加賀楓、控えめで誠実でいながら強い 卒業公演の武道館 〜SINGIN’ TO THE BEAT〜 加賀楓卒業スペシャル

それもそのはず 理由2

多くのファンの共感を呼んだ、加賀楓さんの歩み。
それは、正式なモーニング娘。メンバーとなってからも、変わることはありませんでした。

バックステージを追ったドキュメント風の映像で、同期の横山玲奈さんにだけは強めな態度の一方で、他の先輩たちには(研修生最上級生だったことも影響してか)非常に礼儀正しく、加賀ちゃんが他の先輩に突っ込んでる場面、加賀ちゃんが褒めたたえられている場面すら、しばらく見ていると、なんとなく加賀ちゃんが逆に突っ込まれて戸惑っているような場面に流れることが頻出します。

そんなバックステージのあれこれだけではありません。
ステージ上の加賀楓さんは、とりわけダンスパートやフォーメーションの然らしめるところ、加賀楓が前面に出てフィーチャーされる場面でなくとも、あるいは隅っこで小さく踊っているところですら、どんな楽曲であれ、その均整のとれたフィジカルによる存在感が圧巻でした。当の加賀ちゃん本人は、上で示したバックステージ映像にも見られるように、必ずしも “自分が自分が” とばかりに我利我利と前に出るわけでもなく、むしろファンが “もっと前に出て良いのに” とやきもきするほど “控えめ” で、どちらかというと、わちゃわちゃとした騒動の中心からは、そっと半歩うしろに下がって、輪の外から微笑んでいるような振る舞いが目立つのに、しかし、パフォーマンスにあっては、繰り返し、隅っこであってすら、圧巻の存在を示します。ここに、加賀楓がいるぞ!と。

これを評するに、堅実という言葉を使って良いものか。むしろそれは、パフォーマンスを超えて “誠実” というべきかも知れません。

その証拠に、長年ハロプロのファンであることを公言して憚らぬ(こちらも才能にあふれた)有名な女優が、加賀楓さんの記念フォトブックをプロデュースします。

モーニング娘。’22 加賀楓 卒業メモリアルフォトブック発売のお知らせ

モーニング娘。’22 加賀楓 卒業メモリアルフォトブックは、女優、松岡茉優さんが全面プロデュース。

公式サイト ニュース詳細 モーニング娘。’22 加賀楓 卒業メモリアルフォトブック発売のお知らせ

加賀ちゃんの “記念の写真集” がプロデュースされるのは、有名な女優さんによるものだけではありません。2018年より、ずっと観光大使として関わってきた加賀温泉郷でのビジュアル展開が、一冊の写真集にまとめられることになりました。

そう、記事末の関連リンクも参照して欲しいんですが、加賀楓さんは、ずっと、加賀温泉郷のPRキャンペーンに関わっています。

卒業の当日も、武道館から遠く、加賀温泉郷の地では、「かえでぃーラッピングバス」がお披露目されているほど(↓)。
そうなんです、これは強調したいところなんですが、ラッピングバスお披露目の日時には、当の加賀楓さんは武道館公演に向けてリハーサルなどに明け暮れていたわけで、もちろん石川県には不在です。しかし、武道館公演と軌を一にするかのように、日本アルプスを越えた列島の向こう側でも、加賀楓さんをフィーチャーするイベントが盛り上がっていたというわけ。

繰り返し、記事末の関連リンクも参照して欲しいんですが、加賀楓さんが加賀温泉郷の観光大使となるについては、非常に特異なプロセスがありました。しかるに、むしろ特筆すべきは、その特異なプロセスそのものではなく、観光大使となってからの一連の事柄です。

上に、10日の武道館公演のためにラッピングバスがお披露目された時点で、石川県に加賀ちゃんは不在であったと言いました。アイドルのファンを誘致しようと、アイドルが観光大使として抜擢されているというのに、当の観光地にそのアイドルが不在であるということ。しかし、そのアイドルが不在であってすら、多くの(歴の深い、斜に構えることに慣れた)ファンが、その観光キャンペーンに喜んで参加していること。

加賀楓の加賀温泉郷観光キャンペーンへの関与は、多くの関係者だけでなく、地元で協賛してくれた事業者や店舗経営者から、加賀楓が不在であろうとも温泉郷の地を訪れるファンまで含めた、関わる人々すべての真摯さと温かみが感じられるものだったというわけです。

ここに、上に “誠実” とした加賀楓さんの人柄を感じ取らないわけにはいきません。
ええ、「それもそのはず」その2ってことで。

モーニング娘。’22 25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR 〜SINGIN’ TO THE BEAT〜加賀楓卒業スペシャル〔承前〕

そんな誠実な加賀ちゃんの卒業ライブは、冒頭にも述べた通り、あくまでパフォーマンスに集中したいということで、簡略化された卒業セレモニーがさらに簡略化されるどころか、MCすら “なかった” と言って良いほど。なんだか、いかにも加賀ちゃんらしいと言えるライブだったなって感じですけど、もっと踏み込めば、上に、どこか “控えめ” だと述べた加賀ちゃんは、もしかして、この変則的なライブ構成を通すために、スタッフさんたちと折衝を繰り返したのかもしれず、だとしたら、控えめで堅実で誠実である以上に、加賀ちゃんは強いのかもしれませんね。

というわけで、加賀ちゃんから一旦離れて、12月10日のライブの模様へ。
MC が超少なめだった特異なライブ構成については何度も触れましたけど、印象的だったあれこれを。

今回が初めての武道館となった、たった一人の16期、櫻井梨央さん。
たった一人の… というなら11期の小田さくらさんもそうですが、今般の武道館の演出上、期ごとにスポットがあたるところ(メンバーが各地に散って、期ごとにまとまってダンスを披露する場面など)では、小田ちゃんは、10期の石田亜佑美さんとペアとなっていることが多かったので、櫻井さんの一人っぷりが目立ちます。しかし、全然負けてないのが、この先の25年を予感させます。

と、石田さんに触れたので続けて。
MC 薄めってことで、コミカルな押し出しを封じられたようなもんだから、石田さん、厳しいステージになるかと思いきや(それでもラストの感想で、しっかりコミカルな石田節を響かせていたけれど)、やっぱりパフォーマンスのキレが目立つことったら。そんな効果も見据えて、加賀ちゃんは、パフォーマンス中心の構成にしようとしたんですかね?

ラストのご挨拶で目立ったというなら、やっぱり牧野真莉愛さん。
前回の森戸さん卒業ライブ(レポはこちら)で、ドラゴンボールを演じたかと思ったら、今般は『ONE PIECE』で来ました。しかし、ラブリン真莉愛さん、普段から漫画読んでるときに “これは、○○の□□な時に使えるなあ…” とか思いながら読んでるんですかね。

そして、いつもそんなラブリン真莉愛さんの後にご挨拶することになって、なにかと辛い野中美希さんですが、なんだか異様に均整のとれたスタイルで超妖艶じゃありませんか。ところどころ楽曲のコールめいた雄叫びが野中さんに割り当てられているのは、指導する先生方から見ても、野中さんが高く評価されてるってことを示して余りありますけど … ごめんなさい、野中さん、すっげぇ妖艶です(以下略)。

妖艶っていうなら、髪をすっかり黒くした生田衣梨奈さん。
いや、これまでいろいろと髪色を明るくして、頻繁に髪色を変えて、そうした方向で目立っていたのは、黒髪清楚な生田衣梨奈が、他のメンバーを圧してしまうくらいに超美人だってことに自分で気付いていたからかも。もう10年見てるのに、「えっ?誰?」って思いませんでしたか。生田さん、すっげえ美人さんでした。

すっげぇ美人さんっていうなら、髪を切った15期の山﨑愛生ちゃん。
もう(今回の武道館で着用した)3パターンの衣装のどれもがお似合いで、めちゃくちゃ可愛かった。それでも、たまに抜かれるアップの画像で、汗びっしょっりな様子も急に色っぽくてビックリで、愛生ちゃん、きっと、この先の数年で、ハロプロ屈指の美人さんになると、そう思って注目しております。

*****

って、こんな調子では、いつまで経ってもレポが終わらないので、一回ページを切り替えて、個々の楽曲の進行とともに。

エンタメアライブでは、皆様からの投稿を募集しています。
詳しくはこちらを御覧ください『寄稿について

Sorry, the comment form is closed at this time.