ハロプロカウントダウンライブ Goodbye&Hello 2018~2019、小細工なしの直球勝負は積み重ねた日々がモノを言う!

第2部でも続く直球勝負

第2部に差し掛かると、こぶし、つばき両ファクトリーによる合同での楽曲披露であったり、ゲストOGによるパフォーマンスなど、それでも若干、年に一度のお祭に華を添えるような企画風味が微妙に加味されたりします。が、そうした場合でも、こちらが受ける感銘は、そのパフォーマンスの愚直なまでの真っ直ぐ度合いによるものだったり。

2部12曲目:一丁目ロック!(こぶつば)

第2部が進行して、山木梨沙さんに BEYOOOOONDS 18歳以上メンバーのパフォーマンスと、つばきファクトリー、こぶしファクトリーのそれぞれのパートが終わったところで、両ファクトリーが打ち揃って “Berryz工房のスピリットを継承する” 『一丁目ロック!』の披露となりました。

投稿者は、ぶっちゃけ、ベリヲタなんですよ。でも、敢えて。
もう『一丁目ロック!』は、”♪いっちょめの ろじぬけ~” → “うぉううぉうお~~~!” の大コールは、もう Berryz工房の云々ではなくハロプロ遺産として登録したいところです。

だってカウントダウンライブですから、 この日、中野サンプラザに集まったファンは、ベリヲタばかりでもなく、つばきファンばかりでもなく、こぶしファンばかりでもなかっただろうに、しかし、会場を揺るがす大コールは、往年のBerryz工房のライブ現場と少しの遜色もなく、そんな大コールを、今や自らのものとして誇らしげに受けとめる こぶしメン、つばきメンの堂々たる満面の笑みに、率直に、ベリヲタであるからこそ、目から熱い体液が漏れるのを我慢できなかった次第。

活動停止からずいぶん時間も経って、ある時の PINK CRES. のイベントに参加した折、久しぶりにこの曲を披露してくれた夏焼雅さんが、客席からのコールの激しさに驚く二瓶有加さんに「この曲は、すごいんだって」と嬉しそうに語っていましたね。そんな大コールを、今や自分たちが受けていることに一片の疑いもない つばきメン、こぶしメンの楽しげで…そして自信に満ちたパフォーマンスに、もはや “継承” 云々は度外視して、メンバーたちが眩しすぎて、いろんなものを漏らしてきました。

これが最後だと思った2015年3月3日から3年9ヶ月。こんな日が来ようとは。
同じステージに立つゲストOGの須藤茉麻さんと熊井友理奈さんからは特段のコメントはありませんでしたが、彼女たちが、自分たちの楽曲をパフォーマンスする こぶし と つばき の両ファクトリーをどんな風に見ていたのか、いつか語ってくれる日を楽しみにしたいなと。

2部14曲目:Danceでバコーン!(矢島舞美・中島早貴)

とか言ってるうちに、ゲストOGのパフォーマンスです。元℃-ute から、矢島舞美さんと中島早貴さんによって、『Danceでバコーン!』と『いざ進め!Steady go!』が披露されます。

2曲目の『 いざ進め!Steady go!』では、現役メンバーがバックダンサーとしてステージに参加して、たとえば つばきファクトリーからは山岸理子ちゃんと岸本ゆめのさんがバックダンサーを務めてくれてるわけですが、この “かつての℃-ute ツアーに帯同していた研修生メンバー” って、なんだか熱くなるものがありますよね。

それはともかく『Danceでバコーン!』 です。
冒頭でも述べたように、特段、何ら演出上の工夫があるわけでもないけれど、矢島舞美と中島早貴が登壇して『Danceでバコーン!』 を披露するというだけで、ちょっと驚くほどの大盛り上がり。舞美ちゃんと なっきぃ が背中を見せて屹立し、やにわに振り返ってギターを弾く真似をして…って、”ただそれだけ” で、どれほどのファンが、どれほどの想いを滾らせたことか。

…いや、ほんとに、愚直に着実に積み重ねてきたことの、その底力の凄まじさを痛いほど感じた場面でした。と、そう述べる投稿者自身、この曲でいろんなものを流してきましたけれども。

2部21曲目:Magic of Love(Juice=Juice)

本当なら2017年から2018年を迎えるタイミングのカウントダウンライブ第2部で、オリジナルの Juice=Juice 5人が揃うはずだったけれど、昨年は植村あかりさんがインフルエンザに倒れてしまったのでした。しかし、偶然から、図らずも今回の第2部で、オリジナルの5人が揃うことになります。

そこで披露された『Magic of Love (J=J 2015Ver.)』のイントロからの “We are Juice=Juice!” という冒頭のセリフの響くことといったら!
気のせいか、そうセリフを言う5人も、心なしか語気が強めで。

これも投稿者の気のせいか、高木紗友希さん、ちょっと泣いてませんでした
オリジナルの 太陽とシスコムーンのバージョンも含め、動画サイトには、いろんなライブで様々に披露された Juice=Juice の『Magic of Love』が、いろんなバージョンでアップされていますけど、個人的には、今般のカウントダウンライブで披露された『Magic of Love』が 過去最高に素晴らしかったかと。それは、金澤朋子さんの「♪どこにいるの?」からの客席のコール(「ここだよ ともこ!」)を先導する「せーーーのっ!」の掛け声の大きさもまた過去最高だったことも含めて。

それに先立つ『GIRLS BE AMBITIOUS』が5人バージョンだったこと、その曲フリの宮本佳林ちゃんさんが(第1部に続いて)テンションマックスだったこと、「♪すわれないくらいのミニスカート」のパートで、メンバーみんなで植村あかりさんの(衣装の)スカートをめくりに出たこと…これらの全てを含めて、すべてが素晴らしかった中で、Juice=Juice パートこそは、今般のカウントダウンライブの白眉であったかと。

2部24曲目:ショートカット (アンジュルム)

第2部のアンジュムルパートは、メンバーたちにとっても久しぶりとなるような楽曲で固め打ちされます (後述セトリ参照)。が、これは卑怯ですよね。

さっき、その盛り上がり喚起力において強力すぎるから卑怯だと『大器晩成』について述べましたけど、こちらが強力に喚起するのは、スマイレージ楽曲の愛らしさと、(あくまで個人的に)おそらくはアイドル歌謡のコケティシュさと楽曲のメッセージが一番に高いレベルで融合していた時期の(あくまで個人の感想です)つんく♂楽曲の高い完成度。っていうか、これ『ショートカット』こそ、マジで卑怯ですって。

と、そんな懐かしくも新たに魅力的であることを再発見している楽曲を、オリジナルで歌っていたメンバーがいよいよ卒業を迎えます。今年のカウントダウンライブでは、卒業する和田彩花さんを継ぐ次のハロプロリーダーも発表されましたが、しかし、楽曲リリース当時にはグループに参加していなかったメンバーが大半となってさえ、それでも奏でられる毎にファンの心の柔らかい部分を刺激するのは、こうして振り返ってみれば不思議ですらありますね。

*****

それこそ、OGゲストも含め、各グループが、それぞれに自分たちのパフォーマンスを真摯に持ち寄るだけで極上のライブとなったのは、それは、特別のお祭にあわせた特別な演出をするまでもなく、日頃の積み重ねがモノを言ったから。
まさしく “一日の長” と辞書にあるとおり、それだけ長く経験を積み重ねていたからだし、そうした経験の積み重ねがステージ上で明らかに見て取れるのは、ハロプロの各グループが日頃積み重ねている経験というものが、地道ながら、内実の伴ったものであるからだろうと、そう愚考する次第です。

ほんの数曲、特別に印象深かったものだけを最初に述べて、それから、ゆっくりとセトリに沿って感想を述べていこうと思っていたところ、印象深いものだけで、すでにかなりの長文となっています。申し訳ない。ので、セトリに対してはコメント風にして足早に…

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