はじめに 中野駅でハロプロのポスターが大量にお出迎え
だってまず中野駅に降り立ったら、こんな感じで大量の告知がお迎えしてくれるんですよ。
ぶっちゃけ、中野駅に降り立っているファンは中野サンプラザでのリアルなカウコンに参戦するわけで、中野駅で “生中継” の告知を、これでもかって繰り返されても、あんまり意味がないようにも思うんですが、それでも中野駅がハロプロ一色であることに、祝祭感も増幅中ってところ。
というわけで、今年で7回目となるハロプロのカウントダウンコンサート、2019年を送り2020年を迎える今般も無事参加してきましたので、可能な限りご報告です。とはいえ、現場で観て聴いて感じたことの全てを文字に起こすと返ってわかりにくいと思われるので、今般は “泣けた” という点を中心にお伝えできればと思います。
もちろん、せっかく発言の機会を「好きな漬け物は沢庵です」と言うことに使ってしまう BEYOOOOONDS の西田汐里さんだったり、やっぱりコミカルな場面には事欠かず、グループ毎のパートの締めに行われるMCで、そういうところを拾っていくだけで数千字は稼げてしまう(アイドルのライブとしては異様に)笑いを取りに行っているハロプロですけど、同時に今般、わたくしが歳を取ったせいか、なぜか泣けて泣けてしょうがなかったので、その泣けたポイントを(泣けた究極の理由は不明ながら)中心にお伝えしてみようかなって。
久しぶりのOGに、何故か涙
今回のカウントダウンには、ベリキューやそれ以前のOGによるMCではなく、元モーニング娘。10期メンバーの工藤遥さんと Juice=Juice 初代リーダーの宮崎由加さんがMCを勤めると告知されていて、「あ、そうなんだ」的な感じで受け止めていたんですね。過去のカウコンのように、「うおおおっ!熊井ちゃんが」とか「な、な、な、なっきぃいいい!!」とか「み、雅ちゃんん!」といった(個人的には)大きな心の動揺も少なめな、いわば刺激の弱めなOGによるMC参加のアナウンスだったんですけどもね。とりわけ宮崎さんに至っては、カウコンでご本人もおっしゃっていましたけど、ついこの間卒業していったばかりのようでもあって、あくまで個人的になんですけど、あんまり “特別感” みたいなものは感じてなかったんですよ。
なのに、思っていた以上に美しくなっていた工藤さんと宮崎さんがステージに(上々軍団と一緒に)登場するや、急に泣けてきちゃって。いや、ぶっちゃけ、自分でもビックリなんですよ。
工藤さんが自分が卒業して以降の楽曲となる『Are you Happy?』のイントロを、モーニングの現役メンバーと一緒にダンスしてくれるシーンなどもあったけれども、工藤さん、宮崎さんのパフォーマンス参加については、セトリの紹介で個々のグループについて述べるところで後述するとして、久しぶりに工藤さんや宮崎さんのパフォーマンスを見ることができたからとか、そういうわけじゃなくて、なんかハロプロのステージに久しぶりに工藤さんが立ってるって、その光景だけで泣けちゃったことに、自分でもビックリなんですよ。
現役時代に、そんなに推していたわけでもなければ、上に述べたことの繰り返しになりますけど、個人的にはベリキューやプラチナ期以前のOGのような特別感があるわけでもなく、ほんとに、ついこないだ加入してきて(2011年時点での『道重さゆみのモベキマスってなに??』の幼女っぷりは驚異的でしたよね)あっというまに卒業していったというイメージだったりするんですけどね。なのに、そんな工藤さんが久しぶりに、そして、どことなく幼さを脱して美しくなって(← これは真面目にビビった)、加えてOGであるとの自覚を衒いつつ、微笑みながらハロプロのステージに嬉し恥ずかし参加している姿に、何故か、もう泣けて泣けて、しょうがなかったんですね。その理由は、まったく自分でも謎です。
宮崎由加さんの場合は、ほんまについこないだ卒業したばかりで、本人も「もう戻ってきちゃった」的なことを言ってるほどなわけですけど、美しくなった工藤さんのお隣で相変わらず子狸に似た愛らしい笑顔でニコニコとしている ゆかにゃ の姿にも、まったく同様に、見てるだけで、もう泣けて泣けて。久しぶりにハロプロに戻ってくる…って、それだけで泣けちゃう回路が組み込まれているんですかね。
いや、工藤さんと宮崎さんは、どちらも本当に(これは真面目にびっくりするほど)美しい女性となっていたし、同時に、どこか饒舌なところ(工藤さん)も、相変わらず雰囲気でニコニコしているところ(ゆかにゃ)も、そのまんまでもありました。その、相変わらずの愛らしさも、大人な美しい女性になっていたことも、今般のカウコンのステージに大きな華を添えていたという点については、客観的な事実としてレポしつつ、従って、お正月のハロコンのステージがまた楽しみであることも指摘できつつ、しかし、どうして強烈に推していたわけでもないのに、久しぶりのOGに接しただけで泣けちゃったのか、その仔細は不明です。
各グループそれぞれの勝負曲に涙
泣けたといえば、各グループの鉄板の勝負曲。
これ、楽曲自体も “待ってました!” なだけじゃなく、メンバーたちも “自分たちの勝負曲” って自覚があるみたいで、演じていて非常に気持ち良さそうだったりします。客席も、もちろん “あの曲だっ!” って盛り上がりますから、イントロだけで “うおおおおん” といった響きが会場を揺るがせます。これらが渾然一体となって、明らかに他とは一線を画した雰囲気が会場に満ちるといった次第。
こうした勝負曲ってのは、たとえば Juice=Juice の場合で『Fiesta! Fiesta!』や『Magic of Love』、アンジュルムの場合で『46億年LOVE』から『大器晩成』なんかを指しています。モーニング娘。に至っては、限りなく列挙できる勝負曲にあって、今般のカウコンでは『ENDLESS SKY』が披露されます。
これらの勝負曲ってところで、特筆したいのは つばきファクトリーの『今夜だけ浮かれたかった』。
つばきの『今夜だけ』って、実に強力で、すでにモーニングの並み居る勝負曲や上に列挙した Juice=Juice やアンジュルムの鉄板中の鉄板曲とタメを張ると言うか、十分に伍して肩を並べてるって言うか、ひょっとしたら(メンバーたちの状態によっては)そうした諸先輩方の強力な楽曲を時に凌いで、コンサート全体を通しても屈指の大迫力パフォーマンスとなったりします。そして、後述するように、今般のカウントダウンにあっては、つばきファクトリーが9人そろって実に研ぎ澄まされたステージを見せてくれたことで、この日の『今夜だけ』は飛び抜けたパフォーマンスとなりました。
と、このように、各グループの勝負曲そのものが “待ってました!” レベルでテンションを上げてくれるし、各グループの勝負曲相互の攻防というか切磋琢磨もまたテンションを上げてくれて、いずれも体液が漏れ出るポイントとなる次第ですが、今般、個人的には、それらの中で つばきファクトリーの『今夜だけ』がやや突出したことにもまた、体液を大きく漏らしたというわけです。
一方、そのような勝負曲という観点で眺めることによって逆に照らされるのが、こぶしファクトリーの個々の楽曲が平均して “メンバーによる内容の解釈が深まることで客席へのアピール度合いが深まっている” ことへの驚きです。こぶし にだって勝負曲はあるし、個人的には『シャララ!やれるはずさ』が超好きなんですけど(しかも、切ないお見送りソング的な位置づけだったものが、年々、元気の出る応援ソングへと位置づけを変え続けている点も重要だと思いつつ)今般は、広く周知される目立った勝負曲はラインナップに含まれない一方、『ハルウララ』も、『開き直っちゃえ!』も、『亀になれ!』も、個々に実に響きが重くなっていたことが驚きです。
※ 2020年1月8日 夜半に、こぶしファクトリー解散という衝撃のアナウンスがありました。当レポは、そのお知らせが公開される以前に執筆されています。
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泣けたポイントは、まだまだあるんですが、ここで “各グループの” ってことに想いを馳せてしまって、報告者も当時、自ら “しまった!” と思ったポイントも。
それについては次のページにて。
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