つばきファクトリー、聖地中野で見せた “麗しい嫋やかさ” から “健やかな疾走感” への変化!

つばきファクトリー
その刷新された印象と成長に驚く

つばきファクトリーからは、すでにグループを離脱してOG枠でソロ活動を展開している元メンバーもあり、類のない愛らしさで知られたエースメンバーも2023年の春に卒業し、そして、この秋には、オリジナルメンバーから、無理をしてでも明るくグループを盛り立ててくれた岸本ゆめのさんと、リーダーの山岸理子ちゃんの卒業がアナウンスされています。

だから、もちろん、前ページで述べたような「初々しい透明感」や「麗しい嫋やかさ」ばかりではないことは、重々承知していたはずなんですけどね。

特に つばきファクトリーから目を離していたつもりもないのに、わずかな時間の間に、こちらの予測や想定を超えて大きく成長していて驚くのは、若い子たちが真剣に毎日を生きているということの迫力を、馬齢を重ねた結果、恥ずかしながら忘れてしまっているせいなのかも知れません。

豫風瑠乃さん、背か高くなりました。
って、パフォーマンスの重厚感が端々から滲みます。はっきり、(歌唱とかダンスとかいった)個別の要素ではなく、パフォーマンス全体の完成度という点で、徐々に傑出しつつあります。ごく自然に笑っている笑顔の愛らしさが別グループの某先輩を彷彿させる以上に、豫風さん、もしかして、パフォーマンスの完成度とステージ上の存在感で、数年後には “高橋愛の再来” とか言われているかも。

ニコニコする笑顔の可愛さも含め、残り時間がわずかとなった自分が悔しいほどに、この先の豫風さんの活躍を見ていたいと切望します。

しかるに、数年後のハロプロを中央で牽引するのは、間違いなく福田真琳ちゃん。
もう顔がちっちゃくて、首が細くて、とんでもなく眼を惹くバランスです。

さて。報告者は、今般、たいへん嬉しい席次をいただいて中野ラストステージに臨んだんですが、そのためもあって、一番の現役推しメンバーから一瞬たりとも眼を離さなかった次第ですが、しかし、その離れない眼を奪っていくのは真琳ちゃんでした。圧倒的な魅力です、真琳ちゃん!

他の多くのメンバーが、自主的にハロプロを知り、ハロプロに憧れて、その光り輝く輪の中に自ら足を踏み入れたのと対照的に、オーディション直前までハロプロのことを良く知らなかった真琳ちゃん(参考|真琳ちゃんの千夜一夜レポ)なのに、パフォーマンスが躍動感に満ちています。オープニングから数曲で、もう(その細い)首筋が汗でキラキラして、嬉し気な表情は、それ以上にキラキラしています。

八木栞さん、あどけなさが群を抜いています。
切ない楽曲であろうと、激しい楽曲であろうと、それら楽曲に合わせて嫋やかにダンスしようとも、激しくダンスしようとも、あくまで表情は あどけない。

幼さが強めだった あどけなさ から脱して、徐々に顔立ちの美しさが前面に出て来ていて、しかし頑強に揺るぎなく あどけないってわけで、これは(会場のオレンジのペンライトの多さも納得の)八木ちゃんを愛するファンの皆さん、たまらないのではないかと。ええ、たまりません。

そんな八木ちゃん、美しさが際立ちつつあるのに、ご挨拶では長ネギの照り焼きの差し入れについて述べるなど、自分の魅力に今ひとつ気が付いていないような点も含めて、たまりませんね。

河西結心さん、終わりの挨拶でお得意のカウボーイ投げ縄風のゼスチャーで、客席のみなさんの心をつかむなど、すっかりステージから客席への働き掛けも熟練ですが、やっぱり何よりもパフォーマンスにおける全方位的なバランスが突出していますね。すばらしい。

そのようにバランスの取れたパフォーマンスを誇りながら、しかし、一番に頬を上気させ、ハアハア言って、整えた髪形や衣装を乱していたのも河西さんでした。全編を通して、秋山眞緒さんに次いで、その足運びから振りつけの端々まで、激しく躍動していたのが河西さんだったかと。こんなところでも、枷は外れたのかも。

いずれ、この4人のリトキャメは、明日のハロプロの中心で大きく輝くでしょう。報告者が つばき推しである点を割り引いても、この2021年にハロプロに加入した4人は、いかにも逸材であったかと。この4人が手を携えてハロプロを牽引する未来を、心から見たいと切望中です。

そうなったなら、このリトキャメを受け入れ仲間として育て上げたのは、他の誰でもない、つばきファクトリーのお姉さんメンバーだったのだと、その未来からふり返って思い出されることでしょう。

まだまだ、その(あたかも元℃-ute 矢島舞美さんを継承したかのような、誰かと戦っているかのような激しく、しかし足運びのスムーズな)舞うようなパフォーマンス、演舞と表現したいようなステージングは、秋山眞緒さんが つばきファクトリーにあっては最強です。

多くのメンバーが「一番好きな活動は?」との問いに「ライブ」と答える中、秋山さんは「ダンス」と答えており、それに相応しく、滑るような低く滑空するかのような足運びのパフォーマンスは刮目です。冒頭で述べたメンバーとの楽しいイジりイジられもまた、疾走するような躍動感ですから。

小野田紗栞さん、なんかスゲエです。
元から、”わたしって可愛い” アピールの背後に、実は男前でカッコ良く、渋く(ある意味で “おっさん” 的な)骨太のさおりんが隠れていることは、多くのファンが知っていたんですけども、今般、たとえば『マサユメ』のイントロからサビにかけてのパフォーマンスの熱の入り具合ったら。

あくまで勝手な想像なんですけども、樹々ちゃんが抜けた穴を埋めるのは自分だと、そう意識しているのかもしれません、さおりん。今般のステージ、全般的に、あんなにちっちゃい小野田さんが、実に激しく強めに、そして、男前に足腰強くパフォーマンスしていたことは特筆すべきかと。

小野瑞歩さん、髪を切って、それ以前に増して超可愛いのは言うまでもないとして、とにかくニッコニコです。楽曲的にも歌割的にも、特に笑顔になる必然性がない流れでも、とにかくニッコニコです。あるいは客席に向けて、あるいはメンバー同士でアイコンタクトして、それでなくともメンバーはステージの流れのなかで楽曲的必然がないところでも笑顔をつくることはありますけど、瑞歩さん、突出してニッコニコです。髪を切って顔立ちの整ったところが際立っているから一層、そのニッコニコが目立つこと!

上に秋山さんの滑空するような足運びが℃-ute 矢島さんの再来のようだと述べましたが、ニッコニコは小野瑞歩さんが継承してるようです。

岸本ゆめのさん、小野田さおりんと逆で、男前で何かとグループの壁になるべく前に出る一方で、その陰に乙女な内実を抱え込んでいることは、ファンによく知られたところでした。それでも明るく染めた髪色が絶妙にお似合いなせいか、卒業をアナウンスしたことによって当人の内面にも変化があったせいか、内心 “実は乙女だって知ってるよん” という構えのファンすら、その男前の風速に圧倒されます。

岸本さん、元々の押し出しがそうだったという以上に、岸本史上最強に男前です。それは、これまでならば自分が火の粉を被ってもスベりそうなメンバーの発言を拾いに出ていたところ、鷹揚に、スベるに任せ、どこか過剰な介入を抑制しているような点も含めて。

安美ちゃん、安定のナチュラルなパフォーマンスでライブを支えます。
これが驚きなのは、やっぱりグループ結成時、他のメンバーがそれなりにダンスや芸能活動の経験があった(何なら他のメンバーは芸能活動の経験は豊富だった)上で、つばきファクトリーが組まれていた中、唯一、ほとんど素人同然であり、遠く北海道からの通いで他のメンバーと比較しても満足にレッスンもできずにいたことを多くのファンが知っているから。

それが、谷本安美という人格のもたらすキャラが、つばきのステージを救っていただけではなく、緩やかで、しかし安定したナチュラルなパフォーマンスの落ち着き具合で、つばきを底支えします。これは、披露される楽曲が力強く疾走感多めであればそれだけ、安美ちゃんの落ち着いた安定具合が際立つという次第で、見事でした。メンバーとのアイコンタクトも多めです、安美ちゃん。

今般、席次に恵まれたせいもあって、上手から下手まで、手前から奥まで、どこで何をどうやっていようとも、常に新沼希空さんの動向を見続けることが叶った報告者です。

といったところで、ライブのオープニングからエンディングまで、ず~~~っと見続けた結果、くるくるコロコロと表情を変化させ続けていることが明らかになった希空ちゃんなんですけど、その “アヒル口” のアヒル度合いが他の追従を許さぬアヒルだったり、猫娘具合がガチでリアルな猫だったりする希空ちゃんですから、表情の変化がまた、とんでもなく魅力的です。

冠番組の企画「ランダムダンスチャレンジ」を覚えておられる方なら、課題の楽曲ごとに「♪ぉお~~お」とか「はいっ♪」とか、可愛い合いの手を入れて(しかし迷子になりながら)場位置移動していた様子も脳裏に鮮明なのではないかと。あの様子が2時間ずっと継続しますよ、希空ちゃん。

冠番組の話題を続けるなら、なにかとネガティブな思い出をふり返りがちであったリーダー理子ちゃん、そんな理子ちゃんが開陳するエピソードをそのまんま受け止めるなら、ミスなくライブを進行させるため、アップアップなのかなとも思うところですが、しかし山岸理子さん、他のメンバーがアイコンタクトしたりしているのを、楽しそうに嬉しそうに(パフォーマンスしながら)温かく、余裕ありげに見守っています

ほんわか、ふわふわした様子だけでなく、研修生時代のいろんなエピソードだけでなく、理子ちゃんが余裕ありげに周囲を見守っていることが感動的であることの伏線は多数挙げられるところですが、卒業後の新しい道も見据えて、きっと一層感動的な伏線が語られることになるのではないかと、そう思わせてくれるほどの、そんな慈愛のまなざしでした、理子ちゃん。

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う、うっかり(久しぶりに個々の)メンバーの印象を述べているうちに、めっちゃ文字数を消費してしまって、まだ何ひとつ中野ライブの実際に触れていないことに慌てて、もう一度ページを切り替えたりして。

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