アンジュルム竹内朱莉、どこまでも明るく前を向いて横浜アリーナで卒業 ~ANGERME CONCERT 2023 BIG LOVE FINAL LIVE~

ANGERME CONCERT 2023 BIG LOVE 竹内朱莉 FINAL LIVE「アンジュルムより愛をこめて」〔承前2〕

21. アイノケダモノ

新曲です。こんなに落ち着いた(低め安定の)大人な楽曲だなんて、その直前のコミカルなMCとの落差で、やっぱり困りますよね。もう、困ってばっかり。

卒業公演で新曲が披露されると、この楽曲が他の楽曲同様に “待ってました” と言われるくらいに馴染むころには、卒業するメンバーはグループに居ないんだなとか、どうしても思っちゃいますよね。困ります。

22. Survive~生きてく為に夢を見たんだ

イントロの わかなちゃんの呻き、ほんまに困りますね。
これまた比較的新しい楽曲で、サビの弾むような旋律が印象深いものとなっており、やはり超強力なアンジュルム必殺の楽曲への道慣らしをするに最適な楽曲がまた増えたなと。

あの凄まじい竹内さんの独唱(っていうか叫び)は、誰が継承するんでしょうね。

23. 46億年LOVE

この曲は、ほんまに卑怯。
この一曲だけで、他のセトリの構成がどうあろうとも、アンジュルムはどこでだって誰とだって戦えます(そして勝てます)。わたくし、別にここで明かす必要はないんだけど、つばきファクトリーをずっと8年愛し続け、6人のときも、9人のときも、8人だった一時期も、12人のときも、11人の今も、つばき推しであり、OGメンバーでは道重さゆみさんと熊井友理奈さんと小片リサさんを女神と奉じる者なんですが、アンジュルムの『46億年LOVE』は、それすらも蹴散らすと言わざるを得ないのが、もう悔しくて。ほんまにズルいくらい圧倒的に強力です。くっそ~~!

しかもこいつ、楽曲としてのまとまりはありつつメンバーが比較的自由に動ける余地があって、メンバーたちも “これこそ自分たちの勝負曲” って自覚がある分、激しめに動いていて、それ自体が、楽曲の強力さに適宜貢献することになるという、あり得ないズルさです。なにが “もういっちょ♪” だよ、くっそ~~~!!!

24. 愛すべきべき Human Life

そんな超強力な楽曲からの連続で、少しも負けていない『愛すべきべき Human Life』です。

あくまで個人的なことで恐縮なんですけど、その超強力な『46億年』や『大器』、スマイレージ時代のコケティシュさの象徴である『ショートカット』など、超好きなアンジュルム楽曲をうっちゃって、この明るさが尋常じゃない前向きにもほどがあるこの曲が一番に好きだったりします。いろいろあるけど、それらを乗り越えて、明るく、前向きに、あっけらかんと、のほほんと、ちゃんと地に足付けて、それでも明日の幸せを確信して… こんなに嬉しい楽曲も珍しい。ほんとにズルいのは『愛すべきべき』かも知れません。素晴らしいです。

楽曲のテイストにはメンバーも感化されるものと見えて、楽曲終わりに、竹内さん、佐々木さんに抱きついて、そのまんま抱えられています。素晴らしいですよね。

25. 大器晩成

いやあ、まさか3曲連続とは思いませんでした。強すぎ。
メンバーはセンターステージから周囲の回廊へと散っています。

なんかさっき『交差点』でメンバーたちが涙をこらえていたのが嘘のように、明るく笑顔ばっかりの横浜アリーナです。横アリといえば、個人的な思い出としては、道重さゆみさんの卒業(2014)、℃-ute の武道館越え(2015)、Buono! のラストステージ(2017)、Juice 金澤さん卒業(2021)など、いずれエモーショナルでない公演はなかったように思うんですが、こんなにもカラっと明るく笑顔ばっかりな横アリって、初めてではないかと。

しかも、ライブ本編ラストの曲ですよ?
いや、アンジュルム、どんだけ強力なんだか。それとも、やっぱり竹内朱莉というリーダーが、突出して、明るく前向きなんでしょうかね。いずれにせよ、ズルいくらい素晴らしいですよね。

↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓

客席からは(すっかり声出し解禁なので)「タケちゃん」コールが響きます。やっぱり、アンコール待ちは、こうしたコールがないとね、やっぱりね。

26. 行かなくちゃ

ドレスに着替えた竹内朱莉さん登場。卒業ソングを当然ソロ歌唱です。
それでも、やっぱり明るく笑顔で表情もはっきりと会場に手を振りながら、切なく響きかねない歌詞を、大きく前向きに堂々と歌い上げます。ほんとに堂々と。

ここ数年こそ、後輩にも恵まれ、アンジュルムは強力なグループとして大きくなりましたけれど、それこそスマイレージ2期メンバーとして加入してから、いろんな経験を、必ずしも好ましいものばかりではなかった経験を積んできた竹内さん。だからこそこの楽曲で歌われる歌詞を自分の身に引き付けて、いろいろ想うところもあるだろうと思えるんですけども、しかし、徹底的に堂々と笑顔です。竹内さんの経てきた(望ましくない)経験を、ある程度、知っているファンとしては、この楽曲を竹内さんが笑顔で歌い上げることにこそ泣きそうになったりしています。

あの日の私に見せてあげたいんだって、歌う竹内朱莉さん誇張ではなく、その輝かしい笑顔の美しいこと!

*****

あんまりセレモニーって雰囲気でもなかったけれど一応(← その、雰囲気じゃないって辺りも、すごいですよね)

お手紙を朗読するのではなく、しっかり自分の言葉で、アイドル人生最後のご挨拶をする竹内朱莉さん、さすがに泣きそうなのか、自分で自分の頬をペチペチしたり叫んでいたりしてる場面も。

そして「私をアイドルにしてくれて、ほんとうに、ありがとうございました」って言ってから、ついに眼を覆ってしまいます。客席から声援が飛んだのか「うん、がんばる、ありがとう!」と応じたり、お手紙を読むのではなく、その場その場で、しっかりご挨拶するのは、さすがの10年選手、15年選手です。… って、竹内さん、タケちゃんが、ベテランの域になるだなんて、そりゃ私も歳取るわけだなとか思って、こっちも別の意味で涙が。

竹内さん、書道で世界を巡りますと言いつつ、「これからも、歌いま~~す!… はい、静まってね… 踊りま~~す!だから、ステージに戻って来ま~~す!」と。卒業前に(ファンのみんなから)これからも歌って下さいって、めっちゃ言われたから、ここで教えます、って。

27. 旅立ちの春が来た

そんな竹内さんが一旦引っ込んで、他の9人のメンバーで、旅立つリーダーへエールを送るかのように『旅立ちの春が来た』を。後輩たちからの、旅立つリーダーへの、これ以上ないくらいのアンサーソングですよね。まいった。

冒頭の数フレーズを終えた段階で、ドレスを脱いで再登場して来た竹内さんが合流して、全員で続きを。今度は「♪大丈夫、準備はできてる」などと旅立つ側の歌詞もあったりして。

しかし、作詞作曲された段階では、時間が経って後の世になって、こんなに卒業の場面にマッチする楽曲になるとわかって創られたわけでもあるまいに、驚きのポテンシャルですよね、ハロプロ。

*****

恒例の、本日の感想をメンバーごとにご挨拶する場面では、しっかり去り行くリーダーへのお気持ち表明ってところで。

平山遊季 こんな会場で皆さんと一緒にステージを作れて、感謝でいっぱいです。
あ~~もうほんとに無理!
竹内「わかる、私も無理だった、さっき
「この(ご挨拶が)ペイから」も、もう聴けないじゃないですかあ!
加入してお披露目で不安だったし、最初のレッスンで上手に出来なくてごめんなさいって伝えたときも、甘えさせてくれて嬉しかった。
アンジュルムが素敵なことは知っていたけど、より一層好きになれたのは竹内さんのおかげでした。嬉しい言葉をたくさんくれました。
1年半だけで、こんなに好きって思える人ができるなんて。
もう「寂しい」って言っちゃうけど、これからも竹内さんに褒めてもらえるように頑張ります!
松本わかな これまで竹内さんに救われたことが沢山あって、私も最初、アンジュルムとしてパフォーマンスする機会が少なったんですけど、最近になって、”うぇ~い わかなちゃ~ん” って首つかまれたり…
竹内「仲が良い証拠だよね(汗)」
追いかけられたり、そういう機会が少なくなるのは寂しいですけど、夢も応援していますし、これからもアンジュルムを見守ってください!
為永幸音 とても幸せな空間になった今日だなと思います。
実感なかったんですよ!
竹内「わたしも!
ここで言うべきことが思いつかなくて、でも『交差点』で、「君は別の道を」って歌割で、ちょうど竹内さんが、あっち向いちゃうんで、寂しくなりました。
私の個性も竹内さんに伸ばしてもらいました!今があるのは竹内さんのおかげです!
川名凜 加入してからずっと竹内さんと同じチームで、出来ないこともたくさんあったけど、その日の帰り道は絶対笑顔にしてくれるんですよ、竹内さんって。
私は、いろいろ言われると心が折れちゃうんですけど、いつも笑わせてくれました、竹内さん。
今日も笑って終わりたいと思ったんですけど、泣いちゃいました。
竹内「わたしも!
昨日も夜遅くにメンバーのチャットに… (何か危うい暴露に及ぼうとしたケロちゃん|みんな止めてる)
竹内「良かった、大好きって言ってくれて♪
橋迫鈴 今の今まで実感わかなくて、『交差点』で竹内さんが真ん中に来た時、ほんとに卒業しちゃうんだなって
竹内さんがリーダーになっての初めての新メンバーで、竹内さんもリーダー慣れてなくて不安なことも多かっただろうに、私のことを気遣ってくれて、アンジュルムに入れてくれようとしてるのが嬉しかった(もう泣いて言葉にならない)
竹内「楽しかったよ、また戦おうね♪
また個展とかあったらすぐ行くんで、いつでも連絡ください!
伊勢鈴蘭 そして竹内さん…(いきなり泣いてる)
竹内「がんばれ~~♪
昔からずっと変わらずに、ずっとお姉ちゃんのような存在でいてくれて、遠慮なく甘えることができました。
加入した日からずっと隣に居てくれて、たくさん支えてくれて、みんなに見えないところでも支えてくれて(もう泣きながら踊り始めちゃう)
竹内「ど~~したの(笑
今日の公演は自分を強くしてくれたと思います。もっともっとグループを強くしていきます!がんばります!
川村文乃 竹内さん、みんなからの愛、伝わりましたか?
竹内「伝わりました~~(笑
竹内さんはいつもメンバーのみんなと戦っていて、メンバーのことを守ってくれたりヒーローみたいでした。アンジュルムの思い出の中には、いつも竹内さんの笑い声が響いていました。これから、その笑い声がなくなるのが寂しいんですけど、これからも最高のアンジュルムになるように頑張るので、見守っていてください。大好きです!
上國料萌衣 横アリは夢だったので、大好きなメンバーと一緒に一緒に、あ、一緒にって2回言っちゃった(汗)
そして竹内さん!
竹内「は~~い!
ああ、こっち見てるぅ~~
竹内「駄目ですかあ?
ご卒業おめでとうございます
ほんとに寂しいんですけど、あ~もう、チュウしちゃう!(顔が近いから)
竹内「それはダメ
このグループの温かい雰囲気を作ってくれたのは竹内さんだと思うんです。竹内さんからもらったものを守って、新しいアンジュルムにしていけるように頑張りますので!
佐々木莉佳子 (挙動不審で…)喋れないな…
まず最初に、タケさんのリーダー、マジ最高でした!
竹内「ありがとう、それは良かった♪
ずっと一緒にいてくれて、ありがとうございました。私が中学生のときから、ずっと一緒にいてくれるのはタケさんだと思ってなかったんです、正直
竹内「わたしも♪
こうやって大事なところじゃ絶対に泣く、たよりない奴なので、どうやってタケさんを隣で支えれば良いのかわからなかったけど、ある時、リカが居てくれて良かったって言ってくれたんです!
タケさんと話してると昔の自分が蘇って来るんです。私も、もう少し強くなります。
こうやって泣いちゃって、いつも「リカ泣いちゃったの?」って慰めてもらってたんで…
(そのまんま)「あ~~リカ泣いちゃったの?」(と、佐々木さんの発言をなぞろうとして、莉佳子さんから手で振り払われる竹内さん)
私も、もうひとつ、階段を登れるように、まだ安心せずに見ててください。カッコ良くてチャーミングで、時々テキトーで、素晴らしい背中を見せてくれました。
竹内朱莉 楽しかったですか~~?最高ですか~~~??
ライブハウスが埋まらなかったり、人が集まらなかったからライブが1年できませんって、そんなグループが単独で横アリを埋められるとは!
みなさん、ほんとに、(私たちを)どこで見つけたん?
歴代の先輩たちのおかげで、ここに立てているんだな、って。これからもアンジュルムは凄いところに行くんだろうなって思ってますので、これからも私の妹たちを応援してくださいね
これからは私も、そちらの景色の一部になるので、もっと大きなところ目指して行きましょう!

涙々のメンバーのためにタオルがやってきて(大泣きだった鈴ちゃんイジりもあったりしつつ)次の曲の盛り上がりの準備をして…

28. 夏将軍

涙々のご挨拶と言いながら、80%くらいはコミカルなお笑いで通したご挨拶を受けて、とにかく明るいアンジュルムらしいと言えばこれ以上アンジュルムらしい楽曲はないってくらいの、真夏の直射日光の激しさで明るいこの楽曲が奏でられます。

別れの余韻なんて、微塵もないのが、さすがというか素晴らしいというか、何なら、もう少し泣かせてくれよとこっちが思うくらいで。ほんまにカラっと明るいですね。なるほど、私が愛したあのグループの(湿り気のない)明るさは、こんなところに息づいていたのかと。

29. 友よ

ほんとうに最後の曲です… って宣言から。
ええ、上の『夏将軍』が、炎天下の暑ささながらカラっとした明るい一色の楽曲ならば、『友よ』は、歌詞的に、しっかり公演終局にも卒業にも別れにも相応しい一方で、しかし旋律といい、それを奏でるメンバーの表情といい、やっぱり(別れのモメントを多分に含みつつ)明るいテイストに満ちていて、さすがアンジュルムだと思います。

出会ってくれたことに、ありがとう… って、それだけで大泣きしてもおかしくない楽曲なのに、なぜにこうも明るいか。誠に、素晴らしい。

あっけらかんとのほほんと、どこまでも明るく

と、そんなわけで、アンジュルムの偉大なるリーダー竹内朱莉さんはハロプロを卒業していったわけですが、そもそもエッグに加入する際にも親戚の舞美ちゃんと遊ぶにはどうすれば良いかという思考から応募に至ったと語る竹内さんであれば、まったくもって(何度も涙を見せながら)悲しさなど微塵も感じさせず、どこまでも明るく、その最後のステージを終えました。

いつになるかは明言せず、気長に待っててねとの言葉からは、もしかしたら案外長くなるかもしれないインターバルを挟みつつも、それでも明瞭に戻って来るからねと言います。書道で世界を回るけれど、それでも、歌いますし踊りますと言ってくれます。

いえね、率直に自分でもビックリなんですよ。
竹内朱莉さんが、またステージに登場して、ファンの前に姿を現してくれることが、こんなに嬉しいだなんて。

*****

楽曲の配信も準備され、卒業の翌日には J.PROOM のサイトにもしっかり登場した竹内さん。前代未聞のカラっと明るい卒業だったのだから、この先も、明るく楽しく、笑顔を私たちに届けてくれるでしょう… って定型の〆すらアホらしくなるくらい、卒業らしくない、しかし見事な卒業式でしたね。

アンジュルム 竹内朱莉「行かなくちゃ」ビデオ配信本日6/21(水)24時スタート!

アンジュルム竹内朱莉「行かなくちゃ」ビデオ配信本日6/21(水)24時スタート!

公式サイト ニュース詳報 アンジュルム 竹内朱莉「行かなくちゃ」ビデオ配信本日6/21(水)24時スタート!
iTunes Storehttps://itunes.apple.com/jp/music-video/1691696107
レコチョクhttps://recochoku.jp/album/A1027290512

(文=kogonil)

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