いつのまにか世代は巡っていたことに想いを馳せる M-line Special 12月のめぐろ公演

M-line Special ~My Wish~ 12月@めぐろパーシモンホール〔承前〕

一部には大きなインパクトのないセトリだとの評も散見できるところですが、現場で空気の振動を感じてのライブ体験としては、実に素晴らしいライブでした。そして、何よりも、上に述べたような、これまで意識していなかった世代がもうひとつ一巡していたことの衝撃と感動が大きかったライブです。その意味でも、実に素晴らしかった。

… と、その世代が巡っていることの感慨を、報告者の主観まみれで、ライブの進行に応じて述べるに先立って、やっぱりコミカルでもあったトーク部分を先にいくつかご紹介です。

コミカルなトークパートいくつか

  • 舞ちゃんとまるちゃんが登場するはずなんですけど…?
    7曲目を終えて(佳林ちゃんと稲場さんコラボの『微炭酸』後)宮本、稲場、小片、小関でトークのはずが、小片さんと小関ちゃんが出て来ずに、「あれえ?」とか言って困ってる佳林ちゃんです。
    慌てて出てきたけれど、とくに釈明も何もしない小片さんと小関さんでした。
  • “あいだ” を取り持つ佳林ちゃん
    ゲストの稲場さんが、佳林ちゃんとは Juice=Juice で、小関舞ちゃんとはカントリー・ガールズで一緒にパフォーマンスしていることに触れたところで、あれ?小片さんとは…?って流れになって、まあハロコンとかで共演をとか、いろいろと取り持つ佳林ちゃん、おつかれさまでした。
    佳林ちゃんに任せてしまってる小片さんも、なかなか♪
  • 『わ〜MERRYピンXmas!』について
    これは佳林ちゃんの提案だったそうで、「りんかが、こんな可愛い曲を歌うなんて!」とか佐藤まーちゃん
    佳林ちゃんも、まーちゃんも、この楽曲に絡めて「道重さんの可愛さが半端ない」とか言っておりましたよ。
  • クリスマスの食事に拘る佐藤優樹さん
    皆さんも今日は特別な日だから、帰ったら何を食べようかって思ってますよね、カレーナンとか、おでんとか、チーズフォンデュとか…
    宮本「ほとんどクリスマスと関係ないじゃないですか!」
    佐藤「なんで、みんな、カレーナンに、そんなに興味ないの!?

そして、佳林ちゃん主導で、みんなでクリスマス風の仮装をすることになっちゃったのも述べた通りです。ほんまに、あらゆる局面で大活躍の宮本佳林さんだったのでした。と、終わりのご挨拶の様子をまとめると…(↓)

佐藤優樹 まなかんには、ちゃんとお話しないうちに卒業されちゃって、一緒になれるのが嬉しかったです
稲場「その割に、リハーサルで聞かれた血液型、さっきも聞かれましたけど?
まあ、いろいろと(おどろき)桃ノ木が過ぎたステージでした♪
稲場愛香半年ぶりのステージで、初めての M-line でした。でも、いつしか「ガクブル」が「わくわく」に変わって♪
小関舞クリスマスイブにライブ以外の予定がなかった皆さん!お友達や同僚にも、イブは?って聴かれて「ライブだよ!」って応えるの、素敵じゃないですか?
(↑ 一生懸命、良いこと言ってる風にしようとするけど、もう、どうしょうもなくて…)
小片リサメンバーが違うと雰囲気も全然かわっちゃう M-line のステージも、今年ラストです
宮本佳林冬バージョンのセトリでお送りしました。なんかハロコンみたいで嬉しい♪

小関舞ちゃんのご挨拶が微妙に事故っていた(「クリスマスイブにライブ以外の予定がなかった皆さん!」)ことはともかく、稲場さんも、何かと “久しぶりのステージである” 旨は、何度か言及してくれたんですが、やっぱりそこはパフォーマンスが何よりも饒舌に語ってくれます。

ずっと前の「あの頃」と、ちょっと前の「あの頃」と

オリジナル曲は佳林ちゃんの『Happy Days』(3曲め)と小片さんの『Oh, Sunny Days!』(10曲め)がセトリに組み込まれています。いずれも明るい旋律で、今般のセトリが全般的に明るく浮き立つような雰囲気でまとめられていたことと非常にマッチしていますが、やはり眼目は楽曲遺産のカバーってことで。

オープニングは『白いTOKYO』です。佳林ちゃん、小片さん、舞ちゃんが、白い衣装で登場して来て(小片さんなんて短く二つ結びにしちゃってて)可愛くて腰を抜かします。わたくし、つい先日、Berryz工房のディナーショーでこの曲を聴いたばかりだったので、短い間に、須藤、夏焼、熊井、宮本、小片、小関… といったメンバーによる『白いTOKYO』を聴くことができました。ええ、おかげさまで無事に年を越せそうです。

しかし、ほんとに『白いTOKYO』って愛らしい、良い曲ですよね。

続いてカントリー・ガールズのナンバーから『書いては消しての “I Love You”』。
小関さんがセンターで、佳林ちゃんと小片さんはバックにまわります。セトリを通して、(ゲストではない)3人のメンバーがセンターとバックに別れる楽曲がいくつかあって、その楽曲に馴染んだメンバーがセンターでリードして、他の2人がバックにまわるという形。この、同じような “経歴と力量()” のメンバーが、楽曲に応じて役割を入れ替えてそれぞれテイクパートする様は、それだけで感動的でもあり、それが明瞭なのも M-line ならではでもあり、そして、何と言うことでしょう、『書いては消しての “I Love You”』が、すでに “懐かしい” のだと、気づきます。

小片さんがセンターにまわったのが、スマイレージから『女ばかりの日曜日』。
このあたり、スマイレージからのセレクトも、なかなかにレアな楽曲を選ぶのも、小片さんらしいところ。

他、佳林ちゃんセンターが安倍さんの『恋のテレフォンGOAL』(6曲め)だし、15曲めの『ロマンティック 浮かれモード』で小関舞ちゃんセンターです。いや、実際、舞ちゃんが歌ってるバックで、あの特徴的なダンスをカクカクと展開して(息もピッタリな)佳林ちゃんと小片さんは… ずっと見ていたかったです。

そしてゲストの稲場さん、まずは佳林ちゃんと Juice=Juice 再結成ってところで『微炭酸』を、そして往年の(ファンの心を暴力的に揺さぶる)『恋ING』をソロで披露してくれます。
まずは、佳林ちゃんとペアで Juice=Juice の楽曲を奏でてくれるってだけで、いろいろ心の柔らかい部分に強めの攻撃を喰らって立ち上がれなくなるファンも多かっただろうし、かの往年の『恋ING』を、危なげないどころか、当時に勝るコケティシュさで歌い上げる稲場さんに、いろんなものが蘇ってしまって落ち着いて座っていられないファンも多かっただろうし、同じく稲場愛香さんが続けて披露することで『微炭酸』と『恋ING』が並べられて、もう、つい先日、新曲として披露されたような Juice 楽曲が、すでに遺産といった領域に一歩足を踏み入れていることが急に認識されて、古参のファンは、自分たちが思っていた以上に、いつのまにか世代が巡っていたことに思い至ったのではないでしょうか。…といったわけで、この流れ、すばらしかった。

その意味で、Buono! の『初恋サイダー』などが披露されるセトリにあって、カントリー・ガールズからの『気ままな片想い』、『恋はマグネット』、『傘をさす先輩』(いずれも小関舞ちゃん参加)、Juice=Juice から『禁断少女』が披露されて、心が複雑に揺れ動いた次第。

とりわけ私の場合、あくまで個人的に、ベリキューが一世代前… って感じだったんですけど、そこからさらに、ベリキュー以降の世代で、すでに一世代前って言えるメンバーたちが、それでもこうして嬉し気に楽し気に(往年の楽曲遺産と並んで)自分たちの持ち歌を、改めてカバーという形で歌ってくれるなんて… いつの間にか時代は巡っていたんだなあとか、なんだか本気で遠い目をしてしまいます。

上に述べたことの繰り返しになりますが、『わ〜MERRYピンXmas!』を終えて、宮本佳林ちゃんさんと、佐藤まーちゃんが、さらに彼女たちから見ても大いなる先輩である道重さゆみさんの可愛さを語っているだなんて、一世代前のメンバーがさらに前の世代を話題にしているだなんて… ちょっと、わたくし、都立大学前駅から、どうやって帰ってきたか覚えてないくらい。

などと、歴史に想いを馳せて遠い目をしがちですが、しかし、たとえば、つばきファクトリーのナンバーから『今夜だけ浮かれたかった』を披露するにあたって、稲場愛香さんと、佐藤優樹さんの、余裕ありげでしなやかで自在なダンスなど、”さすが” の一言であって、上に述べたような感慨と併せ、いかにもそのメンバーたちの達成のレベルの高さに思い至る次第です。

ラストの『ぴったりしたいX’mas!』、もう、佳林ちゃんも小片さんも舞ちゃんも稲場さんもまーちゃんも、嬉しそうで、全体的に明るい雰囲気のまんま、M-line Special のステージは幕を閉じました。

*****

あれこれ述べましたが、それは、あくまで報告者である私の個人的な所感です。
ですが、おそらくはファンの数だけ、心に引っかかるフックが提供されており、ファン歴が古ければそれだけ、あちこちのグループに入れ込んだ想いが深ければ深いだけ、あれこれと引っかかり、いろいろと心が揺さぶられ、おそらくはフラフラになるであろうポイントが、みなさんなりに、豊富に見出せることになるのではないかと確信しております。… それだけ潤沢に、いろんなものが掻き立てられる M-line club の Special なステージです。まさに、ハロプロの歴史が可視化されているかと。

そんな特別なステージも、2022年の公演はこれで幕を閉じました。
願わくは、2023年も、またこのような素晴らしいステージが継続してくれることを祈って。

まあ『恋のテレフォンGOAL』で、♪ピロリンピロリンって踊ってる小片リサさんが、素晴らしく可愛かったことは言うまでもないとして。

(文=kogonil)

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