つばきファクトリー 八木栞 の2024年のバースデーイベントが話題だ。
八木のバースデーイベントといえば、昨年の2023年では、コーナー企画などよりも、あくまでもステージ上での楽曲パフォーマンスにこだわり、ダンスなどの新しい挑戦に挑んだことでも注目されていた。2024年9月26日の木曜日に荒川区民会館にて開催された2024年のイベントでは、今度は歌唱パフォーマンスに重点をおいて、なんと1公演で17曲も披露するだけでなく、東京と名古屋で4公演開催されるイベントごとの回替り曲まで準備していたという。
17曲披露された中には、ハロプロの先輩や他グループの楽曲だけでなく、ミュージカルに憧れ、将来はミュージカルの舞台を目指したいとも言う八木が、声楽の楽曲に、なんとドイツ語で挑むなど、自分らしさと新しいチャレンジを見事に昇華させた、すばらしいイベントだったと大きな称賛の声を呼んだ。
そんな、チャレンジとなったイベントを成功させファンの喝采を呼んだ八木だが、当欄では、ひとつ、八木本人がイベントを振り返っているところから、別の点に注目したい。
それは つばきファクトリーの先輩でもある小片リサに関わること。
声楽をドイツ語でチャレンジした点で、「ドイツ語」の響きに、古いファンが小片のことを思い出したというだけではない。荒川区民会館で開催された東京のイベントでは、2公演とも、ラストは小片リサのオリジナル曲である『Oh, Sunny Days!』を八木が歌った。
小片の楽曲を八木が歌ったというだけはなく、イベントを振り返った自身のブログの中で八木は、事務所を離れ、こちらも新たなチャンレンジに身を投じようとしている小片へのエールを送っている。
バースデーイベント振り返り!八木栞
小片さんの歌声が大好きなので
つばきファクトリー オフィシャルブログ バースデーイベント振り返り!八木栞
今後のご活躍もお祈りしています!
小片リサは、2024年の9月に所属事務所を離れ、独自の道を歩むことを告知している。
もちろん、多くのファンは、そんな小片を応援すると宣言している次第だが、告知が急だっただけでなく、特別なイベントなどがないのは予想されたことだとしても、一時期の大量露出が嘘のように、どこかひっそりと、静かに、そっと去っていくかのような小片に、寂しさを隠せないファンも見られた。
小片の退所自体についても、ソロとなってから盟友ともいえる形でステージを共にしてきた宮本佳林や Bitter&Sweet の2人がわずかに SNS で触れたのが目立つ程度で、親友ともされるモーニング娘。’24 のメンバーも、ほのめかすような、ぼやかすような触れ方に留まっており、この点でも、小片の消えゆくような去り方に寂しさを感じる向きもあった。
そんな中での、後輩から直球の言及とあって、多くの小片ファンが八木に感謝を表明することになったのだ。
八木栞といえば、その大きすぎるともされる眼の力強さだけでなく、愛らしいルックスが際立ち、加入当初から多くのファンを獲得しただけではなく、 “八木メシ” などに代表されるような、ファンに強くアピールする個性を早い時期から模索していた。バースデーイベントのチャレンジとも相まって、ある意味で、ステージに向けるストイックな情熱が目立つメンバーでもある。
一方で、つばきファクトリーの冠番組などでは、極端にホワホワとした雰囲気でマイペースであるかと思えば、逆にしっかり場を仕切ってみたり、今一つ状況を飲み込めない他のメンバーへの説明を買って出るも「しおりは、とりあえず座っとこうか」と諭されたり、「わたし、真琳ちゃんの次に英語しゃべれると思う」とボヤいてみたり、その意図せぬ天然のボケを面白おかしく周囲のメンバーにイジられる場面も豊富で、マイペースである以上に、(成績最優秀でありながら)案外、コミカルな流れを作ることでも知られている。
さらには、バースデーのチャレンジにも通じる、番組のタイトルコールに絡む企画でふりきったような思い切った “がなり” を入れて見たり、後輩の若いメンバーを迎えて積極的に先輩の役割を引き受けて見たり、30分で3品の料理を作らなきゃいけなかったのに、大部分の時間を最初の1品に費やしてしまって慌てたりと、「マイペース」だとか、「突っ込みにしくじりがち」だとか、とても一言では表せない、”内面的な魅力” がファンに周知され愛されてもいる。
そんな八木が、バースデーイベントで小片のオリジナル曲を歌い、振り返りのブログで、去り行く先輩へのエールを述べている。
どうやら八木栞は、その “突っ込みにしくじる” 天然さから、素直な先輩への経緯の表明で、先輩のファンからの敬意までも獲得してしまったようだ。その点でも、ハロプロの美質は、若いメンバーによって確実に引き継がれていると言えよう。
多くのファンは、八木栞が「角を曲がって」アイドルの道を歩んでくれたことに感謝し、そしてまた次の角を曲がるかもしれないことを応援しているようだ。
コメント