つばきファクトリー2019秋、愛あるコールからファンの疲労困憊まで ~ライブツアー『月光』その1~

愛あるコール 詳述

その「りこちゃん、ききちゃん」コールの詳細を続ければ、ライブ開演前の待ち時間中のコールは、微妙に自信なさ気で、数回コールしてから、尻すぼみのようにフェードアウトしちゃったんですけど、しかし、そのフェードアウトの後を引き継ぐようにして、すぐに(より大きな声で)「りこちゃん、ききちゃん」とコールする者が現れて、それに気を強くしてか、最初にコールした者も改めてコールを再開する…といった顛末がありまして(あくまで投稿者の感じた限りで)。この、躊躇しながら、しかし意を同じくするものに励まされて…といったような流れそのものが、躊躇からの同好者を得て自信を深める一連の流れ自体が、アイドルを愛するプロセスそのものを象徴しているかのようで、是非、みなさんにお伝えしたいと思ったところです。

この客席からの「りこちゃん、ききちゃん」コールについては、メンバーたちもご挨拶のタイミングで言及してくれて、ちゃんと “ききちゃん” のことを思ってくれているのが嬉しいという声から、”つばきファクトリーはあくまでも9人、それがファンのみなさんと共有できていることが嬉しい” という声まで、メンバーからの嬉しい反応をも呼び起こすことになりました。そんな嬉しいご挨拶をしてくれるメンバーには、そうコメントしながら泣きそうになってる(ってか泣いてる)者もいたりして(いえ、 岸本ゆめのさんのことなんですけどね)、いろんなところが刺激された次第。

なんだかね、樹々ちゃんが不在だからこそ、ファンからの樹々ちゃんへの愛情も、メンバーとファンの絆も、かえって深まっているかのように思えるとか(参考|つばきファクトリー浅倉樹々、不在のまま1st 写真集発売で、深まるファンとの絆)、アクシデントがあったからこそ、そうでなければ見えなかった本質が浮き彫りになっているとか(参考|道重さゆみ、Web配信番組アプカミで「あの日」を語る。そして…)、そういうことを言うのは、事情が事情だけに(樹々ちゃんの復帰が不透明なだけに)不謹慎なようにも思うけど…偽らざる本音でもあります。

この流れで、とても素敵な内容だったので今でも時々アクセスして読み返すリーダー理子ちゃんのブログを紹介してみたりして。

今、秋ツアーのリハーサルしてるんですけど
音源はもちろんききの声も入ってるやつ
を使って練習してるから、
リハにはいないけど、一緒に踊ってるような
感覚になります!

つばきファクトリー オフィシャルブログ ”ききつぁん♡♡”山岸理子

微妙な躊躇も見られた開演前の「りこちゃん、ききちゃん」コールは、アンコールを促すコールとして、ライブ後の賞賛を伝えるコールとして、後に繰り返されるときには、もはや誰も躊躇しない会場全体の大コールとなっていたことを最後に。

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って、感動的だった「りこちゃん、ききちゃん」コールのことを最初に述べてしまいましたが、まだまだご報告したい点が山盛りの つばきファクトリー秋ツアー初日公演です。

いろんな意味で疲労困憊なセットリスト

というわけで今回の秋ツアー、客席からのコールと、それに対するメンバーのレスポンスという部分を先に紹介しましたけど、ライブパフォーマンスそれ自体も、実に素晴らしいものでした。

一応、初日の昼公演のセットリストは記事の最後のページに掲載しておきますので、ネタバレを避けたい方は最後のページは避けていただければと思うんですが、でも今般は、ネタバレ回避って、あんまり意味がないかなとも思ったりします(ネタバレしないようにツアー日程が終わってからレポしようとすると、2018年の秋や2019年の春みたいにタイミングを見失うという個人的事情もあって)。ある先輩グループの楽曲が何曲かカバーされたんですけど、夜公演では、カバーする先輩グループが全然別のグループだったりしたようですし、カバー曲が総取替だったってだけじゃなく、初期の頃のつばきオリジナル楽曲についても、ずいぶん大胆な入れ替えがあったようですよ。

これの何が凄いって、昼公演の終わりのご挨拶で新沼希空ちゃんも言ってましたけど(「全員で全部!」 by 希空)、これまでのようにメドレーであるとか、メンバーが何人か入れ替わりで(登場しないメンバーにとっては中休み的なインターバルを挟みつつ)別々の楽曲を担当するとか、そういう負担を軽減するような工夫があっての楽曲パターンの入れ替えではなくて、メンバーが全員フルで登場していながらの、大胆なパターン別楽曲入れ替えであるという点ですね。

しかも全体的に、いろいろ激しいんですよ。
ライブの楽しみ方はファンそれぞれいろいろありますが、有力なひとつに、フリコピってのがありますよね(投稿者はもう、ステージ上のメンバーの可愛さを眼に焼き付けるのに忙しくて、そんな高度な楽しみ方はできないんですが)。で、今般のライブ、曲が進むに連れて、投稿者の周囲にいたフリコピ勢から悲鳴が上がります。「まだ休めない!」って。

パターンとして、冒頭の楽曲のあとにはご挨拶のMCがあったりするじゃないですか。あるいは、最初の2曲くらいを続けてからメンバー紹介、みたいな。でも、今回のつばき秋ツアー、最初のMCにたどり着くまで(フリコピ勢にとっては最初の休憩まで)なんと4曲ぶっ続けで、イントロが響いてくる度に客席から(普段の「この曲かっ!」ってウェルカムなものとは別の意味の)どよめきが広がります。しかも、最初のMCを終えてからも、さらに4曲ぶっ続けという展開。

さらに、上に「初期の頃のつばきオリジナル楽曲」と述べたように、セトリにはインディーズ時代の楽曲も組み込まれているんですが、これがまた投稿者周辺のフリコピ勢のどよめきを呼びます。「フリが違う!」って。

メンバーが事前にブログなどで「今回は、みなさん、驚くかもよ」的なことを言ってましたけども、このように、いろんな意味で(楽曲の入れ替え率高め/怒涛の休ませないセトリ/インディーズ曲のフリが違う)驚きのライブとなった次第ですが、そんな趣向を実現させるメンバーの力量にも目を見張ったところです。

ええ、もちろんフリコピ勢だけでなく、メンバーの壇上での愛らしさを魂に焼き付けるのに忙しい私にとっても、いろいろと収穫はありまして、『表面張力~Surface Tension~』で一列に並んでいるところで、谷本安美ちゃんに ちょっかい出してる新沼希空ちゃんとか、文字列だけでは伝達不可能な場面も頻出でございましたよ。

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そんな中、やっぱり特筆したい小片さんってわけで、次ページへ。

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