさしく移動中の一場面ってことになるわけですから)さすがハロプロってところ。これ、全ユニットがそうだから “さすが” の度合いも深まろうってものです。
そんな『ひなフェス2019』のプレミアム公演、これが、個々のユニットが、それぞれの新曲だったり推し曲を変わる替わる披露する中、プレミアム指定のユニットは、他のユニットよりも少し多めに楽曲を披露する…ってだけじゃなくて、今般のプレミアム公演は、『Juice=Juice プレミアム』も、『アンジュルム プレミアム』も、なんだか強めに自分たちのユニットの持ち味…ではなく…自分たちの今現在置かれた状況を意識した選曲になっていたかと思うところです。
もちろん個人的な所感を越えるものではありませんが、”自分たちの今現在置かれた状況を意識した選曲” てのは、それぞれのリーダー(和田彩花、宮崎由加)が、間もなくの卒業を控えているってところを意識したかのようだ、って意味で。
参考記事
具体的には、それぞれのユニットについて述べる次のページ以降にて。
Sorry, the comment form is closed at this time.