4度目の武道館で「若い子」に託した猫娘、つばきファクトリー新沼希空卒業スッペシャル ~ Ready Go!Now! ~

新沼希空卒業スッペシャル ~ Ready Go!Now! ~〔承前〕

オープニングアクトは研修生ユニットで『ダイスキだけど付き合えない』を。
植村葉純ちゃん、ちっちゃいですよね。

オープニングアクトの後は、会場からの「きそら!」という大コールが響きます。
それに応じて登場してくれた希空ちゃんですが、いきなりツインテールで可愛く登場しただけじゃなく、そんな希空ちゃんが招いて他のメンバーを呼び込むかのような演出で登場してくるメンバーたち… といったところからスタートした武道館公演です。

そのオープニングの登場から、おそらく意図してコケティッシュに可愛らしさを押し出した演出が目立ちますけど、つばきの楽曲は、新曲を除いて、リリース当初は初々しく透明な感じがあったとしても、ライブで擦られるにつれて、どんどん力強くなって、どんな楽曲も準鉄板に近いものとなっている(→ 参考)ので、楽曲の力強さと、そうした楽曲をパフォーマンスし切るメンバーの力量と、そして、あくまでも可愛らしい押し出しと… いろいろと脳が混乱することになります(それでなくとも希空ちゃんラストってことで、情緒的に混乱気味なのに)。

最初のブロックなんですが、『ハッピークラッカー』と『最上級Story』に挟まれて、まさにリリース当初のたおやかさから強さが表に出てきた『愛は今、愛を求めてる』と、儚い美しさといった印象が保たれた『春恋歌』(→ 参考)のコントラストが際立ちます。それらを挟み込む『ハピクラ』の「♪いくよっ」や、『最上級』の「♪波乱万丈だって何だって主人公はわたし」って… 細かいフレーズのいちいちが、いろいろ響きます。困った。

石井ちゃんじゃないですけど『最上級』、素晴らしいですよね。ほんと良い歌。

01・『ハッピークラッカー
02・『愛は今、愛を求めてる
03・『春恋歌
04・『最上級Story

続いて希空ちゃん卒業スッペシャルメドレー。メドレーの楽曲を『Stay free & Stay tuned』で挟み込んだような形で。
おそらく後日リリースされるであろうバックステージでは、これらの選曲にあたって希空ちゃんがどこまで関与したか… みたいなことも明らかにされるんでしょうけど、当日は、セレクトされた楽曲に関連する懐かしいライブ映像の断片がスクリーンに表示されます。

メドレーの楽曲について小野田紗栞さんが(もうちょっと先の) MC でおっしゃるには、スクリーンに表示されたライブ映像の断片は、なつかしいライブハウスツアーのもので、それらは「世の中に出回ってないから」とのこと。でもさ、こうして武道館のスクリーンに投影できるだけの素材があるなら、できれば正式に販売してくれやしないかと…

そんなメドレーの楽曲と担当メンバーは下記の通り。

06・『乙女 パスタに感動』(タンポポ)
【新沼希空+小野田紗栞|バックダンサー 河西、八木、真琳、豫風】
07・『イメージカラー』(℃-ute)
【新沼希空+小野瑞歩】
08・『スキップ・スキップ・スキップ
【新沼希空+河西、八木、真琳、豫風】
09・『FIRST KISS』(あぁ!)
【新沼希空+秋山眞緒】
10・『EZPZ!!
【新沼希空+石井、村田、土居】
11・『BE HAPPY 恋のやじろべえ』(タンポポ)
【新沼希空+谷本安美|バックダンサー 石井、村田、土居】

もちろん希空ちゃん全てに参加ですが、個々に希空ちゃんと絡むメンバーもそれぞれに味があり、やっぱり℃-ute の楽曲は響くなあ… といった個人的感慨もあれど、それでも『スキップ・スキップ・スキップ』のリトキャメの4人は特筆したいところ。いや、もう、当欄でも何度同じことを記述したかわかりませんが、ほんまにリトキャメの4人は、つばきファクトリーを超えて、きっと将来のハロプロを牽引する中核になると思うし、それはリトキャメのうちの誰がっていうより、この4人が揃っていることの強さを力説したいところです。素晴らしいよね。

これ、今年になって加入した新人さん3人が、この先、上に述べたリトキャメと同じような展開をたどるとするなら、つばきファクトリー、いかにも先行きが恐ろしい、ほんまに “アイドル界の中心” に大きな花を咲かせるグループになるかもです。

メドレー明けの『アドレナリン・ダメ』については、上に “リリース当初の初々しい印象が、いつしか強い楽曲へ成長していった” という つばき楽曲全般の傾向を正しく踏襲して、”もともと強い楽曲が、さらに強力な飛び道具に成長した” といったところ。メンバーたちも、なんだかパフォーマンスしていて楽しそうです。

続けて、新人さん石井泉羽村田結生土居楓奏による『うるわしのカメリア』への展開ですが、これはつばき初回の武道館で、リトキャメたちも担当した楽曲であり、リリース当初からファンの間で、麗しく初々しいグループの印象に誠に相応しいと評されてきた楽曲でもあり、メンバーたちがご挨拶で述べていた「つばきはメンバーを入れ替えて続いていくグループになった」との当人たちの感慨とも併せ、あたかもモーニング娘。の『好きな先輩』同様、これからも新人さんたちがお披露にあたって担当する楽曲になりそうですね。

そんな新人さんたちは MC で、自己紹介代わりに好きな花と花言葉を。
たとえば花言葉が「大切な思い出」なら、それに即して、今般の武道館を「大切な思い出になるように」と、それぞれの抱負を語ってくれます。

好きな花と花言葉
土居楓奏カエデ:大切な思い出
村田結生ピンクのチューリップ:誠実な愛
石井泉羽カスミソウ:感謝と幸福

続いてのブロックでは、新曲をお披露目する前に、新人さん以外の現役メンバーが分かれて、それぞれに楽曲を披露します。

15・『ふわり、恋時計
【河西結心、八木栞、福田真琳、豫風瑠乃】
16・『ハナモヨウ
【新沼希空、谷本安美、小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒】
17・【新曲】『ベイビースパイダー
18・『雨宿りのエピローグ』 【新人3人は不在】
19・『弱さじゃないよ、恋は』 【新人3人は不在】
20・『七分咲きのつづき
↑これ、ほんと良い曲だ!!

いずれも素晴らしいことは言うまでもないんですが、上に述べたことの繰り返しになりますが、リトキャメ4人での『ふわり、恋時計』が、いかにも素晴らしかったことを強調したいところ。そして、つばきベストの楽曲はと問われたなら、個人的には『最上級Story』を挙げたいんですが、このところ『七分咲きのつづき』が急上昇中。素晴らしい曲です。

続いて、インターバルのVTRが流れます。
希空ちゃんの卒業についてのメンバーのインタビュー的な内容です。たとえば、このレポ記事を記している段階で、すでに冠番組から当日販売されたDマガまで、投稿者的には同様の内容を多数摂取済ってところですが、武道館でこのVTRが流れた時には時系列的に冠番組もDマガも視聴できていなかったので、やはり衝撃度は大きかったかと。あんまり泣かせにかかられても困りますよね。

続く『I Need You 〜夜空の観覧車〜』では、楽曲をパフォーマンスするというよりは、そのまま一曲まるごと、あたかもメンバーから卒業して行く希空ちゃんへのメッセージが語られたかのような形です。

いえね、ここで、卒業セレモニーの一部を成すであろう、メンバーからのメッセージが(新人さんたちの年齢的にシンデレラタイム厳守ってことで、ライブ終盤のセレモニーが長くなっちゃうのを避けたんだろうなとか思って)終わったと思って油断していたら、ちゃんと後からご挨拶として、もう一回、メンバー全員が希空ちゃんにメッセージを語っていて、いろいろやられました。
いや、すっかり油断していましたよ。

というわけで、若干順番は前後しますが、ご挨拶の概要を。

ご挨拶 概要
土居楓奏 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
新沼さん、大好きです!
終わりの感想とご挨拶
はじめての武道館でした。また出来るように頑張ります!
村田結生 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
大好きです!
終わりの感想とご挨拶
正面にも横にも上にもお客さんが!またこの光景を見れるように頑張ります!
石井泉羽 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
「みはね」って呼んでください!
終わりの感想とご挨拶
一年前は自分が武道館に立ってるなんて思ってもなかった
新沼さんと『最上級Story』を歌えたことが嬉しかった
豫風瑠乃 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
にゃんさん、大好きです!
にゃんさんは、私にとって「始めて○○した」って項目が一番多い人!
終わりの感想とご挨拶
みなさんのペンライトとか衣装とか、にゃんさんのメンバーカラーばっかりで、にゃんさんに囲まれてるみたいだけど…
にゃんさんもお手紙で言ってくれたみたいに、可能性を満たせるように… あ、やばい!(← 泣きそうになってる)
福田真琳 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
全アイドルの中でトップです!
アイドルが好きな新沼さんに見ててもらえるようなアイドルになります!
終わりの感想とご挨拶
こんばんワラビー♪
セトリでも、つばきの歴史が示せたけど、その歴史を引き継いでいけるように
八木栞 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
明るい歌詞が…
終わりの感想とご挨拶
リボンも全部、新沼さんを意識した
最初は汗が、あとから涙が口に入ってしょっぱくて、味がした武道館になりました
河西結心 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
同じグループで活動出来て、良かった!
終わりの感想とご挨拶
みなさんで、せーーの!「きそら大好き!
秋山眞緒 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
たくさん甘えさせてもらった
終わりの感想とご挨拶
自分に向かって「しっかりしろ!」と叱咤する秋山さん
今まで全部上手く行ったわけじゃないけど、みんなといると何でもできるような気がするから、これからもみんなで!
小野田紗栞 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
ほんとに空のようなキソ
終わりの感想とご挨拶
歴代からずっといて希空ちゃんがリーダーになって今の体制になって、ほんとにつばきが好き!
小野瑞歩 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
…(表情が壊れてしまった小野瑞歩さん)…
終わりの感想とご挨拶
平日なのに、こんなに集まってくれて
満員にしようと、いろいろ頑張ったけど満員に出来なくて悔しい… けど、楽しかった!
谷本安美 『観覧車』中の希空ちゃんへのメッセージ
楽曲の尺の問題なのか、途中で辞めちゃう安美ちゃん
終わりの感想とご挨拶
楽しかったですかあ~~??
希空ちゃんも、楽しかったですかあ~~??
固まって涙を堪える泣き芸が、すでに完成の域の安美ちゃん
新沼希空 終わりの感想とご挨拶
楽しかったです
私の卒業ってよりは、つばき4回目の武道館って思ってやりました
これは私の宝物です… 噛んじゃった~~もういっかいね♪

泣き顔芸が完成の域… などと冗談めかして記述しましたけれど、谷本安美さんのご挨拶の様子には、いつも、やられます。長年、つばきを応援していて、安美ちゃんが、ほんとに(時にメンバーに{後輩からも}ぞんざいに扱われながら)つばきの雰囲気を保ってくれていた “好い奴” であることを知っているからこそ、安美ちゃんが泣くのを堪えている様子は、いつも、やられます。

こんな調子では、安美ちゃんは、自分が卒業する際には、どんなことになってしまうのか、今から恐ろしいですね、なお、今般、とりわけ豫風さんのご挨拶が沁みたことは、ちょっと秘密にしたいかも。

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すっかり長文化しています。いけませんね。
もう一回だけページ区切りを挟んで、ライブ後半へ。

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