夢に見た武道館は正夢になった! 2nd Step の一歩目としての つばきファクトリー コンサート2021 『CAMELLIA~日本武道館スッペシャル~』

プレッシャーを受け入れた?実質サブリーダー 新沼希空

すっかり新人さんたちの終わりのご挨拶をご紹介しちゃいましたけど、終わりのご挨拶は、それぞれに感慨がこもったものとなりました。希空ちゃんは、ライブ終わりのご挨拶では、リハーサルでは不安だったという趣旨のことを述べます。

そんな希空ちゃんは、ライブ終盤の MC で進行役を務めます。希空ちゃんが進行役となった MC では、”今般の武道館公演に向けてメンバーが取り組んだこと” というテーマで、数名のメンバーが発言します。その発言の内容は下記の通りなんですけど…

小野瑞歩 今まではレッスンやリハーサルのVTRでは自分しか見なかったけど、武道館のリハーサルVTRでは、他の人のことも、しっかり見ようと心掛けた
秋山眞緒 お味噌汁を自分で作って、朝食べてからリハーサルに挑んだ
岸本ゆめの ジムに通った。筋トレとか言ってるけど、意外と続けられない人なんで、通っちゃいました。衣装も可愛いけど、スタイルも見てな

希空ちゃん自身は、上のMCで、朝晩、毎日2回のパックでお顔のケアに心掛けたと言います。

そんなにお顔のケアを心掛けながら、武道館までのリハーサル期間中、けっこうな日数にわたって自撮りなしのブログをアップしていた希空ちゃんです。そうしたブログの記述からも、武道館当日まで、かなりのプレッシャーを感じていたようです、希空ちゃん。繰り返し、リハでは不安でしたと、ライブ終わりに、そう感想を述べてます。実際、ここで MC の進行役となっていることからも、現在にいたるアレコレの変遷を踏まえて、希空ちゃんはサブリーダー的な立ち位置で、いろんなことを背負うことになったようです。しばらく写真がないブログが続いた時も、いろいろ思い悩んで体調もすぐれないときもあった旨、書いてくれています(参考|希空ちゃんブログ「きそ、武道館ありがとう!新沼希空」)。

思えば、誰かが常にメインで前に出ているときに、後ろで自由にしているその姿が猫のようでもあり、希空ちゃんの持ち味でした。古い話で恐縮ですが、デビュー前の New FES の際、トークコーナーでつばきメンバーは後列の背の高い椅子に座ることになり、みんな行儀よく形よく座っていたのに、希空ちゃんだけが足をブラブラさせて遊んでいたり、ずっと自由でした(参考|「Hello! Project New Fes Ⅱ@五反田ゆうぽうと レポ 「可愛いは正義」にねじ伏せられた初秋」)。それが、このところ、希空ちゃんの “面白さ” っていうか、型破りなところが見つかっちゃって、いろんな場面で前に出なきゃいけなくなってることも、微妙なプレッシャーなのかも知れません。

でもね。
(プレッシャーがあったことは述べても)以前のように、「でも、わたし、泣かなかった!」といったことをアピールすることはありませんでした。希空ちゃん、どこか、そのプレッシャーを、しっかりと受け入れているようです。

12人全員が素晴らしかったし、12人全員がパフォーマンスのキーパーソンだった中で、希空ちゃん(ハーフアップのツイン?みたいな独特な髪形も相まって)目立つこと!
どこか弾むようなダンスもそのままに、新沼希空さん、武道館の大舞台で、やっぱりピョンコピョンコ跳ねてました。『春恋歌』の「♪春に着替えようかコート脱いで」のところでピョンとジャンプする希空ちゃんとか。

冒頭で、すっかり樹々ちゃんについて言及しちゃいましたけど、何を隠そう、この報告者は新沼希空ちゃん推しなのです(こそっと告白してみた)。

いろんなものが成長中 秋山眞緒

躍動していたと言うなら、それは秋山さんこそ。
元々ダンスの切れ味で知られる秋山まおぴんですから、今般の武道館でも、その(痩身で目立つ上に肢体の動きのストロークが大きい動作で)目を惹きます。しかしながら、真に刮目すべきは、まおぴんに割り振られた歌割の歌唱パートだったり。…と、述べた通り、ダンスにこそ注目されてきた秋山さんですが、今般、その歌唱の成長っぷりに驚かされた次第。このうえ、歌まで上手になっては、完全無欠じゃないですか。

秋山まおぴんは、これまでグループの中で末っ子として愛でられていたところに、新人さんを迎えて、急にお姉さん的な立場に自ら順応しようとしていて、DVDなどでも、これまでの奔放なリアクションを若干封印気味だったりします。その上で、これまでダンスパフォーマンスの影に隠れて、あまり注目されなかった歌唱力が伸びてるってわけで、なんだか、メキメキと音を立てて成長してるのが見えるようです、秋山さん。

でも、お姉さん組になってからつくった前髪の合間から、また微妙にデコが透かし見えるあたり、末っ子の立ち位置に戻りたいようでもあったりして(笑)

ライブ終わりのご挨拶では、武道館を踏めて、すごい幸せであることを表明しつつ、「つばきの空気が大好き」だと宣言していた秋山さん、その大好きな雰囲気の中で、これまで末っ子として愛されてきたわけで、その大好きな雰囲気の中で、これからお姉さんとして振舞って行くんですね。次のDVDマガジンも、めちゃくちゃ楽しみですよね。

…って、秋山まおぴん、『ハッピークラッカー』とか『足りないものを埋めてゆく旅』で、泣きそうなように表情を歪めてなかった??

いよいよ背中で語り始めた 小野田紗栞

ライブ終わりのご挨拶で、武道館に立てたのは「応援してくれる皆様のおかげ」だと、定型的なお言葉に付け加えて、しっかり「今日も可愛い紗栞を」存分に発揮できたことを強弁する小野田さん。

メンバーたちや周囲の関係者から、ときにスルーされても、あくまで “私って可愛い” を押し通す小野田さんですが、実際に可愛いから困ったもんですよね。そのように「押し通す」ところから、どこか一方的で自分中心な印象も強めですけど、小野田さおりん、ちゃんと周囲を見ているし、自分やグループを巡って、いろいろ取り沙汰されているアレコレを、きちんと踏まえて、時に胸を突くような発言をしたりブログをアップしてくれたりします(記事末参照)。

そんな小野田さんだって知っているから、”一面的で一方的なタレント” ではなく、迷ったり葛藤したり、怖さも感じたりしている “ちゃんと可愛い” 女の子であるとわかっているから、そんな さおりん が、アイドルとして武道館のステージでパフォーマンスしている姿に、やっぱり感動します。

“自分可愛い” を押し出す小野田さんにとっては不本意かも知れないけど、上に述べたところから、私は(複雑にフォーメーションが転変するパフォーマンスの中で)小野田さんの後ろ姿にこそ、いろんなものを感じる次第。

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あまり長くならぬよう、削って削って記事化していることに軽く触れつつ、このあたりで一度ページ切りを。

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