2018.7.15 大阪 オリックス劇場
HEY!真昼の蜃気楼 |
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T&Cボンバー(太陽とシスコムーン) 【2000/7/19】 |
作詞:つんく/作曲:つんく/編曲:松原憲 |
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とりわけ、そのメンバーに最初の段階から既婚者があったりと、そもそも女性アイドル路線で押し出すというより、当初から(現在のハロプロにも脈々と継承されている)”楽曲ガチ路線” の嚆矢であったとも。
昨今、ハロプロの様々なステージに “OG” として参加することも多く、2019年には大きなイベントの噂も流れる(が、そうしたゲスト出演以前から、10周年記念の再結成ライブなどでも RuRu の参加は得られず、常に3名での登場となっている)。
本人たちのゲスト出演だけでなく、繰り返し、ごく短い活動期間ながら、今に至るも後輩たちにカバーされる名曲が多く、とりわけ『Magic of Love』の Juice=Juice によるカバーは、イントロでのグループ名をコールすることやダンスのフリ付など『太陽とシスコムーン』リスペクトに溢れるだけでなく、今や Juice のステージにおける必須の鉄板曲へと成長している。Juice メンバーの金澤朋子の歌割りに呼応する客席からの「ここだよ ともこ!」コールが、ゲスト出演の際に、オリジナルの信田美帆へ向けて「ここだよ しのぴー!」として放たれ、いろんな関係者の胸を熱くさせたことも記憶に新しい。
稲葉貴子さん、すげぇキレッキレです。
フィジカルの激しさでは信田美帆さん、ボーカルの卓越具合では小湊美和さんがスゲェってことはわかっていたんですが、パフォーマンスのキレッキレ具合だけじゃなく、信田さんのダンスと小湊さんのボーカルを繋ぐバランサーっぷりも含めて、稲葉さん、すげぇっす。
いや、ボーカルってことで言えば、小湊さんがコーラスまで含めて、まったく衰えを魅せておらず、上にもあるように、ほんとに “楽曲ガチ路線” として、太陽とシスコムーンが現在のハロプロにもたらしてくれたものの大きさを感じないではいられないところ。
ガタメキラ |
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太陽とシスコムーン 【1999/6/23】 |
作詞:つんく/作曲:つんく/編曲:松原憲 |
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アーティスト側の “楽曲ガチ路線” ということが言えるなら、我々ファンの側も、可愛く麗しい女の子がパフォーマンスしているのを愛でるというだけではなく、あくまでガチの楽曲の力強さに圧倒される経験をしてもいるわけで、その意味でも、そんな力強いパフォーマンスを実践している今のハロプロの方向性を決定づけるに大きな影響のあった太陽とシスコムーンのパフォーマンスは、まことに見応えのあるところです。
って、上に「アーティスト」と述べましたが、ぶっちゃけアスリートですよね。
だって3人とも、『ガタメキラ』披露中、一瞬もジッとしていないで動き続けています。MCのときなど、さすがに息を荒げているわけですが、それをもって “さすがに年齢は隠せないよね” と評するのは、まったく的外れで、パフォーマンスする楽曲があまりにも激しすぎるし、それをガチで演じてるってのが正しい。
そう思えば、かえって現役の凄みも一層理解できるかと。
Magic of Love |
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太陽とシスコムーン 【1999/9/29】 |
作詞:つんく/作曲:つんく/編曲:村山晋一郎 |
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太陽とシスコムーンによるオリジナルの『Magic of Love』披露は、Juice=Juice によるカバーを珠玉の鉄板と見なしている者こそ、絶対に刮目です。素晴らしい。
客席からの「ここだよ、しのぴー!」に驚いているシスコムーン姐さんたちが非常に愛おしく、Juice=Juice によるカバー版のダンスが、かなりオリジナルを踏襲していることも明瞭です。ハロプロというものの存在、それが20年も継承され続けてきたことの凄みというか貴重さが、これほどよくわかる楽曲もないのではないかと。と同時に、この楽曲を今に伝える Juice=Juice の素晴らしさもまた再認識できます(だから繰り返し往時のみのファンも、現役だけのファンも、往時から現在までずっと見続けてきたファンも、全員が供に肩を抱き合って「よかったね」と涙を流す場面)。
10月の熊谷のメロン記念日もそうだったけど、パフォーマンスを終えて清々しい表情のお姉様たちが、いかにも美しくて、ステージの魔力もまた再認識したりなど。
2018.7.21 愛知 日本特殊陶業フォレストホール
ラララのピピピ 道重さゆみ |
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道重さゆみ 【2012/9/12】 |
作詞:つんく/作曲:つんく/編曲:大久保薫 |
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「よしっ!今日も可愛いぞ」に代表される自分可愛い押しで、プラチナ期後半からバラエティ番組を席捲。とりわけ『一ヶ月一万円生活』での活躍は見事で、敬愛する先輩(高橋愛)の卒業ライブ終了後も撮影を続けたり、達成後に「辛かったけどモーニング娘。を知って貰いたかった」と涙する場面は、多くのファンを感動させた。
そうした活躍から “伝説のアイドル” とも “アイドル of the アイドル” とも賞賛されるが、加入当初はさほど推されることのない立場でもあり、そこから自力で頭角を顕していったことも含め、正しく伝説のアイドルとされる。
2014年にモーニング娘。を卒業するが、その卒業ライブでも、足のアクシデントや「フクムラダッシュ」から、ファンを「変な人」呼ばわりした感動的なスピーチまで、多くの伝説を残した。
卒業後は長らく沈黙を続けていたが、2017年に「再生」し、オリジナルのステージやファンクラブイベントなどを多数こなす他、ハロプロのステージへのゲスト出演だけでなく、ラジオなどでも後輩たちとの共演が多い。
参考:直近の道重さゆみ 関連記事
道重さんが『ラララのピピピ』をパフォーマンスしてくれる場面は、2018年にあって、もはや “さゆヲタ” としては珍しくもないけれど…本気で可愛さがまるで衰えていない…どころか現役時代よりも可愛さが亢進してませんか?道重さんって。
かつてモーニング娘。のイベントで『わ~MERRYピンXmas!』を25歳にして歌う高橋愛ちゃん(当時)を指して、”年甲斐もなく恥ずかしい” と毒舌を利かせていた道重さんですが、現在、29歳にして披露する『ラララのピピピ』が、あまりにも自然です。かつて、モーニングのツアーで披露する際には、後輩メンバー(鞘師里保・佐藤優樹)や当時の研修生メンバー(金子りえ・室田瑞希)を率いて登場していた道重さんですが、一人で、しかもフリフリの衣装を身に纏って、しかし往時と一切の遜色ないどころか、むしろ美しさと透明感が亢進しているのは、こりゃ、さすがに如何なものかと。可愛すぎますよね。(← いや、嘘だと思ったら是非DVDを)
Loving you Too much 清水佐紀 |
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Berryz工房 【2012/7/25】 |
作詞:Apisit Opasimlikit/日本語詞:つんく/Rap詞/U.M.E.D.Y./作曲:Thana Lawasut/編曲:鈴木Daichi秀行 |
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Berryz工房のキャプテンとして、ほんわか、にっこりしているようでいながら、グループを前に出すために自他共に厳しく叱咤する場面が多く、とりわけ2013年に℃-ute が単独武道館を射止めてから、その年の11月にBerryz工房の武道館公演が実現するまで、清水の働きかけが大きかったことは有名。そんな、しっかりキャプテンの一方、Berryz工房メンバーたちからは、愛あるイジりを受けることが多く、なすがままに “デコ出され” されたりする愛らしいシーンが多くの映像に残っている。
2015年3月にBerryz工房が無期限の活動停止に入ってからは、ハロプロ・アドバイザーとして、こぶしファクトリーや つばきファクトリーの育成に大きく関与し、一時期は「つばきのイベントに行くと佐紀ちゃんがいるよ」とファンの間でも話題になるほどだったが、2017年にステージに登るパフォーマーとして再出発。現在は、同期のOGメンバーのステージにゲスト出演するだけでなく、女優として多くの舞台にも出演している。
参考:直近の清水佐紀 関連記事
現役時代は7人で分担していた歌割りを全部引き受けて、そして、たった一人で歌いながら盛り上がりを消さないで、こういう曲だからこそOGの秘かな技量が改めて鮮明になります。そうでなくとも、普通に “盛り上がるから” とカラオケなどで選曲しては痛い目にあうのがハロプロの楽曲です。これを、そのまま “盛り上がるように” きちんとパフォーマンスできるだけで、どれだけの技量かと。
そんなわけで、『Loving you Too much』を披露する白のドレスの佐紀ちゃん、ダンサーとして卓越しているどころか、パフォーマーとしての全般的な技量に驚く次第。
って、驚くと言えば、この佐紀ちゃんの可愛さに吃驚します。いや、現役時代よりもルックスに磨きが懸かっているOGばかりで、ある時期のプロデューサー氏の “見る目の確かさ” には腰を抜かしますね。(← 繰り返し、嘘だと思ったら是非DVDを)

Hello! Project 20th Anniversary! ! Hello! Project 2018 SUMMER~ALL FOR ONE~、~ONE FOR ALL~(Blu-ray)
価格: ¥ 9,880
出版社/メーカー: UP-FRONT WORKS(Hachama)(PC)(D)
発売日: 2018/12/12
ドッキドキ!LOVEメ-ル 道重さゆみ・清水佐紀 |
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松浦亜弥 【2001/4/11】 |
作詞:つんく/作曲:つんく/編曲:高橋諭一 |
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上に佐紀ちゃんのパフォーマーとしての凄みに言及しましたけど、歌が苦手と言いながら、さすがにプラチナ期を含め12年を駆け抜けただけあって、道重さんのパフォーマーとしての凄みもまた如実な場面です。
道重さんと佐紀ちゃんの組み合わせは、意外にも非常に耳に心地好くて、道重さんが全体的にキーを高めにアレンジして歌えば、佐紀ちゃんは全体的に少し低めにして歌うといった具合で、率直に言って(叱られるかもしれませんが)オリジナルより、この道重・清水ペアでの『ドッキドキ!LOVEメ-ル』の方が好きかもしれません。
このように、この20周年のOGゲスト出演には、久しぶりにOGメンバーに逢える嬉しさの他にも、衰えぬ愛らしさと可愛さのOGに驚き、衰えぬパフォーマンスの冴えに驚嘆するという “OGゲスト出演” そのものにまつわる喜びに加えて、改めて楽曲それ自体を再評価できるきっかけともなるという楽しみが付随するという次第で、これもまたハロプロを楽しむ醍醐味かと。
佐紀ちゃんの「♪あーーいたくなぁったーーー!」の斉唱など、とりわけ。
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