加賀温泉郷のサイトがリニューアル! まるで加賀楓 個人サイトの様相に

加賀温泉郷のサイトがリニューアルされている。
が、さすがにこのサイトについては、公式サイトを模したフェイクサイトなのではないかと疑う向きもあった。なにしろ、サイトのURLが「https://kagakaedeonsenkyo.com/」となっており、しっかり【kagakaede】の文字列が含まれているからには、これはファンが作ったフェイクサイトなのではないのかと。

なにしろ… を重ねれば、たとえば温泉郷へのアクセスなど、通常こうしたサイトにあって然るべきトップに並ぶメニューなども見当たらず、ほとんどモーニング娘。’21メンバー 加賀楓 のビジュアルサイトといった押し出しだからだ。

https://kagakaedeonsenkyo.com/

それでも、さすがに過去のポスターからミニパンフレットにも採用された素材がふんだんに使われており、ファンが作ったフェイクだとしたら、ずいぶん危ないものでもあるわけで、一部のファンはこのサイトに対するスタンスを決めかねているところすら見られた。もちろん、加賀温泉郷の加賀楓推しの強烈さを率直に喜ぶファンが多く、別段オフィシャルであるかどうかなど判断せず、たくさんの加賀楓の写真や動画などを楽しめるだけ楽しもうとする向きもあった。

そんななか、4月の26日に、加賀温泉郷の通販サイトである「かいねや加賀」のアカウントが、しっかりと「https://kagakaedeonsenkyo.com/」のリンクを貼ったツイートを放流したことにより、このサイトがフェイクではなく、正式なものであることが明らかとなった。もちろん「加賀温泉郷のサイト」というものには、参画団体や外郭団体など、いくつもの主体がそれぞれに企画・製作・運営しているものが複数あるため、単純に「オフィシャル」とするには若干の留保が必要だが、少なくともフェイクサイトではなく、加賀温泉郷の正式なサイトであることは間違いない。

だが、そう明らかになってみれば、上掲のサイトが(一般の観光地や温泉を紹介するサイトに見られる定型とは、あまりに違って)あまりにも加賀楓をメインコンテンツとして推していることに驚くのではないだろうか。それこそ、ここで百万言を費やすよりも、サイトにアクセスして少し下までスクロールしてみれば一目瞭然だ。

モーニング娘。’21 の13期メンバーである加賀楓が、加賀温泉郷のPRに観光に大きな貢献をしてきたことは今更、言うまでもない。(記事末関連リンク参照)
しかし、そうであっても、これでは温泉郷や観光地をPRしているというよりは、ほとんど加賀楓をPRしていると見紛うばかりのもので、温泉郷の宣伝に加賀楓が貢献しているというレベルを超えているとの指摘にも納得だ。

もはや「観光ビジネスではなく加賀楓ビジネスだ」というファンの声すら聞こえるほどで、そうした中には、加賀温泉郷については、こうしたサイトを展開するほどまでに、観光地とアイドルのコラボレーションが上手く展開したということだろうと見る向きもある。

上掲の「かいねや加賀」アカウントが述べるとおり、緊急事態宣言も度重なる昨今の状況にあっては、軽々に遠出して温泉に浸かりに行くことも難しい面があろうが、事態が落ち着いたならば(少なくともハロプロのファンにとっては)加賀温泉郷を加賀楓と切り離して考えることはもはや不可能となっており、その意味で、いわばCI(コーポレート・アイデンティティ)的に近来希に見る大成功事例と言って良いのではあるまいか。

何事も、やるなら徹底的に。
加賀楓と加賀温泉郷の事例からは、こんな教訓も学べるのかも知れない。そして同時に、コロナ禍に負けぬ観光地の心意気も。

(文=椿道茂高)

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