魅力的すぎるあれこれを点描風に
と、新人さんについて述べたばかりですが、もちろん諸先輩方も素晴らしかった。
冒頭で つばきファクトリーのメンバーが晴れ晴れとステージに登場してくること自体に胸を突かれてしまったことを述べましたが、微妙に DD気質のある投稿者は、ハロコンのステージにあっては、濃淡の違いこそあれ、すべてのグループについて同様なことを感じてしまったりしています。それを逐一記述していっては、めっちゃ長文になりかねないので、いろいろ気持ちが揺れました、とのみ。
とはいえ繰り返し。
DD気質の強めなファンだけでなく、個々のグループに専心するファンも、それぞれがそれぞれに、頻繁にライブやイベントに足を運んでよく知っているはずのメンバーたちの、やっぱり華やかで愛らしく輝かしい姿に、改めて胸を突かれ、気持ちを動かされ、思わぬ内心の動きに動揺しちゃってる方は多いんじゃないかと思えば、やっぱりハロコンって特別なイベントなんだなって思います。(来年は「ひなフェス」あるんでしょうかね?)
というわけで、以降は、特別に印象深かったところを点描風に。
ド派手なルックスを隠さない生田衣梨奈
危うくアイドルに対して使ってはいけない言葉で形容しちゃいそうになったくらい。
それくらい、髪色をバリバリに染めて、メイクも濃いめに攻めに出て、モーニング娘。’19 の生田衣梨奈さん、どうしちゃったの?ってくらいド派手なルックスで登場です。元々造形が整ってる生田さんですから、髪をガッツリ染めてメイクを濃くしようとも、もちろん下品さは微塵も感じさせませんが、パフォーマンスに沿って染めた髪がふぁさふぁさする都度、どうしたって目を引きます。
そして、そんな具合にド派手な押し出しだからこそ、パフォーマンス中の会心の笑みであったり、同期の譜久村聖さんとのアイコンタクトであったりが、実にかっこ良くて。いや、これまでだって “かっこ良い” のはそうだったんですけど、髪色やメイクで(他のメンバーとあまりに異なるので)ステージ上で生田さんが際立つ分だけ、かっこ良さも目に飛び込んできます。
それでなくとも美形な生田さんですからね、上に述べたとおり、15期メンバーの加入で “可愛さ” 要素はとんでもなく補強できたわけですから、このように生田さんが “美しさ” 側にパラメータを振り切って目立っていくのは、これからのモーニング娘。にとって、大いにアリだな、と。
何故か懐かしい『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』
ライブの冒頭パートは、各グループが入れ替わりでご挨拶的にメドレーを披露します。そのパートで、BEYOOOOONDS から『CHICA#TETSU』に小林萌花さんが加わって奏でるのが『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』。
半ば演劇的だったりと、いろいろ独自の試みが面白い BEYOOOOONDS ですが(それでも演劇的なところって、どこか超初期のハロプロを思い出させるところがあったりしますけど)この楽曲は、むしろオーソドックスな感じもあってか、異様に耳に残りますよね。って、この楽曲を歌ってる一岡伶奈さんの嬉しそうな笑顔もまた、心に残りますよね。と、何より、このように、奏でるメンバーと楽曲がワンセットになっていることは、特筆したいところ。今後、上の新人さんだけじゃなく、BEYOOOOONDS の各メンバーの個性が(いっちゃんレベルで)周知されていけば、それに応じた楽曲も量産されたりして。そうなる未来が今から楽しみですね。
時代の変化を感じる研修生
新曲の『情熱スパークル』を披露してくれる研修生は、ずいぶん顔ぶれが変わっています。中でも、研修生内新ユニットにも選抜され、先だっては つばきファクトリーの演劇女子部にも参加した金光留々さんのボス感…っていうか、わたしが研修生代表です的な感じが印象的です。
研修生代表的なイメージといえば、現在は こぶしファクトリーとして活躍する浜浦彩乃さんが思い浮かんだりしますが、一時期の はまちゃん のボスっぽさに勝るとも劣らぬ金光さんの押し出しに、時間の経過を感じますよね。顔ぶれは変わっていくし、メンバーたちは成長していくけれど、その時代毎に、ちゃんとその時代を代表する立ち位置に自然と収まるメンバーが出てくるということには、感慨深いものがあります。これから何年かして、研修生内ユニットが正式なグループに昇格したとき、どんなメンバーがどんな顔を見せてくれるか、なんだか楽しみすぎて泣けてきませんか。
鈴木愛理も真っ青 『青春ソング』の西田汐里
ライブの中盤にはシャッフルメンバーによって Berryz工房と℃-ute の楽曲がそれぞれ4曲ずつ披露されます。その一発目が、℃-ute から『青春ソング』で、その冒頭のソロパートを、BEYOOOOONDS から西田汐里さんが朗々と歌い上げます。
これが素晴らしかった。
のほほんとした京都娘だとばっかり思っていたら、こんな力強い歌声を持っていたなんて。
これまでも、ハロプロのエンタメとしての実力のほど、次々と昇格する新メンバーが先輩たちと伍してパフォーマンスすることから伺えるハロプロの育成の実力など、何度か言及してきたところですが、その真の実力を見てなかったのは私だったという顛末。『青春ソング』冒頭の、西田さんの斉唱は、まことに素晴らしかった。
この曲だけでなく全方位的にこのレベルの歌唱を放つとなると、ひょっとするとモーニング娘。’19 の小田さくらさん、Juice=Juice 高木紗友希さん、こぶしファクトリー 広瀬彩海さんに匹敵しかねず、こういうことがあると西田さんに注目しないわけにはいかなくなって(『ネガポジポジ』以来、それでなくとも可愛いから注目してましたけど)、ますます注意力散漫に拍車がかかるという次第。
次から次へと魅力的なメンバーが目に飛び込んできちゃって、実際、困りますよね。
根付き始めたベリキュー遺産
というわけで、ライブの中盤には Berryz工房と℃-ute の楽曲が披露されたわけですが。ハロプロの楽曲遺産にあって、ついにベリキューの楽曲もレガシーとされて、これも時間の経過を感じさせるところです。…って、2014年の8月2日に、ここ中野で、活動停止をBerryz工房が発表してから5年、2016年8月20日に、解散を℃-ute が告知してから3年、そりゃ “レガシー” も納得ってことかと。
それでも、あの℃-ute ならではの疾走感がたまらない『Midnight Temptation』だったり、夏の切なさを含む季節感が充溢する名曲『蝉』だったり、ライブの締めくくり的な万感の想いを想起させる『SHINES』などは、やはり年季の浅い若いメンバーには、まだ早いのではないかと、そう思う方も多いだろうところ(何を隠そう、この投稿者自身がそうだったりして)、どっこい、これが実に聴き応えがあります(もちろんベリキュー曲それ自体の楽曲の力に支援された部分もあって)。
すべて素晴らしかった中で、特筆したいのが『一丁目ロック!』での岸本ゆめのさん。『一丁目ロック!』といえば、客席から呼応する大コールで有名ですが、もう Berryz工房が活動停止してから数年を経ているだけでなく、この日の8月25日は恵比寿で「NPO法人 ゆうきのつばさ」主催の『inclusion FES.2019』が開催されており(これが恵比寿で開催されたことから、秋のSATOYAMA連動のハロプロフェスは無くなった公算が強まったりして)、そちらに熊井友理奈さんや PINK CRES. としての夏焼雅さんが参加していて、中野サンプラザに足を向けたベリヲタは少なかったであろうにもかかわらず、往年に勝る大コールが巻き起こっていたことも特筆すべきなら、その大コールを、あまりにも嬉しげに堂々と受け止めていた岸本さんの姿が今でも目に焼き付いているという次第。
なんかね、岸本さんが Berryz工房絡みでパフォーマンスしたり発言したりする都度、なんか “任せたぞ!” といった謎の頼り甲斐を感じたりしませんか。わたくし、感じるんですよ。
もちろん、Berryz工房への思い入れも、つばきファクトリー岸本ゆめのさんへの愛着も、それらに基づいた上述の謎の頼り甲斐も、すべて投稿者個人の主観的なもので、100%の共感をしていただけることは難しいでしょうけど、これが、それぞれの楽曲ごとに、個々のメンバーごとに、コンサート会場に集うファンそれぞれにそれぞれの思い入れと愛着があるのだと思えば、こうした楽曲遺産をシャッフルメンバーで奏でる企画の嬉しさ・有り難さがわかるというものです。わたくしが泣いていない曲でも、会場のどこかで誰かが泣いている、ってことで。
繰り返し、ハロコンって偉大だなと思う次第です。
次ページ、最後にどうしても言及したいメンバーの名前を上げさせてもらって、セットリストを掲載しておきます(ネタバレが嫌な方は、ここで離脱推奨)。
Sorry, the comment form is closed at this time.