つばきファクトリー、印象を刷新して明日を展望する3度目の武道館 ~山岸理子・岸本ゆめの 卒業スッペシャル~暁

卒業する2人が歌ってくれたのは…

そして、山岸理子ちゃんと岸本ゆめのさんです。
アンコール以降の2人が、男装の麗人とお姫様風のドレスで、2人そろって同時卒業であるからこその、実に見応えのあるステージングを見せてくれたこと。そして、研修生時代からの2人のベリキューリスペクトが、これでもかってくらいにセトリに反映されていたことは、先に述べた通りです。

そんな2人は、アンコールのセレモニーで、それぞれに歌ってくれます。

岸本ゆめのさん、Berryz工房から『BE』を。
個人的には、2014年の春ツアー “Real BerryzKobo” での『BE』が実に印象深いんですけど、そういえば岸本さん、この2014年の春ツアーに帯同してたんでしたよね。男装の麗人っぽい衣装ながら、しかし切々とした内容の『BE』を朗々と歌い上げるのは、サバサバとカッコ良く男前なようでいて、しかし内面は一番に乙女な岸本さんに、実に相応しい楽曲披露となりました。

岸本さんが『BE』を歌ってくれたもんだから、理子ちゃんは℃-ute 楽曲からセレクトするかなあって思うじゃん。しかして理子ちゃんが歌ってくれたのは、ハロー!プロジェクト モベキマスから『かっちょ良い歌』ってことで!

あんなお姫様ライクな愛らしい衣装で、しかして、こんなにも前向きで明日を待ち遠しくさせるような楽曲を、しかも元気いっぱいに笑顔で歌う理子ちゃんです。

衣装とのギャップが、男前でカッコいいけれど、実は内面一番に乙女な岸本さんに相応しかったように、ふわふわな理子ちゃんがニコニコと明日を明るく展望する『かっちょ良い歌』って、なんだか、ほんとにこの日の武道館に相応しかったかと思います。

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これらの楽曲は、それぞれ配信もされるようです。

山岸理子(つばきファクトリー)「かっちょ良い歌」&岸本ゆめの(つばきファクトリー)「BE」本日11/6(火)24時配信スタート!

山岸理子(つばきファクトリー)「かっちょ良い歌」&岸本ゆめの(つばきファクトリー)「BE」本日11/6(火)24時配信スタート!

公式サイト ニュース詳細 山岸理子(つばきファクトリー)「かっちょ良い歌」&岸本ゆめの(つばきファクトリー)「BE」本日11/6(火)24時配信スタート!

■岸本ゆめの(つばきファクトリー)「BE」

iTunes Storehttps://music.apple.com/jp/album/1712631532?&at=1001l39aB&ct=yumeno&?app=itunes
レコチョクhttps://recochoku.jp/album/A1030123308
mora(ハイレゾ)https://mora.jp/package/43000030/UFDL-1522-HR/

■山岸理子(つばきファクトリー)「かっちょ良い歌」

iTunes Storehttps://music.apple.com/jp/album/1712633101?&at=1001l39aB&ct=riko&?app=itunes
レコチョクhttps://recochoku.jp/album/A1030123293
mora(ハイレゾ)https://mora.jp/package/43000030/UFDL-1521-HR/

常に印象が刷新される楽曲たち

カッコ良く男前な衣装なのに切々と『BE』を歌ったり、ゆるふわお姫様なのに前向きに明日を展望する『かっちょ良い歌』を歌ってくれたり、なんというか、この “つばき3回目の武道館” ならではの解釈を見せてくれた楽曲披露、それは、ライブ本編でも。

オープニングのダンスパフォーマンス(理子ちゃん秋山さんメイン)で幕を開けて、一発目にいきなり『妄想だけならフリーダム』ですが、このコミカルに明るい跳ねるような楽曲が、意外にもライブのオープニングに持ってきて違和感がない不思議。続く『最上級Story』も、ライブの冒頭にあることで、いかにも、これからの明るい展望を象徴するかのような色合いが濃い目になっています。

3曲目の『三回目のデート神話』を挟んで(この楽曲も、こんなにも力強い楽曲だったっけ?と驚きつつ)ご挨拶に続けて武道館は卒業スッペシャルメドレーへと続きます。メドレー中、ステージでパフォーマンスするメンバーに重ねて、研修生時代の映像や、先輩のツアーに帯同していた時の映像や、研修生発表会のときの映像がスクリーンに映し出されて、そりゃ、何を狙った演出なのか120%了解していても、しかし、まるっとその演出に載せられちゃいますよね。みんなで(リトキャメも)『おへその国からこんにちは』をやっているのは、後日の映像化商品が楽しみです。

ここで披露されたベリキュー楽曲のセレクトについては、当日発売された最新DVDマガジンにて当人たちが語っているので、Dマガ購入必須ですけども、こんなところにお久しぶりの『Just Try!』を入れ込んでくるのは驚きでしたよね(かつ、リトキャメ以外のメンバーでの披露なのも)。んで、そのお久しぶりの『Just Try!』、改めて懐かしい以上の新鮮な印象ももたらしてくれます。

メドレー終わりに続く4曲(『弱さじゃないよ、恋は』、『低温火傷』、『抱きしめられてみたい』、『可能性のコンチェルト』)も、それぞれに独特な歌詞の世界があるなって、これまで思っていたのに、いずれも “強い” 楽曲となっていて驚きます。繊細だったり、切なかったり、女子の情感を歌っていたりするかと思えば、いずれも、かなり強力なラインナップとなっていて、それは果たして楽曲がそもそも持っていたポテンシャルなのか、それとも、パフォーマンスしてくれるメンバーたちが力強く成長していたからなのか。

衣装チェンジのために(一部メドレー中のメンバー交代のタイミングで、すっかりチェンジ済のメンバーもいますけど)メインスクリーンにはVTRが流されるんですけど、なんだか理子ちゃんと岸本さんへのお祝いパ―ティーをバックステージで準備しているかのような映像で、このVTRだけで、非常に愛らしい次第。VTRのBGMは『足りないもの埋めてゆく旅』です。リトキャメ、さにこ、そして谷本、新沼ペアってグループで(VTRの中で)理子ちゃん岸本さんにプレゼントを渡すんですけど、安美ちゃんがプレゼントしてた似顔絵がまた… ほんまに、メンバーだと思って好き放題しやがって(笑)

引き続き、BGM『足りないもの埋めてゆく旅』にて、VTRから続けて、実際のステージ上で、簡単にメンバーから卒業する2人への一言メッセージを。この時点で涙をこぼさぬように上を向いて固まる “泣き芸” を見せてくれる谷本さんでした。ったく、メンバーだと思って好き放題しやがって(笑)

ライブは、VTRやプチセレモニーのBGMからそのまま続けて…『足りないもの埋めてゆく旅』の披露となります。VTRやプチセレモニー、そしてこの『足りないもの埋めてゆく旅』で、すっかり卒業ライブに相応しい、しんみりした切ない雰囲気になったかと思ったら。

ここから後半戦ですよ!とのアナウンスとともに、怒涛の6曲連続披露です(『アドレナリン・ダメ』、『断捨ISM』、『アタシリズム』、『マサユメ』、『今夜だけ浮かれたかった』、『初恋サンライズ』)。一部新曲(『アタシリズム』|しかし、この段階で新曲とは!)も含みつつ、つばき鉄板曲のつるべ打ちってところ。『断捨ISM』では、グッズのタオルを振り回しますが、しかし『断捨ISM』がこんな感じの盛り上がり曲… というか『今夜』と並ぶイケイケな楽曲になるだなんて、思ってなかったですよね。言うまでもなく、『アドレナリン』や『マサユメ』、『サンライズ』の盛り上がりったら(スタンディングや声出し解禁後の武道館ってこともあって)凄いものがありました(『サンライズ』について、記事末にちょろっと)。

セレモニーで卒業する2人が個別に歌ってくれた意外過ぎる選曲は、上に述べた通りですが、それらを経て、ライブを〆る『愛は今、愛を求めてる』も、『勇気 It’s my Life!』も、なかなかに意外でした。それは、やっぱり楽曲から受け取る印象が大きく異なるってところで、いずれも、ライブ中盤の明るいコケティッシュな “つなぎ” の楽曲って印象だったのに、ライブの終盤で、見事に全体を(明日への明るい展望を持って)締め括るものとなっていたことが、ほんまに驚きでした。

常に印象を刷新して、しかして明るく前向きに!

なんだか、報告者が文章を綴っているというよりは、理子ちゃん、岸本さん、つばきメンバーたちの印象がおのずから報告者をしてテキストを書かしめているかのようなところもあったりして。

上に述べてきたように、常にこれまでの印象を刷新して、そして(卒業なのに涙少なく)明るく明日を展望する希望に満ちた雰囲気で締め括られた つばきファクトリーの3度目の武道館でした。

研修生時代から(2014年前後からほぼほぼ9年ほど)見ていた山岸理子ちゃんも、岸本ゆめのさんも、これまでの年月に感謝し、これからの年月にエールを送るのは当然として、しかして、これからの つばきファクトリーとハロプロもまた同時に、どんな風に印象を刷新してくれるのか、楽しみでなりませんね。

ええ、心から、すばらしいライブでしたよ。
ず~~~っと Berryz工房を見ていた者として、継承されていることすら意識せぬほど、つばきファクトリーに魅せられていることからして、もう、事務所の狙いは正鵠を射たところ。意識すらさせずに継承完了って感じですね。ライブタイトルの “暁” って、可惜夜からの “暁” であることに加え、ライブ本編の大盛り上がりパートで『初恋サンライズ』が位置付けられたのは、きっと、もう “継承” は済ませて、後は自力でちゃんと日が昇っていたって比喩が込められているのかなとも思ったりします。

オープニングアクトに触れられなかったのは申し訳ないけど中山夏月姫さんに比較的魅せられつつあることは固く秘して、散漫なレポを終えたいな、と。

(文=kogonil)

つばきファクトリー コンサートツアー 2023秋 可惜夜
~山岸理子・岸本ゆめの 卒業スッペシャル~暁
2023年11月6日(月) 日本武道館 開場17:00/開演18:00
OA・『シェケナーレ』(OCHA NORMA)
会場を揺るがす「りこちゃん、ゆめの」コール(徐々に整って行った)
オープニング ダンスパフォーマンス (ダンス部的な?)
01・『妄想だけならフリーダム
02・『最上級Story
03・『三回目のデート神話
ご挨拶のMC 一瞬だけ、理子ちゃんと秋山さんがステージから捌けてませんでした??
▼▼▼▼▼ 卒業スッペシャルメドレー ▼▼▼▼▼
04・『おへその国からこんにちは』(ハロプロ研修生)
05・『Love take it all』(℃-ute)|理子・希空・瑞歩・秋山
06・『FOREVER LOVE』(℃-ute)|理子・八木・豫風
07・『桃色スパークリング』(℃-ute)|理子・安美・小野田・結心・真琳
08・『青春まんまんなか!』理子・希空・安美・岸本(Rakky☆)
09・『彼女になりたい!!』(ハロプロ研修生)|理子・岸本・結心・八木・真琳・豫風
10・『アジアンセレブレイション』(Berryz工房)|岸本・瑞歩・小野田・秋山
11・『サユナラ 激しき恋』(Berryz工房)|岸本・結心・真琳
12・『行け行けモンキーダンス』(Berryz工房)|岸本・希空・安美・八木・豫風
13・『超HAPPY SONG』(Berryz工房×℃-ute)|理子・岸本
14・『Just Try!』理子・希空・安美・岸本・瑞歩・小野田・秋山
15・『間違いじゃない 泣いた入りしない
▲▲▲▲▲ 卒業スッペシャルメドレー ▲▲▲▲▲
16・『弱さじゃないよ、恋は
17・『低温火傷
18・『抱きしめられてみたい
19・『可能性のコンチェルト
▼▼▼▼▼
VTR 理子ちゃんと岸本さんへのお祝いパ―ティー バックステージ風 (BGM『足りないもの埋めてゆく旅』)
VTR 安美ちゃんの似顔絵がウケるんだけども
VTRから続けて、簡単にメンバーから卒業する2人へのメッセージを(引き続き BGM『足りないもの埋めてゆく旅』)
▲▲▲▲▲
そのまま続けて…
20・『足りないもの埋めてゆく旅
21・『アドレナリン・ダメ
22・『断捨ISM』 タオル回して!
23・『アタシリズム』【新曲】
24・『マサユメ
25・『今夜だけ浮かれたかった
26・『初恋サンライズ
▼▼▼▼▼ アンコール ▼▼▼▼▼
岸本ゆめの ご挨拶 手紙もメモも読まずに朗々と! きしもん、男装の麗人風
27・『BE』(Berryz工房)|岸本
28・『かっちょ良い歌』(モベキマス)|理子
山岸理子 お手紙朗読 理子ちゃん麗しいドレス衣装
29・『愛は今、愛を求めてる
一人ずつ、ライブ全体の感想とご挨拶
30・『勇気 It’s my Life!
理子ちゃんと岸本さんがアーチを作って、メンバーが順番にそのアーチをくぐって…
安美ちゃんが理子ちゃんと岸本さんにキスを!!!!!
▼▼▼▼▼ ダブルアンコール ▼▼▼▼▼
もう、2人して結婚しちゃえよ!!

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