モーニング娘。’25 北川莉央、FCソロライブの卒業でファンに感謝　グループ復帰叶わぬまま6年半の活動に区切り

2025年12月27日の土曜日、パルテノン多摩 大ホールにて、モーニング娘。’25 の北川莉央が、『モーニング娘。’25 北川莉央 FCソロライブ ～Thank you for everything～』を開催した。本公演は、一定期間活動を自粛していた北川にとって、ファンとの久々の再会の場であると同時に、グループとしての卒業公演が叶わない中で実施された、初のソロ形式での卒業公演ともなった。

たくさんの思い出をありがとう。　北川莉央

本日をもって、モーニング娘。を卒業しました。

6年半、あたたかい応援を
本当にありがとうございました。

とっても幸せでした！

モーニング娘。’25 15期オフィシャルブログ　たくさんの思い出をありがとう。　北川莉央

北川莉央の “卒業公演” となったこの FCソロライブ は３公演おこなわれ、なんと、３回とも、それぞれ異なるメッセージを記した “お手紙” が朗読されることになった。その中で北川は「ツアーファイナルで、みんなと一緒にコンサートして、大きな会場でドレスを着た姿を見せられなくてごめんなさい」とファンに向けて語り掛けた。一方、この日のステージでは、メンバーカラーであるシーブルーのドレスをまとって登場し、在籍期間6年半にわたる感謝の思いを直接届けた。

北川莉央は、『モーニング娘。’19 LOVEオーディション』を経て、15期メンバーとしてモーニング娘。に加入。当初から、その整ったルックスと物怖じしない積極性で、多くのファンを魅了していた。

モーニング娘。’19 第15期メンバーは３名！秋ツアーから本格合流で14名体制へ

加入して最初のツアーでは、初めてのステージに緊張しながらも、そのバックステージで、自ら得意技だとアピールした “利き水” 勝負で、初めて利き水に挑む先輩と競って連敗を重ねるなど、その整ったルックスからは意外なほど明るいコミカルな側面を見せていた。加入当初、スキップすら危うかったというダンスを苦手としていたエピソードも、面白おかしく、自分の個性的な押し出しとして、自ら笑顔で触れることも多かった。

17期の井上春華を異様に可愛がり、井上を「♪はるしゃ～～ん」と呼んで愛でる様子は、一時期のバックステージ映像の定番ともなっていた。一方で、記事末に関連記事としてピックアップしたように、2020年のデビュー写真集以来、毎年のように写真集をリリースし、そのビジュアルの魅力と成長をファンに届け続けていた。繰り返し、その整ったルックスの一方で笑顔のあどけなさにも定評があり、ビジュアル面では、間違いなくモーニング娘。のセンターの一角であった。

2025年になって、北川のものとみられるSNS投稿がネット上に流出・拡散し、プライベートの人間関係だけでなく、グループ活動への愚痴とも取れる内容が問題視され、記事末の関連記事にもある通り、春頃より活動を自粛していた。その後、いくつかのタイミングで復帰が企図されるも、結果的にグループへの復帰は叶わず、上述の通り、ソロのFCイベントでの卒業となった。一部に注目を集めていた今後の進路については、未だ不詳のままだ。

卒業に至る経緯については、本人およびファンにとって複雑な思いが残る部分もあるだろう。それでも北川は、このソロライブにあたって、「私を愛してくれたように、みなさんもご自分を愛して、お互いに幸せに」と、真摯なメッセージをファンに伝えただけでなく、感謝と前向きな言葉でステージを締めくくった。当日は、グループにとってもゆかりの深いOGメンバーが複数来場していたことも明かされている。

確かに不本意かもしれない。
それでも、しっかりと自分自身の毎日にけじめをつけて、北川莉央は、新しい日々へと歩みを進めた。

（文＝椿道茂高）

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