小片リサ in COTTON CLUB、8月のアンコール「risavoyage!」公演は、努力と自負を美しさに変換して

それは“才能”と“努力”と“自負”を携えて

ハロプロを経て(元つばきファクトリー)現在はソロとして活躍する小片リサさんのオリジナル公演に、ハーモニーを重ねる Bitter & Sweet の2人(田﨑あさひ長谷川萌美)が華を添え、そこに現役のハロプロからサポートダンサーとして2名が参加する … 今回のアンコール公演ではアンジュルムから川名凜ちゃんと為永幸音さんが登場 … とまあ、このように公式情報から抜粋してまとめることで、その概要は伝えられるかとも思うんですが、しかし、やっぱり思います。

私たちは、いったい何を見せてもらってるんでしょう … って。

これまでずっと秘密にしてきましたから、みなさんご存知ないと思うんですけど、わたくし、元モーニング娘。の道重さゆみさんと、活動停止中 Berryz工房の熊井友理奈さんを、女神とも菩薩とも崇めている者でありまして、その主観的なファン歴に照らして(つばきファクトリーの新メンバー八木栞さん、福田真琳さんに心酔しつつあることは墓場まで持って行くとしても)小片さんも、あさひちゃんも、長谷川さんも、川名凛ちゃんも、為永さんも(繰り返し、あくまで主観的に)つい先日、アップフロントの芸能活動に参加してきたばかりのような気持ちがしております。

しかるに。
今般のステージでも歌ってくれた『メロンのためいき』が、ハロプロ加入以前からずっと歌い継いできたものであると筋金入りのファンが SNS 上で指摘しているように、小片リサさんは研修生としてハロプロに加入(2014年)する以前から、なんと2010年の段階で NICE GIRL プロジェクト! に参加しています。いろいろあったアクシデントも、自分はずっと前からダンスも歌も頑張って来たんだって自負が強かったからなのかもしれませんね。2015年につばきファクトリーが結成されてからも、各地の商業施設を巡るリリイベ行脚にあって、営業担当の前説のお兄さんに「秋葉原でビールケースの上で歌っていたころから知ってるんです」って話をされて、眼を真っ赤にして登場してきたこともありました。その つばきファクトリーも、様々な事情の巡り合わせで、他のグループのように順調にホールツアーなどを展開できず、牛歩のようなゆっくりとした足踏みであったことも(メンバーたちの内心への忖度も含め)界隈で取り沙汰されながら、ようやく飛躍の舞台が整ったかに思えた矢先にコロナ禍に見舞われます。そのいろいろを経て今はソロとして活躍してるわけですが、実際、ほんとにいろいろあったけれど、自分の歩んできた経歴にしっかりとした自負を持っているその証左のように、ソロとなって自分のオリジナルのステージに登壇する小片さんの、嬉しそうで晴れやかな表情は、つばきファクトリー時代からずっと「美人だなあ」と思っていた私の眼からしても、とても、とても美しくて。

つまり、道重さんや熊井ちゃんに比べて、最近のメンバーであると私が勝手に思っている、その小片さんは、決してハロプロの古参・中堅メンバーに劣らぬ、長い経歴と、それに見合った内心の自負と、誰にも真似のできない来歴を以て、今日もステージに登っているというわけです。

ピアノの弾き語りだけでなく空手少女でもあった田﨑あさひさんが、私たちの前に彗星のように現れたのは『第2回 FOREST AWARD NEW FACE オーディション』のグランプリで、それは2012年のこと。そこからしばらくはソロのアーティストとして音楽活動を続けますが、2013年には、第3回のグランプリ受賞者、長谷川萌美さんとユニットを組むことになり、翌2014年に、インディーズデビュー。LoVendoЯ や アップフロントの大先輩歌手たちとのコラボなども経て、2017年にようやくメジャーデビューします。長谷川さんと組むことになったことからして、当時から、いろいろな憶測が乱れ飛んだこともありました。

それでも、あさひちゃんも、長谷川さんも、私たちの前に姿を見せてくれた『FOREST AWARD NEW FACE オーディション』に先立って、ずっと地元で、長崎で、新潟で、いつかはと夢見て、自分なりに音楽活動を続けていたのでした … 言うまでもなく。

オーディションの一般合格組であるから、それまでのことが比較的知られていないアンジュルム川名凛ちゃんですけど、アンジュルムという強烈なユニットに参加して、その初っ端から先輩たちに伍してステージを勤めていたからには、川名さんなりの自負は想像するに余りあるところです。

一方の為永幸音さん、研修生時代の(発表会に向けた自宅での自主的)研鑽の様子について、多くのファンが公開された動画に驚いて、アンジュルムに抜擢された際に心から祝福したのは記憶に新しいところです。2021年のひなフェスで、シャッフルのデュオを引き当て(モーニングプレミアム公演での小田さくらとのペア)、「モーニングさんのプレミアム公演だから、モーニングさんのファンが多いだろうから、きっと会場は小田さんのペンライトばかりなんだろうな…」と、そう覚悟してステージに挑んだら、ちゃんと自分の色もあったことに感激して泣いていた場面は、強い印象を残しました(Hello! Project DVD MAGAZINE Vol.72 CM)。

何が言いたいか。
ただただモーニング娘。が好きで、単純に後藤真希さんに会いたくて、2002年の段階で自分の人生に大きな一歩を踏み出していた道重さんや熊井ちゃんと比べたら、それは当然、歴は浅いけれども、それでも彼女たちの人生の大部分(物心ついてからなら、ほとんど全て)を音楽に捧げてきた小片さんも田﨑さんも長谷川さんも川名さんも為永さんも、文字通り人生の結果として、このステージに立っているということですね。

“小片さんのオリジナルステージにビタスイが華を添え、現役からサポートダンサーを迎えて” お送りされる、この「bon voyage!」アンコール公演は、若い女性が、その「若い」年月の全てを振り向けた結果として、「才能」と「努力」と「自負」が形になったものであるということ。たまさか、そのステージに、この5人の尊敬すべきメンバーが集ったということ。

やっぱり思いますよね、私たちは、いったい何を見せてもらってるんでしょう … って。

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前口上で長くなっちゃったんで、そのステージの模様はページを切り替えて。

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