BEYOOOOONDS、初の単独武道館で示したオリジナリティとユニークさ(そして継承と)

幼くカッコ良く 平井美葉

ご挨拶で「汗か涙かわかりませんが!」と述べた途端、「あ、スイッチ入った」とか言って、急に泣きそうになってヤバかったですよね。

ずっとダンサーだった平井さんは、オーディション前の写真では、けっこう年齢相応にギャルな感じもあったりしましたけど、BEYOOOOONDS に加入すると決まってからは、髪もばっさり切って、幼い面差しとなりました。この数年間、いろんなステージで平井さんを眼にするに、時に、オーディション以前の大人な平井さんが垣間見えることがあって、これからどっちに転ぶんだろうなと思っていたんですけども。

今般の武道館では、いろいろと衣装チェンジも激しめだったけど、それでも幼い感じが強めだったかと思います。それでもダンサー平井さん、『Now Now Ningen』あたりの足技の冴えっぷりはカッコ良く、幼く可愛いのにカッコ良いってことで、やっぱりこちらは混乱一方ってことで。

すっかり妖艶ですけど何か? 高瀬くるみ

演劇調というなら、2017年に(今は引退した)Berryz工房キャプテン清水佐紀さん復活のコットンクラブを思い出します(参考|「清水佐紀 パフォーマンス健在で魅せた真のアンコール『Hello! Project 20周年記念前夜祭 ~One by One~』」)。そこに研修生(当時)からサポートメンバーとして、一岡さんと一緒に参加していた高瀬さん、パフォーマンス中の演出の一環として、コットンクラブ中を駆け巡ってダンスのために足を止めたのが、偶々、私の座席の真ん前だったので、当時、目の前で踊っていた高瀬さんの姿が脳に焼き付いてるんですよ。

かくも鮮烈な印象だった高瀬さんなのに、ついにその印象が体験によって洗い流されます。上に幾人ものメンバーについて、美人になった、綺麗になったと述べてきましたが、一番に美しくなった(少し背も伸びた?)のは高瀬さんかも。最後の、片足を露出した衣装には、具体的に記述するのを避ける意味で、驚かされましたよね。

晴れやかに汗だく 一岡伶奈

私、覚えているんです。
ようやく2017年にハロー!プロジェクトでデビューすることのみ予告されて、まだまだグループが出来ていなかった頃、悪い言い方をしますと(すいません)辞めないようにデビューの予告だけされて塩漬けされているような立場で、その段階で、研修生としてすでに5年の日々を送っていた一岡さんが、先輩の武道館のステージを見学するため関係者席に来ていたことを。私、その先輩グループの武道館に参戦していて、少し(関係者席の)斜め後ろから、そんな一岡さんの横顔を観ていました。

こんなことを言うと、熱心な一岡さんのファンの方に叱られるかもしれませんが、まさしくハロプロでのデビューに向けて、青春の全てを捧げてきた一岡さんです。

オープニングから程ない3曲目『Go Waist』にして、もう遠目で見ていても明瞭なほど、汗だくです。一岡さんが清々しい晴れやかな表情でステージで流す汗を見ていて、私も、いろいろ流してきましたとも。

演劇的なステージで「Let’s Continue」

もう一度、グループのコンセプトに立ち返って。
登場時からVTRの演出まで、演劇調で、アイドルのライブコンサートというよりは、ミュージカルとの折衷的な印象も強めだった BEYOOOOONDS の武道館です。繰り返し、中盤の『眼鏡くんは罪なやつ』という寸劇にあっても、”眼鏡くんテーマ” の楽曲をただ並べるといったものではなく、ちゃんと楽曲の合間に、楽曲の移り変わりをスムーズにする “寸劇” がしっかり挟まれていたり(繰り返し、島倉さん秀逸!)、素晴らしかったです。

グループが積み重ねてきた履歴に応じて、楽曲の歌詞も変化していたり。
Go Waist』のエクササイズが進化してたり、もう名前はもらったからこの曲(『We Need a Name!』)はどうなるのかと、そのまんま歌っていたり、『元年バンジージャンプ』が『四年バンジージャンプ』になっていたり、BEYOOOOONDS の繰り広げる(その履歴という)お芝居に、楽曲が従属しているようなところもあります。

そんな演劇調のコンセプトを持つグループに、上に述べた12人の “演じさせたら天下一” なメンバーが揃ってるわけですから、それはもう、素晴らしいステージになる他なかったというわけですね。

*****

最期に、ひとつだけ個人的なところを。
実は一番に泣かされそうになった場面なんですけどね。

あの『ハムカツ黙示録』中盤で、メンバーが一列になって千手観音のような振り付けを見せてくれるところ、あくまで個人的に、2010年の、12年前の、モーニング娘。『ライバルサバイバル』ツアーでの『3、2、1 BREAKIN’ OUT!』イントロのイメージがフラッシュバックして来ましてね。

ええ、思いっきり抑制した言葉使いを選んだとして、ハロプロ最高かと。

(文=kogonil)

BEYOOOOONDS1St CONCERT TOUR どんと来い! BE HAPPY! at BUDOOOOOKAN!!!!!!!!!!!!
2022年4月25日(月) 
カスタネットの練習VTR
映画のオープニング風のメンバー紹介VTR
演劇風&朗読風のオープニング|もう泣いてる里吉さん
01・『英雄~笑って!ショパン先輩~
02・『虎視タンタ・ターン
ご挨拶のMCと拍手の練習
03・『Go Waist』|エクササイズ進化してます
04・『ニッポンノD・N・A!』|一岡さん汗だく
05・『きのこたけのこ大戦記』|小林さん大変だ!
雨ノ森 川海 MC
↓↓↓雨ノ森 川海 メドレー↓↓↓
06・『ヤバイ恋の刃
07・『そこらのやつとは同じにされたくない
08・『GIRL ZONE
↓↓↓SeasoningS メドレー↓↓↓
09・『ワタシと踊りなさい!
10・『We Need a Name!』|歴に応じて歌詞が変化(以下同様)
↓↓↓CHICA#TETSU メドレー↓↓↓
11・『高輪ゲートウェイ駅ができる頃には
12・『二年前の横浜駅西口
13・『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』|不覚!
↓↓↓↓↓ハイブリッド寸劇『眼鏡くんは罪なやつ』↓↓↓↓↓
14・『眼鏡の男の子
15・『文化祭実行委員長の恋』|みいみ「気まずい…」
16・『恋のおスウィング
17・『四年バンジージャンプ』|歴に応じて歌詞が変化(以下同様)
18・『OOOOOVERTURE
19・『こんなハズジャナカッター!
↑↑↑↑↑眼鏡くん映画風エンドロール|製作委員会↑↑↑↑↑
大航海時代的なVTRから唐辛子栽培
20・『激辛LOVE
21・『ハムカツ黙示録
22・『Now Now Ningen
23・『恋愛奉行
MC 4曲続けて聴いてもらいました♪
24・『ビタミンME
25・『フレフレ・エブリデイ
26・『アツイ!
一岡「いったん最後で、今日のための新曲を♪」
27・『ONLY LONELY』(表記不明)
↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓
秒読みVTR
28・『涙のカスタネット
全曲ふり返ってメドレー(研修生曲『色とりどり伸びよ!!』← やってない|笑)
29・『伸びしろ〜Beyond the World〜

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