矢島舞美、無茶ぶりから些細なエピソードまで常に全力の笑顔でお送りした カジュアルディナーショー 2021 ~Time with you~

℃-ute 時代のダンスも披露

カジュアルディナーショーは(本来ならばペンライトすら禁止なんだけど、それはなし崩しに解禁されちゃってますが)、それこそ、カジュアルに大人な雰囲気で、なつかしい Berryz工房の楽曲や℃-ute の楽曲が披露されようとも、演者は、少しステップを踏むくらいでダンスすることはありません。だもんだから、活動停止中 Berryz工房の熊井友理奈さんは、何度もディナーショーを重ねながら、しっかり身体にダンスを戻すのに手間取ったというわけです。(参考|「清水佐紀・須藤茉麻・夏焼雅・熊井友理奈、単純にあの頃を再現したわけじゃない FCイベント2021~4人にアイタイ指数 上昇中~」)

しかし、舞美ちゃんは、イントロとアウトロのパートだけでしたけど、しっかり℃-ute 時代のダンスを再現してくれます。それは、きっと当初の予定にはなかったことだろうと思えるのは、こういう事情です。

先程来、話題にしてきた『いままでも これからも』という新曲、人生の新しいステージへ向かっている親友への想いを歌にしたいということで、親友とのエピソードを中島卓偉さんへ伝えて作詞・作曲してもらっていたんだとか。でも残念ながら披露するはずだったツアーが中止になって、楽曲作成もストップしちゃうことになります。それから1年以上を経て、今回ディナーショーを開催できることになって、それならせっかくだから披露してよ、って言われて「ええっ!完成してるの!?」と当の舞美ちゃんが驚いたんだそうで。

というわけで、最終調整の局面だけを残してほぼ完成していた楽曲を、今般のディナーショーのセトリに組み込んだという次第ですが、その “最終調整” のために、ギリギリになってバンドメンバーのピアノの荒幡さん、ギターの宮永さんには、ご迷惑をおかけしました…って(やっぱりニコニコしながら)舞美ちゃんはお話してくれます。そんな楽曲の調整局面をリハーサルの場面で見ていて、楽器奏者たちが、お互いに調整しながら自分の音を決めていく様子に感動したことを語ってくれる矢島さんだったんですが、それを受けてピアノの荒幡さん、いや音を決めていくことよりも、音に合わせてダンスできる方が凄いよ、と。

まあ、お互いにお互いのプロである部分を褒め合ってるって思えばそれで流れていくシーンだったんですけど、荒幡さんの発言を受けて、舞美ちゃんも「ほんとっ?」とかニコニコしてますし、客席も拍手で応じちゃったりするもんだから、「今でも、ちゃんとダンスできるかなあ?」とか言い始めて…

…ってわけで、続くパートの『悲しき雨降り』で、あの大きく左右に手を旋回させるダンスを(超参考|「℃-ute 『悲しき雨降り』 (Dance Shot Ver.)」)しっかり再現してくれます。

そのパートを終えた(グッズ紹介やお知らせの)MC にて、「踊れてた?」と(ニッコニコしながら)問いかける矢島さんだったわけですが、客席は、それに応じて大きな拍手が鳴り響いていたことは言うまでもありませんよね。

無茶ぶり まいみぃ だけど…

ニッコニコで女神様のようでありながら、若干の無茶もバンドメンバーや客席に強要する舞美ちゃんです。

この12月には、元℃-uteメンバー3人(矢島舞美、中島早貴、鈴木愛理)のクリスマスイベントが企画されていますが(12/20、23 @KT Zepp Yokohama)、そのこと自体を喜んでいる舞美ちゃんも愛らしいんですけども、そのイベント準備の裏話もお話してくれます。
なんでも、そのイベント向けの撮影があったようで(「撮影があったの!ビジュアル撮影って言うの?」)、撮影が終わった後、せっかく3人が久しぶりに集まったので、すぐバイバイするのも寂しいね、ってことで食事することになったんだとか。中島早貴さんの「イルミネーションが見たい」との提案によって(「また、なっきぃ が可愛いこと言うのよ♪」)お台場でイタリアンのお店に向かいます。周りはカップルばっかりで場違いな3人だったとしながら、でも美味しかったとか夜景が綺麗だったとか、いろいろお話してくれたわけですが、元℃-ute の3人が撮影終わりのお食事中、舞美ちゃんのお母さんは、先日引退した清水佐紀さんの舞台を観に行ってたんだとかで、舞台観劇終わりで「お車でお迎えに来れるかも」ってことになっていたんだとか。しかし、舞台が時間オーバーで押しちゃって、劇場の駐車場の利用時間を超えてしまって、駐車場が閉まってしまいます。結果、舞美ちゃんのお母さんは劇場のスタッフさんに軽く小言を喰らいながらも、なんとか車を出すことができたようなんですけど、そんな “お迎えピンチ” な局面で、お母さんと連絡を取り続けている舞美ちゃんを尻目に、中島さん、愛理さんの2人はガチャガチャに興じていて、それぞれにお好みのシリーズを見つけては、その場でコンプリートしようと懸命だったのだとか。

… というのが、舞美ちゃんが語ってくれた、クリスマスイベントの撮影終わりのお食事の顛末一式なんですけどね、上述の内容を一通り語り終わってから、舞美ちゃんは、生演奏のバンドメンバーに、こう言います。「“夜景からのガチャガチャ” をイメージできる音楽をお願いします」って。

いや、これが無茶ぶりだって意識はあったみたいで、珍しく “悪い笑顔でニヤニヤしてる” 矢島さんだったんですが、ピアノの荒幡さんもギターの宮永さんも、何気に即興で、ササっと、それらしいフレーズを演奏しちゃいます。これに舞美ちゃん、すごい、すごいと、やっぱりニッコニコです。

さらには、もちろんコロナ禍の感染症対策ってことで、客席からの発声は禁止ですから、みんなクラップでいろいろと意志を伝えるわけですが、この点でも、矢島さん、拍手のボリュームを矢島さんの指示に従って上げ下げすることを要求します。舞美ちゃんが頭の上でクラップしたら、客席の拍手は大きな音で、舞美ちゃんのクラップが腰から下にさがったら、客席の拍手もささやくような小さな音で… そう指示する矢島さんだったんですが、これは何を目論んでのことかというと、アンコールの『超WONDERFUL!』での手拍子再現を意図してのことだった次第。

そう、もちろん、規模においても迫力においても “あの頃” のまんまというわけには行きませんが、『超WONDERFUL!』の手拍子が蘇ってきます。って、こんな無茶ぶりなら大歓迎ですよね。

順番を前後して先に『超WONDERFUL!』について述べちゃいましたけど、ライブの後半戦の『地球からの三重奏』→『世界一HAPPYな女の子』→『青春ソング』って流れは、実に素晴らしくて、ガチな team ℃-ute の方々はみんな(心の中で)泣いてたんじゃないかと。

このアップテンポで軽快で、楽し気で前向きな楽曲を、だからこそアコースティックの生演奏の中、ダンスの振り付けによるブーストもなく、たった一人で歌って、しかし、まったく楽曲の明るさを棄損することなく、”あの頃” の通りの雰囲気で、歌い切った矢島舞美さんは、歌い終わって、やっぱりニッコニコです。

そう思えば、℃-ute 時代から、愛理さんと一緒にアコースティックライブなんかも開催していた舞美ちゃんですから、こういうのは余裕なのかも知れませんね。

現場を楽しめるようになりました

℃-ute 時代から比べて、一人でいろんな現場に出るようになって、それでも「現場を楽しめるようになりました」と、ニコニコお話してくれる舞美ちゃんです。

キッズや ℃-ute の頃は、自分の年齢に比べて、周囲の人がみんな大人だったから、「そこは超人見知り発動するんですよ」と。でも、自分も年齢を重ねて、いろんな現場へいく都度、周囲の人が、同世代だったり年下だったりすることが増えて、ちゃんと普通にお話できるようになってきて… だから、「現場を楽しめるようになりました」と矢島さんはお話してくれます。もちろん、それに付け加えて、こんな私ですが2022年も宜しくお願いします、って。

*****

文字列で楽曲の楽しさや雰囲気を伝えることが報告者の力量をずっと超えちゃう課題であることから、もっぱら、楽曲披露の合間に舞美ちゃんが語ってくれたことを中心にお伝えして来ましたが、その全部が、どうにもニッコニコで、ついつい “ほんとに舞美ちゃんは女神様みたいだ” みたいなことを書いてしまいそうなんですけど。でも、記事の冒頭に述べたように、曲の合間の暗転で、ふうっと息を吐いていたり、肩をくいっと動かしていたり、ステージから客席が近い分、そういう些細な動きが全部伝わって、その分、ほんとに私たちに向けられる “ニッコニコ” の尊さが実感できます。

語られなかった(語ることを放棄した?)楽曲披露のあれこれを捨象してしまって、ショー全体の比率で言えばごくわずかでしかないトーク部分を(それも掻い摘んで)お知らせして、これだけの文字量が必要になりました。繰り返し報告者は、残念な巡り合わせの結果、全5公演中の1公演のみの参加です。全5公演分の、矢島舞美さんの “ニッコニコ” と、全5公演分の舞美ちゃんの深呼吸や緊張を思えば、やっぱりいかにも、ほんとに “ありがたい” と思います。

そう、今尚、そんな姿を私たちに見せてくれること、そのこと自体も。

… やっぱり言って良い?
矢島舞美さんは女神でしたよ、って。ダメ?

(文=kogonil)

~Time with you~ 11月28日 昼公演セットリスト
01.『ベーグルにハム&チーズ』(℃-ute)
02.『バケツの水』(Buono! )
MC メンバー紹介とオリジナルカクテルの乾杯♪
03.『これから飛び乗ってく未来』(矢島舞美)
04.『泣きたくないのに』(矢島舞美)
MC 親友への想いを曲にしました
05.『いままでも これからも』(矢島舞美|新曲)
MC イントロが好きなのって ハードルを上げてる矢島さん
06.『逢いたい』(ゆず)
07.『悲しき雨降り』(℃-ute)with ダンス!
08.『夜風のMessage』(℃-ute)
09.『Summer Wind』(℃-ute)
MC 「踊れてた?」 グッズ紹介、お知らせ
10.『地球からの三重奏』(℃-ute)
11.『世界一HAPPYな女の子』(℃-ute)
12.『青春ソング』(℃-ute)
↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓
13.『超WONDERFUL!』(℃-ute)

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