Juice=Juice、静かにオリジナルな強みを熟成させていた3ヶ月越しの武道館振替公演!

Juice=Juice CONCERT TOUR ~final: nouvelle vague~〔承前2〕

さて、この辺り(『イニミニマニモ』で曲調を変えて)から、ライブは後半戦へ向けた盛り上がりを見せ始めます。

14. Vivid Midnight

正面ステージから左右のウイングにまで広く展開するメンバーたちです。
個々の歌割りで、ちゃんと歌割の歌詞に応じた表情を作って “演技” をしてるメンバーたち。さすがに段原瑠々さん、井上玲音さんが熟してるんだけど(繰り返し前ページで述べた段原、井上の技量が Juice に相応しくチューニングされていることも明瞭ながら)、一生懸命さが愛らしい新メンバーと… そして何より微笑ましいのがニコニコしてる三代目植村あかりさんだったりして。
… いや、植村さん、可愛いよね

15. POPPIN’ LOVE

楽しげにセンターステージへ移動するメンバーたちですが。
遠藤彩加里さんのすっかり慣れたかのような振る舞いに、ものすごい大物なのでは?との疑惑も浮かびつつ、おなじ “あかり” ってことで、Juice=Juice も10年目でして、なんだか慣れてしまったのか、すっかり見過ごしていましたけども、知ってたはずなのに、写真集の販促の握手会にも何度も通ったのに、わたくし、体調不良でありながらファンのためにって笑顔で握手会を開催してくれた頃から通っていたのに、今更ながら、植村さんって、か、か、可愛いよね!

16. 生まれたてのBaby Love

ライブ後半の盛り上がりに、まずは大きく華を添えます。待ってました。さすがです。すばらしい楽曲であって、どこまでも Juice=Juice らしい(それが何かを名指し難いものがありますが)鉄板の楽曲です。

センターステージやウイングに散っていたメンバーが正面ステージに集合するのは、それだけで盛り上がるところですが、やっぱり『生まれたてのBaby Love』は素晴らしい名曲です。そして、工藤由愛さん → 井上玲音さん → 松永里愛さんというラストの斉唱の流れは、ハロプロの斉唱が響きまくる超名曲の中でも屈指。さらには、工藤タコちゃんも、井上さんも、里愛さんも、この楽曲が Juice=Juice 鉄板と認められた段階ではメンバーではなかったというのに。… すばらしいですね。

ただし、植村さんに膝枕する井上さん、それだけは反則だろ!

*****

MC… というか、江端、有澤、入江の3フラワーが会場を煽って(大きくなりましたね、3人とも…)。

17. Never Never Surrender

すっかり “待ってました” な楽曲が続きます。けども、やっぱり不思議なのは、個人的な見解であるとお断りして述べる次第ですが、この楽曲は最初にお披露目された頃は、こんなに “待ってました” な楽曲になるとは思ってもいませんでした。他のグループの鉄板曲は、その初披露の段階から “ああ、こりゃ鉄板だわ” って思うのに、Juice=Juice のいくつかの楽曲は、後になってから、大きく楽曲としても成長するってことを知らされる点で、やっぱり特殊かと思う望月の…

何より楽曲の終盤へむけてメンバーがみんな楽しそうな顔をしてるのが、楽曲のこなれ具合についてメンバーとも共有できているようで嬉しいですね。

そしてはっきりと。
有澤一華さんの斉唱に驚きます。
これで有澤さんまで斉唱メンバーってことになったら、Juice=Juice の喉担当メンバーは渋滞するんじゃないかしら。

18. CHOICE & CHANCE

待ってました曲が続きます。

イントロからオープニングの拳を突き出すダンス、たとえば、もう佳林ちゃんさん居ないのに、シルエット(正面ステージの背景からの演出でメンバーのシルエットが際立った場面でもあったんですよ)が、どこか佳林ちゃんみたいで。メンバーみんな。
グループの味わいという意味で、みんなが佳林ちゃんみたいに見えたことに、ちょっと自分で驚いた次第

ラストの印象的な歌割りは工藤のタコちゃん。
こういう歌割を任せられるメンバーばかりで、やっぱり Juice=Juice も多士済々ってことで、ほんまにハロプロは凄いな、と。

19. Borderline

このあたりは “怒濤の” といって良い感じで “待ってました曲” が連続します。

そして入江里咲さんの力強さに改めて気づかされます。
前のページでも述べてたように、ライブの前半戦でも、入江さん強いなって思ってたんですけど、それはメイクのせいかなあとか思っていました。でも、ライブの後半戦で改めて(他のメンバーのいろんな魅力に目移りする中で)気づかされて見ると、それはメイクのせいなんかじゃなく、はっきりと入江里咲さんが力強いのだとわかります。

元々、個人的で主観的なレポ記事ですが、一層、個人の所感です的な記述を深めて申し訳ないんですが。
あのね、個人的に、とあるメンバーの印象を上書きしちゃいそうだったから、あんまり見ないようにしていたメンバーがいたんですよ。どこがどう、ってわけじゃないけど、なんとなく似てるもんだから、以前からのメンバーの印象を上書きしちゃうのが嫌だったので、その似てる新メンバーのことは、あんまり目に入れないようにしてたんですね。
でも、もう無理だわ。すばらしいので、見ないでいることなんて不可能。

双方に失礼だから、上の段落、誰だか明記しない方向で。

20. KEEP ON 上昇志向!!

そんな “待ってました” な楽曲に成長するだなんて思ってもみなかった… って上で述べましたけど。
私、この曲が初めてハロコンで披露されたときは、なんとなく微妙な印象を受けたんですよね、実は。しかし、いつしか準鉄板レベルに。こういう楽曲は、わたくし個人的に、ほんとに Juice=Juice に特徴的だと思えてならず、楽曲を鍛え伸ばすという点でも、ハロプロの中で特異なグループなのかも。

歌割りの狭間で「ふぉ~♪」とか叫ぶのも客席煽りも、ボイパの効果ってわけじゃないでしょうけど、井上さんのノリノリな自然さが卓越しております。

21. この世界は捨てたもんじゃない

この辺、ライブ終盤に向けて、怒涛が止まらないところ。
井上さん → 里愛さん → 段原さんと連続するオープニングも、1番の〆めといった印象的なところの歌割りの工藤タコちゃんも、そして可愛くずっとニコニコしてる植村さんも、まさしくこの楽曲のフレーズのとおりです。
ええ、「♪ポジティブ全開」って!

22. Wonderful World

いよいよ待ってました!

最初の披露から何度もこの楽曲に接しておりますが、この楽曲を “すばらしいな” と思わなかったことはない鉄板中の鉄板です。今でも覚えているのは、Berryz工房にしてカントリー・ガールズだった嗣永さんの引退公演(参考|「最後にファンの幸せを祈ってステージを降りた嗣永桃子 ~ラストライブ ありがとう♡おとももち in 青海野外特設会場~」)で、海浜の夕闇を背景に、明かりのついたオフィスビルを背負ってオリジナルメンバーたちによって披露された『Wonderful World』なんですが、同じことを繰り返しますけども、当時からのこの楽曲を背負っていたのは、今やニコニコ嬉しそうな植村さんだけで、他のメンバーはみんな、後から参加してきたメンバーだってことが本当に印象深いです。

後から参加してきたメンバーが、この素晴らしい楽曲のその素晴らしさのままに、しっかり楽曲に参加している様子は「♪この世界はすばらしいよね」という歌詞とも相まって、ちょっと名状し難い感動を呼びます。

*****

ライブ本編は『Wonderful World』に感じ入ってるあいだに終了で、会場はアンコールのクラップに満たされ…

23. Feel!感じるよ

アンコールでこの曲を持ってくるのかっ!って、みんな驚いていた楽曲ですね。確かに、かなり意外なセレクト。

ライブ本編のアンコール前も、怒涛の名曲の連続にあってすら、たとえば『Fiesta! Fiesta!』といった超盛り上がり必殺曲をドロップして、今般の武道館は『この世界は捨てたもんじゃない』→『Wonderful World』って流れだったこともあって、アンコールのこの曲とも相まって、なんだか(しっかり盛り上がりつつも)静かに落ち着いた雰囲気濃厚です。それこそ、Juice=Juice の妖艶さの静かさ具合にも似て。

*****

最期の曲の前に、メンバー全員からご挨拶。
遠藤さんの声の独特具合と、そしてしつこく、植村さんの愛らしさが印象的でしたよ。そしてメンバーたち、実は(ここでも “静かに”)足、痙り過ぎ(笑)

お終いの感想 概要
遠藤彩加里Juice=Juice として武道館に立ててることが本当に夢みたいで、ありがとうございます。えへへ♪
本番前は緊張していましたけど、みなさんのおかげで最後まで楽しめました
今回のツアーでの課題、今日の課題は、意識してパフォーマンスすることです
(けっこう独特に響く声をしてるんだね遠藤さん)
石山咲良本番前緊張してたのに、もうアンコールじゃないですか。
私、緊張するとフリとか全部飛んじゃうので今日一日わざと余裕ぶってたんですけど、身体って正直なんですよね。序盤から脚が痙ってまして。着替えの度に伸ばしてたんですけど、緊張してるから全然伸びなくて!
だから今も痙ってるんですけど(笑)
でも痙りながらでも楽しいパフォーマンスでした♪♪
江端妃咲初っ端から楽しすぎて、私も、こっちの脚、右足のふくらはぎ、痙ってるんですよね!
Juice=Juice として、こうして歌って踊れていることが幸せだなって
入江里咲ほんとうにこの日を楽しみにしていて、リハーサルの日からペース配分間違えてました♪
実際にステージに立ってみたら、もう楽しくて、みなさんとたくさん眼を合わせられたと思います!
有澤一華これから夜行バスや新幹線で帰る方もいらっしゃると思いますけど、こんな大変な時に来てくれて、ありがたいなって。
周囲のどこを見てもメンバーがいる安心感も、なんだか感謝しかない公演でした。
松永里愛今日、やっと玲さん(井上)の誕生日プレゼントを渡せました。ホントは7月なんですけど。
だから朝から好調だなって。みなさん、楽しかったですか?
スタッフさんに何時に入ったんですかって聞いて、それって私がお風呂に入ってる時間だったんですね。もう、みなさんがいるから私はこのステージに立ててるんだなって
工藤由愛本来の予定から3ヶ月、この3ヶ月のあいだ、個人的なことですが筋トレを継続できまして、まだしょぼいんですけど、はじめてこんなに頑張れて、これからも継続できるように、楽しく明るく、この気持ちがみなさんに届けば良いなと、ありがとうございました♪
井上玲音里愛ちゃんからもらったものを使いましてルンルンしておりましたが、この武道館までの時間が自分と向き合う時間になりまして、(この間の)メンバーの頑張りを、おばあちゃんのように見てまして。
ここにいる人、みんな Juice 好きなんだって思うと、ああもう好き!って。
段原瑠々来て下さって、ありがとうございました。
ほんとに楽しかったなって思いました。3ヶ月越しの実施になりましたが、みなさん来てくれて、最初っからなんか泣きそうでした。
植村あかり声は出しちゃダメだけど、クラップで聞かせてください、逢いたかったーー!(会場大音響)
3ヶ月前のリハーサルと、3ヶ月経った後のリハーサルで、メンバーみんな見違えた
(会場に向けて)上手だった?(と、自分の発言を「クラップ欲しがり」と言いつつ、会場からの大クラップを受けて)
(メンバーに向かって)だってよ♪
みんながワンちゃん(犬)だとしたら、尻尾、こんなんですよ(フリフリってジェスチャー)

24. 未来へ、さあ走り出せ!

入江さんの煽りから入るラストの楽曲、アンコール明けの『Feel!感じるよ』の「♪世界中にありがとう」から続けて、武道館公演の〆に、こういう楽曲を持ってこれる強みですよね。

さらには、お姉さん組と、新メンバーたちの間に、松永と工藤というメンバーを持てている強み。是非、みなさん、後日の映像化商品にて、松永、工藤の組み合わせが、このラストの楽曲でどんなものであったかをご確認されんことを。

静かにオリジナルな強みを熟成させていた Juice=Juice

10周年の記念のイメージが正面スクリーンに大きく映し出されて、3ヶ月分の熟成を加えた Juice=Juice の武道館公演は幕を閉じました。

ほんとうにタイトルに掲げたとおり、静かにオリジナルな強みを熟成させていたようです。それは、妖艶さが、静かに、しかし重く醸し出される、独特な Juice=Juice の妖艶さであるという点でも。懐かしく初期の楽曲であっても、歴の浅い新メンバーが馴染んでいるという点でも。そして、歴が浅く、あどけないはずの若いメンバーであってすら、グループの静かな妖艶さに染まっているという点でも。

そして。

そして、唯一のオリジナルメンバー、三代目リーダー植村あかりさんが、今更ながら、弾むような可愛らしさを発揮していることもまた、Juice=Juice のオリジナルな強みであろうかと。

(文=kogonil)

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