『ソロフェス2』が魅せるハロプロの神髄、51人による51通りの本気を全レビュー!

33  松永里愛(Juice=Juice)
   松浦亜弥『オシャレ!

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楽しいステージを
お届けできるように
がんばります。
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前回のソロフェスでは Berryz工房 の『友達は友達なんだ!

セレクトした楽曲がリリースされた時点では、まだこの世に生を受けていなかった松永さんです。って、何度も言うようだけど、こういう楽曲セレクトって、感動する前に、ほんとに不思議ですよね。それこそ、ダンスが得意なメンバーにコレオグラファーの講習でも受けさせてるのかっていうように、ハロプロのメンバーになったら、過去の膨大な楽曲の蓄積を全部履修しなきゃいけないってカリキュラムでもあるみたい。半ば呆れています(← 良い意味で)

そんな楽曲を歌う里愛さん、実に楽しげで軽やかです。その水面下の白鳥の足掻きを知らぬ我々が軽々に述べて良いことであるとは思えないけれど、それでも敢えて言えば、”すげえ余裕な感じ” の松永さんです。なんだか、大器ですよね。 

パフォーマンス後の舞美ちゃんとのトークでも、セレクトした楽曲が難しいということを語り合ってるのに(舞美ちゃんの指摘に応じて、そうなんですよねえって、嬉しそうに応じてるのに)実際のパフォーマンスは、いかにも軽やかで、わたくし、個人的に、これからのハロプロを担う幾人かのうちの一人だと見ております、松永里愛さん。

34  森戸知沙希(モーニング娘。’21)
   Buono!『夏ダカラ!

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緊張しないように頑張ります!!!
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前回のソロフェスでは Berryz工房 の『あなたなしでは生きていけない

カントリー・ガールズがハロショでイベントしていた頃から、それなりに追従していたので、パフォーマンス面でも、ルックス面でも、ほんとに大きくなったなあ…って思います、森戸ちぃちゃん。大きくなったし、きれいになったなあ…とか思って見ていたら、セレクトした Buono! 曲について、舞美ちゃんとトークする中で、ももち先輩(嗣永桃子)について言及します。それほど内容のある まとまった言及ではなかったけれど、逆にサラっと「ももち先輩」って触れるあたり、危なく涙腺が決壊するところでしたよね、やべぇ、やべぇ。

やっぱり客席からのファンの歓声が欲しいという森戸さん、あの頃一刻も早く帰りたかったのにね。きっと、見てくれてる人は画面の向こうで歓声を上げてくれてるだろうと、画面越しの「ふぅ~~!」を想像して、ちゃんと照れずにパフォーマンスできたことをお知らせしてくれます。

それにしても、ステージを前後左右に自由に動いてパフォーマンスしてますけれど、この場位置の移動の仕方とかは、アドリブなんでしょうか。それとも事前にチェックして、”こう動こう” とか検討してるのかな。

35  稲場愛香(Juice=Juice)
   スマイレージ『ミステリーナイト!

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世界観をだせるような
パフォーマンスがしたいです。
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前回のソロフェスでは モーニング娘。の『恋ING

複数のメンバーで歌割を配しながら歌う楽曲を一人で歌ってすごいねって、ダンスしながら歌詞を一人で担うのがすごいねって、よく言われてるソロフェスですけど、グループでダンスして映えるフリつけを、たった一人でやり切って、しかも見映えするのは、さすが稲場愛香です。しかも、元来のスマイレージのダンスをそのようにリスペクトして完遂しながら、間奏にはオリジナルを入れ込んでくるとなると、感動する前に呆れかえるところです。すごいな。

そんな稲場さんも、綺麗になったなあ… って思います。稲場さんって、やっぱりダンスパフォーマンスが注目され、あざとい可愛さの “演出” でも知られてますけど、オリジナルのダンスに楽曲の元来のダンスを融合させたように、個々の魅力ポイントが融合して、稲場愛香が完成しているようです。

パフォーマンス後のトークで、舞美ちゃんが「降ろした髪まで踊ってた」って言ってたのが至言。

36  笠原桃奈(アンジュルム)
   Juice=Juice『Va-Va-Voom

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私にとっては絶対にラストのソロフェス!
サイコ~に楽しんでいきたいと思います
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前回のソロフェスでは High-King の『シンデレラ/コンプレックス

主旋律とコーラスのかぶせを同時に全部自分でやっていたのには驚きます。
間もなく卒業を控えている笠原さん、セレクトした楽曲の歌詞が自分の心境に当てはまっていると。「まだ全然 本気を見せてない」ってところなのか、「スピード上げていいじゃない 行きたいとずっと願った場所まで」ってところなのか、具体的には語ってくれなかったけれど、前向きな卒業なんだってことを示唆しています。

確かに、実に楽しそうなパフォーマンスでした。… って、事後の舞美ちゃんとのトークで、改めて笠原さんが17歳ってことに気付いて、もう一度びっくり。今般は参加が間に合わなかった新メンバーたちが、おおよそ、そのくらいの年齢であって、笠原さんは、その年で、次の「行きたいとずっと願った場所」へ向かうんですね。

37  金澤朋子(Juice=Juice)
   太陽とシスコムーン『Everyday Everywhere

コメント
とにかくじっくりと
歌を楽しんで
いただきたいです。
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前回のソロフェスでは 松浦亜弥 の『想いあふれて

金澤さんがパフォーマンスを始めたタイミングで、カメラからの映像が、金澤さんの上半身をやや下から画面に収めたところ、太陽とシスコムーンのメンバーがそこにいるのかと思ったよ。事前の「ヒソヒソカメラ」でも、現役最年長であることの自覚に触れていた金澤さん、あえてお姉さまな楽曲を狙ってるんじゃないかと。

そんな具合に、むしろ老成した魅力を醸しつつあるのは、金澤さんの歌い方についても同様で。

シャクリや文節の切れめでのシャウトが細かく入る(いわゆる)ハロプロ歌唱に、従来からあまり忠実ではなく、口蓋内部で音を反響させるような発声の仕方をしていた金澤さん、今般の楽曲チョイスは、旋律に声を乗せにくい非常に難しい楽曲となります。

そんな金澤さんの難しいチャレンジが成功裏に終わったのかは、パフォーマンス後の矢島先輩が「ディナーショーの気分だわ」って言ってたことで明らかかと。

38  谷本安美(つばきファクトリー)
   真野恵里菜『My Days for You

コメント
1番最後の演出!!
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前回のソロフェスでは カントリー・ガールズ の『書いては消してのI LOVE YOU

歌やダンスの要素スキルではなく、そうした要素スキルの融合でもなく、あくまでも谷本安美が完成しています。こういうメンバーが、オーディションで(個々のスキルが拙い段階で)目をつけられ、正規メンバーに抜擢されていくって、ほんとに事務所の見る目の確かさにこそ驚嘆する次第。

って、たった今、個々のスキルではなくメンバーとしての全人性に言及しておきながら恐縮ですが、安美ちゃん、歌が向上しすぎ!
危なげなく聴いていられるってレベルを超えて、もう心地好く、あの高めの(どこか)くぐもったような声が響いてきます。

最後に花束を渡す演出、ありきたりだけど、セレクトした楽曲の「あなたの為に花束にして送りたい」って歌詞へのオマージュだって思ったら、急に眼から体液的にマズいことになりそうになって。いや、花束をカメラに差し出す安美ちゃんの目が文字通りキラキラしていて、やられました。

谷本さん、こんなに美人なのに、まっすぐにケラケラ笑うところ、良い奴だよね、って思います。

39  佐藤優樹(モーニング娘。’21)
   メロン記念日『赤いフリージア

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やり切ります♡
  やり切る!!
    やり切ります♡
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前回のソロフェスでは 松浦亜弥 の『dearest.

事前の意気込みを語る「ヒソヒソカメラ」で、自分が所属してるグループが「’21」か「’22」か、一瞬迷った佐藤のまーちゃん、まさかそんな長い間、パフォーマンスから離れてたってわけでもあるまいに、さすがですよね。

やっぱり抜群のパフォーマンス感覚だと思うのは、楽曲が滑り出して、順調に歌い始めるや、それこそ “縦横に” ステージの前後左右を使い始めて、自由に動き回りながら、しかし同時に、ちゃんとダンスを(独特に崩れながらも)踏襲していたりするところ。もう、一刻も早い佐藤まーちゃんのステージ復帰を祈りたいですよね。

この楽曲セレクトも、どこか低めで調整したかのような『赤いフリージア』であり、その意味で佐藤優樹の『赤いフリージア』であったことは、素晴らしかったという賛辞と共に明記しておきたいところ。

パフォーマンスの後で、舞美ちゃんに「おかえりなさい」って言われて、「まだ帰ってきてないんですけど」って笑いながら応じていたのは、心から佐藤優樹だったかと。

40  加賀楓(モーニング娘。’21)
   後浦なつみ『LOVE LIKE CRAZY

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かっこよくキメました
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前回のソロフェスでは モーニング娘。の『シルバーの腕時計

一体に、かなりの古参のファンでも、すぐには出てこないような楽曲を、その楽曲がリリースされた頃には、まだまだハロプロなんて知りもしなかったメンバーが、どうしてセレクトするのかってことは、何度も言及し、不思議に思ってきたところですが、その一端が加賀ちゃんによって明かされます。

ヒップホップが好きで、その方向でのパフォーマンスをしたいと思った加賀ちゃん、そうした希望演目のコンセプトを伝えて、スタッフさんと一緒に “楽曲を探した” んだとか。その経緯を「ダンスありきで探した」とおっしゃる加賀ちゃんですが、やっぱり、楽曲を “探す” んですね。

そんな加賀ちゃんは、これまたオリジナルなダンスを自作してのパフォーマンスにチャレンジです。事後のトークで舞美ちゃんも言うとおり、立ち姿がカッコ良く、惚れ惚れするほどイケメンな加賀ちゃんです。

いや、それこそ、スタイルの均整がとれまくりな牧野ラブリン真莉愛さんと(実際のモーニング娘。のステージを実見するなら)双璧をなすカッコ良さで知られる加賀楓さんです。一部のアルバム曲に非常に謎な楽曲が含まれていて話題のモーニングでもありますが、牧野さんと加賀ちゃんの双璧が健在なうちに、この2人が中心となって活躍できる楽曲がもたらされんことを

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続いて登場する岡村ほまたんが、こんな “あざとい” 演出をするんだ!って驚いたところ、軍師は別にいた、って顛末は、次のページにて。

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