つばきファクトリー9thシングル、ついにオリコンウィークリー1位獲得!

リリースタイミングでの他のアーティストの動向によっても左右されるのだから、必ずしも、こうした順位にこだわる必要はないよね… 一部のファンの間では、そのような声もないではなかった。しかし、やはり結果が出て見ると、メンバーたちだけでなくファンの間からも喝采が轟いている。

つばきファクトリーの最新シングル『アドレナリン・ダメ/弱さじゃないよ、恋は/アイドル天職音頭』が、7月5日発表の最新「オリコン週間シングルランキング」にて、ついに初となるウィークリー1位を獲得した。

この、つばきファクトリーの9枚めとなるトリプルA面シングルは、発売前に『アドレナリン・ダメ』のMVが公開されるや、かなりの勢いで再生数が上昇し、発売日を待たずに100万再生に達し(2022.7.5 現在、163万再生を超えている)、つばきファクトリーにとって新たな、いや、12人体制の新制つばきファクトリーにとって初の、グループを代表するような曲となるのではないかとも見られていたが、その見方は裏切られることはなさそうだ。

つばきファクトリーは、2015年に Berryz工房のスピリットを継承するとして、先に2014年末に結成されていた “こぶしファクトリー” と姉妹グループ的な位置づけで結成された。こぶしファクトリーが、がなりを多用した太めの歌唱や強めな押し出し、コミカルな展開を前に出してくる一方で、つばきファクトリーは、たおやかで儚いイメージが強く、むしろ、”印象が薄い” とすら言われていた。他のハロプロの先輩グループの履歴や、同時期に結成されたグループなどに比べて、メジャーデビューや単独のライブツアーなど、グループとして経験していくべきステップの進捗が緩やかであることも、多くのファンにとっては、ある種、もどかしい思いとなってもいた。さらに、その歴史の中では、存分にポテンシャルを発揮する機会には、思った以上に恵まれなかったという経緯もあった。

しかし、そんなつばきファクトリーも、熟成にじっくり時間をかけたと表現して良いものか、メンバーたちは結成から7年を経て、ビジュアル的にも大きく成長している。同時期に結成され(つばきファクトリーに様々な意味で先行し)た複数のグループが活動を終了していく中、自らの在り方に踏み止まりハロプロの立派な一翼として大きく成長していたことに、むしろ長らく伴走してきたファンこそ(気が付いてみれば)驚くと言った有様で、この9thシングルのプロモーションとして各種のチャンネルでは(YouTube 専用チャンネル「つばきファクトリーのhappyに過ごそうよ」からインターネットサイン会まで)かつて “おとなしくて個性が見えない” とされたことが嘘のように、自由で闊達な、だからこそ魅力的な個性を縦横に発揮するようになった。そこへ、過去を通覧しても、かなりの逸材ぞろいとされる新メンバーも加入し、いよいよ勢いづいていると見られていた つばきファクトリーだが、今回、初となるウィークリー1位に輝いて、その “勢い” が客観的数字によっても裏付けられた次第。

アイドル界の中心で輝くグループになりたい… 結成当時から、メンバーたちが、そう抱負を述べていた つばきファクトリー。2022年にあって活動7年目を迎え、いよいよその抱負は現実のものとなりそうだ。

(文=椿道茂高)

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