ハロプロ、イベント自粛長期化に、在宅での楽しみを提供する試み DVD再販リクエスト受付中

新型コロナウイルスの感染防止を目的としたイベントやライブの自粛が続いている。この自粛は、それ自体が長期化しているだけでなく、社会の多くのセクターにも拡大し、社会の維持そのものに影響する領域にまで及び初めている。そうした全体的な社会状況の中で、このエンタメの自粛長期化は埋没しつつあるかのようだが、やはり多くのファンにとっては、現実の仕事や生活に立ち向かうためにも心の平穏を保つために必須なものであるからには、この自粛長期化は、やがて深刻な影響をもたらさないとも限らない。(記事末、関連リンク参照)

そんな渦中にあって、アップフロントは、一部の演劇の舞台を除いて現場が軒並み延期や中止となり、やむなく在宅での活動を強いられるファンのために新しい試みをスタートさせてもいる。

2018年1月〜2019年12月にHello! Projectファンクラブで販売されたファンクラブDVDの中から再販リクエストの多い商品を再販受付予定です!!

ファンクラブニュース FANCLUB NEWS ファンクラブDVD 再販リクエスト 受付中!

ファンクラブ会員ではなくとも、今からでもファンクラブに加入すれば DVD の購入には間に合うようだ。

また、このウイルス禍に関連して、当面のあいだ、ファンレターやプレセントの受付も中止されるとのこと。

大変心苦しい判断ではございますが、メンバーやスタッフの安全確保のため、当面の間ファンレター及びプレゼントの受付は中止とさせて頂きます。

ファンクラブニュース FANCLUB NEWS Hello! Projectファンクラブ ファンレター及びプレゼントの受付に関するお知らせ.

ただ、このファンレターやプレセントの受付中止については、代替手段としてファンクラブ専用のインスタグラム・アカウントが開設され、コメントも書き込めるようだ。

こうした在宅でも楽しめる施策に関連して、ファンの中からは、せっかくなのだから、「2018年1月〜2019年12月にHello! Projectファンクラブで販売されたファンクラブDVDの中から」と言わず、過去のすべての資産を再販してくれという声や、購入し忘れた過去の DVD Magazine も再販してくれとの声も出ている。

さらには、イベントに連動した DVD発売 や、ツアーや舞台のタイミングでの DVD Magazine リリースといった慣例にこだわらず、おそらくは膨大にストックされているであろう映像を有効に利用して、どんどん新作のDVDを販売してはどうかという声もある。とりわけ、これまでのツアーが(結成記念日の特別な公演を除いて)映像化されていない つばきファクトリーのライブ映像など、原宿で期間限定で開店していたコンセプト・カフェで放映されていたことから、確実に映像素材はストックされているのだから、そのまま新規に商品化してはどうかという声も大きい。過去には、こんな声もあったのだから(→ 参考|「「お願いだからDVDにしてください!」ハロプロ商品化希望映像 5選」)、いつまで継続するかわからぬ自粛期間を乗り切るためという消極的な理由に加え、むしろ積極的に、この在宅期間をできるだけ楽しむためにも、映像化商品の大規模リリースが期待されている。あるいは、昨今一般化しつつある動画サービス形態として、定額制のサブスクリプション配信なども検討していいのではないか。

また、個々のグループのスタッフの独自裁量によるものか、個別のメンバーの自主的なサービスなのか、公式のSNSアカウントで、オリジナルの動画が公開されることも増えている(各グループの公式Twitterアカウントやインスタグラムを参照)。これをファンは、もちろん喜ぶと同時に、そうした切ない対応をしてくれるメンバーたちの心情を思いやって、やさしいコメントを残す者も多い。かと思えば、通常の活動が制限されていることから、ブログやSNSを更新するにも “ネタに困っている” メンバーを、それとして面白がり、楽しむ向きも増えている(たとえば、つばきファクトリーの浅倉樹々がグループの持ち歌を振り返るエントリーをアップしたところ「つばきが過去を振り返り始めた」と面白がるなど|浅倉樹々「初恋サンライズ編。浅倉樹々」)。

このように、ある場合には公演自粛が続くアップフロントに、少しでもお金を落とそうとする動機あり、ある場合には、ファンもメンバーもそれぞれに、過去に類例を見ない状況に適応しようとしていることそれ自体を楽しもうとする向きありと、いろいろと特筆すべき傾向が現れ始めていると見ることが出来よう。

いずれにせよ、おそらくは、まだまだ続くであろうライブやイベントの中止・延期のアナウンスだ。そのことを覚悟した上で、上記したことも含め、アップフロント側も、ファン側も、この自粛期間を何とか有意義に、そして健康なまま乗り切って、改めてイベント類が再開された暁には現場に駆け付けたいものだ。

(文=椿道茂高)

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