31 上國料萌衣(アンジュルム)
藤本美貴『ロマンティック浮かれモード』
楽しんでいる姿を見ていただけたら嬉しいです!
佐々木さんを元気に「行ってらっしゃい!」と送り出し、引き上げてくる莉佳子さんと何やらハイテンションでやり取りしてステージに向う上國料さん、こういうところ、良い感じですね。
王道のアイドルソングで勝負しようと、そう述べる上國料さんがセレクトしたのは『ロマンティック浮かれモード』、なんだか連綿と受け継がれていますよね。今般のソロフェスにあたって、℃-ute、Berryz工房はもとより、松浦さんの楽曲チョイス率が高めなんですけど、ちゃんと藤本さんの『ロマンティック浮かれモード』も、しっかりラインナップに含まれていて… なんか、ちゃんと伝わってんなぁ、と感慨深いものがあります。大の大人がねえ。
無観客だってのに、小さい上國料さん、イントロからめちゃ手足を大きく動かします(躍動的っていうか、もう、それだけで魅力的ですね)。上國料さん、小さいのに大きいと言えば、その表情も。めっちゃくちゃ魅力的です。それは楽曲中の表情だけじゃなく、歌い終わって横から矢島さんの「ありがとうございましたあ~」の声がかかった瞬間の「きゃあっ!」って感じの(いや、声が出てたわけじゃないけど)表情の動きも同様で、めっちゃ可愛いですよね。
リハの通りには行かなかったから悔しいという終演後のコメントすらニッコニコで。
32 西田汐里(BEYOOOOONDS)
メロン記念日『お願い魅惑のターゲット』
全力の私をお見せできるように頑張ります。
上國料さんが『ロマンティック浮かれモード』をセレクトして、受け継がれてんなぁと思ったところで、西田さんは『お願い魅惑のターゲット』をセレクト。メロン記念日ですよ!奥さん。
メロン記念日の『お願い魅惑のターゲット』といえば、2018年に熊谷ドームでメロン記念日が一夜限りの復活を果たしてこの曲が披露された折りの現役バックダンサーとして、西田さんがメロンのお姉さんたちの後ろで踊ってましたよね(参考|「メロン記念日復活が、その醍醐味を際立たせた Hello! Project 20th Anniversary!! 秋のハロ!フェス 2018 二日目!」)。
さて、そんな西田さん、個人的にはネガポジポジの頃から注目していたんですが(参考|「どうやら本当に「正解」がない舞台 【観劇レポ】演劇女子部『ネガポジポジ』 in 池袋シアターグリーン BIG TREE THEATER」)パフォーマンス前の意気込みを語る様子が、なんだかお姉さんになっていてビックリですよね。可愛くなりました …って、ハロプロはこんなんばっかり!。
個々のメンバー、報告者からすれば(さゆヲタでベリヲタなので)ついこないだ加入してきたばかりのような若いメンバーが、どんどん可愛く魅力的になっていることを改めて発見して、その上で『ロマンティック浮かれモード』からの『お願い魅惑のターゲット』という流れで、またもや、大の大人が涙しかけたりして。大先輩の楽曲を、一生懸命、いっぱいいっぱいになって歌うのではなく、やはり表情豊かに、嬉しそうに、楽しそうに歌っている様子がまた、ほんまに魅力的で …って、ハロプロはこんなんばっかり!。
33 牧野真莉愛(モーニング娘。’20)
モーニング娘。『ハッピーサマーウェディング』
げんき♥やるき♥たのしんじょー♡
見所を問われて「”げんき♥やるき♥たのしんじょー♡” ですっ♪」って、ほんまにリアクションし難いというか、相変わらず絡み難い牧野まりあんらぶりん ですけども。
けれども、それこそグループでフォーメーションを組んでこそ見応えがあるような、こうした楽曲を、ひとりでパフォーマンスして、旋律から浮いているかのようなコミカルなセリフパートも、全部ひとりでやって、それで “痛々しくならない” のは(ハロプロの楽曲をカラオケで歌おうとして痛い目に会った経験者からすれば)いかにも凄いことだと。そして、やっぱり牧野まりあん、スタイル抜群ですよね。手足が長いしバランスも良くて。若干舌っ足らずで(ベロがデカいからという本人の申告あり)幼い感じの声とのギャップもあって、スタイルの良さが際立ちます。
楽曲セレクトの理由を問われて、普通に自分たちの持ち歌だからだろうと思っていたら、なんと「ドリームモーニング娘。」に言及する牧野さん。 …なんというか、”人に歴史あり” と言いますか、ボーーっと見てちゃいけないなあ、と言いますか。
舞美ちゃんも、この曲を聴いてモーニング娘。に憧れをもったというのは、嬉しいお知らせでしたね。
34 羽賀朱音(モーニング娘。’20)
スマイレージ『嗚呼すすきの』
今年のバースデーイベントだと思って、頑張ります(笑)
やっぱり、久しぶりのステージにあたって、「緊張よりも嬉しさを感じた」という羽賀朱音さん、ほんとにボーーっと見てちゃいけないなあ、と言いますか、いつのまにか羽賀さんも、すっかりステージに立つ者としての矜持すら感じさせるように。
ある意味で、ガンガンでノリノリでイケイケな楽曲は、勢いでパフォーマンスできちゃうところもあったりしますけど、こういう “ちゃんと歌う曲” って意外に難しかったりしますよね。しかも、セリフ多めですし。ご本人は緊張しましたと、終演後のインタビューに答えてますけど、舞美ちゃんも言うとおり、ほんとに落ち着いて見えます。それにやっぱり朱音ちん、顔立ちが整ってますよね。
こういうのを見ていると、ファンとしてメンバーの新しい魅力に気がつくってだけじゃなく、スタッフ側も、メンバーの、これまでになかった使い方に気がついたりするんじゃないでしょうか。そういう意味もあって、ソロフェスを経て、各グループの秋からの押し出しが楽しみですね。
35 新沼希空(つばきファクトリー)
スマイレージ『有頂天LOVE』
みなさんを新しい沼に落としちゃいます!!(新沼だけに♡)
希空ちゃんの “声” は人類の宝です。このコロコロした可愛らしい声は、オルドバイ峡谷以来200万年、我らが種族の遺伝子が達成した頂点のひとつかと。もう、めっちゃ可愛いですよね。そんな可愛い声を発するときの口の動きそれ自体が可愛いから、困ったもんですよね、希空ちゃん。パフォーマンス前の待機段階で、「みんなのぉ、緊張がぁ …移ってきました、ぃひひっ♪」って、その言い方から表情から、全部可愛いから、ほんまに困ったもんですよね、新沼さん。
いざ、パフォーマンスってところで、ステージに出てくるときの足取りが、なんだか、たどたどしくないですか?希空ちゃん。一歩一歩の歩幅を調整しあぐねてるみたいで、思わぬところで(新沼希空としての自意識が制御できない部分で)緊張してるのがわかって、実に可愛らしいです(← ほんまに困ったもんですよね)。
各種SNSで、その製作の裏側をチラ見せしてくれた3種類の自作アイテムの “うちわ” を駆使したパフォーマンスで、そこに目が行くことは本人としても望むところなんでしょうけど、いやあ、しかし、声といい、表情といい、身振りといい、ステップといい、ステージ上でスマイレージの曲を歌う新沼希空そのものが全部可愛いから、困ったもんです。歌い終わって、「希空ちゃん」と書かれた “うちわ” を持ってキメポーズを作って、そしてアウトロが消えていく中で、急に素に戻ったように照れた笑顔を見せてくれて、スタッフさんなのか客席にいるメンバーなのか、誰か画面の外にいる人物とアイコンタクトしたんだか、笑顔のまんま一瞬カメラ目線を外すところ、至宝の可愛さですよね。まさにリアル猫娘。
希空ちゃん、自分ではそれなりに “しっかりしてる” とおっしゃいますけど、舞美ちゃんとの受け答えも、語り方がどことなく幼くて、上記のような “新沼希空としての自意識が制御できない部分での身振りが可愛い” ってことも相まって、つばきファクトリーの楽屋では樹々ちゃんと秋山さんが “つばきの赤ちゃん” の座を巡って争っていると言いますが、実は一番に “赤ちゃん” なのは希空ちゃんなんじゃないかと。
昔はもうちょっと困り顔で歌ってたと言いますが、なんかね、コマ送りしたり、一時停止したり、その逐一の表情が全部可愛いんですよ(← ほんまに困ったもんですよね)。
36 小野瑞歩(つばきファクトリー)
藤本美貴『会えない長い日曜日』
一番最初:〇〇〇〇 吹きます!
瑞歩さん、パフォーマンス前の意気込みコメント、全編にわたって、ちょっとどうかと思うくらい、ニコニコしっぱなしです。いつも大好きなメンバーがいないところで一人でステージに挑む緊張を語りながら、しかし、その発言と裏腹に、表情は、それは如何なものかと思うほど、めっちゃニコニコしっぱなしです。…小野瑞歩さんのニッコニコは、ものすごいニッコニコで、うっかりすると引っ張られますよね。辛いことがあって眉間にシワを寄せていても、小野さんの笑顔を見たら、表情筋が勝手に笑顔つくるかのようで。
イントロをフルート演奏でスタートさせた瑞歩さん、そこが見所ともおっしゃってますが、楽曲披露中もニコニコなまんまで、歌わないはずのコーラス部分も、コーラスに合わせて(マイクを通さず)「ぃえーー♪」とか言っていて、実に楽しそうです。歌い終わって、司会の矢島さんからの声がかかるまでの一瞬の合間に、こんどは少し恥ずかしそうな感じのニッコニコ顔を見せてくれて、小野瑞歩さん、なんだか、めっちゃ楽しそうです。あまりに使い古された表現で恐縮ですけど、見てるこっちも笑顔になっちゃうくらいに。
で、舞美ちゃんとやり取りしてるんですけど、ニッコニコといえば矢島さんも人後に落ちないわけで、ステージの右と左で、新旧二大ニッコニコ巨頭による笑顔大合戦って趣で、見てるだけで頬が筋肉痛です。
37 川村文乃(アンジュルム)
Juice=Juice『素直に甘えて』
大人の女性になりきって頑張ります!!
最終的にソロフェスの優勝者となった川村文乃さん、ハロプロで初めて披露するというタップダンスを見せてくれます(「たぶんハロプロでは誰もやってないのでは」と川村さんは言いますが、℃-ute の皆さんは昔のツアーで披露してるし、つばきの小片さんも一瞬だけ習得しようとしたんですよね、余談ながら)。
実際、投票結果の声としても、そのタップダンスを挙げるものが多かったようですけど、パフォーマンスそのものは、タップダンスがなくとも、オリジナルに勝るとも劣らぬ躍動感があって、素晴らしかった。いや、声が出まくる歌姫だらけの Juice=Juice に最適化された楽曲を、他のグループのメンバーがカバーして、しかも歌割り配分なしで一人でパフォーマンスして、息切れなしで、ちゃんと魅せるって、どんだけの技量かと。タップダンスだけじゃなく、ジャケットパフォーマンスも取り入れてるし。
タップダンス披露用に、自前のタップダンス用の靴を仕立て直して、レッスンスタジオにも通ったと。その辺りは必要経費として事務所に申請できるのかどうか不明ですけども。そして、終演後、思ったようにタップを披露できなかったと、楽屋と思しきところで、静かに泣いている川村さん、「…まあ、しょうがないよな」と言いつつ、それでも悔しさを滲ませています。そうであればこそ、後日、舞美ちゃんから優勝を告げられた際の涙も一層麗しいといった次第。 …って、ハロプロはこんなんばっかり!。
38 金澤朋子(Juice=Juice)
松浦亜弥『想いあふれて』
大人な私を楽しんでください!!
歌を届けたいと言う金澤さん、確かに、こんなに静かで切々とした楽曲を、実に伸びやかに歌います。歌いながらの表情も、間奏部分で、旋律に任せて(とくに身振りやダンスなく)そっと佇んでいるかのようなところも、”目が離せない” という慣用句そのままに、画面から視線を外せません。
暴君と呼ばれながらも、何度かの体調不良を乗り越えてメンバーとの関係性も深まるにつれ、今度は謎のイジられキャラへと、過去に例を見ないキャラ変を経てきた金澤さんです。しかし、当初の暴君も、それは、あまりに幼くて、まだ自分がやらなきゃいけないこと以外の周辺的な事情への配慮など期待できなかったメンバーたちの中で、唯一、ある程度の社会性を持っていたからこその仕切りの結果でもあり、後のイジられキャラも、活動に慣れてきて勝手に暴走しがちな他のメンバー(主に佳林ちゃん)への配慮が先に立ったからのキャラ付けとも言えて、以上を要するに、金澤朋子さん、かなりの常識人だってことなんですけど、常識人であればそれだけ、その常識が邪魔をして、ステージ上でパフォーマンスに没入することが難しくなるんじゃないかと思っちゃうんですけどもね。しかし、切々とした落ち着いた楽曲を、こうも見事に、静かに、しかし、朗々と、歌い切るとは。
でも、ぶっちゃけ、舞美ちゃんと話してる時の、実際の心境を、ちょっと聞いてみたかったりして。
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そんな金澤さんを愛して止まぬ佳林ちゃんが、登場順としても隣接しています。…ので、せめて視聴レビューでだけは、2人の間を邪魔しようと、ページ区切りを挿入です。
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