“ハロヲタで良かった” と心から感謝した中野のステージ！～M-line Special 2021 Make a Wish!＠中野サンプラザ～

控えめ雅ちゃんに シークレットゲスト高橋愛　コミカルソングを制作中？

サプライズゲストは、これまたレジェンドであるモーニング娘。５期メンバーにして６代目リーダーの高橋愛ちゃん。（ほんま、詳述はしませんが、ハロプロのOGって衰えない人ばっかり！）

れいなと雅ちゃんと３人で『およげ！たいやきくん』を歌います。
なんでも、これまでもこっそりアーティスト名は伏せたまま有線で放送してたとかで、今後、この３人はユニットを組むようです。名付けて「たいやき　たべたの　なんで？」。それぞれ「た（かはしあい）いやき　た（なかれいな）べたの　な（つやきみやび）んで？」と、個々の名字にちなんだユニット名なんだとかで、MCにあっては、この先、別途コミカルな楽曲の制作も進行中だとのこと。
それはそれで超楽しみですよね。

このお知らせで特筆すべきだったのが、雅ちゃんが可愛かったこと。
いや、田中さん、愛ちゃんと並んで、一番背が高いし、衣装的にも、一番にイカつい感じで、言ってみれば見た目だけでは一番にお姉さんで一番に場を仕切りそうな印象なんですけども、なんか田中さんと愛ちゃんに微妙に遠慮してるのか、どことなく控えめな雅ちゃんが可愛くて。しかも、この『およげ！たいやきくん』のダンスがまたピョンコピョンコしていて、もう雅ちゃん、めっちゃ可愛かったです。

シークレットゲストってことですけども、相変わらず田中さんの仕切りにグダグダに絡んでる愛ちゃんだったりして、愛ちゃんらしさも満開です。ライブは、終わりのご挨拶を済ませてから、最後に20曲目の『シャボン玉』に移って、そして大団円という展開なんですけどね、このラストの『シャボン玉』には、高橋愛さんも参加します。で、終わりのご挨拶の後に愛ちゃんが呼び込まれるわけですが、すでに既述のとおり、みなさん、なかなかに感傷的なご挨拶をするもんですから、呼び込まれて登場してきた段階ですっかり大泣きしてるんですよ、愛ちゃん。もう、これが、可笑しいやら、愛らしいやら、懐かしいやらで、往年のプラチナ期のライブMCを思い出させる…　なんて、今更言うまでもないですよね。

そういった心和む場面に続けて披露される『シャボン玉』なんですけども、高橋愛、田中れいな、道重さゆみの３名が、がっつり揃っての『シャボン玉』披露だなんて、それこそファンは夢に見たどころか、夢にすら見ていなかった、予想を超えた場面だったのではないかと。（すくなくとも報告者にとっては）

現役時代を通じても過去最強の『シャボン玉』パフォーマンスだったと言って良いかと思います。本気で。

最後に道重さんのこと

そんな道重さんは、夜公演の終わりのご挨拶ではアップフロントを去る PINK CRES. の２人に感傷的なコメントを残したことは既述の通りですが、昼公演の終わりのご挨拶も、なかなか刺さるコメントを。

道重さんは、ライブ前半戦にて、ゲストで迎えた譜久村さんと『好きだな君が』を歌います。
フクちゃんと一緒にこの曲を歌う機会が多かったことに触れ、自ら、あの2014年の横アリでのアクシデントについても話してくれます。曰く、あの時『好きだな君が』を歌ってる時点で、もう足が痛くて動けなかったと。続けて、卒業後に休養して再生してからも、現役メンバーの武道館公演とかにお呼ばれしてゲスト参加する際は、やっぱりフクちゃんとこの曲を歌ったんだけど、のどを痛めていたりして、万全な状態で披露できることはなかったのだ、と。
だから、今日が本当に久しぶりの完全版『好きだな君が』になりますと、そう道重さんは続けます。

そんなご挨拶を昼公演でしておいて、夜公演のご挨拶でサンプラザ全体に響くコメントを放った後、道重さんは、こんなお話をしてくれます。

曰く「私（＝道重）はネガティブになることも多いけれど、ファンの皆さんのおかげで前向きになれる。ファンのみなさんの持つ力はすごいし、皆さん、ほんとに居てくれて良かったって思います」と。良いことばかりじゃなかったけれど、乗り越えてきて良かった…って。

もちろん、この「良いことばかりじゃなかったけれど、乗り越えてきて良かった」は、普通に解釈すれば、直前に話していたファンの皆さんへの感謝やコロナ禍でもステージに立てることへの感謝に掛かってるのは言うまでもないわけですけど、昼公演のご挨拶での、横アリでのアクシデントや、卒業後の武道館ゲスト出演なんかに触れたっていう流れを踏まえてれば、この「良いことばかりじゃなかったけれど、乗り越えてきて良かった」が（しかも道重さん、ウルウルしながら言うんですもの）如何にファンに響いたか、これまた敢えて言葉にするまでもありますまい。

ええ、全編通して、実に素晴らしいステージでした。

おわりに　心からハロヲタで良かった

と、あくまで報告者の印象に残ったところのみをピックアップしてお知らせしたわけですが、こういったエモーショナルなフック満載で、さらには、道重さん＆田中さんとか、道重さん＆譜久村さんとか、愛ちゃん＆れいな＆道重さんとか、往年のあれこれが蘇るようなセッティングにあって、往年のあれこれを超えるパフォーマンスが飛び出したり、小片さんが復活していたりと、もう話題てんこ盛りすぎてレポの構成もへったくれも、あったもんじゃない怒涛のライブだった次第です。で、その上に、冒頭で掲げたようなセットリストが披露されるわけですから、控えめに言っても「最高 of 最高」と言うほかないかと。

2021年６月20日に聖地中野サンプラザで開催された M-line Special ライブは、心からハロヲタで良かったと思わせてくれる至高のライブだったのでした。
…ってか、この方向で M-line を充実させるんなら、もう、いろいろ降参ですよね。

（文＝kogonil）