ハロー!プロジェクトは2025年の年明けから『Hello! Project 2025 Winter Fes.「各」/「合」』として冬のハロコンを開催しているが、1月4日の公演では特につばきファクトリーに注目が集まった。
つばきファクトリーは、2025年で活動開始から10周年、メジャーデビュー8周年を迎えるハロプロの中堅グループだ。… という一文だけで、活動開始から10年であることや、つばきファクトリーがハロプロの “中堅” ということなど、一部の つばきファンにとっては、その歩みに想いを馳せるファンにとっては、さまざまな思い出が蘇るだろう。それだけ、紆余曲折を経て現在に至るまで、多くのエピソードを紡いできた(今現在の魅力だけではない)可憐なグループである。
そんなつばきファクトリーは、結成当初6人でスタートした体制から、メンバーの加入や卒業を経て、現在は谷本安美、小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒、河西結心、八木栞、福田真琳、豫風瑠乃、石井泉羽、村田結生、土居楓奏の11人体制で活動している。
しかし、1月4日の2公演目以降、さらに1月3日からの欠席者も含めると、この11人のうち小野瑞歩、秋山眞緒、八木栞、豫風瑠乃、村田結生の5人が体調不良で欠場する事態となった。
当サイトでは、ある時期より、メンバーの体調不良による欠場や療養のための活動休止に関する話題の記事化を避けている(その理由については、直近では こちらの記事を参照して欲しい →「朗報!Juice=Juice入江里咲、2025年2月の活動再開めざし準備」)。そうした当サイトの方針だけでなく、体調不良を感じた際に休むことは、他のメンバーへの感染防止や自身の健康を守るために重要な行動でもある。したがって、この記事の主旨は欠場そのものにあるわけではない。
本稿で記録しておきたいのは、11人中5人が欠場する中でも、メンバーがおよそ半減する中でも、つばきファクトリーのパフォーマンスが揺るがなかったことだ。モーニング娘。リーダー生田衣梨奈が「つばき、がんばった!」と称賛したとの報告もある。フォーメーションこそ欠場したメンバーのところは空いている形で行われたようだが、歌割の再配分や全体の構成を見事にこなした。その姿に対し、ネット上でも称賛の声が多数寄せられている。
この一件に触れるにあたり、当欄としては、これまでも何度か紹介してきた10年前のエピソードを思い出したい。2015年の冬ハロコンではBerryz工房が活動停止を控え、カントリー・ガールズやこぶしファクトリーの結成が発表されていた。その際、Berryz工房の嗣永桃子が示した驚異的な対応力が今も語り継がれている。当時、カントリー・ガールズの小関舞が体調不良で欠席した際、嗣永はBerryz工房やBuono!としてのパフォーマンスだけでなく、練習の予定がなかったはずのカントリー・ガールズのステージも見事に補完してみせた。
当時を知るファンに語ってもらおう。
ももち(嗣永桃子)は、当然、Berryz工房としてステージに登りますし、2パターンの冬ハローのうち、1パターンでは Buono! も登場していましたから、ももちは、Buono! メンバーとしてもパフォーマンスするんですけど、ある時、カントリーの小関舞ちゃんが体調不良で欠席しちゃいまして。それまで、まだカントリーへの参加は先だからってことで、カントリー・ガールズとしてはパフォーマンスする予定がなかったはずの ももち が、その小関ちゃんの欠けたところを埋めて、見事にカントリー・ガールズをやっていたんですよ!
Berryz工房としても、Buono! としても、そして予定がなかったはずの、だから練習もしていなかったはずのカントリー・ガールズ としても、堂々とパフォーマンスし切る ももち に感嘆して、わたしは、思わず「ももち、すげえな!」って言ったんですけど、そしたら、一緒に中野に行っていたヲタ友に叱られたんですよ…
「たしかに嗣永さんはすごいが、ハロプロなら、誰でも、あれができる」
…って
今回のつばきファクトリーの見事なリカバリーも、まさにハロプロのDNAが受け継がれている証だ。他グループのメンバーやファンがつばきファクトリーを称賛する光景からも、ハロプロの魅力がしっかり根付いていることが伺える。
体調不良からの欠場というアクシデントは、本来、記事にすべきことではないことは上に触れたとおりだが、それを介して、かくもハロプロであることが、しっかりと継承されていたことは明記しておきたい。
コメント