モーニング娘。’22、愛らしさも過去最高を更新した武道館公演 ~Never Been Better!~ 森戸知沙希卒業スペシャル

ソロのダンスからダブルアンコールまで

暗転して、森戸知沙希さん、ソロのダンスパフォーマンスです。
って、あんなに小さな身体で(しかも、それを補うようなヒラヒラの衣装ってわけでもなく)大きな武道館を向こうに回して、たった一人でダンスパフォーマンスって… かつては、あんなに耳を真っ赤にしていたはずの小さな女の子が…

森戸さんのダンスパフォーマンスから、切れめなく、ゆっくりと全メンバーが合流してきて… (もう、あえて言うまいと思ったけど、実に見事な演出です)。
以降、メドレーパートとなります。

↓↓↓メドレー↓↓↓
14・『よしよししてほしいの
愛生ちゃんを “よしよし” するのは北川お姉さんってことで。
加賀ちゃんの短い髪が良い感じで汗で乱れて、非常に良い女(イケメン?)感が出まくっております。しかし、スクリーンで抜かれるメンバーたち、撮影のスイッチング担当も歌割りの構成を把握してるだろうから、どのタイミングで誰を抜けば良いかはわかってるとしても、そのタイミングに合わせてメンバーが(スクリーンに投影するカメラに)しっかり目線を合わせて来るのはどうして可能になるのか、ほんとにビックリです。複雑なダンスをしながら、ですよ?
15・『ジェラシー ジェラシー
『よしよししてほしいの』からの、『ジェラシー ジェラシー』イントロへの流れが自然すぎて、楽曲が切り替わったということに気付くのが遅れるほど。
力強いセリフパートは、かつてなら石田さんの独壇場だったところ、あまり目立たないのは、他のメンバーが強くなってきてるのか、石田さんが “引くことを覚えてレベルアップ” したからなのか。
16・『Are You Happy?
「♪もっと私だけ」のところ、譜久村さんのスタートから徐々に他のメンバーが同調していくところ、見応えがありますよね。あと、「♪ぼん ぼん ぼん」って感じで、その場でジャンプするところ、微妙にジャンプのタイミング、変わっていませんか? どーなんでしょう?
17・『TIKI BUN
って、その「♪ぼん ぼん ぼん」ジャンプのまんま、非常にスムーズに『TIKI BUN』へ繋がります。
わたくし個人的な思い出として、道重さゆみさんの現役最後のリリイベがこの曲で、石田さんと品川(だったはず)で「道重さんが居なくなっても、モーニングをよろしくね」って握手してきた記憶があるんですが、その当時活動していたメンバーは、譜久村さん、生田さん、石田さん、小田ちゃんの4名のみ。なのに、牧野ラブリン真莉愛さんも、山﨑の愛生ちゃんも、しっかり『TIKI BUN』していて、なんか目頭が熱くなったりならなかったり。
『TIKI BUN』終わりで、森戸 → 真莉愛 → 石田 → 加賀 → 9期 → 小田 → 12期… っていうダンスの流れがあって…
18・『Moonlight night ~月夜の夜だよ~
オープニングの「♪月夜の晩だよエブリバディ」が岡村ほまれちゃん、続く「♪見てるも良いけど騒ごよ」が山﨑愛生ちゃんです。… それなりに古くから見てきたつもりの、わたくし、隔世の感に打たれます。
この楽曲がリリースされてた時点で、影も形もなかったメンバーたちが、実に嬉しげに、実に堂々と、モーニング娘。として、レガシーたる楽曲を歌いあげます。… すばらしい。
19・『ロマンスに目覚める妄想女子の歌
セトリ組み込まれ率の高さでは、この曲もかなり上位ですよね。アドリブと思しい(メンバーが2人ずつペアになって、わちゃつく)パート、愛生ちゃん、なんか、めっちゃ笑ってます。しゃがんでイジける譜久村さんを、後ろから小田ちゃんが抱きかかえます。… すばらしい。
20・『What is LOVE?
オープニングを終えて、石田さんの強烈な煽りが入ります。いや、しつこいですけども、… すばらしい。
「♪ネセサリィ?」って、そのまんまニッコニコな笑顔になりながら、ちゃんと「♪ネセサリィ?」って言えてる野中さん、発音が自在すぎますよね。
去年の佐藤まーちゃんの卒業武道館も、2019年の『KOKORO&KARADA』ツアーも現場に足を運んだ報告者ですが、なんか、ここへ来て、あたかも枷が外れた如く、牧野真莉愛さん、実に活き活きとしてる印象。
↑↑↑メドレー↑↑↑

ここからはラストスパートってことで、横山さんが嬉しげに「3曲続けて!」と宣言して…

21・『SEXY BOY ~そよ風に寄り添って~
譜久村聖さん、実に晴々とした表情です。
って譜久村さんに限らず、みんな、ほんとに嬉しげに晴々と、なんか自由にダンスしてる感じでありながら、しかし、ちゃんと複雑なフォーメーションを変化させながらであって、完全に自由なわけじゃないのに、でも、なんで、こんなに楽しげなんでしょうね。… すばらしい。
アウトロのセンターは、やっぱり森戸のちぃちゃん!
22・『このまま!』 
イントロで譜久村さんに促されて、今の気持ちを一言で述べる岡村ほまちゃん、曰く「♪森戸さぁ~ん、大好き~~」とのこと。
ダンスがほんとに眼に嬉しい楽曲です。ライブも終盤となって、メンバーの運動量もずいぶんなのに、しかし、蹴り上げる脚の勢いも高さも十分で。途中、間奏部分でメンバーが “わちゃ” っとなるところ、石田さんと小田ちゃんが指相撲してるところ、後日の映像化商品でちゃんとカメラに捉えられているかどうか不明ですけど、つまりは必見です。そしてやっぱり、譜久村さんが嬉しそうなのは、なんか泣きそうになりますね、はっはっは。
23・『恋愛Destiny ~本音を論じたい~
武道館中央のステージ、左右に展開するのではなく、左にメンバーが集まったり、右に集まったり、正しく南面したりと、やっぱりフォーメーションが自在です。ラストスパートって宣言されたこともあってなのか、メンバーたち、汗だくなのに、ますます躍動的で、フォーメーションの自在な展開と併せて、実に見応えがあります。… す、すばらしい。

ここで終わりのご挨拶。本日の感想と …そして、このステージをもって卒業していく森戸知沙希さんへのメッセージを一人づつ。もちろん、かのスーパーサイヤ人 牧野真莉愛さんのご挨拶が話題になったことは言うまでもないとしても、やっぱり全員のご挨拶が特筆されるべきかと。

山﨑愛生 森戸さん、ちゃんと野菜食べるので安心してください。(← 親指でサムアップしてる森戸ちゃん)
岡村ほまれ カフェで(たくさんっていうか、ちょっとですけど)お話してくれたり。おかげで強くなれました。(← やっぱり親指でサムアップしてる森戸ちゃん)
(ご挨拶終わりに抱き合う{隣同士だった}ほまれちゃんと森戸ちゃんだけど、岡村さんと抱き合うと、森戸ちぃちゃん、ほんとに小さいのね!)
北川莉央 一緒に歌う曲、顔を見合わせるところとか、これで最後だと思うと…ちょっと悲しくなって… でも一度も行けてないですけど、留学前に、一緒にご飯を!
森戸知沙希笑顔YESヌード』、わたしがモーニングに加入して最初のツアーでやった楽曲でした。
昔のリハ映像を見てると不安そうに踊ってた子(← 自分)が、今ではすっかり、ちゃんと意識を持ちながらパフォーマンスできるようになりました!
横山玲奈 留学先で寂しいと思ったら “よこちぃ” 画像を毎日送るので…
森戸「いや、自分の(保存してた)画像を見るから大丈夫」
いや、探すの大変だろうから、ちゃんと送りますよ!
加賀楓 今までの卒業の中でダントツで実感がなかったけど、リハやツアーを重ねるうちに実感が…
羽賀朱音 2014年頃から仲良くて、人見知りな森戸さんだから、モーニングに加入した時、私くらいしか話す相手がいなかった。それは、ちょっと嬉しかったな。
牧野真莉愛 ドラゴンボールの悟空のセリフを演じ切って(魔神ブウ{← だよね?}のセリフまで、しっかり演じて)「ここまで良くやったな、ちぃちゃん/かあさんにすまねぇって言っといてくれ!
森戸(笑い転げて倒れ込みながら)「いや、別の意味で泣いたわ
野中美希 真莉愛のおかげで緊張がほぐれました(って、いつも牧野さんの後にご挨拶しなきゃいけない野中さん、可哀想|笑)
「寂しい」って言うと本当にそんな気持ちになるから「寂しい」って言ってません。まだ言いません。寂しくありません。
仲良くしてくれて、ありがとう
小田さくら GWで8公演っていう日程の中、広島でピークに達して「もう何にも考えられません!うひゃひゃひゃ」って MC していた ちぃちゃんが好きだなって
石田亜佑美 卒業を控えた雑誌やラジオの企画のインタビューを見ました。「申し訳ない」って思ってくれるのが申し訳なかったよ。
生田衣梨奈 最近、新幹線の中で2時間、マネージャーさんにうるさいって言われるくらい、ずっと話したよね。
譜久村聖 愛しい。たくさん助けられました。ちぃと過ごした5年間を大切なものだと思えるのは、5年の月日をそう思えるのは、ちぃちゃんが、努力していたからです。

ラストナンバーの宣言がリーダー譜久村さんからあって…

24・『大・人生 Never Been Better!
しっかし、ほんとに “人生” が好きだね… って思ってたところだったんですけども、やっぱり(メンバーが生でパフォーマンスする魔法だけじゃなく)ご挨拶の森戸さんへのメッセージを連ねた後だからか、ちょっと響いてしまったことは秘密です。
ようやく生田さんだけが網タイツだってことに気がついたり。

いったんメンバーは引き上げて、以降、アンコールへ

↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓
会場、真っ白なペンライト一色
真っ白なドレスの森戸さんお手紙朗読
兼任でいっぱいいっぱい 「すいません」って言っても大丈夫だよって言ってくれたモーニングの皆、そして、どんなときでもファンのみんなは私の味方でした。
25・『みかん』 森戸ソロ → メンバー合流
楽曲のセレクトに驚きましたが、森戸ちゃんソロで歌い始める際、少し感極まったのか、若干泣きそうになってる様子も見えましたね。
メンバーが合流してきて、センターの森戸ちゃんを2列で囲んで… 泣いてる森戸ちぃちゃんを支えるかのようにメンバーたちが歌いだすのは演出だったのかどうか。
26・『わがまま 気のまま 愛のジョーク
しかし、ほんとに『わがまま 気のまま 愛のジョーク』好きだよね、モーニング娘。のセトリを構成してる人。
セレモニーのドレスのママ、シレっとフォーメーションに組み込まれる森戸さん… ひょっとして、ここが一番(個人的に)感動的な場面だったかな。
譜久村さんの「カモン!」は、かつての “鞘師ちゃん+道重さん” を越えたかとも思える程、なるほどセトリへの『わがまま 気のまま 愛のジョーク』組み込み率の高さも頷けるかも。
最後のところで、牧野真莉愛さん、変な感じにコケていて、大丈夫か真莉愛!と、ちょっと焦ったことは秘密。何事もなく、フォーメーションに参加していたから大丈夫っぽいけども。
27・『ENDLESS SKY
『わがまま 気のまま 愛のジョーク』を終えて譜久村さんがお話し始めたから、それで終わりかと思ったら、ほんとにほんとのラストナンバーですって!
そこで、この楽曲は厳しいですよね。イントロだけで、もうダメですよね。言うまでもなく2015年の鞘師さんの卒業時の印象深い楽曲です(参考|【ライブレポ】モーニング娘。’15 コンサートツアー秋 ~PRISM~ in 武道館 ~それでも一度きりの人生だから~)。
現場には、鞘師里保さんも臨席していたようですね。

森戸知沙希、卒業

あんなに耳を真っ赤にして早く帰りたかった森戸さん、やまない拍手に応じて、もう一度、真っ白な天使のような衣装のまま、ステージに登場してくれます。

↓↓↓↓↓ダブルアンコール↓↓↓↓↓
森戸さん、ちょこちょこ出て来て、可愛く(ほんとに可愛く)四方にご挨拶

ラストの楽曲として、カントリー・ガールズの楽曲ではなく『みかん』をセレクトしたことについては、部外者の勝手な憶測や論評を開陳するのは控えたいところです。

森戸知沙希(モーニング娘。’22)「みかん」
森戸知沙希(モーニング娘。’22)「みかん」本日6/20(月)24時配信スタート!
iTunes Store
http://itunes.apple.com/jp/album/1627189581?app=itunes
レコチョク
https://recochoku.jp/album/A1021981057
mora(ハイレゾ)
https://mora.jp/package/43000030/UFDL-1499-HR/

最期のお手紙について、なんか読み終わって、ひとつ大きなタスクを果たしたとでも言いたそうに、とても嬉しそうだった森戸さんが印象的です。メンバーが登場して来てから、泣きそうになっているのを耐えてる風な挙動も見え隠れしましたけれども、お手紙を朗読している最中は、なんだか晴れ晴れとした表情だったことが印象的です。

個人的に覚えているのは、兼任体制になってからのモーニング娘。のツアーでの MC で、自分が話そうとするにあたって「あ、なんか微妙な拍手、ありがとうございます」と自虐して、兼任への逆風を意識していたことが明らかだった森戸さん、卒業に際しては「どんなときでもファンのみんなは私の味方でした」と読み上げるのは、文字通り、いろんな意味で脳裏を去来するものが。

これから留学に向かう森戸さんですが、一応、帰国後も芸能活動は継続してくれるとのことです。いつの間にか、ステージに立つ者として、眩しく屹立していた森戸さんの、新しい活躍を楽しみにしたいですね。
もう耳も赤くならなくなったことでもあるし。

*****

なるべく印象的だったポイントを叙実的にピックアップするだけで、その場面についての報告者の感慨は(長くなるので)割愛して来たけれど、最後に一点だけ。
森戸知沙希さんを受け入れ、そして送り出した、リーダー譜久村聖さんのこともまた、決して忘れまいと思うのでした。

(文=kogonil)

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