『ソロフェス2』が魅せるハロプロの神髄、51人による51通りの本気を全レビュー!

17  野中美希(モーニング娘。’21)
   アンジュルム『赤いイヤホン

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音を聴いて
たのしんでくれたらうれしいです!
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前回のソロフェスでは モーニング娘。の『愛して愛して後一分

キーボード演奏や、自分でやったというサンプリング・編曲に注目が集まってますが、歌そのものの野中さんアレンジだけで十二分に聴かせます。

上の牧野さんの項でもコメントしたことにも似て、個性的な演出が、まさに演出として光るのは、その背景で、軸となる基幹のパフォーマンスがしっかりしていてこそ。その意味で、パフォーマンスの冒頭でサンプリング・編曲した曲をPCからセットした以外は、おもむろにキーボードに向かうのが間奏部分… っていうか、楽曲の一部だけに留まっていたのも良かったと思います。

見事、MVP を獲得した野中さんです。その受賞の瞬間の愛らしさについては記事の冒頭で述べたってことにして。
2019年の(目下のところ全力のモーニング単独ライブとしては直近のものとなる)KOKORO&KARADA ツアーでの、ピアノ独唱(あるいは佐藤まーちゃんとのデュオ)の印象もあることから、どうしたってキーボード演奏がその要因だと見なされやすいところですが、それを際立たせる、キーボード抜きの独特のアレンジ込みでの歌唱こそ、野中さん、堂々と見せつけてくれましたよね。

18  伊勢鈴蘭(アンジュルム)
   ℃-ute『夢幻クライマックス

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1回目のソロフェスを越えたい !!!!!
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前回のソロフェスでは つばきファクトリー の『ふわり、恋時計

さっきモーニングの牧野ラブリンさんのスタイルのバランスの良さに感嘆したところだったのに、もういっちょ、驚嘆させられます。昨年の初回のソロフェスでも、バレエ風のコンテンポラリーダンスで見せつけてくれたところですが、なんか(選曲した楽曲のダンスとも相まって)足がスラッとしていて、めっちゃ美しいです。改めて伊勢さんのスタイルに魅せられた次第ですが、ほんまに見るたびに綺麗になってますよね。

歌い終わって一瞬静止するタイミング、指先まできっちりバランスよく形を造っており、あらゆるところに神経が行き届いてるって感じなんですけども、アウトロが終わってニヤっと笑うのが、やっぱり可愛いですね。

伊勢さんのパフォーマンス、っていうか選曲を、℃-ute メンバーに報告しようとしてる舞美ちゃんも可愛いなあって思いました。まる。

19  一岡伶奈(BEYOOOOONDS)
   カントリー・ガールズ『傘をさす先輩

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歌声を聴いて下さい
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前回のソロフェスでは 氷室衣舞(CV 菅谷梨沙子)の『エレガントガール

ちょっとハスキーな歌声が、思った以上に心地好い一岡さんです。ハスキーな歌声のメンバーって他にも名前を挙げられるようにも思うけど、一言で “ハスキー” って言っても、かなり多彩な色合いがあって、それぞれに独特な声色だったりして、個別に適切に形容するのが難しいですね。で、一岡さんのハスキーな声色ですけど、なんだか聴いていて心地好いですよね。

それと、やっぱり歌い終わって急に笑顔になるところが可愛いです。

これも、歌い終わりで、作っていた表情を消して、普段の自分に戻って、ふと笑顔になる瞬間が魅力的なメンバーは他にも名前を挙げられるようにも思うけど、一岡さん、ほんとに「ニコ~~!」って感じで表情を崩すので、ちょっと抗えないところがあります。

舞美ちゃんとのインタビューで、「ちょっと失敗したところ」について、”そこも次の自分につなげていける” とポジティブな見解を示して、舞美ちゃんをも感心させる一岡さんですけど、やっぱり自分でパフォーマンスしていて、自分で「失敗したところ」って、自覚できるものなんですね。気を抜いて見てちゃ、ならねぇ、って感じですね。

20  上國料萌衣(アンジュルム)
   ℃-ute『美少女心理

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前回との違いを
見ていただけるよう
がんばります!!!
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前回のソロフェスでは 藤本美貴 の『ロマンティック浮かれモード

上國料さんって、あくまで個人的になんですけども、3年前のミニーズ企画の印象が強くて、しっかりしてるけど、それ以上に、小っちゃくて可愛らしいってイメージがあったんですけどもね。

そんな上國料さんのパフォーマンス、とても綺麗だったし、ダンスもカッコ良かった。事前の控室の様子や「ヒソヒソカメラ」の映像なんかは、あの、小っちゃくてチョコマカしながら、それでいて、しっかりと大人びた突っ込みを入れて回ってる上國料さんのイメージから、そう離れていなかったけれど、いざパフォーマンスとなると、ガラリと印象が変わるのが、プロだなあって思った次第。

いや、「プロだなあ」ってのは、上國料さんの動きとリハーサルでの様子について、パフォーマンス後のインタビューで舞美ちゃんと語っているところでも印象深かったところで、オーディションの最終面接だと思ってやって来た上國料さんを、合格を告げるために待っていたのが Berryz の清水さんと℃-ute の舞美ちゃんだったという、あのドッキリの場面を覚えてる皆さんにしてみれば、その舞美ちゃんから、玄人的な細部について問いかけられて、その問いかけに、きちんと応答してる上國料さんって、なんかプロフェッショナルなパフォーマーが成長して達成して継承していく一部始終を見せてもらってるような感じになりませんか。私は、なりました。

21  岡村美波(BEYOOOOONDS)
   Berryz工房『ギャグ100回分愛してください

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ニコニコ笑顔に
注目して下さい!!
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前回のソロフェスでは カントリー・ガールズ の『恋しくってごめんね

前回同様、セレクト楽曲の、そのコケティッシュで魅力的なポイントを、しっかり遂行し切ってるところには、心から刮目です。

コケティッシュを絵に描いたような楽曲をチョイスした岡村さんは、昨年も、カントリーの名曲『恋しくってごめんね』にチャレンジして、見事にそのチャレンジを成功裏に終わらせていたのでした。

いや、去年だけなら、たまたま上手く行っただけって逃げることもできたんですけど、2年連続となると、岡村美波さんがハロプロの “未成熟さの魅力を打ち出したコケティッシュっぷり” を代表するメンバーであることは、もう疑えないところです。

だって、BEYOOOOONDS 楽曲の衣装を、「この衣装は、この曲に会いそうだから」と、あえて流用してきたあたり、本人も、自分の魅力がどのあたりにあるのか、自覚してるっぽいですよね。

一方、懐かしい楽曲を目の当たりにして、「高音部を、もも(嗣永桃子)が練習してた」とか、舞美ちゃんがいろいろ思い出してるのも、得難いポイントだったかと。

22  橋迫鈴(アンジュルム)
   ハーベスト『フォレストタイム

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前回より成長したと
思ってもらえる
パフォーマンスが
できるように頑張ります!!
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前回のソロフェスでは ピーベリー の『キャベツ白書

昨年に引き続き、なんだか楽曲チョィスを初期SATOYAMAテイストで攻めてくる鈴ちゃんです。
やっぱり、こういうソロでの楽曲披露を見てると、ほんとにわずかの間で見違えるほど、メンバーが変貌してることに気づきますよね。鈴ちゃんも、めっちゃ可愛くなっています。踵と足の指球部分を交互に使って左右にスライドする動きなんか、可愛かったですよね。

そして、なんだか表情も明るくなったように思います。(いや、別にそれ以前が暗かったってわけじゃないんだけども)

パフォーマンス後のインタビューで、舞美ちゃんに「先輩になったね」って話をフラれても、”後輩の方がしっかりしてるから、私は別に変わりません” って、あっけらかんと。でも、そんな風に、あっけらかんとして笑っていられるだけの余裕が生まれてるってことでもあって、その意味で、鈴ちゃん、先輩になったし、なるほど、表情も明るくなったわけだな、って。

23  松本わかな(アンジュルム)
   ℃-ute | 鈴木愛理『通学ベクトル

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最後まで見逃さないでくださいね!
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今回のソロフェス2より参戦

そんな、“しっかりしてる” 後輩代表、松本さんです。
事前のコメントの「字」までが、端正ってわけじゃなくて、なんか活字のように “しっかり” しております。ラストのお菓子まで、ちゃんと自作です。

アンジュルムに入れ込んでいるヲタ知人より、松本さんの、見た目と実質とのギャップについて聞いてはいたけども、こうまで “しっかりしてる” とは予想外でした。一部に、年齢に見合わぬトークのしっかり具合から、卒業した梁川奈々美さんの面影を重ねる向きもあるみたいですけど、やなみん みたいに自分の饒舌さを自分で制御できないでいたような感じに比べれば、あんまり強めに前に出ない分だけ、松本さんの方が老成してるっていうか、まさに何度目かの人生って感じもいたします。

パフォーマンスを終えて舞美ちゃんとのトーク、舞美ちゃんは「愛理に似てるって言われない?」と。
これを受けて松本さん、ちゃんと愛理に似てると言われるのだと答えていますが、しっかり「光栄なことに」的な修辞を入れて、この辺りも人生5度目くらいを感じさせます。そんな松本さんは、現在13歳なんだとかで、舞美ちゃんは “この楽曲(『通学ベクトル』)のリリース時は、愛理も13歳だったんだ” と、なぜだか嬉しそうに語っています。

嬉しそうに語る舞美ちゃんよりも、それを受け止めてる松本さんの方が老成して見えるってのは、あくまで見た目だけのことでしょうけれども、そういう(「愛理も13歳だったの」って13歳の後輩に語ってる舞美ちゃんっていう)構図の全体を見ている私たちも、なんだか嬉しくなりますよね。

24  高瀬くるみ(BEYOOOOONDS)
   モーニング娘。『ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番

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一人の女の子が
変わっていく様子を
楽しんでください。
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前回のソロフェスでは ℃-ute の『Summer Wind

他のメンバーもそうなんだけど、よくぞ一人で歌い切るものだと感心します。

そんな高瀬さんは、事前コメントに述べた通り、楽曲の進行に従って表情を変えていくところ、弱々しい女性が自信にあふれた強い女性に変貌していくところを、歌いながら表現してみた…って言うんですけど、でも、それには “高瀬くるみが強すぎた” かなと思うところです。それほど、高瀬さんのビジュアルが前に出ていたかと。

って、これは高瀬さんだけに限った話ではないんですけども、なんだか、BEYOOOOONDSの皆さん、このところ、一時期の “研修生然とした佇まい” というか、まだまだ完成途上の未熟な段階なんですって顔に書いてあるような雰囲気から脱して、堂々と、一人でも十分にステージを張れる、一人前のプロって感じの顔つきをしています。
個人的には、今が BEYOOOOONDS の旬なんではないかと。

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続いて、新旧ハロプロリーダーがトークする譜久村さんの登場… には、ページを切り替えて。

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