元モーニング娘。鞘師里保、芸能事務所に所属して活動を本格化!

NHKの朝ドラに出たいとの積極的な姿勢を示したのは、さすがの大器というべきだろうか。

前世紀からの歴史を誇るモーニング娘。に、明日の希望を運んできた運命の子、鞘師里保が、正式に事務所に所属して芸能活動を本格化させることになった事に、多くのファンには衝撃が走ったことだろう。

公式のインスタグラムで鞘師本人が株式会社ジャパン・ミュージックエンターテインメントに所属したことを語っており、その際には「正式に活動復帰した事」という表現が用いられている。そして「こんな私ですが、これからもよろしくお願いしてもよろしいでしょうか、、?」と、ファンが「当たり前だろ!」と答えないわけにはいかない問いかけもしており、ステージにおける圧倒的なパフォーマンスの一方、ステージ以外のところでの不器用ぶりとドジっ子ぶりを思い出させるような(鞘師里保がステージ上で訥々と語っている様子が脳内に再生されるような)様子も話題を呼んでいた。

当のジャパン・ミュージックエンターテインメントのサイトでは、たとえばニュース記事として鞘師の所属がアナウンスされたりはしていないが、しっかりと鞘師里保のページが出来ておりリリース情報なども最新のものに更新されているようだ。(↓クリックすると公式サイトへリンク)

鞘師里保は、モーニング娘。9期メンバーで、一時期の国民的人気が陰り、どことなく停滞感が漂っていないではない時期に加入して、ファンのみならずハロプロの先輩メンバーをも虜にした愛らしさだけでなく、抜群のステージパフォーマンスを見せて、モーニング娘。を越えてハロプロ全体に新しい明日の希望を運んできた運命の子とすら称されている。

モーニング娘。初代リーダーの中澤裕子をもって、「もうこれでモーニングは大丈夫だ」と涙させるほどのダンスとフィジカルを誇る一方、ステージ以外のところではファンを和ませるドジっ子なエピソード満載で、深くファンから愛された。また愛らしい無垢なところばかりかと思えば、DVD企画では、竹馬に手こずって他のことに対処できないでいる同期の譜久村聖を、「フクちゃんが何もできない間に触る♪」などと宣言しながら、その肌を撫でて行ったり、そんな譜久村の肌感を日常の様々なグッズで再現する持ち込み企画を実行してみたりと、なかなかに侮れぬところも見せていた。

しかしながら、次世代のハロプロとモーニング娘。を牽引すると期待されたが、多くのファンを含む関係者一同が驚いたことに、鞘師里保は、2015年という早い時期にモーニング娘を卒業することになる。

卒業後は、海外でダンススキルを磨いていると報じられ、いずれ本場仕込みのステージスキルを携えて、きっと鞘師は戻ってくると、そう期待されていたが、それを匂わせるような情報がところどころ垣間見られながら、しかし、2018年の暮れには、それまで籍を置いていたハロー!プロジェクトからも卒業してしまう。

これで、いよいよ鞘師里保はファンの前から姿を消してしまうのかと思われた矢先、2019年の『ひなフェス』が開催された幕張メッセにて、20周年記念のプレミアム公演のステージに降り立ち、幕張どころか千葉全体を揺るがす大歓声を巻き起こしたことは、多くのファンの大量の体液とともに、熱く記憶されている。何より、パフォーマンスを磨き続けていた現役の同期・後輩たちとのステージは、あまりにも圧巻であったと今に至るも語り草だ。

無所属の状態で、モーニング娘。の先輩・同期・後輩との競演を繰り広げたことは、鞘師本人と事務所の関係が良好だったことの証左ともなったが、同時に今後の去就についてファンも戸惑う所以となっていたところで、2019年の6月には、なんと BABYMETAL が横浜アリーナで開催したライブのサポートダンサーとして登場している。その後、海外公演などにも参加し、このまま BABYMETAL と活動を共にしていくのかとも見られていたが、そちらも散発的なものに終わっていた。

そんな中で正式に芸能事務所に所属し、「正式に活動復帰」したとのアナウンスがあったという次第だ。

もちろん、アップフロントでもなければハロプロでもないが、良好な関係が維持されているであろうことは上述の通り。今後ボーダーレスに活動していきたいと語る先々の可能性の中で、ハロプロとのコラボは、もちろん多くのファンが期待しているだろう。圧倒的エースの活動再開に、「運命の子」として、かつてはモーニング娘。に運んできた「明日の希望」を、今度は自分自身の上で新たに輝かせることになりそうだ。

(文=椿道茂高)

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