モーニング娘。DVDマガジンに見る “継承の形”、最年少に背中を押され “先輩” になっていく「娘。」たち

DVDマガジン Vol.126、127、128

2019年の秋ツアー『モーニング娘。’19コンサートツアー秋~KOKORO&KARADA~』の舞台裏に密着したDVDマガジンは、15期の初めてのツアーを追ったものとなっています。『モーニング娘。’20コンサートツアー春 ~MOMM~ MORNING MUSUME。’20 DVD Magazine』と銘打たれ、Vol.126~128 の3本を数え、Vol.126 には、2019年9月20日 ハーモニーホール座間のゲネプロから10月6日周南市文化会館までが、Vol.127 には、10月14日仙台サンプラザホールから11月9日レクザムホールまでが、そしてつい先ごろ(2020年5月16日)発売された Vol.128 には、11月16日アルモニーサンク 北九州ソレイユホールから(台風の影響で中止となった公演の振替としての)12月8日札幌文化芸術劇場までが収録されています。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=YkqRBwTI5r4&w=560&h=315] [youtube https://www.youtube.com/watch?v=M59wPqyasJw&w=560&h=315] [youtube https://www.youtube.com/watch?v=l4PNMKPRYkE&w=560&h=315]

さて、このDVDマガジン、前ページで述べたDVDマガジンの素晴らしさが過去最強に発揮されたものともなっており、全編に渡って愛らしく笑顔でDマガの収録カメラに話しかける13期の横山玲奈さんを初め、新人さんである15期をダシにお互いに言いたくても言えないことを言い合った10期の石田亜佑美さんと佐藤優樹さんに11期の小田さくらさんが絡んだステージMCだったり、生田衣梨奈さんと石田さんによる、2019年春ツアーから継続しちゃった通し企画『ご当地対決』だったりと、それこそ見所超満載です。

なんですが、印象的だったシーンを延々述べて行っても長いだけで読むに耐えないテキストとなるだけなので、ここでは、一番に体液を漏らしたモメント、即ち、”妹が出来たことで強制的にお姉さんになっていく先輩たち” ってところを力説したいなと思っています。前述の “継承の形” ってことで。あるいは、それは逆に申せば、お姉さんたちの、さもなくば気付けなかった魅力を改めて照らし出すような、妹たちの不思議な作用ということでもあろうかと。

上にいろいろとパラフレーズした言い方で、あれこれ述べていることは、もちろん新人さんである15期が念頭に置かれているわけですが、これから述べようとしていることのミニサイズの相似形として、たとえば、13期の横やんが、14期の森戸知沙希さんが、恐れを知らず(← あっ!)絡んで行くことによって、9期の生田衣梨奈さんが過去のDVDマガジン以上に愛らしく美しく登場していることなんかも、後輩に照らされることで魅力が増していく(=「娘。」になっていく)ことの、明らかな一例なのかも知れません。(以降、詳述しませんが、今般の、比較的下の世代の後輩への生田先輩の接し方は一見の価値ありです。是非、DVDマガジンをお求めいただければ、と)

15期の愛らしさに率直に驚いたこと

まず最初に、15期の愛らしさに率直に驚いたことを述べねばなりません。

過去、モーニング娘。に新メンバーが加入するにあたっては、そのオーディションの模様が、いろんな形でファンに共有されて、正式にメンバーとしてお披露目される頃には、すっかり専心するファンが待ち構えていたものでした (参考|「「お願いだからDVDにしてください!」ハロプロ商品化希望映像 5選」の、「その4:12期メンバーのがんばり」の項目参照)。

ところが、いろんなコンプライアンス上の問題が指摘されてきたせいか、12期以降、そうした助走というかボーナスが与えられず、パフォーマンス面でもファンへのアピール面でもビハインドな状態から先輩たちと戦わねばならないという、新メンバーにとって厳しい時代となります。

13期メンバーの加賀楓さんは、研修生として過ごした日々が広く共有されていた結果、加入そのものの衝撃もあって、こうしたビハインドをかなり回避できたようにも見えます(参考|「モーニング娘。13期メンバーお披露目が暗示する2017年の新ハロプロ3つの予感とは」)。

14期の森戸知沙希さんは、モーニング加入以前の活動歴はここで言うまでもなく、その分、逆風もないではなかったけれど、少なくとも知名度的には十分な状態からのスタートとなりました(参考「カントリー・ガールズ、5年間の活動に区切りを付けて、アイドルとしての一つの理念型へ ~森戸知沙希に託して~」)。

その意味で、上述のビハインドに直面しちゃったのは12期だったりして、ぶっちゃけ投稿者の個人的な印象としては、今尚、12期は、このビハインドの桎梏に苦しめられているようにも思います(※ 個人の感想です)。

さて、そのように12期と同様、正式なお披露目に先立ついろんな情報共有に乏しかったのが、新人さんである15期。上述の意味で、けっこう厳しい船出となるのではないかと懸念しておりました。

いや、しかしながら。

15期が初めて参加したコンサートツアーのバックステージを追った、今般のDVDマガジンが活写する15期メンバーの愛らしさたるや、驚異的です。

一番にお姉さんで、お披露目の際に、あまりに端正なルックスに多くのファンを驚かせた北川莉央さんが、バックステージで見せる表情とリアクションの豊かさ、物怖じしないで先輩とも絡んで行く率直さ、そして何より、得意の “利き水” で、水を口に含んで味を吟味する際の表情の幼さと可愛らしさに、ビックリです。

お披露目にあって、あまりに細すぎることが心配されてもいた岡村ほまれさん、そのステージパフォーマンスで先輩諸氏に追従している様子に多くのファンが驚きますが、堂々とした振る舞いはステージだけのものではなかったことを知らしめます。そして、モーニング娘。に加入したことによる、プライベートでの切ない体験のことも(後述)。

なんだかよくわからないままに、とにかくニコニコしてるなと思われた山﨑愛生さん、バックステージで同期の15期と交わすあれこれの愛らしさに脱帽です。舞台袖で自分の担当する楽曲を岡村ほまれちゃんと練習している様子も、ケータリングで何かと北川さんに突っ込まれている様も、「メイちゃん通りま~~す」などと先輩に愛されている様も、何から何まで、実に愛らしい。

15期メンバーが、今般のDVDマガジンで示してくれる愛くるしい魅力は、まさしく刮目すべきで、おそらくは多くのファンが(長年モーニング娘。を追い続けてきたファンであろうとも)腰を抜かしているのではないかと。

*****

そんな15期の魅力に脳を乗っ取られたのは、おそらくファンばかりではなく、何より先輩たちの様子こそ、15期の加入によって揺れ動いています。そちらについては、次のページにて。

エンタメアライブでは、皆様からの投稿を募集しています。
詳しくはこちらを御覧ください『寄稿について

コメント

名前*必須