これぞ私たちが愛したベリキュー! 自由すぎて発言を追えない生配信イベント『ハロー!プロジェクト・キッズ20th ANNIVERSARY ~これからもがんばっちゃえ~』

なつかしVTRから、最後のあの曲まで

生配信イベントの後半では、事前の企画としては、もしかしてスタッフさんは “メンバーの涙” を期待したのかもしれないとも思える、懐かしのVTRなんかも登場するわけですが、もちろん「涙」なんか微塵も見せずに、ケラケラと嬉しそうに笑う雅ちゃんだとか、なんと、あの舞美ちゃんまでもが “わちゃわちゃ” にこそ貢献しちゃって、記念日らしい、しんみりした雰囲気など影も形も見えません。さすが。

なつかしVTRあれこれ
  • 謎のグループ紹介と初パフォーマンス時の映像(Berryz「Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜」、℃-ute ハロコンで「わっきゃない(Z)」)から、ダンスレッスンや怒られた場面などの秘蔵映像
  • 「なっきぃの隣、メグだよ」といった発言が響くなど
  • Berryz工房、3年目の「奇跡のDVD」にも収録されている、みつばち先生に叱られるシーンなど有名どころも
  • レッスンを放棄したダンスの先生(みつばち)に謝りに行くメンバーたちのシーンで、「熊井ちゃん、謝る気ないよね」とか、みんなして大笑いしながら見てるので、懐かしい涙なんか流してる余裕は皆無
  • 実際に「ピーポロポッポピー」を実演してもらうにあたり、リモートで参加の中島さんが微妙にテンション低く、そこに突っ込む形で矢島さん「みつばち先生にも20年教わってるから、最初は “あんたたち子供なんだから大きく踊って目立って行かないと” と叱られたけれど、ある時期からは “あんたたちグループなんだから、合わせて行かないと” って叱られた」と語ります。これは、後半の「合わせて行かないと」が、「♪ピーポロ」にノリ切れなかった中島さんを宛先とした発言だったらしく、舞美ちゃん、なかなかに狙いが遠めですよね
マル秘エピソード 追補
  • 愛理は朝どんなに早くても移動で寝なかった
    顔がむくむからというプロ根性に感心していたという
  • ぜ~んぜん覚えてないと鈴木愛理さん、今ではおにぎり食べながらでも寝ちゃいますと
チーフマネージャーOS氏よりクレーム
  • スタッフの中で一人だけ “おじさん” で、隣の席はジャンケンで負けた人が座る罰ゲーム扱いだった
  • 優しくて愛してくれてるってわかってるから、ジャンケンができたんだよと、やっぱりケラケラ笑ってるメンバーたち

他にも、「スペジェネで、ももちの手が熊井ちゃんに届かなくなったのはいつごろから?」というファンの方からの質問を、やっぱり見てるファンの皆さんに問うたり、懐かしい番組(ベリキュー!)の中のゲームコーナー(「ポーズdeベリQ!」)を再現してみようとする場面など、それはそれは、スタッフのみなさん、事前にいろいろ企画していたであろうことが察せられるところなんですが、もう繰り返し、メンバーたちは、雅ちゃん嬉しそうにケラケラ笑ってるし、茉麻は豪快にガハハハと大笑いして、他のメンバーが何言ってるか聴こえないし、中島さん、なかなか入っていけないどころか上々啓太さんにも軽くスルーされるし(「ポーズdeベリQ!」再現時)、もうカオスで “わちゃわちゃ” で、最高でしたよ。ええ、最高でしたとも。

その上で、一応、熊井ちゃん画角を確認すると言うお約束もありつつ、最後に “あの曲” をフルコーラスで、ってんですから、そりゃズルいよね。

メンバーたち、「大人になるにつれ素晴らしい曲だと改めて実感できる」とも述べていて、ようやく記念日らしい、若干ウルウル来るような場面になるかとも思いきや、みんな楽しそうに嬉しそうに、配信現場の会議室っぽいスペースで輪になってグルグルしたり、もう最初っから最後まで笑顔しかない生配信だったのでした。

おわりに これぞベリキューと思えた生配信

この記念日の配信イベントには、不倶戴天の天敵でもある(というビジネス不仲の)嗣永桃子さんも徳永千奈美さんも不在です。嗣永さんに辛辣に突っ込む最年少 菅谷梨沙子さんも、お姉さんズとして突っ込みからブーストまで、絶妙な ももち イジりマスターだった清水佐紀ちゃんも不在です。

℃-ute にあっては、イベントとしての調和を壊しかねなかったほどの飛び道具でもあった岡井千聖さんも、そんな岡井さんと見事なコンビであった萩原舞ちゃんも不在です。

もちろん楽し気にケラケラ笑ってる雅ちゃんはいるし、茉麻は豪快に笑ってるし、愛理さんは往時の懐かしの “謎の挙動不審な動き” を繰り出そうとしては微妙に失敗しておりますが、しかし、メンバーの中で率先して前に出ては予定調和を壊しにかかったメンバーを、むしろ一歩引いてニコニコ見ていたような舞美ちゃんや熊井ちゃんですらも、今般の生配信にあっては、やっぱりベリキューらしさに横溢しておりビックリするほど。むしろ騒がしいメンバーを制する側に回りがちだった舞美ちゃんや熊井ちゃんすら、そんな役割を放棄してみれば、やっぱりキッズだったし、やっぱり Berryz工房だったし、℃-ute だったという次第。リモートでってことで、なかなか入っていけない なっきぃ も、往時の味わいを醸しておりました。

実に楽しかった。
キッズオーデからの20周年記念、今でもファンの前で活躍しているメンバーが集結して生配信で、って、事前に泣く準備は整えて視聴に及んだ次第です。上に再三言及したように、スタッフさんだって、涙を誘いかねない企画を準備していたやにも思える節があちこちに。

それでも、繰り返し、最初っから最後まで笑顔しかない生配信でした。
最期のご挨拶と告知のタイミングで、今でもこうして… 的なことには、みんな、しっかり言及していましたが、だからといって湿っぽくなることは全く、大事なところなので二回言いますが、全くなく、終始、笑顔で楽し気に、スクリーンの向こうからご挨拶してくれたのでした。

ええ、それこそ、私たちが愛したベリキューだったかと。

(文=kogonil)

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