8 高木紗友希(Juice=Juice)
後藤真希『抱いてよ!Please Go On!』
誰かが私を良いと思ってくれたらうれしいので、誰かの1番をもらいたいです。(頑張るぞ)
ところで高木さん、見る度に可愛くなってません?
パフォーマンス前の待機中のシーン、佐藤まーちゃんとの会話の敬語モードも見所ですね。なんかグループを越えたメンバー相互の関係性って、いろいろな断片からしか見えないので、貴重です。
いよいよハロプロが誇る歌姫の一角が登場です。その歌姫は、ハロプロ黄金期を牽引した伝説の先輩の代名詞ともいうべき楽曲をチョイスします。曲中の煽りパートも含め、さすがに奇を衒ったオリジナリティを主張しなくとも、そのまんま素直にパフォーマンスするだけで、この「歴代屈指の歌姫+歴代屈指の鉄板曲」ってだけで魅せることったら!
パフォーマンス後の舞美ちゃんとのトークでも、そのまま引き上げる際のバックステージでカメラに向っての一言でも、「楽しかったです」と高木さん。その言葉通りに、ニコニコした笑顔が実に可愛くて、いや、高木さん、見る度に可愛くなってません?
9 岡村美波(BEYOOOOONDS)
カントリー・ガールズ『恋しくってごめんね』
表情に注目してほしいです♡
いや、岡村みいみ、チャレンジャーだよなあ、って思いましたよ。
このカントリー・ガールズの楽曲は、よほど自分のコケティッシュさに自信がないと歌えませんよね。それ以上に、多くのファンは、2015年前半期の(一瞬だけで潰えたという意味でも鮮烈な印象だった)カントリー・ガールズ怒濤の快進撃を牽引した楽曲については、鮮明な記憶を保ってますからね。うっかり歌ったら、目も当てられないことになりかねません。
とか思ったら、ちゃんとコケティッシュに、かの『恋しくってごめんね』をパフォーマンスし切ったのには驚きました。楽曲チョイスの理由として「セリフのある曲をやってみたかった」って言いますけど、セリフだけじゃなく、きっちり歌い切ったのは見事でした。ハロプロには「〇〇と思いきや意外にも!」ってのが多いのは実感してましたけど、また新たな一例が加わったようです。
パフォーマンス前の待機中のシーンで、大きく深呼吸してるのは、可愛くもあり、勝負に挑むアスリートのようでカッコ良くもありましたよね。
10 島倉りか(BEYOOOOONDS)
こぶしファクトリー『ナセバナル』
ラストのサビ!!! 気持ちを込めて歌います!
パフォーマンス前の意気込みシーン、島倉さん、美しくてビックリです。
いや、これもまたソロフェスの狙いなのか、専心するグループ以外のハロメンの、推し以外のハロメンの、それまで知らなかった魅力に気がつきます。島倉さん、美人さんです。
セレクトした楽曲は、ある意味で、苦難の道を歩まざるを得なかった こぶしファクトリーだからこそ響くものがあると、そう思っていた次第ですが、これまた意外なことに、そんな苦難を共有していなかったハズの島倉さんが歌って、しかし、ちゃんと響きます。間奏の際、すっと表情を消して端正な顔立ちのまま静かに音楽に任せているだけのところ、繰り返し、上手に表情を消してるんですけど、ラストのサビの盛り上がりのところでは、歌いながら微笑むかのように表情を作って、そのまま歌い終わりで、スッと再び表情を消すところ… なんだか島倉さん、超上級者じゃありませんか!素晴らしい。
そんな具合に「すごい上級者じゃん!」とか思っても、ステージから引き上げてきたところでは、緊張で手が震えてる(のが実際に見える)のは、再度、嬉しい方向に印象が裏切られて、いや、ほんまハロプロの醍醐味ですよね。
11 石田亜佑美(モーニング娘。’20)
アンジュルム『忘れてあげる』
伝われ!! 世界観!!
今回はダンスは封印するけれど、でも “私らしさ” は封印しないという石田さん、その石田さんが考えるところの、ダンスではない石田さんらしさとは…って期待も高まります。
椅子を使った寸劇風に楽曲を進行させる石田さん、椅子にもたれかかって嘆くかのように歌唱してみたり、ステージの上手と下手で、楽曲に歌われる女性の視点と男性の視点を切り替えてみたり。たった今、「寸劇風」と書いたばかりですが、一本のミュージカルを演じているかのようです。
実際、演劇が石田さんらしさなのかどうかは意見の分かれるところかもしれませんが、演劇女子部での舞台では、普段のモーニングのステージや、そのバックステージを追ったDマガなどと、まったく異なる顔を、石田さんは見せてくれていたことを思えば(参考|「演劇女子部 ミュージカル『TRIANGLE -トライアングル-』感想レポ 本当の黄金時代はこれから始まる」)、これがダンスではないところでの “石田さんらしさ” なのかと納得もするところ。
そして、そんな納得をしてしまったならば、普段、私たちが見ているモーニングのステージや、Dマガに収められたそのバックステージでの石田さんもまた、演じられた姿であって、まだ私たちは本当の石田亜佑美を知らないのかもしれないと思い至って、少々、慄然としたりして。
10期として加入してきてから、ずいぶん長い時間を併走してきましたけど、その意味で、まだまだ本当のところが知れないと、今にして気づかされるあたり、ハロプロの奥深さを石田さんに教えられたようです。
12 野中美希(モーニング娘。’20)
モーニング娘。『愛して愛して後一分』
I will do my best!
4年前にもツアーで実演した楽曲を改めてセレクトすることで、自分の成長を見て欲しいと言う野中さん。
これが、例えば横山さんのフリップ芸や石田さんのミュージカル風といった、個性を込めた工夫が際立つわけではなく、また得意の英語を活かすわけでもなく、どちらかと言えば、そのまんま、真っ直ぐ、楽曲そのものを、ひたすらパフォーマンスするという、実に素直なステージながら、むしろ、だからこそ、これがまた魅せると言いますか、意外と言っちゃったら失礼かもしれないけど、歌詞に応じた表情の作り方も、ダンスの一拍毎の肢体のコントロールも、まさに「ツアーで実演した楽曲を改めてセレクトすることで、自分の成長を見て欲しい」と言うに相応しい教科書のようなパフォーマンス。
しかも、その素直なパフォーマンスの中から、けっこう妖艶な雰囲気なんかも醸しちゃったりして、いや野中さん、びっくりです。
13 平井美葉(BEYOOOOONDS)
こぶしファクトリー『Come With Me』
ダンスパートは 完全に自分でつけた振りなので ぜひ注目してください!
自他共に認めるダンサーで、今般のセレクトについてもダンスを自分で振り付けたという平井さん。ところがどっこい!楽曲をセレクトした理由である歌詞のメッセージ性に注目しているという発言から、その意外にも奥の深いハスキーな声質とも相まって、歌こそが響きます。
そして、これは意図的なものかどうか微妙ですが、必ずしもオリジナルの楽曲に忠実じゃなくて、微妙に平井美葉流にアレンジされたかのような歌い方も、実に聴かせます。オーディションに合格する前の写真が公開されていて、その、どこかイケイケな雰囲気に比べて、ハロプロに加入して髪を切ってから急に幼くなったかのような印象が強かった平井さんですが、今般のパフォーマンスは、「幼い」だなんて失礼なレベルです。
惜しむらくは、その自分で振り付けたというダンスを全面展開させるべく、楽曲中の大部分をダンスパートに割り振っちゃって、自らマイクに向って歌う部分が極端に少なくなってしまったところ。上に述べたとおり、平井さんの声で、この歌をもっと聴かせて欲しかったなと。
終演後、舞美ちゃんのインタビューに答えようとして、息が切れちゃって喋れずに「ひぇえ」とか言ってるの、可愛かったですね。
14 北川莉央(モーニング娘。’20)
Berryz工房『告白の噴水広場』
サビ終わりの表情
髪をまとめると、また違った印象です。って、北川さん美人さんですよね。
しかし、あんなに「ひひひっ♪」と嬉しそうに笑う北川さんのセレクトが Berryz工房の『告白の噴水広場』だなんて…などとベリヲタとして喜んでいたところ、イントロのフリ付の迫力に、いきなり持って行かれます。いや、加入して1年ってだけじゃなく、ほんとに北川さん、モーニング娘。になる前は素人だったのかと疑問に思うほど。
間奏ではフルートを。
つばきファクトリーの希空ちゃん、瑞歩さんに続く第三のフルート娘、ってわけですが、しかし、小さく腕を左右に展開してるだけのフリ付なのに力強く同時に繊細であることや、その曲運びに応じた表情の作り込みなど、上に印象を述べた野中さんと同様、これまた魅せることったら!。そのまんま素直にパフォーマンスしていながら、個々の細部が光ります。
歌い終わって舞美ちゃんにインタビューされているときの横顔も美しく、矢島舞美さんの美しさと併せて、2020年のハロプロが顕現せしめる最高の美形メンバーのひとりではなかったかと。
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歌姫と言えば、小田さくら。歴代モーニング屈指の歌姫は、必ずしも満足の行くパフォーマンスではなかったと自ら述べていますが、その小田ちゃんの登場からは次のページへ。
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