『ソロフェス2』が魅せるハロプロの神髄、51人による51通りの本気を全レビュー!

9  横山玲奈(モーニング娘。’21)
   CHICA#TETSU『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて

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かわいい曲 歌いたかった!!
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前回のソロフェスでは Berryz工房 の『付き合ってるのに片思い

前回のフリップ芸に続いて、今回も引き続き芸人さんリスペクトで、ショートコントを入れ込んできます。しかも、軽く流して楽曲につなぐとか、間奏の間にちょっとだけってわけじゃなくて、意外と尺を取ってガッツリとコントを。

それはそれで面白かったんですが、惜しむらくはセレクトしたパフォーマンス曲とコントの内容が有機的に結びついていないかなって。バラバラな演目を2つ、無理やりつなげたような格好になってしまって…(編集部注・一応『都営大江戸線で電車待ちに謎のアプリで暇つぶし』という設定のようですが…)

ヤンタン土曜日を聴いているリスナーには、芸人さんリスペクトってところが横やんのキャラに見合った演出であることは見やすいところですが、オチが加賀ちゃんってあたり、相変わらず同期の加賀ちゃんのことが好き過ぎるって以外は、コントそれ自体も、どこか唐突な感じが。

セレクトした『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』も可愛く歌えていたし、笑顔が極上の可愛さなんだから、変にお笑いに走らなくても…ってのは、無責任に見てるだけの者が軽々に言って良いことじゃないのかも… でした。

10  佐々木莉佳子(アンジュルム)
   ℃-ute『人生はSTEP!

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去年とちがった私♡
見ていただけるように
がんばるぞい(-_-)!!
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前回のソロフェスでは モーニング娘。の『気まぐれプリンセス

スタイリッシュに軸足を置きすぎると “アイドルとしての可愛さ” が置き去りにされたようで、ファンとしては辛いところがあったりします。なんですが、佐々木さんの場合はスタイリッシュに軸足を置いた押し出しがカッコ良すぎるので見惚れます。このあたり、佐々木さんに専心するファンの方のご意見を伺ってみたいところ。

さらには、この楽曲の華麗な足技をしっかり再現していたことにも刮目です。

セレクトした楽曲、本来は複数人で歌割を配分しながら披露されるものであるからには、どうしたって一人で続けて歌うのが無理なフレーズ相互の繋がりって、出てきてしまいます。そこを録音したコーラス的なもので補うわけですが、佐々木さん、もしかして自分で録音したものを使ってる??
すごいよね。

インタビューのため笑いながら出てくる舞美ちゃん「℃-ute の曲をチョイスしていただいて」って嬉しそうなんだもの。この舞美ちゃんの嬉しそうな様子も見所ですよね。

11  前田こころ(BEYOOOOONDS)
   モーニング娘。『好きな先輩

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イラストを描いたので、楽しんでいただきたいです(ーo_oー)
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前回のソロフェスでは 後藤真希 の『横浜蜃気楼

何かとビックリし続けているソロフェス2ですが、前田こころさんも、めっちゃ綺麗になっていてビックリしながら、綺麗になった前田さんの端々に、これまで以上に可愛い こころちゃんが顔を出していて本気でビックリです。

しかも、こんな愛らしい曲を選ぶなんて。空手の達人の「眼鏡の男の子」で、学園祭の実行委員長に引っ張り出されるモテ男くんかと思えば、こんな可愛い楽曲を。さらには、あの愛らしいフリつけも、しっかり忠実に。

ダンスや楽曲のセレクトってだけじゃなくて、あの「せんぱぁーーーいっ!」ってセリフなんかも、全力で可愛くて

思うに、眼鏡の男の子や実行委員長に引っ張り出される “男子の役目” を隠れ蓑にしなくても、正面から、まっすぐ自分の可愛さを押し出しても衒いがないほど、それだけ、ステージに立つ者としての自信が表に出て来たんじゃないかなって思えるところです。前田こころさんのこの先にめっちゃ刮目ですね。

ちなみに、描いてきたイラストって、イラストだけじゃなく、あのスライドショーっていうかアニメーション的な効果も自分で準備したんですかね。

12  岸本ゆめの(つばきファクトリー)
   Juice=Juice『Fiesta! Fiesta!

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熱く、私らしく、やりきります!!
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前回のソロフェスでは あぁ! の『FIRST KISS

岸本さんは、ちょっと可哀想だった。多くのリクエストがあったから、この楽曲を選んだという岸本さんだったけど…

でもね。
イベントならば、あの激しいダンスを岸本さんが再現しても、そのステージの全体を定まったアングルでしっかり見ていられるけれど、こういう「番組」だと、カメラのスイッチングがめまぐるしくて、せっかくの岸本さんのパフォーマンスが、変な形に切り取られちゃって、部分的にしかクローズアップされず、どんなパフォーマンスを繰り広げているのか、ちゃんとは、わからないんですよね。

カメラのスイッチングもね、その楽曲やダンスのフリに応じて、接写を細かく切り替える場合と、ロングでアングルを安定させて全体を見せる場合を、ちゃんと使い分けないと、メンバーが可哀想だよね。その意味で、岸本さん、惜しかった。

笑顔で乗り切ったパフォーマンス後のインタビューを終えた途端に泣いちゃったのは、自分なりに満足いかなかった自覚もありつつ、上で述べたことも影響していたのかなって。

この楽曲にリクエストが集まったのは、きっと先日の つばきファクトリーのファンクラブイベントでの企画が影響してると思うので、せめて、そのイベントのレポを張り付けておきます。

13  石田亜佑美(モーニング娘。’21)
   カントリー・ガールズ『どーだっていいの

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楽しんでぶつけます~~!!!
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前回のソロフェスでは アンジュルム の『忘れてあげる

昨年とは別の意味で、あたかもミュージカルのようなパフォーマンスを繰り広げた石田さんです。パフォーマンス後のインタビューで、舞美ちゃんも「ステージからはみ出して」とか言っていたほど。なんか、キャットウォーク的なところまで使ってます。

しかし、テーブルやそれを使った曲中の演出、ステージ狭しと縦横に動いてのパフォーマンスが目立つようだけど、歌い方に独特のアレンジをしていて、いろんな演出よりも、個人的には、そのアレンジ具合に聴き入っちゃいます。

それは編曲って意味でのアレンジじゃなく、石田さんが自分の声で歌いやすいように、楽曲全体のトーンを石田亜佑美側へと調律していたって意味で。

順位とかMVPとか関係ないとも言う石田さんですが、最初っから「順位とかMVPとか」を狙うのではなく、自分なりに自分らしい精一杯のパフォーマンスをした結果として「順位とかMVPとか」が後から付いてくるという、道徳の教科書に載せるべき生き様を示してしまったようです、石田さんってば。

14  小野田紗栞(つばきファクトリー)
   松浦亜弥『♡桃色片想い♡

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今年も1番かわいく頑張ります!!
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前回のソロフェスでは 松浦亜弥 の『ね〜え?

パフォーマンス前の「ヒソヒソカメラ」、小野田さん、さすがです。
自分の可愛さを強引に押し出すところは、一種、清々しいくらいです。さすがです。
(それでも、実は、ちゃんと引くところは引く良い奴であることは、こちらのレポを参照)

まったく同様に、オープニングのセリフ、「いくよっ!」も、小野田さんらしい清々しさに溢れています。めっちゃ可愛いです、小野田さおりん。

でもね、アウトロでキメ顔のあと、ほとんどのメンバーが “キメ顔しているメンバーの私” から、”やりきった素の私” に切り替わるときに、ふにゃっと笑顔を見せており、それはそれで、とても可愛く、メンバーによっては、思わず推変しそうなくらいに可愛い次第ですが、小野田さんは、アウトロの決め顔するときに眼の奥がドヤりまくっていて、気持ちの強さが感じられるんですね。そのあたりも、小野田さんらしいな、って。ええ、いろいろありましたけど、私は小野田紗栞さんを応援しています。

それにしても、今尚、これほど多くのメンバーが楽曲をチョイスするって、松浦さんの影響力には脱帽です。

15  山﨑愛生(モーニング娘。’21)
   アンジュルム『タデ食う虫もLike it!

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パンダさんパワーMAX!!
パンダさん愛
なめんじゃねぇ~
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前回のソロフェスでは 月島きらり の『チャンス!

事前のコメントに「なめんじゃねぇ~」ってフレーズが混じっていて違和感があったところ、愛らしいパンダさんが、こんな力強い楽曲をチョイスするとは!
しかも、力強さをちゃんと再現して、しっかり歌い切ってるし。

衣装チェンジもあったり、グラサンとペンライトによるコミカルな演出もあったりと、盛沢山でお送りされたメイちゃんパートだった次第ですが、歌唱にあたってトークのときと全然声色が違っており、意外と硬派なのかメイちゃん!と認識を新たにしたところ。

舞美ちゃんとのインタビューになったら、声の質も話し方も急にパンダさんになってるのが可笑しかったところですが、メイちゃん、パフォーマンスは緊張しなかったと、むしろトークが苦手なので、矢島さんとお話してる今こそ緊張してると述べています。
案外、思ってた以上に “硬派” であるらしき山﨑愛生さん、あの舌足らずな可愛らしい感じの受け答えは、苦手なトークをかわして乗り切る防護壁であった可能性が急浮上、本当のメイちゃんは、まだまだファンの前に明らかになっていないのかもしれません。

16  牧野真莉愛(モーニング娘。’21)
   藤本美貴『ブギートレイン’03

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逆転サヨナラ満塁ホームラン
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前回のソロフェスでは モーニング娘。の『ハッピーサマーウェディング

トップバッターの理子ちゃんが後藤さん曲をセレクトしたのもそうだけど、いや、こういう時代の曲を、今現在の20歳そこそこのメンバーは、どういう経路で知るんだろう?って思います。ハロコンでシャッフル曲にあったりするけど、そんなきっかけで好きになったとは、ちょっと思えぬものがセレクトされたりしてますもんね。それだけ現役のハロメンは、ファンが思う以上にハロプロ愛にあふれてるんだろうと、そう思っていたんですが…

舞美ちゃんとのインタビューで、楽曲セレクトの理由を語る牧野ラブリン、歌詞で “野球が歌われているから” かよ!って感じでひっくり返った次第。さすがです。

さて、そんな牧野ラブリン真莉愛さん、スタイルの良さが、驚天動地のバランスです。フリつけの関係上、ステップの途中で一瞬だけ “がに股” になっていてすら見栄えがするスタイルの良さ。
たとえば、歌唱力で突出したメンバー、ダンスの技量が卓越したメンバー、慈母の包容力に注目されるメンバー、同期愛があふれすぎてるメンバーなど、それぞれに特徴的な魅力が取り沙汰される中にあって、スタイルの良さだけで注目されるメンバーって稀有だったかと思います。それ単独だけでは、メンバーを代表する魅力として言挙げされにくい “スタイルの良さ” ってわけですが、それがラブリン牧野さんの場合には着目されるのは、背景として、それ以外の様々な要素スキルが、それぞれに(これまた)バランス良く調和してるからだろうと。だから、スタイルが良いってことに、安心して言及されるんだろうと。

牧野ラブリン真莉愛さん、気付いてみれば、全方位的な万能プレイヤーでもありました。(野球や道重さんが好きすぎて絡み難いけども|笑)

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さて、いよいよMVPの登場ですが、それにはページを切り替えて。

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