モーニング娘。’23、25年の積み重ねの突端として新メンバーをお披露目した武道館公演!

はじめに 継続の尊さとメンバーの美しさと

テープ射出の演出でメンバーが客席に手を振りながら引き揚げていく本当の最後の場面、新メンバーである井上春華さんと弓桁朱琴さんも再登場して、一緒に手を振りながら、最後に自分の名前を誇らしげに客席に叫んで、先輩たちと一緒に手をつないでお辞儀します。

この日、初お披露目となった新メンバーが、ファンの皆さんに、先輩と一緒にご挨拶していきます。

… それは、当たり前の演出… ってことなのかも知れません。

それでも、この日の武道館公演を一通り終えた後の最後の終局で、新メンバーが先輩と一緒にご挨拶するってところを見せられると、溢れて来ちゃう体液を押しとどめることは難しいです。

  • たとえば、1998年からの楽曲をどかんとメドレーで30曲近く披露しちゃったり。
  • たとえば、『LOVEマシーン』から『泡沫サタデーナイト!』まで、歴代の待ってました曲が過不足なく配置されたセトリだったり。
  • たとえば、通しで(メドレー楽曲を含めて)45曲もの大量の楽曲をお送りしてくれちゃったり。
  • 楽曲リリース当時は在籍していなかったメンバーが、懸命にパフォーマンスしながら、それでも往時の楽曲のテイストが、しっかりと再現されていたり。
  • “あの頃” の楽曲と “最近” の楽曲を並べることで、楽曲のパフォーマンスを通して、グループとハロプロそれ自体の歴史を象徴的に可視化したり。

そんな、25年の積み重ねが、いろんな意味で見えるライブを一通りお送りされた後で、この日初お披露目だった17期メンバーが、最後にもう一度登場して来て、改めて先輩たちと一緒に客席にご挨拶するって場面を見せられると、もう、いろいろ耐えられませんよね。

すでに井上さんも弓桁さんも、めっちゃ美しく見えます。

そうなんですよ、ステージに立つ者の自覚が、内面からそう促すのか、メンバーたち、みんな、めっちゃ美しいです。個々のメンバーがどうのこうのってわけじゃなく、おそらく推しに応じてファン毎に見えてる美しさの質は異なっているだろうってこと以上に、とにかく、登壇するメンバーたちは、ちょっと恐ろしいほど美しいです(← 本当なんだって!)

それこそ、25年の積み重ねが何かしら魔法のように効いているかのように。

モーニング娘。’23、25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ~glad quarter-century~ at 日本武道館

2023年6月26日の月曜日、九段下は日本武道館にて、17時開場(少し遅れたけどね)、18時開演というスケジュールで、日本が誇るアイドルグループであるハロー!プロジェクトのフラッグシップ、モーニング娘。’23 のライブが開催されました。

この日は、先日加入がお知らせされた17期メンバーの初お披露目ともなり(パフォーマンスは後日ってことだけど)メンバーカラーも告知されました(後述)。

この新メンバーのお披露目こそ、この日の武道館の眼玉だったと、そう言いそうにもなりますが、やはり17期の新メンバーお披露目は、25年の積み重ねの、その突端としてこそ意味を持つかと。

最古参のリーダー譜久村聖さんも、モーニングへの参加(屈指の名場面である「降りといで」)は2011年のこと。だから、最古参であってすらモーニングの歴史の半分しか知らないのだ… と、ここでもそう言いたくなりますが、しかし、譜久村さんは自分が知らないはずの1998年からの13年分を、パフォーマンスで見せてくれます

17期が入って来て先輩になったという16期 櫻井梨央さんは、ご挨拶で自らそう述べたように、まだこの日の武道館では、加入してから1年を経過していないのでした。しかしながら、自分が知らないはずの24年分を、きっちりパフォーマンスで示してくれます。

そう、25周年が目に見える形でセトリが組まれた、とんでもない武道館公演だったというわけで、報告者の所感は最低限にして、急ぎ、その内容を以下に。

OA ちょっと情緒不安定?…夏(OCHA NORMA)

遠くスクリーン前のステージに OCHA NORMA メンバーが登場して → 整列 → 自己紹介って流れていくのを “遠目に背景に” 見つつ、しかし客席には、まだまだチケットに記載された自分の座席番号を求めて動くファンが多数… って風景、これだけで “ああ武道館だな” って思います。自己紹介を終えて「よろしくお願いします」のタイミングで、みんながお辞儀する一瞬前に、石栗奏美さんが左右の上階の席に視線を投げていたのが印象的でした。

曲名の「ちょっと情緒不安定?」に相応しく、なかなか合わせていくのが難しい曲調ですけど、だとしたらパフォーマンスするメンバーにとっても難しい楽曲ってことだと思うんですが、そこは不思議なもので、サビの部分で急に懐かしい感じがします。昔のハロプロの楽曲っぽいなって思いつつ具体的に似てる曲は示せなかったりして。OCHA NORMA の現場に通ってる方からは叱られるかもしれませんが、曲終わりでアロハな感じのグラサンを装着する石栗さんに、再度眼を奪われますね。… なんか、このオープニング・アクト、最初っから最後まで、石栗さんに持って行かれた感

これまで直近で、Juice=Juiceアンジュルムの大きな舞台のオープニング・アクトで、それぞれ異なるメンバーに注目することになった次第ですが(中山夏月姫さん、眼を惹かれますよね)今回は、石栗さんってことで、うっかりすると OG や つばきファクトリーに加えて OCHA NORMA にまで通いそうになるので、ここは一発、気を引き締めねば。

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幻想的なスクリーンのエフェクトが始まって客席のざわめきが一瞬だけ鎮まるけれど、そのエフェクトの進展に応じて、客席からはタイミングのそろったエールが鳴り出します… って、おそらくスクリーンに描写されるエフェクトは、そのあたりの緩急も計算されているんでしょうね。毎度、メンバーのパフォーマンスだけでなく、コレオグラファーさんや舞台演出さんらの職人芸にも感嘆している次第ですが、こんなところまで先回りして感動し始めました。我が事ながら末期かな、と。

エフェクトが、赤と緑に彩られているのは、新メンバーのメンバーカラー由来なのかなあとか思ったり思わなかったり。

1.Happy birthday to Me!

正面スクリーンのエフェクトが途切れたら、真っ白なドレスのような衣装に身を包んだメンバーたちが、いきなり登場しちゃってます。そして、エフェクトのBGMと、そのまんま続けて流れるように『Happy birthday to Me!』のイントロが!
って、この一瞬だけでも、後日の映像化商品、購入必須ですね。
なんか、こちらの錯覚をも利用したかのようなオープニングの演出です。

いえ、このところのハロプログループの大舞台で、なんとなく思っていたところなんですけど、徐々にライブが進んでいくに応じて盛り上がって行くっていうより、いきなり最初っからドカンと盛り上げにかかる傾向にありません?

イントロの印象的な振り付け、北川莉央さんと並んで、櫻井梨央さん、なんだか顔つきが、知ってる櫻井さんと違うようです。良い表情しますよねえええ!!

そこから引き取っての山﨑愛生ちゃん、相変わらず可愛いんですけど、なんか大人への萌芽が見えるような… って、最初っからこんなこと言っていては先に全然進めませんが、ぶっちゃけ個人的には、この『Happy birthday to Me!』って楽曲、リリースのタイミングでは、あんまり響かなかったんですけど、すっかりスタートダッシュに相応しいものとなっており、毎度のことながら驚かされます。

2.Are you Happy?

リリース時にはあまり響かなかったというなら、この『Are you Happy?』もそうなんですけど、メンバーが直にパフォーマンスしてるってことが、こんなに影響するんですねって、お前、現場に通って何年めだ?と自問自答する次第ですが、MV などと、何が違うのか。

空気の振動を聴覚だけでなく微細な体毛で感じていたり、光の当たり具合を視覚だけでなく体表の温点で感じていたり、きっと得られる情報量が全然違うんでしょうね。

メンバーが円陣を組んだような、その真ん中で斉唱する小田さくらさんに、明るいスポットライトではなく、やや紫がかったようなライティングで光が当たるところ、素晴らしかったですね。

3.花が咲く 太陽浴びて

2018年の楽曲(だったよね?)なのに、もう懐かしく、イントロだけで「ああ~~」とか謎の間投詞が脳内を蠢きます。自分のファン歴に照らして “こんな曲がもう懐かしいよ” と思うと同時に、その頃には影も形もなかった若いメンバーが、衒いもなく堂々とそんな楽曲をパフォーマンスしている姿にも撃たれますね。

… って、後述もするわけですが、今般のモーニングのステージは、上で述べた感慨をもたらす演出強めで、“もう懐かしい & 若いメンバーが” ってコンボが怒涛のようにファンを揺るがせ続けた次第。まいりましたよね、まったく。

この曲に戻れば、やっぱり譜久村聖さん美しいですね。びっくりしませんでしたか。”やっぱり” って言えば、小田ちゃんの独唱も美しいんですけど、その直後に歌割を小田ちゃんから引き継ぐ山﨑の愛生ちゃんが、小田ちゃんの声にまったく負けていない(と同時に愛生ちゃん独自の低めの歌声)ってところ、そして間奏のダンスで、お姉さん方に混じって背が高い岡村ほまれちゃんが目立つこと、新メンバーを迎えて、なんだか次世代のモーニング娘。に隙は無いようです。

4.そうじゃない

抜群のスタイルでファンじゃなくとも惹き付ける牧野真莉愛さんですが、なんか表情の作り方も深まってきましたね… って、オープニングから牧野ラブリンさんが主導しますが、しかし、15期、16期(北川、岡村、愛生、櫻井)の一翼っぷり(← しっかりメンバーとしてテイクパートして楽曲を成り立たせるにあたって大貢献している様子)が半端なくて、恐れ入ります。15期については、いつまでも若いメンバーだとか思ってるこちら側の思い込みが悪さをしてる可能性濃厚ですが(だってもう加入してから4年ですもんね)、櫻井さんの成長には、正しく恐れ入りたいところ

譜久村さん、やっぱり美しいですね。(痩せた?)
いや、譜久村さんだけでなく、この武道館に合わせてきたのか、どうにもメンバーたちみんな、こちらの脳内データよりも美しくて、視線が定まりません。

曲終わりでセンターステージへ移動しますが… なんか他のグループの場合と比べてセンタステージ、狭くありません?

5.What is LOVE?

ファンが脳内で “キターーーッ!” と叫ぶような、いわゆる鉄板曲ですが、オープニングの『Happy birthday to Me!』に若干の鉄板臭を纏わせつつも、ここまで、鉄板らしい鉄板を温存していたモーニング娘。です。

なるほど、さほど場位置移動の余地がないセンターステージはフォーメーションが取りやすいからか、とか思った途端に花道の方にまで展開するメンバーたち。ここでようやく、ようやく12期 野中美希さんから客席煽りが入ります。メンバーたちも、あちこちに散って、再度、センターステージに集結して(こういう移動も醍醐味ですよね)いよいよ待ってましたな感じです。いやあ、ここまで引っ張りましたねえ(← さすが、って意味)。

MC 新メンバーお披露目

横山玲奈さんや櫻井さんが客席を煽りつつ、その時間を利用してメンバーが正面のスクリーン前ステージへ戻って、野中さん主導で客席へコールを。

ここで新メンバーのお披露目です。
譜久村さんの切っ掛け出しで17期、井上春華さん、弓桁朱琴が登場し、井上さんは、最近覚えた難しい言葉として「乗り越し清算」(「東京たいへんだよね~」と応じるお姉さんたち)を発表したり、弓桁さんは自慢できることとして「キレの良いラジオ体操」を披露したりと、さっそく癖のある自己紹介です。弓桁さん、自分の発言終わりに一歩さがる際のご挨拶でもバレエ風の振る舞いが出たりしてます。お姉さん方の応対で “モーニング娘。はラジオ体操大好き” ってのは、わたくしファン歴は短くないと思いますけど、初めて知りました(笑)

そしてメンバーカラーのお知らせ(井上:ミントグリーン/弓桁:ピュアレッド)に応じた客席のペンライト操作の素早さ見事さが、改めて確認されることになります。続けて、櫻井さんの主導により、新しいメンバーが何と呼ばれたいかも披露され(井上:「はるさん」/弓桁:「げったー」)再度、客席のファンの足並みそろった応答も確認することになります。この一連の客席との応答を観ていて、先日挙式をあげて、同期メンバーが勢揃いしたと報じられた大先輩が、その加入時に客席からのブーイングに耐えたことなど、いろんなものが脳内を去来しますね。

何かと動揺している櫻井先輩も愛らしく、こうして後輩が出来ることで先輩が一層魅力的になっていく流れは、何度見ても心に響きますね。

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この後、ライブは怒涛のメドレーラッシュへと展開するのですが、まずは、この辺りで一回ページ区切りを。

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