Berryz工房に再会できた夏
ステージ上から私たちの心を揺さぶるメンバーたちもまた客席のファンと同じように心が揺れていた… などと記述したまんま、いきなりコーナー企画の詳細について報告して来ましたが、如何でしょう? その細部に、”あの頃のまんま” の、全力でふざけるメンバーたちが再現されていませんでしょうか。
熊井ちゃんを面白おかしくイジる茉麻も雅ちゃんも、それをまったく止めない佐紀ちゃんも、イジられて嬉しそうにブーたれてる熊井ちゃんも。画伯の技も、それをイジる雅ちゃんも、それでも私は絵が上手になってきてると言い張る画伯も。
このように “あの頃のまんま” を強調すれば、楽曲披露のライブパートにあっても、”あの頃のまんま” かと思うじゃないですか。もちろん、すでに既述した通り、懐かしいオープニングSEも、「Berryz工房でぇす」というご挨拶も、「Berryz工房でした!」というご挨拶も、いずれも、深く心に突き刺さったのは繰り返すまでもありません。一曲目の『スッペシャル ジェネレ~ション』のイントロで、思わず腰を浮かしかけた気持ちの高ぶりも然りです。
しかしながら。
4人にアイタイ指数 上昇中 2公演め、3公演め セトリ |
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01. 『スッペシャル ジェネレ~ション』 02. 『恋の呪縛』 ご挨拶MC 夏焼「ついにだよ!」 03. 『愛のスキスキ指数 上昇中』 04. 『付き合ってるのに片思い』 ベリ高フェスのイベントを再現 2公演め:ミス キュンとするセリフコンテスト/ 3公演め:ミス なんでもないことをセクシーに言うコンテスト Berryz美術館 05.2公演め:『スプリンター!』/3公演め:『VERY BEAUTY』 06. 『バカにしないで』 07. 『本気ボンバー!』 08. 『ライバル』 ご挨拶 DVDが出ます! 09.『Berryz工房「友達は友達なんだ!』 ↓↓↓↓↓3公演めのみのアンコール↓↓↓↓↓ 茉麻「ごめんね、曲、準備してないんだ!」 最後のご挨拶 |
やっぱり6年半の時間が経過しています。
だもんだから、その分、美しく大人に成長したメンバーが披露してくれる “あの頃の楽曲” が、一層、大人の美しさが加味されて、あの頃に倍して素晴らしいものとなっていたのでした。
夏焼雅さん、Berryz工房現役時代から、どこかピョンコピョンコした弾むダンスが愛らしくて、ゴージャスでナチュラルな番長である一方での、その可愛らしいダンスにファンはくぎ付けとなっていた次第ですが、先だってレベル29を迎えて、しかし、当時に倍してピョンコピョンコした弾むダンスが愛らしくて、めちゃくちゃ可愛いんですよ。
しかも、雅ちゃん、久しぶりにメンバーのみんなとパフォーマンスできることが嬉しいのか、ピョンコピョンコ具合も弾みっぷりも、やや激しめで、その独特の愛らしい魅力が数倍しております。その上で、企画コーナーでは、嬉しそうに熊井ちゃんや画伯をイジってるんですから… もう… ね。
PINK CRES. ではリーダーだったから、佐紀ちゃんにいろいろ相談も持ち掛けていたという雅ちゃん(これだけで、いろんなことにファンは思いを馳せつつあるわけですが)、この場(Berryz工房)に戻ってきたら、佐紀ちゃんがいてくれるから、私はなぁ~~んにもしないで良いから、熊井ちゃんと一緒に「こっち(なんもしないで仕切り役のメンバーに任せる)側」だもんね、って言って、嬉しそうにケロケロ笑ってます。なんか、悪ガキっぷりすら加味されているようで。
ダンスといえば熊井友理奈さん。
その長身に加え抜群のスタイルですから、本気の Berryz楽曲のダンスが映えること映えること!実に美しく、それこそ仏教美術の粋であるかのようです。言葉が尽くせぬことがもどかしいほど、まことに美しい身体所作でした。いや、熊井ちゃん、真面目に美しいから、困ったもんです。
…って、そんな熊井ちゃん、繰り返していたディナーショーやファンクラブイベントでは、歌は歌ってもダンスはしてなかったから、リハーサルではオリジナルのフリが戻ってこずに、えらく大変な思いをしたんだとか。とりわけ『ライバル』のイントロのステップが出来なくて苦労して、雅ちゃんや佐紀ちゃんに丁寧に「まずは右足を…」みたいに優しくインストラクションしてもらっても、結局リハでは一回も成功しなかったんだとか。佐紀ちゃんに至っては、まあファンクラブイベントだし、ファンの皆さんは優しいから、ステージで失敗しても、そこは笑ってごまかしても大丈夫かと覚悟してたくらいなんだとか、そんな具合にぶっちゃけてくれたりします。それで、もちろん本番では、バシッと決める熊井ちゃん。そんなリハーサルのすったもんだがあったことなど、まったくわからぬほど、実に美しい運足でした。(このリハーサルの模様も含めてDVD化して欲しいよね)
そんな熊井ちゃんは、最後の最後のご挨拶で喉の異変を訴えます。
おかげで変に感動的になりすぎず、若干の笑いをまぶしたご挨拶になったのは僥倖でしたが、上のリハーサル時のダンスの件も含め、本人が意識していないところでの緊張が大きかったんじゃないかなって思います。
須藤さんも、先日のバースデーイベントでの美しさに腰を抜かした旨、報告済ですが、さらに一層 “仕上げて” 来ています。コロナの関係で、立て続けにお芝居の予定がなくなっている須藤さんですが、近々、また何か舞台のスケジュールがあるのかと思うほど、ほんとに綺麗です。須藤茉麻さん、ライブ中、客席にきらめくペンライトのメンバーカラーを見ていて「自分はBerryz工房だったんだなって」皆さんに思い出させてもらったと言います。Berryz楽曲は、後輩たちがいろんな機会にカバーしてくれてるけど、やっぱりウチらが、皆さんの目の前で、この現場で奏でてこそだと、そう感慨深げに。
そして、綺麗といえば、清水佐紀さん。
ご挨拶では「びっくりするくらい汗かいた」と言って晴れ晴れと笑っています。3公演めの終わりのご挨拶では、今般のイベントの企画は(本来は雅ちゃんとは所属が異なっていて非常に難しい問題があったのにも関わらず)強引にお願いして実現したものであると言い、「”Berryz工房です” って言うからには」しっかりしたものをお届けしないと…などと、真面目なキャプテンぶりを発揮したりもしますが、このイベントのDVD化について雅ちゃんがお知らせしていると、来られなかった3人(嗣永桃子、徳永千奈美、菅谷梨沙子)に「出来上がったDVDを送りつけようぜ!」とか、急に悪ガキになったりと、やっぱり、どこか晴れ晴れとケラケラ笑っています。
サプライズの花束とアンコールと、やっぱり Berryz工房と
3公演めのラストに、茉麻がステージ袖にはけたかと思ったら、佐紀ちゃんのメンバーカラーも鮮やかな花束を持って現れます。雅ちゃんの口上では、こうして一緒にライブができるのも、きっと今日が最後になるだろうと。
そう、11月の30歳をもって、芸能活動からの引退を表明している清水佐紀さんへのサプライズのプレゼントでした。もちろん、佐紀ちゃんは涙を流して、最後なのにこんな顔でごめんなさいとまで言う始末ですが… それでもね、やっぱり Berryz工房の現役の頃とはどこか違って、大泣きに泣いていても、どこか晴れ晴れとしている佐紀ちゃんです。
落ち着いて晴れ晴れとしているから、だから、ちょこちょことした小動物めいた可愛さが目立っていた “あの頃” とは、やっぱり違って、素敵な大人になった美しさをこそ、最後にファンの前に示してくれたようです。
そんなサプライズもあって、メンバーたちが引っ込んで、スタッフの影アナで終わりの規制退場の注意事項なんかもアナウンスされているっていうのに、会場からの拍手が途絶えません。その鳴りやまぬ拍手は、いつしかアンコールを求めるリズムに収斂していきます。
鳴りやまぬ拍手に、いったん落ちていたステージ上の照明が再度灯されて、改めてメンバーが出てきます。
そして開口一番、須藤さんが言います。
「ごめんね、アンコールの曲、用意してないのよ」って。
結局、改めて4人が4様にご挨拶してくれて、イベントはこれにて終了という運びとなりましたが、須藤さんの申し訳なさそうでいながら、でも皆さんならわかってくれるよねって、当然の阿吽の呼吸が期待されているような様子に、改めて会場に集った私たちは思ったのでした。ああ、Berryz工房だなあ、って。
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