加賀楓、控えめで誠実でいながら強い 卒業公演の武道館 〜SINGIN’ TO THE BEAT〜 加賀楓卒業スペシャル

モーニング娘。’22 25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR 〜SINGIN’ TO THE BEAT〜加賀楓卒業スペシャル〔承前2〕

さて、そんな加賀ちゃんの卒業の武道館は、中央に四角いステージが(むしろこじんまりといった感じで)設えられ、その周りを、これまたもう一回りだけ大きい四角形が回廊状に取り囲む形。森戸さん卒業ライブ(レポはこちら)同様、かえってモーニングのフォーメーションダンスが、客席のどの方角からも明瞭なステージセッティングという次第かと。

OA1 ダイスキだけど付き合えない/ハロプロ研修生ユニット’22

リソースの乏しい初期高齢者である私、本気で沼にハマるのが怖いので、研修生ユニットのオープニングアクトは見ない方向で。

しかし、これまでハロコンや ひなフェスなどで眼にしていたところでは、ずいぶんと小っちゃい子ばかりになったなあ… とか思っていたのに、いつの間にか(ちょっと目を離した隙に)大成長しちゃっています。このことだけで遠い目をしそうなところですが、”植村” って名字は、何と申しましょうか、美人さんに運命づけられてでもいるんでしょうか。

見ないと言っておいて恐縮ですが、あとね、小野田さんの美少女っぷりにも驚きます。既存メンバーと同じ名字が好き症候群かも。

OA2 運命 CHACHACHACHA~N/OCHA NORMA

見ない方向で努力を傾けていたオープニングアクトですが、なんと第二弾です。マジか。それこそ、ちょっと目を離していた(っていうか、OG に加えて つばきファクトリーの他に手を伸ばすことで諸々破綻することを恐れていた)間に、ビジュアル面での完成っぷりが、とんでもありません OCHA NORMA。

道重さゆみさんを信奉する者としては田代すみれさんに注目しないわけにはいかないところですが、いや、筒井澪心さんの出来上がり具合に腰を抜かします。それは愛らしい表情だけでなく、オープニングや間奏で米村姫良々さんと対面してダンスしてるところなど、全然、負けてませんもんね。

個人的には、Berryz の嗣永さんの面影があるリーダー斉藤円香さんに(「私って可愛い!」の窪田七海さんのような、キャラでの類似ではなく、ほんとにアゴのラインが横から見たら ももち先輩かと思える程なんすよ)、今般の主役である加賀ちゃんが貢献した石川県出身の中山夏月姫さんを推したいところです。
あっ!危ない!だから近寄るなって自分に言い聞かせていたのに!

OPENING

暗転しているところをセンターのステージに向けて2列6人の隊列を組んで行進するかのように歩を進めるメンバーたち。その最後列に、13人目のメンバーとして加賀楓さんが。左足のみ短パン仕様の衣装で見える素足も、実に形が良く映えて、そういう(どういう?)意味ではなく眼を惹きます。

そしてセンターの四角いステージの直前で、2列6人の隊列は左右を向いて、その中央のラインを割って出るかのように大きく拳を突き上げる加賀楓。

01 そうだ!We’re ALIVE (updated)

イントロに乗せて拳を突き上げながら全員で「モーニング娘。行きます!」の掛け声で、センターを取り囲む回廊部分に散るメンバーたち。いきなりボルテージが上がってますが、最近、こういうライブが多め?

16期 櫻井梨央さん、なんだか嬉しそうです。山﨑愛生ちゃんの背が高いことに改めて驚いたり。「♪ほんとの気持ちは伝わる」と歌う小田さくらさんなど、いきなり “ああ、モーニング娘。だ、ああ、ハロプロだ!” という気持ちに包まれるのは、さすがのフラッグシップかと。

02 恋愛レボリューション21 (updated)

いきなり “ああ、モーニング娘。だ、ああ、ハロプロだ!” という感慨に浸ったところで『恋愛レボリューション21』です。もう、持って行かれています(なにを?)。だって2曲目だってのに「この惑星は美しい」って歌われて、もう!

今般のステージで、どうしたって注目しないではいられない櫻井さんや、個人的に注目しちゃってる愛生ちゃんどころか、リーダー譜久村さんすら、この楽曲がリアルタイムでリリースされていた頃には、グループに影も形もなかったというのに、今、こうして、嬉しげに、自分たちの曲としてパフォーマンスしている姿を眼にすると、それこそ、ハロプロの継承の図式が目に見える形で提示されてるようで、我慢できません。

この、”ああ、あの頃は…” 的にファンの琴線に触れる… どころか心の柔らかい部分を暴力的に抉ってくる演出は、前半戦の終わり、メモリアルなメドレーで、そのピークを迎えることになる訳ですが、後述ってことで。

OPENING VTR

暗転してオープニングのVTR。
各期ごとのお披露目のダイジェストが、最終的に13期の加賀ちゃんに収斂していく構成から、そのままリアルステージで、短くダンスパフォーマンスするリアルのメンバー紹介へと接続します。毎度、このオープニングのVTRを制作してる方には、頭が下がる想い。

VTR終わり、センターステージのどセンターは櫻井ちゃんです!

03 ムキダシで向き合って

何かと歌割りが話題になるグループアイドルですが、どちらかというと、歌割り担当メンバーが歌っているあいだ、その背景でダンスしてる個々のメンバーにこそ眼が奪われるってことはありませんか? モーニング娘。って、それが如実だなとも。

腰を屈めて肘を羽根のようにパタパタさせる振り付けとか、下を向いて肩を左右にふる振り付けとか、この楽曲では、背景でダンスするメンバーの(個々に体格が異なるから)アンバランスなはずなのに見事に統制されたバランスに眼を見張ります。

04 自由な国だから

その意味でも、「♪待ってちゃだめ、待ってるだけじゃ」といったあたりから、腰を屈めて太ももに手の平を当てて身体全体を左右にふって、メンバーがブロックごとに捌けては次のブロックが前に出てくる、あの(どの?)フォーメーションが強く印象的な楽曲です。

…って、加賀ちゃんがパフォーマンスに集中したいっていうの、こういう前半の楽曲セレクトにも影響していたんでしょうか。実にアガります。そしてまた、そうした個々のフォーメーションでの個別のメンバーの真剣な表情たるや。もちろん、そんな中でも加賀ちゃんが断トツだったり。

楽曲の後半、「♪束縛はさせない私は私よ」のパートで、他の全メンバーに囲まれて(従えて)センターに屹立するのが北川莉央さんです。いつまで言ってんだと言われそうですが、加入当初、スキップすら怪しかった北川さんが… その整いすぎた美形と併せて、戦慄すべき場面だったかと。牧野ラブリン真莉愛さんの前蹴りの打点も高めで。

05 恋愛Destiny~本音を論じたい~

9期にまとわりつかれて五月蠅そうにしてる加賀ちゃん、あれ、演出じゃない可能性が。

しかし、前の曲に続けて北川さんが美しいんですけど、黒髪生田さんからリーダー譜久村さん、野中さんなど、ここへ来て妖艶なメンバーの大人びた魅力が爆発しかけてるモーニング娘。【’22】なわけですが、そんな中でも加賀ちゃんのイケメンっぷりというか美しさに驚く次第。

06 アニバーサリーメドレー/9期 まじですかスカ!

そう、”ああ、あの頃は…” 的にファンの琴線… を暴力的に触りまくるメドレーパートです。

って『まじですかスカ!』、もう11年前です。9期のお披露目の楽曲ですが、まだ高橋愛ちゃんもいた頃ですよ、奥さん!

07 メドレー/10期 ピョコピョコ ウルトラ

10期のお披露目の楽曲、オープニングで石田亜佑美さんがヒヨコのようにピヨピヨと羽根をパタつかせていたのは、いろんなものが甦ります。

素敵なお姉さんというよりも、しっかり者のオバサン的な方向に発展しつつある石田さんだからこそ、そこで甦ったものの面影が見取れて、いろいろ危ないです。そんな石田さんが鉄棒に見立てるメンバーの手は、12期の野中さんと羽賀ちゃんです。

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インターバルのダンス、譜久村聖さん、野中美希さん、羽賀朱音さんの3人のフォーメーションから、加賀楓ソロへ繋がり、ひとりスポットライトの中でダンスする加賀ちゃん… これは後日の映像化商品の購入必須です!

08 メドレー/11期 Help me!! (updated)

小田ちゃんは『Happy大作戦』だったりしないかなと個人的に期待したけれど、ここは順当に『Help me!!』が。

スタートの、メンバー全員での騎馬立ち風のスタンスから上半身をボックス風にカクカクさせる振り付け、いつも(もう居ない)道重さんの面影を追っちゃいます。しかし、アップデートされているのは楽曲だけではなく、野中さんのプレゼンスが素晴らしく…

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続くインターバルのダンスは、全メンバーが居る中で、横山玲奈さん、北川莉央ちゃんのペアから牧野真莉愛さんのソロへと繋げる流れ。その牧野さんのダンスに岡村ほまれちゃんが参加してきて、ほまれちゃんアシストでの牧野さんの後ろ蹴りの見事さたるや! 牧野、岡村ペアから流れて、再び加賀ちゃん。加賀ちゃんは石田さんとペアです。
これ、アリーナで見れた方が羨ましいんだけど、後日の映像化商品、マジで購入必須です。

09 メドレー/12期 青春小僧が泣いている

インターバルのダンスの終わりに、加賀楓さん、石田亜佑美さんペアと入れ替わるように前へと歩を進める12期、野中美希牧野真莉愛羽賀朱音の3人がニヤリとした表情のゾクゾクすることったら!

いや文字数的に配慮中で、いろいろ割愛中ですけども、どのメンバーも、まことに見逃せない瞬間ばかりで…

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あいだをつなぐインターバル、ダンスは9期、譜久村聖さん、生田衣梨奈さんペアと、なんと10期、11期、石田、小田ペアの連続です。ああ、ほんと、どうやったら文字でこれを記述できるのか、私にはわかりません。

かと思ったら、譜久村、生田ペア、石田、小田ペアがセンターのステージに居残ってダンスしてるあいだに、周囲の回廊ステージに散ったメンバーが、期ごとに別れて個別にダンスをつないでくれます。12期(野中、牧野、羽賀)→ 13期(加賀、横山)→ 15期(北川、岡村、愛生)と、それぞれ回廊ステージの一辺を占めてダンスして、最後は16期の櫻井梨央さんが、たった一人で先輩たちの向こうを張ってダンスします(!)

10 メドレー/13期 BRAND NEW MORNING

当時、ライブのオープニングで大きな応援団風の旗を持ってステージの左右から登場していたのが思い出されますね。まさにモーニングブランドを刷新するかのような楽曲でもありました。

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インターバルのダンスは、今度は全員で、センターの四角いステージにて、様々な組み合わせで様々にフォームを転変させながら(モーニング娘の面目躍如!)展開されるなか、最後に15期の3人だけが取り残されるようにスポットライトが当って…

11 メドレー/15期 KOKORO&KARADA

いや、愛生ちゃん可愛いし、ほまれちゃんスタイル抜群だし、北川さん美しいです。
この15期がお披露目されたツアーは、まだコロナ禍前だったんでした。なんという…

しかし、加賀ちゃん卒業ライブだというのに、あちこち目移りして大変です。さすが多士済々モーニング娘。!

12 Happy birthday to Me!

メドレー終わりのアナウンスもなく、っていうかメドレー開始のアナウンスもなく、そのまんま新曲披露です。… って気付いてみれば、オープニングからぶっ続けでパフォーマンスしていて、MC とか、ご挨拶的なトークとか一切なかったことに、ここでようやく気付いたり!

アップテンポで軽快な曲です。
加賀ちゃんが愛生ちゃんの胸元で手をヒラヒラさせるところ、ドキっとしましたよね。

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ライブの展開を追うだけで、ずいぶん文字数を費やしました。
ほんとに申し訳ないんですけど、ここらでもう一度、ページを切り替えて。

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