意図せぬ「ハロプロらしさ」を示しながら、不本意だった2020年を締め括るHello!Project Year-End Party 2020 第二部

Hello!Project Year-End Party 2020 第二部

というわけで繰り返し、わたくしが当選できたのは「開場14:15/開演15:30」の第二部のみ。それだけでも痛恨なのに、規制入場で遅い時間帯がご案内されるほどの後列とあって、テンションダダ下がりだったことは冒頭で述べたとおりです。悔し紛れに、もう持ってるDVDマガジンなんかを余計に購入したりしながら入場した次第ですけども、それでも帰ってくる頃には気分が高揚していたのは、単純に泣かされたことによる感情的なカタルシスがあっただけだとは思いたくないところ。やっぱり、素晴らしいステージでした。

そんな「Hello!Project Year-End Party 2020 第二部」のセットリストは、こんなところです。
この第二部には、OGから元℃-ute 鈴木愛理さん、活動停止中の Berryz工房からは夏焼雅さん率いる PINK CRES. のお姉様方、そして堀内孝雄さんがゲストで登場します。

Hello!Project Year-End Party 2020 第二部
OA 号泣 /上々軍団
01.YEAH YEAH YEAH /全員
ご挨拶 上々軍団+譜久村聖
02.Rainbow /ハロプロ研修生
03.寒いね。/アンジュルム
04.イマナンジ? /つばきファクトリー
05.がんばれないよ /Juice-Juice
06.ニッポンノ D・N・A! /BEYOOOOONDS
07.LOVEペディア /モーニング娘。’20
MC 上々軍団+高瀬くるみ「久しぶりに色とりどりのペンライト」
08.ふわり、恋時計(つばきファクトリー)
/譜久村聖、羽賀朱音、横山玲奈、岡村ほまれ、一岡伶奈、島倉りか、江口紗耶、小林萌花
09.ナミダイロノケツイ(アンジュルム)
/石田亜佑美、野中美希、牧野真莉愛、森戸知沙希、北川莉央、山岸理子、浅倉樹々、小野瑞歩、秋山眞緒
10.歩いてる(モーニング娘。)
/金澤朋子、植村あかり、段原瑠々、工藤由愛、前田こころ、山﨑夢羽、清野桃々姫、平井美葉
11.ありがとう~無限のエール~ (℃-ute)
/川村文乃、上國料萌衣、笠原桃奈、橋迫鈴、為永幸音、高木紗友希、稲場愛香、井上玲音、松永里愛
MC 上々軍団+山岸理子「やってる感ある」
12.未来へ(Kiroro)/PINK CRES.
13.別の人の彼女になったよ/ 鈴木愛理
14.時代遅れ(河島英五)/堀内孝雄
MC 上々軍団+PINK CRES.、鈴木愛理、堀内孝雄 「えっ?この距離で聞こえないの?」
15.「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? /Juice=Juice
16.意識高い乙女のジレンマ /つばきファクトリー
17.Now Now Ningen /BEYOOOOONDS
18.純情エビデンス /モーニング娘。’20
19.限りあるMoment /アンジュルム
MC 上々軍団
20.でっかい宇宙に愛がある(モーニング娘。)/全員

それでは、全編にわたって素晴らしかった中、あくまで個人的に印象にのこったところを点描風に。

アンジュルム 中堅の成長に目を見張る

実際、2019年からこっち、グループの厳しい時代を支えたメンバーたちが、そしてグループのパフォーマンスとファンに愛される味わいを支える中核として育っていたメンバーたちが、次々と抜けていくことに不安を感じていないわけではなかったんですよ。

しかし、全然、そんなことはなかった。
ついこないだ加入してきたばかりだって印象を拭えないメンバーが、しっかり中堅として、目覚ましい成長を示しています。

私がどうしても注目してしまうのが笠原桃奈さん。ライブの実施が難しくなる直前の、2020年の冬のハロコンで、他のユニットの楽曲披露にあたって、別のユニットがまるっとバックダンサーとして登場してステージに華を添えるって演出がありまして、そこでステージ2階のセット組の上で屹立する笠原さんが、その当時の衣装とも相まって、本気で神殿に居並ぶ神話時代の彫刻の一柱のようにしか見えなかったものでした。

今般も、ダンスの小刻みな動きのキレといい、余裕ありげに大きな歩幅での場位置移動といい、すきっと通った背筋といい、笠原さんの挙動には見惚れた次第です。挙動に見惚れたと言えば、細いのに動きがダイナミックだった川村文乃さんも見事で、なんだか(一時期のスマイレージからのグループとしての流れからいえば)その加入が「最近だ」と思えたような中堅メンバーが、いや、もっと率直に言えば、スマイレージからの来歴を漂白した後の、自然発生的なファンの思い入れに不安定に依存するよりも、意図的な操作が十分に可能な形になってからの加入組が、その漂白したはずの、そこからの依存からグループとして脱却しようとしたはずの “色合い” を、きちんと継承していることに驚く次第。… すばらしいと思います。

思えば、こっちの勝手な印象とは別に、笠原さんだって、もう加入してから4年半になるんですもんね。そうであるならば、つい先日、加入した新人さんたち(参考|「攻撃特化型ユニット アンジュルム、可憐ではかなげな3名の新メンバーをお披露目!」)も、これからが楽しみです。

だからこそ、2021年には、彼女たちに十分なステージが約束されんことを祈って。

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うわっ、こんなにゆっくり書いていては終わりませんね。
個人的に印象的だったことのみに止めて、以降、ちょっと急ぎましょう。

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