アンジュルム川村文乃、お金じゃ買えなかった愛を抱えて卒業へ ~ANGERME 10th ANNIVERSARY TOUR 2024 AUTUMN「ROOTS」川村文乃 FINAL ☆KIRAKIRA☆~

ズルいと言いつつ多彩な楽曲と多彩なメンバー

川村文乃さん、今般、もちろん自分が主役だし、お手紙を読むのではなく、しっかり(暗唱してきたのか)客席を見据えて卒業スピーチもしてくれたし、他のメンバーもみんな川村さんへのメッセージを(最近の卒業ライブでは珍しく)長尺で語ってくれたので、もちろんのこと、ずっと川村さんに眼が釘付けのライブでした。

けど、川村さんって(前のページでも述べたように)すごく安定していて突出しないもんだから、どうしても “他のメンバーが場面場面で目立つ” ことになります。振り返ってみれば、これこそが、川村さんがグループに貢献する特殊な能力であるとわかりますが、ライブ中は、個々の場面ごとに、都度、それぞれのメンバーが前に出てきますよね。そんなわけで、ライブの感想ってことになると、どうしても個々の点描風になってしまいます。アンジュルムにあっては、メンバーの変動がある分、歌割も変化しているので、その点でも点描風の振り返りをご了承いただきたいところ。

いや『大器晩成』などによって、どうしたってライブは大盛り上がりのアンジュルム色になる… ってことの影響は、こんなところ(感想が個別の点描風になるってところ)にも??

  • オープニングアクトは意外なセレクト
    オープニングアクトは、ロージークロニクルがカントリー・ガールズのナンバーから『VIVA!! 薔薇色の人生』を。
    これはけっこう意外なセレクトではありませんでしたか。… ってか、2017年の新体制にて、いずれ再始動するよと予告されていたはずのカントリー・ガールズでしたけれども、それって、ロージーが新生カントリーってことなんでしょうか、もしかして。いや、確かに “可愛いに全振り” したようなグループではありますけども!
    植村葉純ちゃん、この先が楽しみだったりすることは秘密で。
  • わかなちゃん大きくなったなあ
    松本わかなさん、あんな小っちゃいハロメンの中でも、さらに小っちゃくて、他のグループのメンバーからも頭ナデナデされていた、あの わかなちゃんが、すっかり大きくなってお姉さんに。
    オープニングアクトのロージークロニクルでも思いましたけれど、この年頃のみなさん、ほんの数か月って感じのインターバルであってすら、メキメキと音を立てて変貌しますな!
  • 平山さん力強い
    今般の武道館公演では、女性のファンが騒めいているとも評判でしたけれども。
    平山遊季さん(少し体調不良的なところで、心配だったけれど)ものすごく力強いですよね。それは、パフォーマンスが力強い(衣装の胸元をわざと開いて見せるとか、蹴り足が迫力あるとか)ってだけでなく、単語のセレクトがアレで申し訳ないですけど、“顔面” が力強いです。表情というよりは、造形そのものが。
    たとえば、元℃-ute の矢島舞美さんだったり、Juice=Juice の植村あかりさんだったりのように、平山さん、これらの先輩に匹敵してませんか?
    そう、過去にハロプロから輩出された、たとえ推しでなくとも、否応なく、客観的に、無理やり客席の眼に飛び込んでくるような、突出した美人さんとして。
  • 下井谷さん美人だよね
    ある時期からの下井谷幸穂さんは、本来の美形っぷりを十分に発揮していて、個人的には実写版ウイングマンでも界隈をざわつかせた女優の加藤小夏さんによく似ていると思うんですけど、楽曲のパフォーマンス中、自分の歌割で力を込めていて、だから表情が歪んでいるようなところであってすら美人さんなのは驚きます。
  • 『アイノケダモノ』から『次々続々』への流れ
    これこそ、『大器晩成』、『46億年LOVE』を保有しているからこそのアンジュルムなりのセトリの自由さが現れたところかと。なんか、ほんまに変幻自在
  • 『愛されルート A or B?』オープニングの川村さん
    いや、点描風にまとめて、川村さんについてはライブの流れとは別項目でまとめようと思ったのに。思ったのに!
    川村さん、アンジュルムのステージを底支えしてる… って書いた私の立場がないくらい、『愛されルート A or B?』のオープニングで “突出して” 脚の長さを見せつけます。
    いや、過去のライブでもそうだったんですけれど、川村さんが脚の長さを見せつける場面って(以下自粛)
  • 『アイノケダモノ』の上國料さん
    今般、リーダー上國料萌衣さんの身体の切れが目立ったかと。それも、個々の手足の動きが速いとか、そういう “切れ” ではなく、並びの中で腰をひねって身体の向きそのものを切り替えていく動きが大きいのです。
    これまでのアンジュライブでは、他のメンバーばかり見てたせいで、気がつかなかったのかな…
  • 鈴ちゃん、なんか見違えるね
    率直に言うと、ずいぶんと自由な感じの押し出しです橋迫鈴さん。小っちゃくて可愛かったけれど、細くて “はたしてアンジュルムで大丈夫なのか?” とすら思わせた鈴ちゃんですが、いつの間にか、すっかり自由です。そんだけ、グループに馴染んでるってことなのかと。
    衣装のブーツのせいかも知れないけど、曲によっては川村さんと並んでも鈴ちゃんが同じくらいの背丈に見えて、びっくりです!
    『友よ』で出て来た鈴ちゃん、衣装のせいか佐々木さんに見えませんでした?
  • 『初恋、花冷え』オープニング
    フォーメーションの先頭で座ってる平山さんとわかなちゃん、わかなちゃんが大きくなったことと、平山さんの目に飛び込んで来る力強さが、いずれも、あまりにも明らかな場面だったかと。
  • 乙女な川名凜?
    川名ケロちゃん、髪型がずっと変化がないようでいながら、なんか微妙な変化をつけてる?
    率直に(いや、ずっと率直だけども)川名ケロちゃん、可愛いよね(「ケロちゃん可愛い」って言うと、なんとなく恥ずかしいのは秘密)。
  • ラインダンス風の足を跳ね上げるフリ
    泳げないMermaid』で、メンバーが並んで足を外側に跳ね上げるフリつけ、カッコいいよね。
    川村さんについて、身長比にして、やや異常に脚の長さが目立つ点、何度も触れてきましたが、メンバーによって身長も全然違うのに、一列に並んでの、こうしたダンスが綺麗に見える不思議。
  • やはりたくさんの曲たちはそれぞれに財産
    今回のセトリの中でいえば、『Uraha=Lover』、『愛すべきべき Human Life』が超好きなんです(スマイレージの『ショートカット』は別格として)けども、『有頂天LOVE』だの、『エイティーン エモーション』だのって、ほんとに財産ですよね。
    スキちゃん』、イントロでいきなりアガるよね!。
  • 補足:『愛すべきべき Human Life』について
    モーニング娘。『Happy大作戦』、℃-ute 『最高ミュージック』、つばきファクトリー『最上級Story』は、倫理的にも、論理的にも、たいへんに “正しい” 楽曲だと思うのですけども、そして大好きなのですけれども、アンジュルムの『愛すべきべき Human Life』もまた、非常に正しい楽曲だと思うのです。

川村さんから、川村さんへ、メッセージの応酬を

ドレスに着替えて(やっぱり脚の長さを強調したドレスに着替えて)再登場した川村さんの卒業メッセージは、手紙を読むのではなく朗々と(暗唱したものなのか)武道館の客席に語りかけるようなものでした。それは、あらかじめ書いてきたものを読み上げているわけではないメッセージにあっては、やっぱり異例な長尺で。

ハロプロに入る前のアイドル活動にも触れてくれるものだったし(たぶん、武道館に駆けつけていた はちきんガールズ時代からのファンは感涙したんじゃないかと)、何より、記事冒頭でも触れたし、武道館終演の直後から興奮した現場からのポストがネットに溢れたように、お金持ちになりたくて上京したけれどお金では買えないものを手に入れたというストーリーが紡がれた、すばらしいメッセージでした。

  • スーパーのお魚売り場とか駐車場が最初のステージだった
    空に向かって歌うことも多かった
  • 「あやのちゃん」から「かわむー」になった
  • メンバーは変わって行くけれど変わらないアンジュルム
  • お金持ちになりたいと上京したんだけど、どれだけお金をつんでも手に入れられないものをもらいました
  • カツオとかキラキラしたものを見たら、私を思い出してください

それに応じて、ライブの終わりに、メンバーからも川村さんへのメッセージが。

このところ、ハロプロの卒業ライブでは、こうしたセレモニー関係は、むしろ簡略化する傾向にあったかと思うんですが(ここが長いとライブの熱量が下がる恐れがあるからね)これまた異例だった川村さんの語り掛けメッセージに応じたのか、個々のメンバーが、ライブの総括とは “別に” 川村さんへのメッセージカードを携えてのものとなりました。

このメッセージカードは、最後にリーダーの上國料さんがポシェット風のものにまとめて川村さんの衣装の一部として、文字通り “背中を押す” 形に。

後藤花川村さんが一生アンジュに居てくれれば良いのに
川村さんへ:全力で取り組む姿が憧れでした。行動で表してくれる「愛」が嬉しかったです。「はな」って呼んでくれるのが嬉しくて
これからもキラキラした毎日を過ごせますように
下井谷幸穂10周年と川村さんの卒業って2つの大事なコンサートでした
川村さんへ:息を呑むほど美しくキラキラ輝いています。私は川村さんとどこか似ていて、悩んだときは川村さんの前向きな姿勢に元気づけられました
これからの人生も素敵なものでありますように
平山遊季川村さんへ:3年間、キラキラ「しちゅー」先輩と一緒に活動出来て嬉しかったです。川村さんが大切にしてきたアンジュルムを、私もキラキラ輝かせられますように、がんばります!
まるっと大好きです!
松本わかなこんどはアンジュルムで大きな夢をかなえられるようにがんばります
川村さんへ:私にとって川村さんはキラキラで大好きなお姉さんです。川村さんと一緒に居る自分が大好きでした。いっぱい愛してくれて、ありがとうございます。
今まで沢山の人に届けて来た大きな愛を、これからは自分自身に届けてあげてください。
為永幸音アンジュルムと武道館はROOTSがつながってるし、ここで私は “しおんぬ大暴れ” してきた♪
川村さんへ:ROOTS が似てるなって思ってきたんですけど、私がアンジュルムにいる意味とか、たくさん伝えてくださって、ありがとうございます!
地元仕事へのアドバイスとか “嬉しおん” でした!
川名凜楽しかったですかあ~~~!
川村さんへ:一緒に歌ったパート、私たちだけが知っていたネタで笑いあったこと、ご飯で悩みを打ち明けたこと、すべてが幸せな思い出です。メンバーだけに見せてくれる川村さんも、どんな川村さんも、大好きです!ケロより♪
橋迫鈴このツアーは凱旋公演が多かったり、誕生日もお祝いしてもらったり、思い出に残るものになりました
川村さんへ:研修生同期として同じアンジュルムで活動出来て嬉しかった(泣いててよく聞こえず)全部がキラキラした素敵な思い出です!
伊勢鈴蘭なんか、ここで泣きそうになってる(笑)
この瞬間も、わたしの活動の ROOTS になって行くんだなって思います。
川村さんへ:長い間アイドル活動、おつかれさまです。15年って、すごい歴史だなって思っています。「みんながいてくれたから好きな自分でいれたよ」って言ってくれたし、おかげでキラキラしていられるけれど、それは自分のためだけじゃなく誰かのために全力で何を届けたり頑張った、その先にキラキラがあるんだなって、後ろ姿を見せてもらいました。
私のアイドルのお手本だったり、刺激だったり、ほんとに、ありがとうございます。
上國料萌衣本日はどうも、ありがとうございました。上の皆さんも、奥の皆さんも。私も10年目に入ったんですけど、いろんなことがあったなって思います。支えてくださって、ありがとうございます。
川村さんへ:今日はリーダーじゃなくて、一人のカミコとして
愛してます、ビックラブ!
かわむーが居るだけで何でもできる気がしてました。一緒に走ってきた日々が宝物です。この数年は、ずっと かわむー に支えられてたなって思います。これからは、隣で歌ってくれてた かわむー を思い出しながら頑張って行きます。

川村さん、お金持ちになってね

卒業ライブ前のブログでのご挨拶で「アイドル芸能人じゃなくなります」と強調した川村さん、「一般人となる自分をそっとしておいて欲しい」という趣旨のブログをアップした川村さんは、やっぱり川村さんらしい安定したパフォーマンスで、時に涙を見せながらも、表情も、歌声も、ダンスも、何一つ乱すことなく、しっかりとメンバーと客席にご挨拶して、ハロプロのステージを降りました。

カツオの解体も、もう、やらないんだそうですね。
顔を出してのお仕事も、もう、やらないんだとか。そんな一般人となるに先立ってのアイドル活動で、お金じゃ買えないものを、たくさん手に入れたと話してくれた川村さん。

お金じゃ買えないものは、もうたくさん手に入れたんだから、だから、このうえは、川村文乃さん、お金持ちにもなっちゃってくださいね。

それなりの高齢となったファンたちが、さらなる後期高齢者となる時期には、四国は高知県で、昔アイドルをやっていたと噂の大富豪がカツオ御殿を建てたというネットニュースに触れて、遠くを見つめることが出来ますように。

(文=kogonil)

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