『ソロフェス２』が魅せるハロプロの神髄、51人による51通りの本気を全レビュー！

25　 譜久村聖（モーニング娘。’21）
　　 Juice=Juice『好きって言ってよ』

今が旬というなら、ハロプロリーダー譜久村聖さん、ものすごく美しいと思いませんか？
ってか、譜久村さん、めっちゃ妖艶で、どこを見れば良いんだか困った次第。衣装のチョイスのせいもあって、パフォーマンスしながら足がチラチラ見えてるのが非常に悩ましく、しかも、なんか譜久村さん、可愛い感じを封印して大人な感じで押し出してるもんだから、ほんまにどこを見れば良いんだか困った次第。

パフォーマンス終わりの舞美ちゃんとのトークでは、舞美ちゃんから「さすがハロプロリーダー」的な発言も飛び出したりして。

いやいや、舞美ちゃんだってハロプロリーダーだったじゃんとか、それはそれは微笑ましい場面も展開したんですけど、このパフォーマンス終わりのトークで譜久村さんは、”一人 Juice=Juice っていうのをやってみたかった” んだとかで、おっしゃるには、「一人の方が感情が伝わる」とのこと。これは、先だって配信された『エキストラ』の効果が良い感じに譜久村さんに響いてるのかな？って思うところです。
いつ、どうなるか、それはわかりませんが、もし将来、譜久村さんが M-line に移籍するなら、やっぱり譜久村さんが出演するステージには通わなきゃ、って。

26　 川名凜（アンジュルム）
　　 11WATER『BE ALL RIGHT!』

元々顔の造りがそうなのか、なんか最初っから嬉しそうな川名さんです。ずっと嬉しそうな感じなので、歌い終わっても、そんなに表情が変わらないのも特徴的でしたね。
川名さん、間奏部分でトランペットを演奏します。パフォーマンス後のインタビューで舞美ちゃんも言ってましたけど、一人で全部を歌っていて、そうでなくとも息が切れがちなのに、そこに重ねてトランペットだなんて、それだけでも尊敬ものですが、川名さんがおっしゃるには、管楽器の経験はあったけれど、とりわけトランペット奏者だったわけでもなく、たまたま家にあったから、やってみようと思ったんだとか。

そのトークの趣旨は、トランペットが得意なわけじゃない、楽器のセレクトはたまたまだった…　ってところにあろうかと思うんですが、”たまたまトランペットがある家” って、どんなんだって思います。やっぱり、みなさん、育ちが良いんですかね。

2003年産まれの川名さんがセレクトした楽曲も2003年リリースってことで、これまた…　って、ハロメンが思った以上に懐かしの楽曲をセレクトする、その “引き継がれてる感” に、これまでも言及して来ましたけど、意外と言うなら、そうした楽曲が2021年の現在にパフォーマンスされても、決して古さを感じさせないという点で、楽曲の命脈が保たれてるのも凄いです。
っていうか、若い新メンバーが、ハロプロ遺産を発掘してパフォーマンスする醍醐味は、そういうところにあるのかも知れません。

27　 井上玲音（Juice=Juice）
　　 ℃-ute『Crazy 完全な大人』

もしかして “髪型のせいかな？” などと、どこかに勘違いであったという理由を求めたいところですが、なんか井上れいれい、ちょっと℃-ute の末っ子、萩原の舞ちゃんに似てきた？って思いません？
もちろん正面から見たら、そんなことはないんですけど、カメラのアングルによっては、ときどき「えっ？舞ちゃん？」とか思って、ドキっとします。

そんな（どんな？）井上れいれい、得意のボイパは封印して直球勝負です。実際、ダンスなども真正面からコピーしてるもんだから、ますます（ところどころ）舞ちゃんに見えちゃったりします。

この辺りは、本当にハロプロの育成の凄みを感じるところで、特に活動時に接点もなかった先輩の楽曲を、（他の多くのメンバーの発言から推測して、このソロフェスでのパフォーマンスのためだけに、コレオグラファーの先生が付いて、時間を取って公式にレッスンしたりするわけではなさそうなので）ビデオを見たりして自主練するだけで、しっかりコピーできちゃうほど、メンバーたちには地頭ならぬ地ダンス力みたいなものが培われていて、すげえなって毎度思います。

パフォーマンス後のインタビューでは、舞美ちゃんが嬉しそうに「歌ってくれたのね」って。応じる井上さんも、「℃-ute さん大好きなので」とか返してるんですけど、舞美ちゃんは「ほんと？」とか言ってニコニコしてます。℃-ute 曲をセレクトしてもらって嬉しそうな舞美ちゃんって、単に℃-ute 曲がセレクトされたってだけじゃなく、℃-ute の疾走が最高速に達していた頃に並走していた者としては、なんだか万感の想いがあります。

28　 小野瑞歩（つばきファクトリー）
　　 ℃-ute『夜風のMessage』

今年も披露するのはフルートなんですが、「えっ？趣味に降格したんじゃなかったの？」（← 2019年の つばきバスツアーでの発言）って思うくらい、しっかりと長めのフレーズを演奏し切る瑞歩さんです。

℃-ute 曲を選んでもらって、やっぱり、めっちゃ嬉しそうな舞美ちゃん、パフォーマンス後のインタビューでは、昨年のソロフェス同様、新旧二大ニコニコ巨頭の対決となって、今年も見てるだけで、こっちの頬が筋肉痛に。

それでも、フルートよりも、舞美ちゃんに匹敵するニコニコよりも、静かに歌詞を歌っているときの、瑞歩さんの落ち着いた表情が美しくて腰を抜かします。綺麗になった…。

いや、ほんとに、ハロプロって凄いよね。
だって、こうして静かに落ち着いた表情で長年のファンを唸らせるメンバーは、ちょっと前まで、ファンとしてモーニング娘。のリリイベに参加してたんだよ！（← 瑞歩さんの千夜一夜イベントでの発言）

ちなみに、この瑞歩さんが着ている つばきの衣装が好き過ぎるんですけども（後程、希空ちゃんも同じ衣装で登場）

29　 生田衣梨奈（モーニング娘。’21）
　　 タンポポ『乙女 パスタに感動』

ガチで食べてる生田さん、楽曲に合わせて（昨年に引き続き）実食したのはスープパスタ。（ただし中の見えない丼状の容器に入っていて箸で食べる様はラーメンにしか見えず、舞美ちゃんにも「ラーメンだよね？」と突っ込まれていました）事前の抽選動画で言ってたとおり、MIP狙いに特化し、完食を目指して、なんと “座ったまま歌う” という新機軸。

しかしながら、やっぱり歌ってる最中は食べられないので、座ったまんまだと、まさに歌詞を奏でている肝心のところで、画面の変化が乏しくなっちゃいます。生田さん痛恨の企画ミスかと（← いや、突っ込み待ちかなって思いまして）

しっかり完食しましたってことで、インタビューする舞美ちゃんも、「とっても楽しかったです」って言う他ないよねってところ。

生田さん、カメラの向こうに向かって話すときも舞美ちゃんとトークする際も、なんとなく笑顔が固くて、表情を造ってるみたいな印象があります。でも、モーニングのDマガでは、全然そんなことはないので、10年選手にして、この辺りは生田さんの不器用さなのかな、と。

30　 江口紗耶（BEYOOOOONDS）
　　 ドリーム モーニング娘。『シャイニング バタフライ』

選曲にもビビる江口さん、モーニングの牧野ラブリンとは、また違った方向で、江口さんも抜群のスタイルを誇ります。いや、仕上がってるなあ…って思う一方、ってか足が長すぎではないかと、なんだか不安になるほどのスタイルです。パフォーマンス後のインタビューで舞美ちゃんと並ぶと、背の高さにもビックリします。って、そのインタビューの模様も見ていて思うのは、江口さん、パフォーマンス時の身体の動かし方こそカッコ良いってこと。

そんな江口さんのカッコ良さやパフォーマンスを見てると、以前「ひなフェス」でも感じたように、BEYOOOOONDS の楽曲も、コミカルなおふざけ方面ばかりじゃなくて、じっくり聴かせる楽曲や、真正面から盛り上げにかかる楽曲なんかを、もっともっと打ち出していくべきなんじゃないかと思うのでした。そんなに時間的な余裕もないんだし…

で、これは少々、恐る恐る述べてみる次第ですが、江口さんって、歌い終わりのドヤ顔が、ちょっと つばきファクトリーの小野田紗栞さんに似てません？

31　 山﨑夢羽（BEYOOOOONDS）
　　 ℃-ute | 矢島舞美『夏DOKI リップスティック』

総合司会が矢島舞美先輩だってわかってるのに、それでも敢えてこの曲を選んでくる夢羽さん、チャレンジャーです。パフォーマンス終わりのトークで、舞美ちゃん本人に向かって、この曲のバックダンサーのオーディションに落ちてたことや（舞美ちゃん「そんなのあったんだ！」）、舞美ちゃんがいることを知ってて選んだと語るのも、夢羽さん、素晴らしいです。

そのトークで舞美ちゃんも語っていたように、この楽曲はサビで同じ旋律がどんどん高くなっていくのがキツいってことですけど、夢羽さん、わりとそのあたりは、上手に抑え切ったようにも見えました。

舞美ちゃん、後輩たちが自分たちの歌を歌ってくれることについて、他意なく「ほんっとに嬉しいの！」って伝えてるところ、心が洗われますね。そう矢島さんから言われてニコニコしてる夢羽さんも…　なんだか、この図を見てるだけで泣きそうですよね。
℃-ute リーダーとして一時期のハロプロを牽引しただけでなく、私たちは、ハロプロがこんな先輩を持てていることの幸運を喜ぶべきかと。

32　 里吉うたの（BEYOOOOONDS）
　　 モーニング娘。『ジェラシー ジェラシー』

やっぱりダンスはオリジナルのものを自作して来ました里吉さん、昨年はダンスの迫力を押し出しすぎて部分的に自分で歌わないところもあったけど、今回は、がつんとダンスしまくりながら、全部しっかり歌い切っております。セレクトした楽曲に素直に従って、曲中のラップにも挑戦してます。

まずもって、ダンスが得意なメンバーが、特別にコレオグラファーの講習を受けたわけでもないのに（メンバーになった段階で、メイク講習やお肌のお手入れ講習は公式に受けているってことは、複数の証言あり）しっかり自作のダンスで挑むことに驚きです。

ダンスに集中するからといった言い訳を排して、しっかり（一人で！）歌詞をちゃんと歌い切ったところも、ほんとに凄い。そうではなかった昨年だとて、視聴者は基本、こんだけダンスに専心して身体を躍動させてるんだから（それでなくとも本来なら歌割を配分して複数人数で歌うべき楽曲を）歌詞に手が回らなくても、そりゃ、しょうがないって思ってたのに。
今般、しっかりダンスしながら歌詞も最後までフォローし切ります。

舞美ちゃんとのトークにあたって、微妙に息切れしてるのもリアルでしたよね。
うーたん、今年は泣きませんでした。がんばったね。

*****

個人的には明日のハロプロをリードする晩成する大器だと思う、Juice=Juice の（植村さんが落ち着いた分だけ）暴れん坊、松永さんが次に控えます。