小片リサ in COTTON CLUB、8月のアンコール「risavoyage!」公演は、努力と自負を美しさに変換して

risavoyage! 8月のアンコール公演 点描 続き

ハロプロによる J-POPカバーは、コロナ禍による全力ライブが封印されたことによる次善の策としてのものだとばかり思い込んでいたわけですが、小片さんとアンジュルムの2人による『雨音はショパンの調べ』 など、もはやハロプロオリジナルだと言い張りたいくらい。小片さんのカバーアルバムだけでなく、遠く昭和から平成のJ-POPを今のメンバーにカバーさせようと企画した担当者には、菓子折り下げて挨拶に出向きたいくらいです。

続く『愛が止まらない ~TURN IT INTO LOVE~』 は、小片さんと為永さん。どうも、あちこちで拾える情報によれば、夕方の公演では川名さんが担当してたみたいです。他にも、ライブ前半のビタスイ楽曲は、夕方公演と夜公演では違っていた模様 … やっぱり平日は厳しいんだけど、できるなら、ちゃんと両方入りたいもんですね。

ビタスイオリジナルの『新芽』は、あさひちゃんのご挨拶によれば、3人で披露するのは初めてなんだとか。いつもは田﨑、長谷川の2人だけでの披露だから2声でしかハーモニーを奏でられなかったんだけど、今回は小片さんに主メロを担当してもらって、長谷川さんが低いパートを、そして あさひちゃんが今回、初めて高いパートを新規に設けて3声での披露となったんだとか。… ってことを、長谷川さんも、あさひちゃんも、めっちゃ嬉しそうに客席にお伝えしてくれるんですが、そのビタスイのテンションに、小片さん若干苦笑い的に「… そうなんですね」的な対応だったこともまた(もちろん笑顔だったけど)見応えのある場面だったってことで。

ビタスイと小片さんの微妙なテンションスレ違いも面白かった次第ですけど、この複奏を幾重にも重ねることで歌唱に奥行きが出るのは、いろんな楽曲で示して欲しいと我が耳が欲しています。

そんなビタスイのオリジナル楽曲披露では、あさひちゃんと長谷川さんがステージの左右にそれぞれ散っての歌唱となりますが、歌の中盤で、それぞれの立ち位置を入れ替えます。この時(たぶん『バイバイメトロ』)長谷川さんが動かないで、長谷川さんの後ろを通(って場位置移動す)る田﨑さんが、そっと長谷川さんの肩に触れて、それで長谷川さんが動き出すってところがありました。思うに、きっと、場位置移動を長谷川さんが忘れてたんだと。それを あさひちゃんが上手に長谷川さんに伝えたって、そういう場面だったと思うんですね。そういう、なんと言うか、ボケというか、ポカは、これまでは、あさひちゃんの担当だったようにも思うんですけど、このように、ファン側がメンバーをボケ属性多めであると認識しているかツッコミ担当であると認識しているかにかかわりなく、メンバーたちはお互いにフォローし合ってステージを創り上げているのだな、と。

ライブ後半の軽めのトークで、小片さんがついに髪を染めた(淡いブラウン|↑上掲写真参照)ことを告白です。SNS でも誰か気付いてないかなって検索したっておっしゃる小片さん、誰も髪染めについてはコメントしてなかったとか。美容院で「はい染まりましたよ」って瞬間は、鏡の中の自分のことを「誰?」って思ったとのこと。なんだか小片さんも、すっかり大人のお姉さんですね。可愛いけど。

ビタスイとのトークに為永さんを呼んで、小片さんがおっしゃるには『愛が止まらない ~TURN IT INTO LOVE~』の披露中、為永さんが良い匂いがするなあって思ってたと言う小片さん、なんだか羽賀朱音さんとか宮本佳林ちゃんとかの “悪い影響” が出てるのではないかと心配になったりして。

オリジナル楽曲の『じらして愛して』や、昨年のアルバムリリースからの『真夜中のドア ~stay with me』が、すっかりコナレて小片さんらしい雰囲気になってるのは超納得の一方で、チェッカーズの『涙のリクエスト』までが小片さんっぽいものになってるのは、ここは一発、歌い手としての小片さんの熟練を主張したいところです。

ラスト前の感想のご挨拶はこちら(↓)

為永幸音こんな(遅い時間)の公演でもありますが、もうこんな時間なんだ!ってくらい早く過ぎていく一日
とても勉強になった4公演でした
川名凜こんな遅い時間での公演は貴重です♪
ビタスイのお二人が楽屋で笑わせてくれて、緊張をほぐしてくれました
長谷川萌美時間もそうですが、総じて大人な雰囲気でお送りしております♪
アンジュの2人は、この時間は大丈夫なのかって一瞬心配になりました
田﨑あさひあまりにも楽しみすぎて、予定よりも1時間はやく会場入りしました。スタッフさんも驚いてた
こんな時間で、なんかライブ合宿みたいで、上がっちゃうテンションを懸命に抑えております♪
小片リサセトリを決める時に思ったんですけど、まだまだ歌いたい曲が沢山あるんです!

ご挨拶を終えて、さあってタイミングで、マイクを前歯にぶつけて「ゴンッ!」って音がコットンクラブに響いてしまって「痛ぁ…」とか言ってた小片さんが可愛かったのは言うまでもないとして。

ラストの『青空がいつまでも続くような未来であれ!』 での明るく前向きな雰囲気も、アンコールで白いドレスに着替えてからの、『いのちの歌』で、いつか来るその日に思いを馳せて、しっとり歌い上げる様子も、小片リサさんが、楽曲のテイストに応じて自在に会場の雰囲気を操っていたことについては、過去にも話題にした通りです。

最期に、ほんとに控えめに新曲出すよってことを、そっと告知して、会場に手を振りながら小片さんは引っ込んでいきました。

*****

この、上手に伝えられたか心許ない、その素晴らしいステージは、小片さん23歳、あさひちゃん26歳、最年長の長谷川さんでも28歳でしかないメンバーたちによって繰り広げられたものです。

記事冒頭の内容を今一度繰り返すには及びますまい。
ただ一言、私たちは、いったい何を見せてもらってるんでしょう

*****<2022.8.26 追記>*****

その素晴らしいステージに10月の追加公演がアナウンスされました。なんと10月の公演では、Support Dancerに、つばきファクトリーから新メンバーの河西結心さん、八木栞さんが参加するとのことです。ビックリですね!

さらなる化学変化がどんなステージをコットンクラブにもたらし、いかなる表情を小片さんにもたらすか、楽しみすぎて夜しか眠れませんね!

[siganture]

(文=kogonil)

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